北海道が、我が国を代表する
和牛の一大産地としての地位を確立するため
関係機関や団体と連携しながら、「北海道和牛」の
ブランド力向上の取組に力を尽くしてまいります。
北海道和牛の現状と課題
和牛とは
「和牛」とは、日本で長い時間をかけて品種改良されてきた4品種(黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種)と、それらの交雑種を指します。
国内で肥育されている和牛のうち、95%以上を黒毛和種が占め、その肉質は特に脂肪交雑(いわゆる「サシ」)の面で優れています。
北海道の和牛の動向
北海道では、「黒毛和種」、「褐毛和種」、「日本短角種」の3品種が飼養されており、最も多く飼養されている「黒毛和種」の飼養頭数は、令和6年で207,100頭と全国3位となっています。
資料:農林水産省「畜産統計」
本道の和牛生産は、道外の主産地と比べ歴史が浅く、また、一部の産地銘柄を除き、消費者のみなさまの認知度が低い状況にあります。
令和9年に北海道で初めて開催される「第13回全国和牛能力共進会北海道大会」の開催を契機に、道内の和牛産地が協力し、北海道という知名度を活かした北海道和牛のブランド化を進めていくことが重要となっています。
北海道和牛のブランド化
令和5年3月、生産者や道内関係者が一体となって北海道和牛の発展に向けた取組を一層推進するため、生産者が主体となり「北海道和牛ブランド懇話会(令和7年5月に「北海道和牛ブランド推進協議会」に名称変更)」が設立されました。
北海道和牛ブランド推進協議会では、「北海道」のイメージを最大限活用し、各産地の既存ブランドを生かしつつ、国内外に発信するため、「北海道和牛ブランド」の定義、ロゴマークを作成し、令和7年5月19日に発表会を開催しました。
令和7年5月19日北海道和牛ブランドロゴ発表会の様子
左から、佐々木一司氏(北海道食肉事業協同組合連合会長)、井上登氏(北海道和牛ブランド推進協議会長)、鈴木直道北海道知事、宮前裕治氏(北海道和牛振興会長)、大金弘武氏(札幌食肉卸業協会長)
北海道和牛の定義
1.品種は黒毛和種で、去勢牛又は未経産牛であること。
2.北海道で生まれ、北海道で育ったこと。
3.厳選された肉質であること。((公社)日本食肉格付協会により格付された肉質が4等級以上のもの。)
4.北海道和牛ブランドロゴ推進協議会よる認定生産者が生産したこと。
ロゴマーク
北海道和牛の知名度向上への取組
道としては、今後、北海道という知名度を活かし、北海道和牛の認知度の向上に向け、道内の和牛産地の垣根を越えて統一したブランドロゴマークの活用やゲノミック評価による繁殖雌牛のトップエリート牛群の造成などを通じ、北海道和牛のブランド化や肉質の向上に取り組み、国内外への売り込みを強化するなど、本道が我が国を代表する和牛の一大産地となるよう、取組を進めていきます。
北海道和牛ブランドの推進体制の整備
道と生産者組織が連携し、北海道和牛の価値向上に向けた取組を進めていきます。