北海道立文書館特別展「開拓使文書に拾う北海道史の一場面」開拓使文書について

 開拓使文書には、開拓使と太政官の間の文書を綴った「裁録」や、重要な案件の文書を抽出したり写したりしてまとめた「開拓使公文録」、「部類抄録」などの編集文書があります。

 ここでいう「重要な文書」とは、記念碑的な意味をもつもの、後々業務の先例・類例・判断基準や参考になるもの等であり、現在文書館が行っている「評価・選別・移管」業務の対象としている文書に通じるものがあるといえます。

 そのほか、案件別、相手別、年度別などさまざまな基準で綴られた文書も数多く残されています。

 札幌本庁、東京出張所、函館支庁、根室支庁、その他の支庁・出張所の間を往き来した文書は、一方に原本、他方に控えや写しが残されている場合があります。

 また、実際に送達された文書だけではなく、その文書の内容を決めるための「伺書」(決裁文書)から、決定に至る経過を知ることができる場合もあります。

 開拓使文書は、近代北海道の歴史を明らかにするのみならず、近代の官庁の文書がどのように作られ管理されたかをうかがうことができる、貴重な文書群です。

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