北海道立文書館特別展ごあいさつ

(注意:2014年10月1日から10月30日まで開催した特別展のごあいさつです。)

 本日は特別展「開拓使文書に拾う北海道史の一場面」にご来場いただき、誠にありがとうございます。

 今年8月、北海道立文書館が所蔵する「開拓使文書」7,832点が、国の重要文化財に指定されました。当館所蔵資料では「箱館奉行所文書」につづく2件目の指定です。

 「開拓使文書」は明治初期の行政文書であるため、図書とは異なり、不特定多数の他人に読んでもらうように書かれていません。さらに、くずし字や古い書き言葉で書かれているものが多く、誰もが直接、気軽に利用できるとは言い難いものです。

 そのため、多くの方にとってなじみのあるものではなかったと言わざるをえないでしょう。

 そこで、この度の重文指定を、より多くの方に開拓使文書を知っていただく機会にしようと、本特別展を企画しました。

 開拓使文書を身近に感じていただけるよう、開拓使時代の特色が現れていたり、現代に何らかの形でつながるようなトピックを拾い出し、できるだけ文書そのものをご覧いただくように配慮しました。解説は、提示した文書そのものからあまり離れないようにしてあります。

 したがって、もっと深く、あるいは広く知りたいという気持ちになられたなら、ぜひ閲覧室にお越しください。

 平成26年10月

 北海道立文書館長 寺嶋克仁  

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