北海道の汚水処理の現状

北海道の汚水処理の現状

北海道では、雄大な自然と美しい景観を守り、道民が快適で衛生的な生活をおくることができるよう、「全道みな下水道構想」を策定し、総合的・計画的に汚水処理施設の整備を推進しています。
汚水処理人口普及率(令和4年度末)は96.3%で、全国第10位となっています。
しかし、市部と比べると、町村部では未普及エリアを残しているため、すべての道民が同じように汚水処理施設が利用できるよう、整備を促進していかなければなりません。

(リンク)北海道の下水道・汚水処理普及状況

汚水処理の手法

大きくは「集合処理」と「個別処理」に分けられ、効率的で経済的な整備を進めていくためには、地域に合った手法を選択する必要があります。

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全道みな下水道構想Ⅴ

北海道は、多様な生物が生息する良好な自然環境に恵まれており、それを形づくる河川、湖沼、湿原などは、道民のみならず広く国民の貴重な財産として保全し、後世に引き継いでいくためにも、公共用水域の保全が必要となります。そしてその一方、都市部では、清潔で文化的な都市型生活を実現する上で、公衆衛生の向上を図る必要があります。このような観点から、下水道、農業・漁業集落排水、合併処理浄化槽などの汚水処理施設は、前述の目的を実現する上で不可欠な社会資本であり、適正な整備、運営を図っていく必要があります。

北海道では、すべての道民が汚水処理施設を享受できるよう、市町村と連携を進めながら、平成9年度に、総合的・計画的に同施設の整備を推進するためのガイドラインとなる「全道みな下水道構想」を策定しました。そして、平成17年度には、少子高齢化や地方自治体の財政状況の悪化等を踏まえ見直し、「全道みな下水道構想リニューアルプラン」を策定しました。また、平成23年度には、人口減少等の社会情勢の変化に対応するため、「全道みな下水道構想Ⅲ」を策定・構想の見直しを進め、早期の「道民みな下水道化」に取り組んできました。さらに、平成30年度には効率的・持続的な汚水処理システムの構築を図るため、「全道みな下水道構想Ⅳ」を策定したところです。  

今般、策定した「全道みな下水道構想Ⅴ」は「北海道汚水処理施設広域化・共同化計画」について、各市町村と検討を重ね計画したものであり、今後は、下水道の持続可能な事業運営を確保するため取組を進める予定です。

また、前回構想策定から3年が経過していることから、汚水処理施設整備状況や普及率等の統計更新を行い策定するものです。

(リンク)全道みな下水道構想Ⅴ

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