知事コラム220714

7月14日配信:「なおみちカフェ in 十勝」

 地域で特色ある取組を実践されている方々から直接お話しを伺い、広く発信させていただく「なおみちカフェ」。
7月11日から12日にかけて、十勝管内を訪問してきました。

 新得町では、「友夢(ゆうむ)牧場」の植田社長からお話を伺いました。友夢牧場は、町内の酪農家、畑作農家、酪農ヘルパーの皆様が設立した会社で、ICT技術を活用して牛を管理しているほか、牛舎から排出されるメタンガスを利用したバイオガス発電事業を実施しています。さらに、発電の廃熱を利用してメロンやバナナを栽培しており、道内初となる水耕栽培のメロンは「青空メロン」としてふるさと納税の返礼品にもなっているほか、バナナの葉と茎は札幌市の円山動物園でゾウの餌として活用されています。人だけでなく、牛や環境にも配慮した植田社長の思いが、地域の持続的な発展につながっていると感じました。

 鹿追町では、「しかおい水素ファーム」を訪れ、国内初となる家畜ふん尿由来水素の製造、販売を行っている施設を見学させていただきました。地域の厄介者であったふん尿を資源として捉え、7年間の実証実験を経て事業化まで至った官民連携による素晴らしい取組です。鹿追町は、昨年、バイオガスプラントを核とした「鹿追型ゼロカーボンシティ」を宣言しており、今年、十勝管内の上士幌町とともに、国から「脱炭素先行地域」に選定されました。こうした十勝管内の先進的な取組が、ドミノのように他の地域に波及し、ゼロカーボン北海道の実現につながることを期待しています。

 音更町では、今年4月にリニューアルオープンした道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」を訪問しました。こちらでは、地元の新鮮な野菜や特産品が販売され、十勝のグルメも味わえるほか、連続テレビ小説「なつぞら」の世界観が再現されたエリアが設けられるなど、十勝の多彩な魅力に数多く触れることができます。道の駅に出店されているパン屋「みちます」では、地元の中学生の皆さんが授業の一環で考案した「ティラミスメロンパン」を販売するなど、地域が一体となって魅力発信に取り組まれていることが印象的でした。

 上士幌町では、ドローンのデモンストレーション飛行を見学させていただきました。ドローン活用の先進地である上士幌町では、赤外線カメラによる遭難者の夜間捜索のほか、飲食物や牛の受精卵の配送実証事業を進められており、ドローンの活用は、人口減少や広域分散を背景とする本道の様々な地域課題を解決する有効な手段の1つであり、道民の皆様の安全・安心の確保と利便性の向上につながる大切な取組だと改めて感じました。
  
このほか、清水町アイスアリーナ、生涯活躍のまち かみしほろ ハレタ、道の駅「ピア21しほろ」を訪問しました。その様子はフェイスブックにも掲載しておりますので、是非ご覧ください。

今回、日本の食を支える十勝管内で、多くの皆様から直接お話を聞かせていただき本当にありがとうございました。これからも、どんどん道内各地域を訪問して、地域の声を政策に活かしていきたいと思います。

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