知事定例記者会見
- 日時/令和7年11月26日(水)14:36~14:52
- 場所/記者会見室
- 記者数/19名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
- 令和7年第4回北海道議会定例会の開会にあたって
記者からの質問
- 泊発電所について(1)
- 泊発電所について(2)
- 泊発電所について(3)
- 泊発電所について(4)
- 泊発電所について(5)
- 泊発電所について(6)
知事からの話題
令和7年第4回北海道議会定例会の開会にあたって
本日から第4回定例会が開会いたしました。このたびの議会でありますけれども、自衛隊や道警察の出動を想定した体制整備などのヒグマ対策の強化、そして本年発生いたしました災害の復旧に要する経費など、総額約248億円の補正予算案と、法令改正などに伴う20件の条例案の提案をさせていただきました。28日金曜日から一般質問が始まります。こうした予算案、そして条例案を含めて、エネルギー問題をはじめとする道政上の重要課題に関して、議員の皆さまと真摯な議論を積み重ねてまいりたいと考えています。
中でも、泊発電所3号機の再稼働については重要な課題であります。道では、泊発電所3号機の再稼働について、これまで、さまざまなご意見やご要望をいただいてまいりました。各地で開催してきた説明会の場などを通じて、道民の皆さまから、賛否にとどまらない多様なご意見やご質問を伺ってきたところでございます。また、地元であります泊村をはじめ、岩宇4町村の議会において、それぞれ、泊発電所3号機の早期再稼働を求める旨の陳情を採択するとともに、再稼働を求める意見書を可決し、先週、17日には泊村長が、そして本日午前中には神恵内村長が、再稼働に同意する意向を表明されました。共和町、岩内町においては、今後ご判断を示されると承知しています。さらに、岩宇4町村を除く後志管内の市町村に対しては、現在、文書によりまして、ご意見やご要望などをお伺いしているところでございます。泊発電所3号機の再稼働は、繰り返しでございますけれども、重要な課題でございます。道議会におかれても、連合審査会をはじめ、さまざまな場面においてご議論いただいている課題でございます。こうした状況を踏まえ、泊発電所の再稼働に関しては、本日開会した第4回定例道議会において議論をさせていただきたいと考えております。いただいたご質問に対し、私の考えをお示ししたいと考えております。その上で、議会でのご議論や、関係自治体のご意見、道民の皆さまの声などを踏まえ、総合的に判断してまいりたいと考えております。
私からは以上です。
記者からの質問
(NHK)
再稼働に関して一点お伺いします。今、知事からもご発言がありましたけれども、今回の定例議会において、「質問に対して、私の考えを述べたい」というご発言がありましたけれども、昨日自民党の勉強会などでは、既にいろいろな各種報道がなされているかと思いますが、要するに、例えば、今週の28日から始まる一般質問で、再稼働同意方針ですとか、容認方針ですとか、さまざまな言い方での表現での報道がなされています。現時点で、知事がおっしゃっていた知事の考えというものが、具体的にどういうことを指すのか、あらためて言える範囲で結構ですので、どのような形で今回の議会に臨んでいきたいと考えていらっしゃるかも含めてお伺いできればと思います。
(知事)
まず、昨日、開催されました自民党・道民会議のエネルギー政策調査会に三橋副知事が出席をしたと。このことは事実でございます。会議の冒頭を除いては、非公開で開催されたと報告を受けているところでございまして、その内容をこの場でお話しすることは控えさせていただきたいと思います。
いずれにいたしましても、泊発電所の再稼働に関しては、本日開会いたしました第4回定例道議会において、ご議論をいただきたいと考えております。その上で、関係自治体のご意見、道民の皆さまの声などを踏まえて、総合的に判断してまいりたいと考えています。
(北海道新聞)
住民説明会の件なのですけれども、今週の月曜日で予定していたのが全て終わったということで、全体を通して、知事も会場で出た意見とかをご覧になっていると思うのですけれども、全体として、知事の総括というか、受け止めをお聞かせいただければと思います。
(知事)
住民説明会でございますが、道では9月20日から10月11日までに、立地自治体である泊村をはじめとする後志管内7カ所で、住民説明会を開催させていただきました。合計で231名の皆さまに参加いただきました。さらに11月3日から24日まで、札幌市をはじめとする道内6圏域で説明会を開催させていただきました。こちらは合計266人の皆さまにご参加いただきました。まずは、ご参加いただいた皆さまに、感謝申し上げたいと思います。
道としては、これまで開催した説明会でいただいた600件を超える賛否だけにとどまらない多様な観点からの多数のご意見、ご質問、それに対する回答を通じて、電力需給の見通しや、泊発電所の安全対策など、ご参加いただいた皆さまの関心が高い事項や、それに対する国や北電の考え方がより明確になったと受け止めております。これらの質疑を整理して、道のホームページで公表するなど、道民の皆さまの理解の一助となるように、必要な情報発信に努めてまいりたいと考えています。なお、説明会は終了したわけですけれども、泊発電所に関するご意見などにつきましては、道のホームページで、ご意見投稿フォームを用意させていただいております。説明会については、終了したところでございますけれども、現在もこちらの投稿フォームでご意見などを受け付けておりますので、ぜひこのフォームなどもご活用いただいて、ご意見をお寄せいただければと思っています。
(北海道新聞)
引き続き、道民の声を把握していく中で、今おっしゃった投稿フォーム以外に、何か新しい取り組みを行う考えというのは現時点であるのかどうかお願いします。
(知事)
住民説明会という点においては、説明会は終了させていただきましたけれども、道の投稿フォームももちろんですし、北電においてもそういった意見などをお寄せいただきたいということで設けておりますので、お気づきの点などのお声をぜひそういったところに寄せていただければ、大変ありがたいと思っています。
(日本経済新聞)
取材ベースになるのですけれども、昨日、道幹部が、議会の各会派に知事が28日の答弁で、泊原発の再稼働を容認する姿勢を示す文言を調整しているということがありました。先ほど知事のお考えの中では、内容をこの場で話すことは控えたいということだったのですけれども、道幹部がこういう話を各会派にしていると、取材ベースでこちらではつかんでいるのですけれども、内容に関して、要は容認する姿勢を示す答弁をするかどうかに関しての事実関係に関しては、今こちらではいかがでしょうか。
(知事)
いろいろな取材活動をされているのだとは思いますが、先ほどお話ししたとおりでございまして、この第4回定例道議会において議論させていただきたい。そして、私のそういった考えについてもお示しさせていただきたい、というふうに考えているところでございます。その上で、議会でのご議論、関係自治体のご意見、道民の皆さまの声などを踏まえて総合的に判断してまいりたい、このように考えています。
(日本経済新聞)
知事同意についてもお伺いしたいのですけれども、知事は道議会での議論も含めて、どういった条件が揃えば同意に足る、最終判断に足るようなことができるのかというのは、その辺は今、どうお考えでしょうか。今回の議会で十分なのか、それとも、知事同意というのは越年する可能性もあるのか、それも含めて今ゼロベースで、その辺の考えは今ないのか、いかがでしょうか。
(知事)
これから最終的に判断すると、先ほどから申し上げているとおりでございます。
(日本経済新聞)
あと12月上旬に泊原発の視察に行かれるかと思うのですけれども、この辺は日程感を含めて決まっていることがあれば教えてください。また、立地周辺4町村との首長とお会いされるということだと思うのですけれども、どういった議論をされるおつもりか、お考えをお聞かせください。
(知事)
いずれも、それは、判断する上で必要なことについては、適切に対応していきたいと考えておりますけれども、現時点で何か決まっているということではございません。
(NHK)
先ほどのちょっと再稼働に関するその考え方で、一応確認なのですけれども、知事のご発言だと、まず今回の道議会で考え方を示した上で、道議会でご議論いただいて、総合的に判断していきたいという言い方から考えると、まずはどこかのタイミングでご自身の考えを示した上で、それについての議論をしてもらった上で、最終的にいろいろなさまざまな要件なども踏まえて判断すると、そういうような流れを考えているという認識でいいかどうかちょっとあらためて確認をお願いします。
(知事)
まず、今の状況について、重ねてお話しさせていただきたいと思いますけれども、岩宇4町村を除く後志管内の市町村に対しましては、現在文書により、ご意見やご要望などをお伺いしているところでございまして、これはまだ、取りまとめがなされていない状況です。また、先ほど申し上げましたけれども、本日午前中に神恵内村長が、再稼働に同意する意向を表明されましたけれども、共和町、岩内町においては、今後ご判断されていくものということだと思っております。そういった状況の中で、道議会においては連合審査をはじめとして、さまざまな場面においてご議論いただいている。これが今の状況だと理解していますし、現実的にそうだという状況です。こういう状況を踏まえて、先ほど申し上げたように、この定例道議会において、私としては議論をさせていただきたいということ、そして私の考えを質問に対してお示ししたいと考えております。ただこれは、質問するかどうかというのは、それは議会でありますので、私としては議論をさせていただきたいということを申し上げているところです。その上で、議会でのご議論、先ほど、今の状況もご説明しましたけれども、関係自治体のご意見、道民の皆さまの声、こういうものを踏まえて、総合的に判断するということですので、そういった状況ということでご理解いただければと思います。
(時事通信)
知事は従前から、ラピダスの進出は再稼働を前提としない、という見解を示されていましたが、それは今もお考えはお変わりないでしょうか。
(知事)
ラピダスの件については、武藤前経済産業大臣がご視察された時に答弁されているとおりでございまして、電源を確保した上で工事の着工をしているということでございますので、その点はそれが事実ということで、この場でもお話ししてきているということです。
(毎日新聞)
先週、連合審査会の集中審議が二日間にわたって行われましたけれども、さまざまな意見であったり注文というのもたくさん出たと思います。受け止めを、お考え含めてお願いします。
(知事)
道議会においては、先ほど冒頭でも触れましたけれども、二つの委員会による連合審査会が開催されました。伊方原子力発電所の視察に行かれ、先週の20日から21日の二日間においては、参考人招致、集中審議が行われたところでございます。ライブ中継については、公務があって視聴できておりませんけれども、その開催結果などにつきましては、担当部署から、概略の報告は受けているところでして、精力的にご議論いただいているという受け止めでございます。
先ほど申し上げましたけれども、泊発電所3号機の再稼働、これは道政上の重要な課題でございます。道民の皆さまの代表であります道議会としっかり議論させていただきながら、政策を進めさせていただく、このことが大切であるというふうに認識しています。
この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責 広報広聴課)
