知事定例記者会見(平成27年9月3日)

知事定例記者会見

・日時/平成27年9月3日(木) 15:15~15:36
・場所/記者会見室
・記者数/20名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 平成27年国勢調査の実施について

記者からの質問

1 北方領土墓参(第2班)の中止について
2 拿捕された漁船の解放について
3 どさんこ旅行券の販売方法について

知事からの話題

 

平成27年国勢調査の実施について

〔配付資料:平成27年国勢調査の実施について(PDF)
〔配付資料:スマート国勢調査!全国一斉インターネット回答をスタートします!(PDF)
 それでは、ここにポスターがありますけれども、平成27年国勢調査の実施についてでございます。
 国勢調査は、国内に住んでいる全ての人を対象として5年ごとに行われる、西暦で(末尾が)0と5の年に行われる、国の最も重要な統計調査でありまして、今年2015年、平成27年10月1日を調査の基準日として実施されます。
 今回の調査の特徴は、パソコンやスマートフォンを使ってインターネットでご回答いただける方式を全国一斉に導入することであります。これは9月10日から20日までの11日間、従来方式の紙の調査票による調査に先行して、インターネットによる回答を受け付けることとしているところでありまして、これを済ませた方は、紙の調査票の提出が不要になるということであります。調査票自体が配布されません。
 いつでも簡単に回答でき、かつ、調査の精度の向上も期待されるインターネット回答のご利用について、道民の皆さま方のご協力をお願い申し上げる次第であります。そして、報道機関の皆さまにおかれては、道民の方々への周知をよろしくお願いいたします。
 私からは、以上1点であります。 

記者からの質問

(北海道新聞)
 北方領土の関係です。歯舞群島に向かってですね、北方墓参ということで、行かれた方々がですね、ロシア側と入域手続きの時に調整が折り合わないというか、ロシア側が今までの方式を変えたということだと思いますけれども、上陸しての墓参が実現しなかったということで、元島民の方は大変憤ったり、悲しんだりしているところです。知事としての受け止めとですね、今後の道の対応について教えてください。

(知事)
 この(北方領土)墓参事業というのは、ご承知のとおり道主催の事業でありますし、今回の歯舞群島、多楽島(たらくとう)の訪問の墓参事業には、私どもの領対本部(北方領土対策本部)から担当局長も同行したものでございますが、突然の現場におけるトラブルということで墓参がかなわなかったことは、元島民の方々の高齢化が進んでいるという中で大変に残念でありますし、大変に遺憾であります。
 去年までは同じ形で入域が認められていた中で、今年は何があったのかということでありますが、(拿捕された)第10邦晃丸は戻ってきましたけれども、(ロシア政府)閣僚の四島訪問など、さまざまな形でロシア側の北方領土問題に対する強硬な姿勢というものが見えていることは、道知事として大変残念であり、かつ遺憾であるというふうに思う次第であります。
 私どもとしては道主催の墓参事業を、今年は残念ながら9月で終わりでありますが、来年以降、円滑に実行できるようにしっかりと外務省に申し入れをしていくと、まずは明日直ちに担当局長を外務省に派遣して、知事名の申入書を手交し、情報収集を図っていく、そして外交努力を進めていただくよう申し入れをしたいと思っておりますし、また、日程調整がつけば、私自身も何らかの形でしっかりと政府に対して、申し入れを行っていかなければならないと考えております。
 やはり、元島民の方々の高齢化も進んでおりますし、もちろん自由訪問(北方四島自由訪問事業)、現在の島の住民の方々との交流(北方四島交流訪問事業)というものも、領土問題を解決する上で大変重要な事業のメニューでありますが、墓参というのはとりわけ元島民の方々にとって格別意味のある事業だと思っておりますので、こういった墓参事業が来年以降も円滑に行われるよう、しっかり道としても政府に対する申し入れをしていかなければならない、そんなふうに思っております。 

(北海道新聞)
 今のお話にちょっと出ましたけども、(第10)邦晃丸が拿捕されて拘束されていたんですが、先般帰還いたしました。無事に帰ってきたことを受けての知事の受け止めとですね、今後の道の対応について伺わせてください。

(知事)
 (第10邦晃丸の解放に関する)経緯はご承知のとおりでありまして、一昨日(9月1日)になりますか、無事に花咲港を経て、根室市内の病院で乗組員の健康状態をしっかりチェックをして大丈夫ということで、あらためて船に乗られて広尾町の十勝港に昨日入られたということであります。
 私が函館市内にいた一昨日、広尾の漁組(漁業協同組合)の亀田組合長から私に電話がございまして、これまでの一連の道の動きに対するお礼をおっしゃられたのと、こういったことになったことについてのおわびというような趣旨の電話があったところでございます。私からは、その時も組合長に申し上げたのですが、まずはとにかく船長をはじめ乗組員の方々が無事に戻られ本当に良かったと。ご家族の方々と再会を喜び合っていただき、そして、ちょっと休んでいただいた後、道の立場として乗組員の方々からいろいろ事情を確認しなければならないということを申し上げ、それを現地、広尾のほうで、今日やらせていただいている状況であります。その内容を精査し、事実関係を明らかにした上で、必要であれば厳正なる対応ということも視野に入れていかなければならないと、今段階ではこんなふうに考えているところでございます。
 そして、残念ながら、このロシアの海域における、さけ・ます流し網漁は今年が最後でございますので、来年以降の再発防止ということはあり得ないわけでありますが、ロシア側とのさまざまなトラブルもあるところでございますので、全体としてこういったトラブル防止をいかに期していくか、今回の事案を踏まえて、このことは国とも相談をしながら、そして漁組の方々、地元の漁師の方々、これは広尾に限らず、釧路、根室管内も含めて、対応方法を考えていかなければならない、そんなふうに考えております。

(STV)
 9月1日に「どさんこ旅行券」(北海道プレミアム旅行券)が発売になりまして、ちょっと私も現地に取材にお伺いしたのですが、プレミアム商品券とかプレミアム旅行券は全国でいろいろなところで発売されていて、さまざまな反響があるんですけれども、たまたまちょっと取材した中でですね、知事は詳しくはたぶん存じ上げていないかもしれないんですけれども、今回どさんこ旅行券というのはですね、JRの札幌駅の中にある北海道さっぽろ観光案内所で発売したんですけれども、今まで実は旅行券というのはネットとはがきでしか販売していなかったのが、今回9月から初めて対面(販売)ということで販売になったんですけれども、当日、いっぱいお客さんが来てですね、すぐ限定枚数が全て売り切れてしまったのですが、その時にちょっといくつか道民の方から不満というかいろいろな意見があってですね、ちょっとお聞きしたかったんですけれども、札幌にどうして買いに来たのですかというお話をするとですね、ネットだと難しいのでという高齢者の意見が大多数でして、はがきで申し込まないのですかと聞いたらですね、はがきだと今週末(旅行に)行きたいんだけどすぐに買えないものなので、すぐに買える選択といったらここしかないということで買いに来たという意見があったんですね。ところが今日ですね、先ほど私同じ販売所に行ったら何人かお客さんがいまして、ちょっと聞いてみたんですけれども、買えることは良くなったんですけれども、札幌だけで買えちゃうと、たぶん稚内だとか釧路とかの人だって、高齢者とかたぶんネット使えないから不公平ですよね、なんていう声がちょっと聞かれてですね、今後ですね販売に関して不公平感が出ちゃうと、やはり道庁さんに対してもそうですが販売元に対してもちょっと不信感というのが出てしまう恐れがあるのではないかと思いまして、今後知事として何か対策とかですね、こうしたほうが良いのではないかという指示を出される予定はあるのかなというか、突然湧いたことなのですぐ答えられないかもしれないのですけれども教えていただければと思います。

(知事)
 まず、今回の旅行券の販売の基本的な方法はご質問でおっしゃられたとおり、インターネットともう一つははがきです。これは他県もだいたいそういうことで、これが一番平等な方法ということなのでしょうか、県の広さというのはいろいろありますけれども、それぞれの地域の方々が一斉に申し込みもできるし、入手もできるということだったわけでありまして、中にはですね、先行して販売した県ではコンビニ販売という、これだと利便性という意味では道内でも他県でも(店舗は)そこここにありますので、お買い求めになられる方から見た場合に一番便利なやり方かなと思うのですが、しかしこれを先行的に行った県の経験では、(販売冊数の)上限がないため、一気に買ってしまって、それを自分で使うのではなくて、全部ネットオークションに出品されちゃったというケースがありまして、これは、国民にあまねく旅行を楽しんでいただくために行政もサポートしましょうという旅行券の趣旨から全く離れてしまうので、国からもしっかりと指導が入り、コンビニ販売をやっていた他県では、利便性は良いと思いながらも、皆さん、ネット販売のほうに、あるいははがき販売と併用というような形にどんどん変わってきているというふうに事務的に報告を受けているところであります。ですからその意味では、確かにご高齢の方々でネット販売は大変だと、はがき販売だといつ届くか分からないし、というのはよくよく分かるのでありますが、それぞれの手法のメリット、デメリットがある中で、私どもとしては他県のいろいろな経験も踏まえて、こういう方法でやったと報告を受けているところでございます。
 今回、その販売を一期、二期、三期と分けてやっているわけですが、一期目の販売期限の中で、はがき販売分に余裕ができたので、試しに窓口で販売しようかということで、その第一弾ということで、今おっしゃられたとおり、JR札幌駅内の北海道さっぽろ観光案内所で販売をさせていただいたと。これだとコンビニ販売と同じように対面販売だし便利ですよね、行けば良いわけですから、というのもあって、一回目の対面販売とはそのようなことだったかなと振り返りつつも、今おっしゃられたとおり、札幌近隣の人たちは良いけれども、稚内の人とか根室の人には不平等だということになるわけですよね。だから私どもとしては二期目、三期目とこれからも販売しまいりますので、そこでも全道の方に一番平等な形で渡るであろうネット販売とはがきによる申し込みということは基本としつつも、もし販売にゆとりが出てきて、また可能であれば、必要があれば、札幌以外での窓口販売というものも検討していかなければならないと、このような話を担当の観光局長ともしていたところであります。

(STV)
 おっしゃるとおりだと思います。
 もう1点あるんですけれども、今のそのお話の中で、ネットという販売方法なんですけれども、高齢者の方が大変難しいという、ネットは分からないから直接販売のほうがいいから買いに来たといった方もいたのですが、もう一つですね、ちょっと疑問に思ったことがございまして、今回、とある大手チケット会社さんが販売ということで、登録をするのにですね、無料で登録はできるんですけれども、私も実はトライをしてみたんですけれども、無料で登録した時にですね、名前とメールアドレスと住所を入れるのですが、その時にですね、ポンタカードというローソンで出しているポイントカードを持っていますか、持っていませんかという表記が出たのですが、持っていないと選んだらですね、そのポンタカードという、無料なんですけれども、クレジット機能の全く付いていない、いわゆるポイントを貯めるためのポイントカードです。ポイントカードに入るような画面になってですね、そのポイントカードに入会しないとローソンチケットの会員になれないというシステムになっているのですね。さらにややこしいなと思ってですね。実際に、僕はポンタカードがいらなかったので、いらないというふうにしたかったのですけれども、それ以上進めなくて買えなかったという経緯があってですね、そこで気になったのがですね、悪気はないのでしょうけれども、国の税金でやっている事業の中でですね、ポンタカードというのは、ローソンさんのいわゆる消費行動を把握するためのマーケティングに使うポイントカードなものですから、早い話が、ローソンさんにとってみたら会員が増えることはすごくありがたいことで、とってもメリットがあるんですね。逆に言うと、その販売を委託しているんですけれども、その販売を委託している会社にとっても高いメリットがあるというのは、ちょっとどういうことなのかなというのがあって、ちょっと僕もすごく疑問だったのですけれども。 

(知事)
 そこまで詳細な話は、私は報告を受けていませんので、担当(部局)に後から取材をしていただけますか。

(STV)
 分かりました。大丈夫です。一応そういうことがあったということだけご理解いただければと思います。

(知事)
 私どもの趣旨は、基本的に少しでも平等な形で道民の方々にこの「どさんこ旅行券」を購入いただいて、「どさんこ旅行券」を少しでも多く使っていただきたいと。トータルの経費は決まっていますので、その販売の取扱経費が多くなれば、その分、商品券として道民の方々に購入いただける分が少なくなります。ですから、できる限り販売の取扱経費は少なくしたほうが良いと、そういう観点から事務方もいろいろ知恵を出したのだと思うのですが、ただ、今おっしゃられるようなことがあるとすると、それはどうなのかなというところもありますので、そこは担当(部局)のほうに取材をしていただけますか。 

(STV)
  理由があったと思いますので、はい。

 


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