知事定例記者会見記録(平成26年4月18日)

知事定例記者会見

・日時/平成26年4月18日(金)14:30~14:53  
・場所/記者会見室
・記者数/24名(テレビカメラ1台)

会見項目 

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知事からの話題

1 高病原性鳥インフルエンザについて
2 平成26年度ホッカイドウ競馬の開幕について
3 中国・韓国訪問について   

記者からの質問

1 泊発電所の再稼働について
2 北海道新幹線について(1)
3 豚流行性下痢(PED)について
4 知事任期4年目を迎えるにあたって
5 北海道新幹線について(2) 

知事からの話題

 

高病原性鳥インフルエンザについて

〔配付資料:高病原性鳥インフルエンザの侵入防止対策の重点事項 〕
〔配付資料:高病原性鳥インフルエンザを北海道内で発生させないために 〕
 私からは3点お話いたします。
 一つ目は、高病原性鳥インフルエンザについてでございます。4月も中旬となりまして、本道で渡り鳥が本格的に飛来するシーズンを迎えております。高病原性鳥インフルエンザはアジア地域を中心に継続的に発生し、特にお隣の国でございます韓国におきましては、今年1月以降発生が拡大しておりましたので、道としても、渡り鳥の監視などを強化していたところであります。こうした中、今週の13日に国内で3年ぶりになると聞いておりますが、熊本県で鳥インフルエンザが発生し、10万羽以上が殺処分されたところでありまして、道内で発生すれば、養鶏関連産業あるいは道民生活にも甚大な影響を及ぼすことが懸念されるところであります。
 こうしたことから、熊本県における国内での3年ぶりの発生を機に、(4月)14日の月曜日、庁内で(北海道)高病原性鳥インフルエンザ警戒本部幹事会を開催いたしまして、あらためて関係部局が連携して発生防止に万全を期すことを確認したところであります。
 配付資料があろうかと思いますけれども、養鶏場での発生を防止するためには、防鳥ネットの点検と鶏舎周辺への石灰の散布が何より重要であるということから、こういった点について、農場に対して指導をしております。また、野鳥に対する監視につきましても、飛来地などにおいて、定期的な監視を実施しているところでございまして、道民の皆様方におかれては、野鳥が死んでいるのを見つけられた際には地元の振興局にご連絡いただくとともに、決して死んだ野鳥には触らない、このことの呼び掛けを(マスコミの皆さんにも)ぜひお願い申し上げたいと思います。 

平成26年度ホッカイドウ競馬の開幕について

〔配付資料:平成26年度ホッカイドウ競馬の開催の概要等 〕
〔配付資料:2014ホッカイドウ競馬 無料送迎バス 〕
 それから2つ目、平成26年度ホッカイドウ競馬の開幕についてであります。(ホッカイドウ競馬のマスコットキャラクターの)ホクトくんとナナセちゃんです。
 今年もいよいよ来週の23日水曜日からホッカイドウ競馬の開幕を迎えるところであります。11月13日までの80日間、毎週火・水・木曜日を中心に、日高町の門別競馬場でナイトレース「グランシャリオナイター」を開催いたします。前も申しましたが、グランシャリオというのはフランス語で北斗七星の意味でございます。
 今年の新たな取組といたしましては、複数レースの勝馬を的中させる重勝式勝馬投票法を、7月以降導入する予定であります。また、ホッカイドウ競馬への入きゅう割合の高い牝(ひん)馬の競走を充実するために、ホッカイドウ競馬で最も賞金の高い「ブリーダーズゴールドカップ競走」というのがありますが、それを牝馬限定に条件変更するなど、多くのファンの方々により一層楽しんでいただけるよう、さまざまな取組をしたいと考えているところであります。
 また、門別競馬場の内回りコースの整備に着手しまして、これは次年度、平成27年度からの予定でありますが、多様な距離でのレースが実施できるよう環境整備に努めることといたしております。
 それから前にもこういった場でも申し上げたのでありますが、昨年度、平成25年度の発売実績は、収支が22年ぶりに黒字になることが見込まれているところであります。現在精算事務を進めておりまして、数字の確定にはもうちょっと時間がかかるわけでありますが、期待をしながらこの精算作業を見ているところであります。
 今年は午(うま)年であります。ホクトくん、ナナセちゃんも一緒にですね、みんなで頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 

中国・韓国訪問について

    3つ目は、残念な話題なのでありますが、来週月曜日から、私自身が中国・韓国を訪問しようとしていた日程についてであります。中国の江蘇省揚州市と韓国の済州特別自治道の訪問を予定していたわけであります。
 一昨日、韓国南西部でフェリー事故が発生したのはご承知のとおりであります。亡くなられた皆様方のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、今もって行方不明となっておられる方々の一刻も早い救出ということをお祈りするばかりであります。関係の皆様方に心からお見舞い申し上げます。
  そういった中で、今般の16日の事故発生直後から、済州道の行政府と私どもで緊密に連絡を取り合いながら今回の訪問をどうするかということを検討してきたところでありますが、韓国内ではさまざまなイベントが中止というような流れの中で、先方(済州特別自治道)のほうから今回の訪問受け入れを延期したいという申し入れがございまして、今回の私の韓国訪問については、大変残念ながら見送ることとしたところでございます。先方のご意向としては、できる限り早く、5月か6月にも再調整をしたいということのようでございますので、私としても、その調整にぜひ対応していきたいと、前向きに対応していきたいと、このように考えているところでございます。
  なお、中国の揚州市において開催されます、第9回の日中韓賢人会議には予定どおり出席をすることといたしております。今回のテーマは「東アジアの繁栄と日中韓の共同責務」ということでございます。積極的に北海道のアピールなど、また、交流を深めていきたいと考えております。
  私からは以上であります。

記者からの質問

(毎日新聞)
 泊原発に関してなんですけれども、先日(4月11日)、政府のエネルギー基本計画が閣議決定されましたけれども、原発を重要なベースロード電源としてですね、原子力規制委員会が規制基準に適合すると認めた場合は原発の再稼動を進めるという方針を打ち出しましたけれども、泊原発の周辺の自治体の首長さんの中からですね、北海道に対してですね、広域自治体として国や規制委員会に任せるだけでなくて、再稼動問題を北海道としてどうしたいのかという考えを示してほしい、道民に説明してほしいという声も上がっていますけれども、それに対して知事のお考えをお聞きしたいのですけれども。
 
(知事)
 国のエネルギー基本計画というのが決定されたわけでありまして、私どもとしても(今年3月に新エネルギー導入拡大に向けた基本方向を策定し)今後の中長期的な再生可能エネルギーの導入の定量目標というのをお示しをしていると、それに向けて具体的な努力をしているというのは、ご承知のとおりであります。原発の再稼動につきましては、やはり安全性というのは何よりも重要でありますので、そのことをしっかり規制委員会でチェックをしていただくということと、原発所在というのは道内だけではなくてですね、全国にあるわけでありますので、やはり、私の立場、私どもの立場からすればですね、全国一律の形での関係自治体への説明を含めた具体的な手続きを明確にしていただく必要が国においてあるのではないかと、このように考えております。


(北海道新聞)
 北海道新幹線の関連でお尋ねしたいんですけれども、先日、ようやく車両のデザインが発表されましたけれども、その一方でですね、新幹線の駅名がですね、まだ函館市と北斗市の調整がついていない段階で、今月中には2つの市の間で一応決めたいという流れになっていますけれども、ただ、調整が難航していると。仮にですね、この2つの市の間で決まらないとなった場合に知事としてどのように対応されるのかお聞きしたいと思います。

(知事)
 できれば去年中にも、あるいは昨年度中にも決めたほうがいいなという思いはずっとあったわけでありますが、両当事者、2市の間で話し合いをして決めるというご意向が示されましたので、そういった中で決めていただくというのが最善であるという思いの中で、両市の調整というのを見守ってきたところでございます。しかしながら、なかなか今、ご質問でも触れられましたとおり、調整はなかなか難しい状況のようでありますが、これで2回、両市長それから議長を入れての会合を開催されたんですかね。もう1回、月内に開催されるというふうにお伺いをいたしておりまして、そこで一致点を見いだしていただけるのがベストでありますが、万が一そういうふうにならなかった場合どうするかということにつきましては、一方で(4月16日にJR北海道の)島田社長が、北海道新幹線の車両デザインを記者発表された際に、駅名についても夏前までにはやはり決めたいというお話もされたようでありますので、あまり時間はないのかな、というのが率直な思いでございますので、私ども、あるいは私としてもですね、知事としても、スムーズな北海道新幹線の対外的なPRのためにも、やはり駅名が決まっている、仮称のままではない形で決まるというのは重要だと思いますので、JR北海道が駅名を決められる環境になるように、しっかり汗をかく用意はございます。


(STV)
 鳥インフルエンザの話がありましたけれども、豚流行性下痢のPEDが今日3例目の疑いがあるということで公表されたんですが、これに対してまん延防止の策等、お考えがありましたらお聞かせください。

(知事)
 まん延防止に向けてのということですね。PEDについては、道南の森町で2例発生し、そして今、3例目が、今度はもうちょっと北の方(美瑛町)でありますが、疑い事例が出てきて、今、確認中という現状にあるところでございます。
 私どもといたしましては、こういった病気がまん延しないように、先週の11日に、道内の養豚関係団体等の方々に集まっていただいて、まん延防止に係る対策会議を開催して、注意喚起と防疫対策の徹底をしてまいりました。そして、発生した養豚場の消毒の徹底、それから死亡した豚の適正処理であるとか、他の健康な豚との隔離など、ということでありますが、そういった指導などをここまで行ってきたところであります。2例目が確定し、今3例目という状況でありますので、あらためて私どもとして認識の共有を図りながら、この防疫対策というものの徹底を図っていきたいというふうに考えているところであります。あらためて出入りする車両の消毒なども徹底するということも重要でありますし、また、発生農場と同じく、と畜場であるとか、それから焼却等を行う化製場等を利用していた全ての養豚場における異常の有無を確認する等の取組も引き続きしっかりと行っていかなければならないと思っております。
 何より重要なのは原因究明でありますが、これは全国で、多くの道県で発生しておりますので、鳥インフルエンザでも疑いがあるわけですが、この病気が国内の他地域から来ているのか、それとも外国から直接来ているのかも含めて、現段階で日本国内において原因が不明でありますので、この原因究明を国においてやっていただいているところであり、これが一日も早く出てくることをわれわれとしては見極めながら道内(養豚場)の消毒等、防疫体制の徹底を図っていきたいと、このように考えております。


(北海道新聞)
 まもなく知事が就任して在任11年になるんですけれども、この3期目の3年間の課題と成果というか、その振り返りとですね、残り一年に向けた意気込みというか、それをあらためてちょっとお聞かせください。

(知事)
 そうですね。広大な北海道において地域の難題、課題というのは、フルセットという言葉をこういうところで使うのがいいかどうか分かりませんが、他県に見られるような問題は全てこの北海道で見ることができるなという思いをかみしめております。また、その裏返しではありますが、広大であるがゆえに、また、寒冷気候を含めてですね、この魅力のその多様性というものも全国一であると、このように認識をしてきたところであります。
 私自身の仕事に対する姿勢は、もうこの11年全く変わっておりません。今、現下に起こっている課題に対して、迅速にしっかりと対処をしていくというのが一つ、それと、同時並行的に、中長期的に道民の皆様方にとって、そして北海道の未来にとって、何が大切かと、そういうことを常に考えながら、中長期的なそのことの実現に向けての、今やらなければならないことをやっていくと、こういう観点でずっと仕事をしてきたところでございまして、そのことは残された任期1年においても、そのとおり実行をしていきたいと、このように考えているところでございます。
 本当に今、目の前という意味では、やはり(平成26年)4月1日に導入された消費税増税の影響というのが、ここ数日、日銀の月例の景気の見方(地域経済報告)なども出てきているところではありますが、やはり道内の特殊性等も踏まえて、中小企業の方々なり、業種を超えてですね、しっかりとこの消費税増税を乗り切っていくことができるかどうかということに対する対処を、これは(3月20日の)このような場(記者会見)でもこういうことをやるということを申し上げたとおりでありまして、そういったことをまずやっていかなければならないかなと。一方で中長期的な視点としては、何といっても少子高齢化が急速に進んでいるこの道内において、179市町村がございますが、190万都市の札幌があると同時に、人口千人未満の基礎自治体があるという、本当に多様なこの地域で、それぞれの自治体が抱えておられる問題、それからそれぞれの自治体が、限界集落の問題も含めて、少子高齢化で抱えておられる問題も多様でありますので、そういったことをしっかりと中長期的にどのようにやっていくのか、もう今、目の前で限界集落にならざるを得ないようなところへの対処と、数年後あるいは5年後はどうかという、そういうことを目配りしながら、この問題はしっかり腰を落ち着けて取り組んでいかなければならないかなと、そんなふうに思っているところであります。


(NHK)
 新幹線の(青函共用走行区間の)高速化についてなんですが、減速しないでそのまま(時速)260キロで、ちょっと新聞にも載っていたものなんですけれども、これに関して今後、国にですね、どういった要請とか陳情とかを行っていくかというお考えありましたら、ぜひ教えてください。 
 
(知事)
 まずは、青森県とともにですね、青函共用走行区間の高速化に関する協議会というものを立ち上げることとしておりまして、その第1回会合を今月中にも、(4月)30日の方向で調整が進んでおりますが、やろうということで話を進めております。
 その場でやろうとしておりますのは、ご承知のとおり、現行の予定では、2年後の北海道新幹線開業時においては、この(青函)トンネル区間を含めた82キロについては(時速)140キロ走行を前提とすると。そうすると東京から新函館(仮称)まで4時間10分ですか。その状況を、開業から2年後(平成30年春)に(時速)200キロ以上の高速走行を(1日1往復)実現すると4時間を切りますので、イメージが全然違うのですよね。だからこれから4年後に想定されている(時速)200キロ以上という高速走行を開業時からやってもらえませんかということを、私どもとしてまず協議会で議論をした上で、要望していかなければならないのかなと、こんなふうに思っております。
 加えてですね、すべてのダイヤにおいて高速走行が実現できるように、(そのためには)抜本的な手段が必要ということになるわけでありますが、例えば事例として挙げておりますのは、貨物とのすれ違い時の減速システムであるとか、それからトレイン・オン・トレイン(新幹線貨物列車に在来貨物(コンテナ)列車をそのまま搭載し輸送する方法)であるとか、そういう抜本的な対策というものも早期に実現していただいて、全ダイヤ(時速)200キロ以上の走行の実現という、大きく分けて2つくらいのわれわれの考え方の整理をしていきたいと、このように考えているところであります。 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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