道職員活躍事例集 行政分野選択職員編(水産林務部)

~ 水産林務部編 ~

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     石毛 紀江

【採用からの経歴】

  • H26.4.1 宗谷総合振興局産業振興部林務課林務係
  • H29.4.1 教育庁生涯学習推進局生涯学習課 社会教育・読書推進G
  • R1.6.1  水産林務部森林環境局全国育樹祭推進室式典施設G

制度の活用は、いつ頃から考えはじめましたか?

 業務内容を理解し、業務に面白さを感じていた採用から2年目の終わり頃、行政分野選択を考えはじめました。(1年目は業務に追われてあっという間に過ぎ去り、面白さを感じる余裕は全くありませんでした)
 採用2年目での人事異動はなさそうだったので、そのときは制度活用を見送りました。
 3年目の終わり頃に制度活用について再度考えているタイミングで、教育庁への人事交流のお話をいただき、全く異なる業務を経験してみたいという思いもあったため、そのときも行政分野選択を見送り、教育庁への出向を選択しました。(学生時代に図書館司書の資格を取得していたので、出向先でその知識を活かせるかも、という思いもありました。)

なぜ、その行政分野を選択したのですか?

 北海道生まれで、もともと北海道が大好きでした。
 道外の大学に進学し、道外の方と関わる中で、北海道に住んでいるときは意識していなかった北海道というブランド力を感じ、北海道の魅力を道外・海外の方にPRしたいと思い、観光関係の業務を行いたいと考えていました。
 採用の際に、配属先は宗谷総合振興局「林務課」と電話で告げられましたが、「リンム」が漢字変換できないくらい、何だかまったく分からなかった記憶があります。
 採用になってからは林務課で、専門用語と戦いながら過ごしました。慣れるまでは大変でしたが、地域の方と直接話をしながら仕事を進め、自分が関わった内容の成果が形になって見え、地域の方が喜んでくれるのは、とてもやりがいがありました。
 また、北海道の木と関わり、100年後を見据えて仕事をすることに魅力を感じ、水産林務部で林務関係の業務を今後も行いたいと考えるようになりました。
 宗谷での生活は人に恵まれ、仕事もプライベートも楽しく過ごせたこと、もともと木でできた食器や家具、ピアノ等の楽器、木の香り(檜のお風呂など)が好きだったことも関係していると思います。

~ 釧路木づなフェス ~ 

~ 釧路木づなフェス ~ 

~ 釧路木づなフェス ~ 

~ 小学校でのイベント ~

~ 小学校でのイベント ~

制度の活用を決断した経緯は?不安はなかったですか?

 宗谷の林務課では、林産担当(地域材利用や林業金融などの、主に川下の仕事)を3年間行いました。
 林務課には、林産のほかにも、森林整備、治山、林道、木育、また、森林室には道有林関係の業務もあり、未経験の内容がたくさんあります。林産業務の経験しかない状態で行政分野を選択するのは、かなり不安がありました。
 当時の上司に面談で相談し、一度、他の部の業務を経験してみるのも良いとアドバイスをいただきました。
 人事交流で教育庁にいる2年間も、行政分野選択制度の情報や林務での仕事の話を教えていただくなど、相談に乗っていただき、人事交流が終わり、知事部局に戻るタイミングで思い切って制度を活用して水産林務部を選択し、無事受け入れていただきました。

分野選択後の人事配置や、研修・自己啓発の状況を教えてください。

 行政分野が確定した令和2年6月から、現在の所属である全国育樹祭推進室に配置されました。全国育樹祭は、継続して森を守り育てることの大切さを普及啓発するため、皇族殿下ご臨席によるお手入れ行事や式典行事、参加者による育樹活動等が行われる行事で、私は式典行事を担当しています。
 行政分野を選択したときに想像していた業務とは異なるイベント関係の業務ではありますが、数十年に一度の貴重な経験であり、他課や他部などと幅広く関わりながら業務を行っています。大会を通して、育樹の大切さを多くの方々に発信していきたいと考えています。
 また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、水産業、林業・木材産業の新北海道スタイルを検討する若手施策検討や道庁ロビーの木質化に向けた若手検討会にも参加する機会をいただき、同じ部の同世代の職員とのネットワークづくりや、他課でどのような施策を進めているのか勉強することができました。

~ 趣味の合唱部活動。プライベートも楽しんでいます ~

~ 趣味の合唱部活動。プライベートも楽しんでいます ~

制度の活用を迷っている後輩に向けて、メッセージをお願いします。

 私が制度を活用したときよりも、現在は対象年齢が広がる(36歳未満まで)など、活用しやすい制度になっていると思いますが、一度分野が確定すると変更できないことから、本当に今後の道職員人生を1つの部に決めてしまって良いか不安があると思います。
 私は、この制度は、自分で部を選択できる、納得して道職員生活を送ることのできる貴重な制度だと思います。
 タイミングについては、行政分野の確定が早いほど、その部の業務のノウハウを身につけられるという考え方もあるかもしれませんが、少しでも迷いや悩みがあるなら、ぜひ他の分野も経験してみて、それでも気持ちが変わらなかったら選択を決断するというのも良いと思います。
 今を離れ、少し距離を置くことで、見えてくる、その分野の魅力に気付くかもしれませんし、色んな視点を持つことで、自分が何をしたいのか頭の整理がしやすくなると思います。 私が制度を活用したときよりも、現在は対象年齢が広がる(36歳未満まで)など、活用しやすい制度になっていると思いますが、一度分野が確定すると変更できないことから、本当に今後の道職員人生を1つの部に決めてしまって良いか不安があると思います。
 私は、この制度は、自分で部を選択できる、納得して道職員生活を送ることのできる貴重な制度だと思います。
 タイミングについては、行政分野の確定が早いほど、その部の業務のノウハウを身につけられるという考え方もあるかもしれませんが、少しでも迷いや悩みがあるなら、ぜひ他の分野も経験してみて、それでも気持ちが変わらなかったら選択を決断するというのも良いと思います。
 今を離れ、少し距離を置くことで、見えてくる、その分野の魅力に気付くかもしれませんし、色んな視点を持つことで、自分が何をしたいのか頭の整理がしやすくなると思います。
 また、業務内容はもちろんですが、部の雰囲気が自分に合っているかどうかも判断材料にすると良いと思います。

~ カウンターボードを背に ~

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