道は、次世代半導体工場の立地にあたり、有機フッ素化合物(PFAS)が半導体の製造にも使われてきたことを踏まえ、道民の皆様の安全・安心のため、排水先となる千歳川においてPFAS調査を実施することとしています。
今回の調査は、ラピダス社の試作ライン稼働(本年4月)後に行ったものです。
概要
調査地点
千歳川(2地点)
- ゆめみ野(江別市、千歳市浄化センターから約40km下流)
- 根志越橋(千歳市、千歳市浄化センターの下流1km以内)
採水年月日
令和7年(2025年)7月7日
調査項目
PFOS、PFOA、PFHxS
測定結果
- PFOS及びPFOAの合計値は、試作ラインの稼働前と同様、指針値を下回っています。
- PFHxSには、指針値が設定されていません。
- 「PFOS及びPFOAの合計値」及び「PFHxS」の調査結果は、有効数字等の取扱いに関する国の通知を踏まえ、小数第一位までとしています。
今後の調査予定
検討中
関連情報
有機フッ素化合物について
有機フッ素化合物(PFAS)は、1万種類以上の物質があるとされ、その中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきましたが、現在では、国内での製造・輸入等が原則禁止されています。
また、PFOS及びPFOAについては、公共用水域等における水質汚濁に係る要監視項目に位置づけられ、指針値(PFOSとPFOAの合計値で50ng/L)が設定されているほか、令和8年4月1日から、水道法に基づく水道水の水質基準(PFOSとPFOAの合計値で50ng/L)が設定されることとなっています。
詳細は、下記HPを参照ください。
なお、PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)については、PFOS及びPFOA同様、国内での製造・輸入等が原則禁止されている一方、指針値は設定されていませんが、環境省において、令和3年3月に要調査項目に位置付けられたことなどを踏まえ、参考までに測定しています。
ラピダス社のPFAS対策について
ラピダス社は、PFASのうち製造・輸入等が原則禁止されているPFOS、PFOA及びPFHxSを使用しないことに加え、その他のPFASを含む可能性のある材料は、排水に流さず全量回収し、産業廃棄物として専門業者で適切に処理することとしています。
また、同社は、道との間に締結した水利用に関する協定に基づき、工場排水の測定を行うこととしています。