感染症の発生について

感染症の発生について

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌)が流行っています

スライド1 (JPG 213KB)

スライド2 (JPG 138KB)

インフルエンザの発生状況について

図1 (PNG 48.2KB)

腸管出血性大腸菌感染症の発生について

令和6年第11週以降の発生はありません。

発生の概要
保健所区分保健所受理日備考

腸管出血性大腸菌とは

概  要:ベロ毒素を産生する大腸菌によって引き起こされる感染症であり、下痢、激しい腹痛、血
     便、発熱などが主な症状である。また、病原体を保有していても症状がない場合もある(無
     症状病原体保有者)。
感染経路:汚染された食品からの感染、患者のふん便に含まれる大腸菌が直接または間接的に口から入
     ることによる感染
潜伏期間:3~5日が多いが、1週間以上の場合もある
予防等:食品の十分な加熱(75℃で1分間以上の加熱で死滅)等
    汚染が疑われる物については、アルコール、熱湯、次亜塩素酸ナトリウム製剤(台所用漂白
    剤)、亜塩素酸水等での消毒

230803 感染症概要(腸管出血性大腸菌感染症) (PNG 228KB)

過去5年間の発生状況

過去5年間
2020年2021年2022年2023年2024年
件数(件)160241168805

細菌性赤痢の発生について

第26週(令和5年6月26日~7月2日)以降の発生はありません。

発生の概要
保健所区分保健所受理日備考

細菌性赤痢とは

概  要:赤痢菌によって引き起こされる感染症であり、発熱、下痢、腹痛が見られ、重い場合は
     テネスムス(しぶり腹;便意は強いがなかなか排便できないこと)、膿・粘血便(便に
     膿・粘液・血液が混じる)が見られることがある。
感染経路:汚染された食品や水などの摂取、細菌が付着した手や食器などを介した感染(経口感染)
潜伏期間:1~5日(大多数は3日以内)
予防等 :衛生状態の悪い地域では、生水、氷、生野菜など加熱されていない食品を口にしない。
     トイレの後や食事の前には石けんと流水で十分に加熱する。

過去5年間の発生状況

過去5年間
2019年2020年2021年2022年2023年
件数(件)84001

全道の発生状況について

下記リンク先で公開しています。

感染性胃腸炎患者等の集団発生について

道立保健所管内で感染性胃腸炎患者及びその疑いのある者が発生したのでお知らせします(令和6年4月分)。

発生の概要
保健所施設種別患者数保健所受理日確認したウイルス
中標津小学校43人2月28日ノロウイルス
室蘭小学校21人2月26日ノロウイルス
倶知安医療機関20人3月1日ノロウイルス
江差保育所12人3月12日ノロウイルス
千歳医療機関11人3月14日ノロウイルス
倶知安老人福祉施設11人3月12日ノロウイルス
留萌保育所15人3月19日ノロウイルス
岩見沢介護保険施設22人3月11日ノロウイルス
江別保育所10人3月25日ノロウイルス
岩見沢保育所15人3月28日ノロウイルス
室蘭保育所18人3月28日ノロウイルス
網走保育所23人4月8日ノロウイルス

ノロウイルスとは

概  要:ノロウイルスとは、世界中に広く分布し、急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスである。
     主症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(軽度)。通常3日以内に回復し、予後良好
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人
     の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:24~48時間
流行の時期:主に11月~3月に集中しているが、一年を通して発生する
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

サポウイルスとは

概  要:サポウイルスとは、主に乳幼児にみられる急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスである。
     主な症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(軽度)。通常3日以内に回復し予後良好
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人
     の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:24~48時間
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、サポウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

アストロウイルスとは

概  要:アストロウイルスとは、世界中に広く分布し、急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスである。
     主症状は、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱(軽度)。
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人
     の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:1~4日
流行の時期:主に冬から春にかけて発生し、ノロウイルスやロタウイルスに比べ低頻度だが、一年を通して発生する
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、アストロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

アデノウイルスとは

概  要:アデノウイルスとは、主に乳幼児にみられる急性胃腸炎の原因の一つとなるウイルスで、
     主な症状は咽頭炎や肺炎などの呼吸器疾患、咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎などの
     眼疾患等、胃腸炎。通常1週間以内に回復し、予後良好
感染経路:ウイルスに汚染された飲食物を口にすることや、ウイルスが含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染、飛沫感染等の直接感染
潜伏期間:3~10日
流行の時期:ノロウイルスやロタウイルスに比べ低頻度だが、一年を通して発生する
予防等:一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いら
    れることがありますが、アデノウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウ
    ムや亜塩素酸水や加熱による処理があります。

道内の感染性胃腸炎の発生状況※HP公表月を基準(最新更新日 令和6年3月28日)

R6年月別
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
件数(件)192092
有症者数(人)32742616533
年別
2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年
件数(件)188148146671878713448
有症者数(人)4,4543,0193,0101,3544,2171,7082,929918

定点医療機関からの感染性胃腸炎患者報告数について

下記リンク先で詳細データを公開しています。

咽頭結膜熱について

令和6年第4週(1/22~1/28)において、警報レベル(定点あたり3.00以上)を下回りましたが引き続き感染予防対策を徹底してください。

ヘルパンギーナについて

今夏、全国的にヘルパンギーナが流行しました。北海道内の定点あたり患者報告数は、令和5年第28週(7月10日~7月16日)において、最大の12.35となり、警報基準値を上回りました。
第32週以降警報基準値(定点あたり6.00)を下回っておりますが、引き続き感染拡大の予防対策に努めていただきますようお願いします。

230803 感染症概要(ヘルパンギーナ) (PNG 179KB)

ヘルパンギーナとは

概  要:急性のウイルス性咽頭炎で乳幼児を中心に夏季に流行する夏風邪の代表的疾患である。
     特に5歳以下の乳幼児に多くなっています。
     重症化することは少なく、2~4日で症状は落ち着くが、熱性けいれんやのどの痛みに
     よる食欲不振・脱水症を起こすことがあります。
     また、まれに無菌性髄膜炎やウイルス性心筋炎などを合併することもあり、頭痛・嘔吐や
     様子がおかしいといった症状がある場合は主治医に相談しましょう。
感染経路:主に飛沫感染・経口感染
潜伏期間:2~4日
予防等 :特異的な予防法はありませんので、感染者との密接な接触を避けるたり、
     流行時にうがいや手指の消毒を励行しましょう。

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感染症対策局感染症対策課のカテゴリ

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