知事コラム231005

10月5日:北海道の「食」の魅力

 今年の夏は、厳しい暑さが続きましたが、最近は朝晩には肌寒い日も多くなり、日増しに秋の深まりを感じるようになってきました。秋と言えば、やはり「食欲の秋」、私も多くの旬の味覚が楽しめるこの季節を毎年楽しみにしています。
 今回のコラムでは、北海道の「食」に関する最近の話題をお届けします。
 
 一つ目は、蘭越町特産の「らんこし米」です。「らんこし米」は、「らんこし米栽培ガイドライン」で定める品質や安全・安心に関する21もの基準を満たした高い品質を誇っており、今年も9月28日に、金町長をはじめとした蘭越町の皆様が、新米のPRのため道庁にお越しになられました。
 蘭越町では、地熱発電調査の採掘現場から蒸気が噴出し(※既に噴出は止まり、井戸の埋め戻しも完了)、生産者や関係者の方々は、農業用水を継続的に検査して安全な水をお米づくりに利用するなど、例年にない対応で大変ご苦労されたと伺いましたが、今年も良質なお米が収穫できたことを嬉しく思います。
 生産者の方々の想いが一粒一粒に詰まった新米は、ふっくらとして、噛むほどに口の中に甘みが広がり、とても美味しかったです。なお、この「らんこし米」は、来月行われる宮中行事「新嘗祭」の献上米にも選ばれています。
 新米を使ったメニューを多くの皆様にお楽しみいただくため、9月28日からは、議会食堂、道庁本庁舎、後志総合振興局の3つの食堂で「らんこし米フェア」(※現在は終了)を開催したところであり、私も道産ホタテのてんぷらと一緒に新米をいただきました。
 北海道の秋の味覚は、やはり格別ですね。
 皆様も是非、北海道の旬の味覚を食べて応援していただければと思います。

 次にご紹介するのは、9月28日に開所式が行われた「北海道大学ワイン教育研究センター棟」です。
 同センターは、産学官金の力を合わせて道内のワイン産業の振興を図るための教育・研究の中核として昨年4月に設立されたもので、今回開所したセンター棟は、その拠点となる施設です。
まず、注目の一つは、その建物です。北海道大学札幌キャンパスで現存する建物で最も古い1901年に建築された「旧昆虫学及養蚕学教室」を改修したもので、創建時の姿に復元した天井や腰壁の素晴らしい意匠には、私も時間を忘れて見とれてしまいました。
 次に、棟内に設置されたイノベーションラボです。このラボでは、ワイン生産者の方々も最先端の機器を活用してワイン成分の分析研究などを行うことができるほか、道内のワイナリーから提供された土やワインアロマのサンプルが保存されており、生産者の方々とともにワインづくりの課題解決を目指します。
 さらに、センター棟に隣接するワイン熟成庫は、36万点もの昆虫標本が保管されていた「旧昆虫標本室」を改修した建物で、現在は、北海道各地のワインが最適な温度と湿度で保管されており、その光景は圧巻の一言です。
 こうして、ワイン産地を学問分野から支える拠点が生まれたことは、世界に向けた北海道の挑戦のマイルストーンと言えると思います。
 今後、これらの施設では、ワイン関連のセミナーやテイスティングイベント、ワインの販売なども行われる予定ですので、道産ワインの新たな魅力発見の場としても、是非ご注目ください。

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