知事コラム230824

8月24日:釧路地域から北海道の魅力を発信

 今年の夏は本当に暑い日が続き、道内では36日連続の真夏日と最長記録を更新しています。皆様、体調管理や食中毒にはくれぐれもご注意ください。
 今回のコラムでは、8月8日から9日の釧路地域への訪問についてご紹介します。
 
 まず訪問したのが鶴居村。廃校となった小学校を改装したクラフトビール醸造所「Brasserie Knot」(ブラッスリー・ノット:※ノットは“結び目”という意味で、地域や豊かな自然、訪れる人々との結び目が生まれる場所でありたいとの願いが込められています)になおみちカフェでお伺いした後、今回の地域訪問先の4市町村長(釧路市、標茶町、弟子屈町、鶴居村)と各市町村で活動されている地域おこし協力隊の皆様とのスクラムトークを開催しました。
 トークでは、北海道に大きな魅力や可能性を感じ、道外から移住され、観光分野の専門職や地域テレビ局のアナウンサー、マウンテンバイク選手として、それぞれの専門性を発揮しながら、精力的に活動されていること、さらなる隊員の確保や地域への定着支援の充実、隊員同士が横のつながりを作るための後押しが欲しいなどといった話をお伺いできました。
 道内では、全国最多の943名(令和4年度)が隊員として活躍しており、これは、2位の長野県(421名)の2倍以上の人数です。さらに、任期終了後も7割を超える方が道内に定着され、現役の方とともに北海道の強力な応援団となっていただいています。今回のトークを踏まえながら、国や市町村と連携しながら、応募から定着までをトータルでサポートして、「地域おこし協力隊をやるなら北海道だよね」と言ってもらえる環境づくりを進めていきます。
 
 次に訪問したのが弟子屈町。ここでは、9月11日から14日に開催される「アドベンチャートラベル・ワールドサミット北海道・日本」で、公式体験ツアーとなっている阿寒摩周国立公園内の「つつじヶ原自然探勝路」でのトレッキングを体験した後、なおみちカフェで、環境負荷の少ないイチゴ栽培を実施している「株式会社オリエンタルランド弟子屈農園」を訪問しました。
 トレッキングでは、コース内の硫黄山がもたらす厳しくも特徴的な環境や、この環境で生きる草花の姿に触れ、北海道の自然の雄大さを改めて実感しました。今回、私が歩いたのは約2.5キロの平坦なコースで、小さいお子様から高齢者の方まで楽しめます。サミットでは、今回の実体験をもとに、こうした「北海道の宝」をはじめ、地域の文化や美味しい食など本道の魅力をしっかりとPRしたいと思います。皆様もぜひ、このコースはもちろん、お近くでもアドベンチャートラベルを体験してみてください。

 標茶町では、「くしろ湿原ノロッコ号」に乗車し、最後の訪問先の釧路市へ。今回は、塘路駅から細岡駅の約15分間の乗車でしたが、ノロッコ号は、釧路湿原に沿うように約1時間かけてのんびりと走行し、車窓からの景色や車内アナウンスによるガイドを楽しみながら、世界的にも貴重な釧路湿原を間近で体感することができます。今年の運行は10月9日まで(10月13~15日の3日間、夕陽ノロッコ号を追加運行)ですので、皆さんも是非ご乗車ください。
 そして、最後のなおみちカフェは、釧路市の「株式会社釧路製作所」です。同社は、橋梁を主体に、タンク、クレーンなどの溶接・組立・塗装までを一貫して行っていて、さらに、ロケット分野などの新事業にも積極的にチャレンジしています。今まで積み重ねてきた技術をベースに新たなチャレンジに向かう熱い想いなどを直接お伺いし、皆さんが挑戦しやすい環境づくりの重要性を改めて実感、今後も、地元と連携してしっかり取り組んでいきます。

 さて、いよいよ「第42回全国豊かな海づくり大会」の開催まで約3週間となりました。大会には、御代替わり後、初めての御来道となる天皇・皇后両陛下の御臨席を賜ります。私としても、準備に万全を期すため、今回の地域訪問にあわせて、厚岸町、釧路市の会場や御視察先の現地確認を行ってきました。道民の皆様とともに、両陛下の御来道の日を心よりお待ち申し上げます。
 9月16日、17日の大会当日は、一般の方もご参加いただけるよう、関連行事として、見て・学んで・食べて・楽しめる「豊かな海づくりフェスタ2023」を開催しますので、是非ご来場ください。

 今回の地域訪問の様子や「アドベンチャートラベル・ワールドサミット北海道・日本」、「第42回全国豊かな海づくり大会」については、道のホームページや「なおみちカフェnote179」のほか、私のFacebookで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

カテゴリー

cc-by

page top