仕事始めのあいさつ(令和8年1月5日)

職員に向けた仕事始めのあいさつ

 

令和8年1月5日(月)記者会見室

 職員の皆さん、明けましておめでとうございます。2026年もよろしくお願い申し上げます。

 まず、危機管理対応についてでありますが、昨年は26日が仕事納めということでありましたけれども、その後、由仁町において高病原性鳥インフルエンザが発生しました。
 29日に対策本部会議を行いまして、直ちに防疫措置を開始して、予定より早く殺処分、防疫措置を終えることができました。
 年末様々な予定がもうすでにあった中で、この緊急の対応に当たっていただいた方々に感謝申し上げたいと思いますし、また、例年ですけれども、年末年始返上で危機管理に当たっていただいた皆さんに、知事として感謝申し上げたいと思います。そして、ご協力いただいたご家族の皆様にも、私から改めて感謝を申し上げたいと思います。

 さて、今、北海道では、これまで皆さんとともに蒔いて育ててきた様々な種が芽吹いてきていると認識しています。北海道の優位性、そして価値が具体的な形になりつつあると思っています。
 例えば、昨年は、ラピダス社のパイロットラインが稼働しました。国内初となる2ナノ相当の試作の成功ということもありましたし、また、苫小牧でアジア最大級のAIデータセンターの建設が進むということもありました。

 また、北海道としてはこれも新しい、初めての動きでしたけれども、北米と北海道を繋ぐ国際海底通信ケーブルの事業が国に採択されるということで、これまでも地理的優位性ということで、アメリカやヨーロッパに一番近いのは北海道ですということで、国際通信ケーブルが重要だということを言ってきましたけれども、北米と北海道が通信ケーブルで繋がるという事業が採択された。

 そして道南の松前、檜山の洋上風力、これが促進区域に指定ということで、特にGX・AI-DXといった、これからの成長が期待される産業の集積の動きが急速に進んだという年であったと思っています。

 また、一次産業に目を向けてみても、国の「食料・農業・農村基本計画」で食料安全保障の考え方が示される中で、北海道については初めて「主要穀物などの主産地」ということで、明確に位置付けがされました。これまでは47分の1という位置付けでしたけれども、食料安全保障が叫ばれる今日、「主要穀物などの主産地」は北海道なのだということで、国の計画に明確に位置付けられた、これは私は非常に重要なことだったと思っています。

 そして年末、国のAI基本計画ができたのですけれども、この中で地方における推進事例として、代表選手として、AI北海道会議ということで、唯一北海道に設置されているAIの会議が明記されました。

 また観光の側面でいうと、新千歳空港の旅客数が過去最高ということを記録し、また、どさんこプラザ、アンテナショップですけれども、これも過去最高の売上げになるという見通しにもなっています。

 こうした具体の動き一つ一つを考えると、数年前まではなかなか想像できないような世界だったと思うのですけれども、この数年間、エネルギー、デジタル、食の三つの分野で北海道の価値を上げようということで、日本そして世界に貢献していく。日本そして世界ということを視野に入れた総合計画も皆さんと作って取り組んできました。

 北海道の発展に向けて灯してきた種火を集めていくことで、北海道の未来を照らす希望の光となることを期待しているところであります。ぜひ、今年もこの種火を皆さんと大きく育てていきたいと思っていますので、どうかこれからも皆さんの力を発揮していただきたいと思っています。
 そして、それを実現するためには、国内外の社会経済情勢の変化やリスクを的確に捉えて、未来への確かなビジョンを共有し、そして道庁自身の力を最大限発揮していくということが重要になってきます。
 不安定な国際情勢を背景に、多様なグローバルリスクが顕在化しています。そういった中で日本の経済、エネルギー、食料の安全保障に関して、北海道が果たすべき役割への期待はますます高いものになっています。先ほど申し上げた取組はまさにそれを具体化している事例でもあると思っています。

 また、北海道の豊かな自然や美しい景観、そして、道民の皆様が安全で快適な暮らしをしていく、そのことを守る。そして次の世代にしっかりとそれを引き継いでいくためには、地域との共生を大前提とした上で、成長につながる未来への投資に積極的に取り組んで、環境と経済の好循環を実現することが重要になります。

 北海道では、今年度末までに、多くの主要計画などが見直されるということになっています。そういう年でもあるということです。
 こうした視点が庁内で等しく意識されて、北海道の一つ一つの取組が組み合わさって大きな力になるということを実現することが大事になりますので、各部局それぞれ担当している見直し対象の計画があると思いますが、施策をしっかり連携させて、各部局連携のもとでさらに取組を進めていただきたいと思います。

 その中で、北海道の未来を担い、日本、そして世界をリードしていくためには、何をおいても「人」。年頭、この「人」について3つ、私の思いをお伝えしたいと思います。

 まず、1つ目は、地域に暮らす「人」ということであります。地域訪問、様々全道179市町村に訪問させていただいていますけれども、私自身、本当に多くの方々と様々な場面でお会いし、現場の実際を見て聞いて、そして地域の熱量についても肌で感じながら、多くの刺激と学びを昨年も得てきました。
 長年、地域に根ざして、ふるさとの発展のために力を尽くしてくださっている方々、外からの目線で地域に新たな価値を生み出す方々、多様な人々がその知恵や経験を持ち寄って地域で活躍いただいていることが、北海道にとって大きな力になっていると感じていますし、これは何よりも北海道の財産であると私は強く思っています。
 私たちの仕事の向こうには、そうした道民の皆様がいるということを常に想像していくことが私は大事だと思っています。どうしても目の前の仕事に忙殺される中で、その先にいる皆さんの姿を想像することに弱くなってしまうことがあるということを謙虚に受け止めながら、その先にいる道民の皆様の思いを想像しながら、ぜひ今年も仕事に邁進していただきたいと思います。

 2つ目は、次の時代を担う「人」であります、子どもたちです。北海道では、昨年、こども基本条例を制定しました。今の子どもたちはもちろんですけれども、これから産まれてくる子どもたちも何かに挑戦したいと思えるような、魅力的な北海道を引き継いでいかなければならないと思います。
 「先人たちは、様々な困難を乗り越えて、夢と希望にあふれる北海道を私たちに残してくれた」と思っていただけるように、責任を持って努力を積み重ねていくことが必要になります。ぜひ、この視点も大切にしたいと思います。

 そして3つ目ですけれども、皆さん自身、道庁の「人」、道庁の「人」材です。地域に暮らす方々、そして次の時代を担う子どもたちの願い、思いに応える、そして道政を推進することは、皆さんの力なくしてなし得ないことであります。職員の皆さんに、その持てる力を最大限発揮していただいて、道庁全体の組織力を高めていくことがとても重要になります。
 昨年の秋以降、本庁舎の4階と5階でモデル的に執務室の改善を進めました。見たという方もいらっしゃったのではないかと思います。私も知事に就任して2期目、7年という状況ですけれども、やはり道庁がとにかく古いということで、床が剥がれて直したりして皆さんが懸命に庁舎を管理、維持してくれているのですけれども、このことにも感謝しなければならないのですが、あまりにも古いところをリニューアルしていく、職場環境を改善していく、これは、私は非常に重要だと。職員の給料も戻して毎年、今、給料は上がっています。それだけではなくて、働く環境を変えていくことが重要であると思っています。
 私も見に行きましたけれども、雰囲気も変わって、オープンフロアで非常に明るくなっていましたし、良い意味で道庁らしくない、緑を取り入れた明るい雰囲気にもなっていて、職員の皆さんが頑張って働いていただくということももちろんなのですけれども、来庁されるお客様にとってもそういう環境を提供していくことが私は大事だと思っています。
 ぜひ、こうした取組を今後、他のフロア。それと振興局。私も地域を訪問するたびに振興局も訪問させていただいて、振興局も地域の創意工夫で来庁される皆さんにとって快適な環境になるように頑張っていただいているのですけれども、いかんせん古いのでそれも限界がある。そのため本庁だけでなく振興局にも職場環境を改善していくことを広げていくということ。
 それとAIも積極的に活用して仕事の効率化を進めるということ。これは全国1,700の自治体があり、結構温度差がありますけれども、私はリスクを把握した上で活用していくということが重要であると思っていますし、また、AI産業がこれから成長していく中で、北海道が果たす役割も大きい。179市町村がある広大な北海道の中でこれを積極的に活用しながら仕事を効率化していくことに、今年もみんなと知恵を出し合っていきたいと思っています。
 引き続き、働きやすい環境づくりを進めていきたいと思いますので、皆さんが多くの時間を過ごす職場ですから、ぜひ皆さんの協力をいただいて進めていきたいと思っています。

 最後になりますけれども、職員の皆さんには、長引く物価高に加えて、地震津波対策やヒグマ対策の強化、グローバルリスクへの対応、様々な課題に直面する中で、道民の皆様が豊かに、そして、安心して暮らすことができ、北海道が持続的に発展をしていけるように、今年も、引き続き、力を尽くしていただきたい。このことを心から皆さんにお願い申し上げたいと思います。
 たくさんの、今日申し上げた「人」の力を結集して灯してきた希望の種火。これを、一つ一つ、道民の皆様とともに大切に大きく育て上げることで、北海道を新たなステージに押し上げていけるように、私自身、この1年、皆さんと一緒にその先頭に立ってしっかりと取り組んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
 
 それでは、本年もどうか皆さん引き続きよろしくお願い申し上げます。

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