仕事納めのあいさつ(令和5年12月27日)

職員に向けた仕事納めのあいさつ

令和5年12月27日(水)TV会議

 今年、最後の庁議となりました。月曜日から各課を、毎年回らせていただいて職員の皆さんに直接、一年のお礼を申し上げたところであります。今年も、道政を前に進めることができた、このことも、皆さんの日々の頑張りの積み重ねのお陰であります。この庁議の場をお借りして、改めて、皆さんには、心から知事として感謝を申し上げたいと思います。
 本当に一年間ありがとうございました。
 今年を振り返りますと5月にコロナが5類へ移行するという節目を迎えたわけであります。
 令和2年に本道で初めて感染を確認してから3年を超える長きにわたって、感染症への対応に保健福祉部をはじめとする全庁一丸となって取り組んでいただきました。感染症対策は、大きな節目を迎えたわけでありますが、道民の皆様の命と健康、暮らしを守るという課題への対応に終わりはありません。引き続き、新たな備えにもしっかり取り組んでいきたいと考えております。
 また、物価高騰への対応も長期化しているところであります。
 道民の皆様の暮らしと事業者の方々の経営環境を守るために、司令塔を担ってくれた経済部を中心にこれまで数次にわたる対策を進めていただきました。引き続き、対策の周知に努めまして、この度の補正予算につきましても速やかに執行し、一日も早く必要な方々にお届けすることが重要でありますので、引き続きお願いを申し上げます。
 世界との関係も大きく影響を受けたわけであります。
 中国による日本産の水産物の輸入停止。ホタテの生産者や加工業者の皆様への影響が最小限となるよう水産林務部を中心に「食べて応援!北海道」キャンペーンを展開し、国内外の多くの方の協力をいただいて対応することができました。
 自然との共生につきましても関心が高まった1年となりました。
 3月から4月に発生した高病原性鳥インフルエンザの対応にあたっては、過去最大規模の120万羽を超える防疫措置に昼夜を問わず実施いたしました。農政部をはじめ現場対応にあたった道職員の皆さんは精神的な負担も本当に大きかったと思います。この冬も各地で野鳥の感染が確認され、気持ちの休まらない日々が続いているわけでありますが、安全・安心を守るため、引き続き、皆さんには警戒をお願い申し上げます。
 また、ヒグマによる被害も大変多く、お二人の尊い命が奪われるなど痛ましい事故がありました。環境生活部、そして、関係する振興局が取り組んでいただいたわけでありますが、ヒグマが冬眠を迎えるこれからの時期が重要となります。この1年の取組を振り返りながら、対策の強化に取り組んでいきたいと思います。
 この夏の記録的な猛暑は、私たちの生活はもとより作物の生育などにも大きな影響を及ぼしました。教育庁や農政部をはじめ関係部局において、学校の暑さ対策、そして、生産者の方々への技術支援などに努めていただきました。皆さんには次の夏に向けて、暑さに対する更なる備えをお願いしたいと思います。
 こうした厳しい状況にも皆で力を合わせて対応しながら、北海道の飛躍に向けて、着実に歩みを進めた1年にもなりました。
 次世代半導体を北海道から世界に届けるという前例のないプロジェクトがスタートして、その実現に向け、関係部局が一丸となって、かつてないスピードで対応に取り組んでいただきました。
 また、日本海側に加え、太平洋側にも、大型データセンターの立地が決定をいたしました。このほか、洋上風力も道内5区域が有望な区域に指定され、法定協議会も開始されました。
 さらに、G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合も開催され、北海道の再生可能エネルギーの活用促進やGX投資に大きな関心が集まるなどエネルギーとデジタルの活用によるゼロカーボン北海道の実現に向けた取組が加速した一年でもありました。  
 こうした前例のない取組には、多くの部局の連携が重要でありました。引き続き、横断的な視点で取り組んでいただきたいと思います。
 コロナの5類移行に伴って、インバウンドをはじめ、観光需要も回復してきました。令和3年にアドベンチャーワールドサミットをバーチャルで開催いたしましたが、9月にアジア初となるアドベンチャートラベル・ワールドサミットのリアル開催をすることができました。経済部を中心に各振興局において、地域資源の磨き上げに取り組んでいただきました。
 38年ぶりの本道での開催となった「全国豊かな海づくり大会北海道大会」は、水産林務部に準備を進めていただきましたけれど、関係部や振興局から多くの職員の皆さんに対応をいただき、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ成功裏に終えることができました。
 全国高等学校総合体育大会も36年ぶりに開催することができました。教育庁をはじめ多くの関係者の皆様の協力の下で、これまでの大会はコロナの中でいろいろな制限がありましたが、この北海道大会につきましては、全国の高校生が多くの方の応援をいただいて思う存分活躍できる環境を準備いただきました。
 そして、こうした大規模な行事を開催できましたのも道警察の皆さんの尽力があってこそであります。改めて道警察の皆様にも心から感謝申し上げたいと思います。本当ありがとうございました。
 また、北海道ボールパークのアクセス道路の整備をはじめとして、北海道の価値向上につながるインフラ整備についても、建設部をはじめ各部局において進めていただきました。
 今年は、人々やそして世界とのつながり、本道への想いのつながり、そうしたつながりの大切さを再認識できた1年でもありました。
 9月に総合政策部において開設した官民交流サロン「CONNECT(こねくと)」では、日々、新たなつながりが生まれています。
 また、振興局の皆さんにサポートをいただきながら、私自身も、利尻島、礼文島などこれまでに45の市町村を訪問させていただいて、創意と工夫を凝らした取組などについて、多くの方々から直接お話を伺う大変貴重な機会をいただいて、地域におけるつながりを肌で感じることができました。
 先月訪問した、新篠津村では、地域おこし協力隊として活躍されている方からの望遠鏡の寄贈をきっかけとして天文台がオープン。地域と人をつなぐ協力隊の皆さんの熱意が、新たな魅力を村に生み出した象徴的な取組として直接お話しをお伺いすることができました。
 こうした現場主義を道庁全体で徹底していきたいと考えております。スマート道庁で構築したデジタルツール等もフル活用して、今後も地域の取組を発信して、地域の声を道政に反映していきたいと思います。
 また、政策課題も多様化、複雑化しています。そういった中で、各部局がつながることにより、道庁の総合力を発揮し、相乗効果を生みだしていくことが重要になります。職員の皆さんには、引き続きそうした視点を持っていただき、今年1年取り組んでいただいたわけでありますけれども、新しい年においても、職員同士のつながりをより一層強固にし、北海道が直面する難局を皆さんと一緒に乗り越えていきたいと思います。
 最後になりますけれど、先ほど報告がありました年末年始の災害などへの備えはとても大切なことであります。
 総務部をはじめ道庁全体で24時間、365日危機管理に対応いただいております。職員の皆さんには、年末年始ご苦労をおかけすることになりますが、引き続き、緊張感をもって、不測の事態への対応についてよろしくお願いいたします。休日返上で、職務に当たる職員に皆さんに対しては、職場全体でサポートいただくことを私から皆さんにお願いを申し上げます。
 また、コロナ5類移行後、初めての年末年始となります。帰省や旅行などによって、普段会わない方と会う機会や飲酒の機会も増える時期であります。現在、コロナもそうですがインフルエンザも警報レベルの状況が続いており、改めて、感染防止を徹底していただくということ。また、強調したいのですが、飲酒運転につきましては、「しない、させない、許さない、そして見逃さない」ということを合言葉に、この点については徹底していただくよう改めて皆さんに強くお願い申し上げるとともに、本庁・振興局が一丸となって、こういったキャッチフレーズのもと取組を徹底していきたいと思います。
 道庁のワークライフバランスの実践の観点から、これは初めての試みでありますけど、今週25日から1月12日までは年末年始リフレッシュ期間ということで取組をしております。管理職の皆さんには、できるだけ多くの職員が、休暇を取得できるように配慮していただくように重ねてお願いを申し上げます。
 職員の皆さんには、是非この年末年始で英気を養っていただいて、来年もいろいろな課題、そしてやらなければならないことがありますので、来年皆さんと元気に再会して取組を進めていきたいと思っております。
 長くお話しをしましたけれども、今年一年本当に皆さん、お疲れ様でした。
 そして、それぞれ皆さん良いお年をお迎えいただければと思います。
 これで、庁議を終えたいと思います。お疲れ様でした。

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