知事臨時記者会見(令和2年10月28日)

知事臨時記者会見

  • 日時/令和2年10月28日(水) 10:45~11:29
  • 場所/記者会見室
  • 記者数/23名(テレビカメラ7台)

記者会見風景

知事顔写真

会見項目

知事からの話題

  1. 新型コロナウイルス感染症対策について

記者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症対策について(1)
  2. 新型コロナウイルス感染症対策について(2)
  3. 新型コロナウイルス感染症対策について(3)
  4. 新型コロナウイルス感染症対策について(4)
  5. 新型コロナウイルス感染症対策について(5)
  6. 新型コロナウイルス感染症対策について(6)
  7. 新型コロナウイルス感染症対策について(7)
  8. 新型コロナウイルス感染症対策について(8)

知事からの話題

新型コロナウイルス感染症対策について

 新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。まず、道内において、10月24日、新型コロナウイルスに感染されました1名の方がお亡くなりになりました。亡くなられた方に哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の方々に心からお悔やみを申し上げます。
 本日、先ほど(北海道新型コロナウイルス感染症)対策本部会議を開催いたしまして、警戒ステージを1から2に引き上げると、移行するということで、対策本部として決定いたしました。そのご説明と感染拡大防止に向けた施策について、この臨時会見におきましてご説明させていただきたいと思います。
 その前に、感染状況について今日もお話をしたいと思いますけれども、最初に医療提供体制の負荷の状況でございます。こちら(モニターの表)ご覧いただいて分かりますとおり、今現在、昨日時点で151名が入院されていまして、その警戒ステージ2の移行基準(病床全体)150床を超えているという状況になっています。入院されている方は151名ですけれども、宿泊療養者数が180名という状況になっていまして、合計で331名になっています。1週間前、10月20日と比べて増加傾向という状況でございます。
 次に監視体制の状況です。直近1週間、検査数については6223件、陽性率4.7パーセントという状況です。こちらについても陽性率、検査件数、非常に積極的に検査を行っているのですけれども、陽性率自体も増加傾向という状況がございます。そしてリンクなしの感染者数の割合、感染経路が分からないという方の割合についても、直近1週間平均41.9パーセントという状況でありまして、50パーセントというのがその一つの指標なのですが、超えてはいないのですけれども、増加傾向という状況にあります。
 新規感染者数の年代別割合でございますけれども、こちら(モニターの表)をご覧いただいて分かりますとおり、昨日時点で30代以下の方が約7割という状況で、若い世代を中心に感染が拡大している状況、そして40代以上の実数も拡大しているということから、世代を問わず感染の広がりが見られるというところであります。入院は151名、宿泊療養が180名というお話をしました。総数が331名ということですけれども、重症については2名になっていまして、無症状、軽症、中等症の方が329名になっているところでございます。
 次に、地域別の感染状況についてご覧いただきたいと思いますけれども、札幌市とそれ以外ということでご覧いただきますと、札幌市以外についても増加の割合が多くなっているということが、こちら(モニターの表)見ていただいて分かると思います。振興局別でございますけれども、こちら(モニターの表)は、ちょっと数字が細かいので見えにくいですけれども、石狩振興局管内について約7割ということですが、最近では空知、胆振、日高、釧路振興局管内で集団感染が発生するなど、全道的な感染の広がりが見られるということがございます。
 次に、感染者の主な行動歴、こちらを見ますと、旅行など道外との往来、会食・会合への参加、職場内、家庭内での接触といった幅広い事例が見られるという状況がございます。また道内では、シルバーウィーク以降、ここ1カ月余りでございますけれども、接待を伴う飲食店などで16件、人数にいたしますと162人、学校で2件35人、事業所等で5件37人、福祉施設で5件41人ということで、短期間でこれだけ多くの集団感染が発生している状況がございます。
 これまで説明させていただきましたけれども、警戒ステージ2の(感染状況を示す)指標でございますが、こちら(モニターの表)にそれぞれ指標が書いてありますけれども、療養者数、PCR検査陽性率、新規(感染者)報告数、前週から増加傾向の四つの指標で基準を超えているという状況でございます。また、10月26日には、道が重視しております病床数、こちらについても150床という指標、この病床数が基準に達したということです。シルバーウィーク以降、連日2桁の新規感染者が発生し、10月24日には過去最多となります60名の感染が確認されるなど、感染者数の増加が続くという状況とともに、入院患者数も9月27日の77人から比較しまして、10月27日に151人ということで、1カ月で倍増している状況があります。また、40代以上の実数も、先ほど申し上げたように拡大していることから、年代を問わず広がりが見られます。複数の振興局管内で集団感染が発生しています。道内各地でリンクなし、感染経路が追えないという方の新規感染が確認されている、こういったことも全道域で感染の広がりが見られるということです。こうした動向等を総合的に勘案いたしまして、専門家のご意見も踏まえながら、対策本部として先ほど、本日をもって警戒ステージ2に移行するということを決定したところであります。
 ステージ2の説明をさせていただきたいのですけれども、ステージは全部で5段階あるわけですけれども、本日(ステージ)2に移行しましたが、それまでは(ステージ)1ということで、一番低いステージであったのですが、ステージ2とはどういう状況なのだということですが、感染拡大を早期に抑え込み、社会経済活動との両立を進めるための重要なステージというところです。感染が徐々に広がり始める状況において、社会経済への影響を最小限に抑えながら、この段階で感染防止対策を徹底することが重要だというステージであります。このことを皆さんと共有したいと思っています。
 これ以上に感染が拡大した場合ですけれども、道民の皆さまに対して、不要不急の外出の自粛など強い措置もお願いせざるを得ないという状況がございますことから、道民の皆さまとこの危機感、そしてこの感染防止意識、これをしっかりと共有させていただきながら、感染拡大を抑え込むため、集中的に取り組む必要がございます。ステージそのものについて期間は設定していないわけでございますけれども、感染拡大を短期間で抑え込むには集中的な取り組みが必要だということでありまして、ウイルスの潜伏期間につきまして1日から14日間、一般的には5日、6日とされていることを勘案して、そういった潜伏期間などを踏まえて、こちら(フリップ)、集中対策期間ということで、本日の10月28日から11月10日火曜日までの2週間を集中対策期間、ステージ2への移行とともにこの2週間については皆さん全道一丸になって取り組みを集中的に行っていく期間とさせていただきたいと思いますので、ぜひ皆さんにご理解とご協力をいただきたい、マスコミの皆さまにもご協力をいただきたいと思います。
 そして集中対策期間で何に取り組むのだというお話でございますけれども、まずは特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)第24条第9項に基づく道民の皆さまに対する協力要請、こちらを行わせていただきます。そして道によります感染拡大防止対策の強化、大きく分けますとこの(モニターに表示のとおり)二つでございます。そして道民の皆さまにご協力いただきたいこと一つ目でありますが、これは発熱やせきがあるなど体調が悪い場合には外出を控えるということであります。これはご自身はもちろんでございますけれども、大切な方の命と健康を守るためにも基本的なことなのですが、あらためて皆さんにはこれを徹底していただきたいということです。体調が悪い場合には外出を控えるということ、これは体調が悪いということを自覚しながらも、予定などがあって、例えば仕事などに行かれる、またお友達とお会いする予定などがあることから、外出をされるということ、これは控えていただいているとは思うのですが、あらためて皆さんには徹底していただく。体調が悪いときには外出を控える、このことを徹底していただきたいと思います。体調が悪いときに、その場合どうするのだということですが、体調が悪い場合、新型コロナウイルス(感染症)の心配がある方につきましては、こちら(モニターのフリーコール 北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター0800-222-0018)に電話をしていただきたい。そして電話などが多く寄せられることが予想されますから、この相談体制についても強化します。繰り返しますけれども、体調が悪いときは外出を控えていただく、そして新型コロナウイルスの感染が心配な方については連絡をしていただく、これは基本的なことなのですけれども徹底していただく、このことをあらためて皆さんにお願いさせていただきたいと思います。
 そして二つ目です。これも極めてシンプルなお願いですけれども、この2週間についてはマスクの着用と手洗いをもうとにかく徹底していただく、このことに取り組んでいただきたいと思います。新型コロナウイルスとの戦いも長期化する中で、皆さんもそれぞれ感染拡大防止対策を取っていただいていますけれども、戦いが長くなってきましたので、あらゆる場面で少し油断することも出てきているということがあるのではないかと思うわけです。ですからマスクの着用、そして手洗い、この2週間とにかく徹底してみんなでやる、このことをお願いしたいと思います。そこで具体的に皆さんにお願いしたいのですけれども、飲食、飲酒などを伴う場面でマスクを着用する、これ非常に難しいですよね。食べる、飲むというときはマスクを外さなくてはいけないわけですから、その時は皆さんには静かに食べてもらう、これをやっていただいて、飲食の前後についてはマスクをしていただいてお話をしていただきたい。これをもうやっているよという方もいらっしゃるかもしれませんが、意外に徹底できていないことがあると思っています。なかなか食事のときというのは難しいということがありますので、繰り返しますけれども、食事のとき、当然物を食べるときはマスクを外さなくてはいけませんが、その前後で楽しくお話をされるとかそういうときは、みんなで意識して(マスクを)してください。これを2週間、皆さん徹底してやっていく、このことについて力を貸してほしいと思います。なぜマスクを着用してくれというお願いを今しているのかということですけれども、感染が疑われる事例が確認された中で、例えば接待を伴う飲食店や休憩時間などで屋内外問わず、マスクなしで長時間会話する、そういう中で感染のリスクが高まっているということが指摘されているわけです。ですから、これは皆さん注意していただく、繰り返し申し上げますけれども、飲酒を伴う場面、飲食を伴う場面、そして、仕事中はしっかりマスクをしているのですけれども、仕事の後だったり休憩時間、こういうときに、ついついマスクを外して長時間にわたっていろいろお話をしてしまうということ。集団生活などをしている場面でそういった事例がございますので、感染リスクを高めやすい場面、この点についてマスク着用の徹底、この部分を意識して行動していただきたいと思っています。飲食店などでも、お店側もお客さまにお願いはしているのですけれども、なかなかお店としてお願いしにくいというのもあると思うのです。ですから、私から道民の皆さんにお願いします。これは徹底してください。そのことによって、感染拡大を抑えるということになってきますので、ぜひ2週間お願いしたいと思います。
 それと道民の皆さまに対してお願いしたいことの三つ目でありますけれども、テレワーク、時差出勤、こちらをあらためて強化していきます。それと、コロナ通知システムなど、こちらについても積極的に活用していただく、このことも皆さまにお願いしたいと思っています。
 道としても、当然道民の皆さまにお願いするだけではなくて、対策を強化していきます。相談から検査、これを確実につなげていかなければなりません。先ほどお話ししたように、体調が悪い方は家にいていただく、そして相談していただく、その相談の体制も強化していきます。一般相談窓口、これを強化していく、そしてかかりつけ医の皆さまなどによります検査などの体制、こういったものもしっかりと強化、体制整備していきます。また検体採取用の車両導入など、感染が拡大している地域で積極的にPCR検査を行わなければなりませんので、この実施や、集団感染が発生した際に、保健所を中心として振興局ごとに即時、対応できる体制をさらに進めていきます。なお本日、この検体採取車両について1階(の屋外に)に駐車していますので、関心のあるマスコミの方はぜひご覧いただきたいと思っています。そしてさらに感染拡大防止に向けて出前講座ということで、プッシュ型で行っていきたいと思っています。市町村や地域と連携して積極的に普及啓発を行っていくとともに、「新北海道スタイル」の実践、テレワークの推進など、企業に対しましても働き掛けの強化を行っていきます。そして札幌市との連携、対策について強化していきます。札幌市内において多くの感染が発生しているわけでありまして、このことを踏まえて札幌市と連携しながら、臨時のPCR検査センターのさらなる活用、検査体制の強化、マスク着用の個別啓発、繁華街での集中的な啓発など、感染拡大を早期に抑え込むための集中的な取り組み、これを行っていきます。秋元市長とも先ほど電話しました。札幌市における対策の徹底、これをぜひ、秋元市長を先頭に力強く進めていただきたい、このこともお願いしましたし、一緒にしっかりやっていきましょうということで確認しました。札幌市のほうでは(札幌市感染症)対策本部(会議)が行われて、その後内容について皆さんにお話をするということで伺っていますので、札幌市の対策の詳細については、その時に聞いていただきたいと思います。
 次でございますけれども、早期の発見、早期の抑え込み、これを行うために、私からも札幌市民の皆さまに対してお願いがございます。体調が悪いときは外出を控えていただく、このことは道民の皆さま全てにお願いするわけですが、札幌市民の皆さまにつきましては、こちら(救急安心センターさっぽろ#7119)に連絡していただきたいと思います。こちら(モニター)札幌市民の皆さんは、電話番号、連絡先になっていますのでこちらにご連絡をいただく。繰り返しでございますけれども、体調が悪い人は外出を控えていただく、控えていただくだけではなくて新型コロナウイルス感染の心配がある方は相談していただく、これが基本なのですが、徹底していただくということをお願いしたいと思っています。
 最後になりますけれども、昨日、西村(経済再生担当)大臣に私のほうから電話しました。そしてこの北海道の感染状況やステージの切り替えの考え方について報告させていただきました。大臣のほうから、専門家の派遣についてお話がございまして、今後国との連携ということについても強化していきたいということで大臣ともお互いお話しして確認しました。本日から皆さま、ステージ2に移行するわけでございますけれども、何とかこの段階で感染拡大を早期に抑え込みまして、社会経済活動への影響、これを最小のものにしていかなければならないと思っています。特に道民の皆さまには2週間、マスク(の着用)、手洗いの徹底、そして、感染防止の集中的な対策、このことについてご理解ご協力をいただきまして、ぜひ皆さんに思い出していただきたい。感染の第2波が起きて大変な状況になりました。今何とか、病床なども確保する中でステージ5段階のうちの(ステージ)1から(ステージ)2に上がるという状況でありますけれども、先ほど申し上げたとおり道民の皆さまにこれまで以上感染が拡大しますと、道民の皆さまに対する不要不急の外出の自粛などの強力な措置、そういったものをお願いしなくてはいけない。そうなると、社会経済活動との両立、影響を最小にしていかなくてはいけないということがなかなか両立できないような状況になってしまう。ですから、この2週間、皆さん協力してください。難しいことはお願いしていません。マスクの着用、手洗いの徹底、体調が悪いときは外出をしない、そして相談していただく、こういったことをみんなが協力してやらないと、この新型コロナウイルス感染症をコントロールすることはできないわけでありますので、ぜひ皆さんにご理解、ご協力をお願いして、われわれとしてもしっかり対策を強化してまいりますので、お願いしたいと思います。
 私からは以上です。

記者からの質問

(北海道新聞)
 この警戒ステージ2なのですけれども、先ほどご説明があったとおり、社会経済活動との両立を進めるための重要なステージだということなのですが、知事はこれまでですね、原則で全ての指標で基準に達した場合、原則としてはその場合に引き上げるというご説明だったと思うのですが、今回指標の七つのうち五つということで、ある種原則をちょっと崩したのかなというふうに感じるわけなのですけれども、それはやはりこの社会経済活動との両立を進めるためのステージとは言いながら、(ステージ)2に移行することによって経済への影響などが懸念されたからということもあるのでしょうか。

(知事)
 この指標やステージ移行の考え方については、たびたびこの場で申し上げてきました。(感染状況を示す)指標をそれぞれ全て原則的には上回る中での移行でありますということや、また専門家のご意見も伺いながら総合的に判断しますというお話をさせていただきました。(現時点では)確かに全ての指標を上回っているわけではないですけれども、一つわれわれとして重要視している医療提供体制の150床を上回るような状況が生まれていること。また重症は確かに2名ということで少ないのですけれども、今入院をされている方は基準を超えていることや、宿泊療養で回復を待っている方がいらっしゃいます。ですからそういったことなども踏まえて、専門家の意見をお伺いして、この移行というのは適切であろうという意見が多かったわけでありまして、そのようなことからこのステージ移行ということを最終的には判断したということです。

(北海道新聞)
 ステージ2は両立可能というふうにしてはいるのですが、やはり移行することに伴う強制力はそんなにないとは言っても、経済活動への影響というのもやはり知事ご自身の中で懸念というのはあったのでしょうか。

(知事)
 最小限のものにしていかなければならないという観点から、当然このステージ2というのはそういうステージで、そういったことを念頭に置きながら考えて、両立し得る形でのステージ設定ですから、そういう中で判断します。

(北海道新聞)
 それで、この原則を一定程度崩されたわけなのですが、先週の時点でも良かったのではないかという議論もあるかと思いますし、また今後その原則というのをどのように位置付けて、この警戒ステージの基準に関しては道として対応していくのかというのをちょっとお聞かせください。

(知事)
 基本的に運用の考え方は変わりません。基本的には原則全ての項目ということでありますし、また専門家の意見を伺いながら総合的に判断するということに変わりはありませんけれども、先ほど申し上げたように、確かに全ての指標は上回っていませんが、われわれとして重要視をしている医療提供体制の基準について、150床を上回ると。また増加傾向なども見受けられる中で、このタイミングでステージを移行するということが適切だろうということで、ご意見を専門家にもお伺いし適当であろうということから、総合的に判断して移行するということにしました。

(北海道新聞)
 感染状況が先ほどから説明があるように、今後拡大、悪化さらにした場合はですね、休業要請なども含め、社会経済活動に影響を与えるような措置へのステップアップというのも考えられる、考えざるを得ないと思うのですけれども、連日ですね、クラスターが発生しているススキノですとか、そういった夜の繁華街の営業時間の短縮などについては、現時点でどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 私が申し上げたのは、不要不急の外出の自粛などということで申し上げました。具体的に休業要請という言葉は使っていないので、そこは誤解がないようにお願いしたいと思っています。各ステージにおきまして取られる対策についての例示をさせていただいています。今ステージ1から2に変わりましたけれども、ステージ3、ステージ4、ステージ5という段階がありますし、それぞれの指標設定がございますから、基本的にはそこをしっかり、基準を基本としながら判断していくということで考えています。

(北海道新聞)
 最後になります。出勤抑制、先ほど対策本部で道としても行うという考え方が示されていましたけれども、道民、一般企業含めて、これを強制力、原則、現時点ではないと思うのですけれども、どのように徹底を図るための工夫などあれば教えていただきたいのと、あと道として第2波の時はおそらく5割という目標を掲げられて、そのちょっと半分ぐらいだったと思うのですよね。この辺は目標、今回掲げる考えはあるのか含めて教えてください。

(知事)
 明確な数値目標というのは現時点では設けておりませんけれども、いろいろテレワークだとか、在宅勤務可能となるような、われわれとしても支援メニューを実施しているという状況があります。また企業に対して、新北海道スタイル推進協議会などもございますので、ステージが移行したことに伴って、そういったご検討もいただきたいということを呼び掛けていくという形で考えています。

(読売新聞)
 経済対策についてお伺いします。専門家からの指摘では、経済への影響を最小限に抑えることが前提だという指摘があったようですが、一方で警戒ステージを上げると、要請はしていなくとも、外出控えですとか旅行控え、北海道本当に大丈夫なのかという行動が動くと思うのですけれども、そういったものに対する経済対策といいますか、何かお考えありますでしょうか。

(知事)
 経済対策といいますか、この新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、これまで対策を5回にわたって道としても取り組んできています。その中では、消費喚起策であったり、いわゆる経済対策を行ってきていますので、各事業を停止するということではないのです。あくまで、その感染防止対策というものを皆さんにあらためて徹底していただいて、社会経済活動との両立の観点から、その影響についても最小限にする中で、皆さんに2週間徹底していただく取り組みについて具体的にお願いするものでありますので、そういった中でこの2週間取り組みを進めた中で、その影響を最小にしていきたいと思っています。

(NHK)
 今日のステージ2に上げたところで、道民へのお願いということを繰り返し強調されたと思うのですけれども、一方で9月のシルバーウィーク以降というのが増加のきっかけということで、増加のきっかけになっているのではないかということが見られると思うのですけれども、その中で知事、Go To キャンペーンに際して、東京からの呼び込みなどのキャンペーンも検討されていたのかなと思いますけれども、その道外から来る人に対しての対策、ステージ2に上げたことでどういった対策を進めていくのかというところについてお伺いしたいと思います。

(知事)
 これは以前も同様のご質問をいただきましたけれども、「新しい旅のエチケット」ということで国が進めています、新型コロナウイルスの感染拡大防止とともに旅行などをご利用いただく取り組み、こういったものを皆さんに実践していただくことが重要だと思っています。
 また今、北海道において警戒ステージ2に移行した中で、道民の皆さまにお願いしている事項については、当然道外からお越しいただいた皆さまに対しても、お願いしていかなければならないと思っていますので、今までもそうなのですが水際対策ということでそれぞれ空港や駅、フェリー(ターミナル)などで、交通事業者の皆さまにもご協力いただきながら、また宿泊関連事業者の方にもご協力いただきながら、旅行者の皆さまに対してもお願いしてきましたので、そういったものを、この集中(対策)期間中にお越しになる皆さんにも徹底してお願いするということに尽きると思います。

(NHK)
 併せてなのですけれども、今回ステージ今日引き上げということなのですが、感染者が最大・最多を更新していく中で、キャンペーンの検討を同時並行でやられていたと思うのですけれども、その対応についてやはり後手に回っているというような意見も聞かれるのですが、その辺りについてのお考えをお伺いさせていただきたいと思います。

(知事)
 あらゆる意見は真摯(しんし)に受け止めて、今後の対策に生かしていきたいと思いますけれども、感染拡大防止と社会経済活動を両立していかなければならない、このことについては、皆さん同じ思いを持っている方が多いのではないかと私は認識しています。また、観光関連産業をはじめとして、多くの方々が影響を受けているということについても皆さん認識を持っていただいていると思います。ですから大事なことを両立しながら進めていく中で、感染のリスクを高めるような場面ですとか具体的な注意が至らなかったところなど、徹底的に対策していくことによって、何とかそこは両立していくことが重要なのだろうと思いますので、これは世界的に難しいということで対策が講じられてきているところ、確かに難しいことなのですが、そういった多くの皆さんのご協力をいただきながら、感染拡大の防止と社会経済活動の両立ということで取り組みを進めていくという方針に変わりはないわけですので、そういった意味では必要な対策については適切な時期に実施していきたいと思います。

(HTB)
 集中期間が終わると同時の11月10日、Go To Eat 北海道が始まるというタイミングでもあるのですけれども、このGo To Eat 北海道に向けて、その直前にそういった集中期間が急きょ設定されたいうことで、Go To Eat 北海道の影響というのは考えられますでしょうか。あるいはGo To Eatを始めるに当たって、さらなる注意点とかありましたらお願いします。

(知事)
 Go To Eatについても、道商連(北海道商工会議所連合会)が事務局になっています。「新北海道スタイル」を徹底していくというところを対象にして事業が実施されるということですので、新北海道スタイル推進協議会のメンバーでもありますから、こういった集中対策期間中にはしっかりと対策をしていただくとともに、Go To Eatが始まった際にも、当然、感染防止対策については留意していただかなければなりませんから、そこはしっかり連携して、事業が円滑に進むように連携していきたいと思います。

(朝日新聞)
 昨夜の西村大臣との電話協議でも取り上げられた内容と承知していますが、寒いこの北海道における室内での換気のあり方とかですね、これかなりの課題があるかと思います。先ほどのご質問でもGo To Eatの話がありましたが、現実問題として地下街も発達していますし、地下の飲食店も発達しています。これ道として現実的にですね、換気をそういったこういう寒い所でするということについて、どういう対策をお考えか、お伺いしたいと思います。

(知事)
 この点については非常に課題としてあると思っていまして、明日、北海道東北知事会議もあるので、私からこれは北海道だけの問題ではなくて、東北もいわば寒冷地でございますし、感染も最近拡大傾向にある県などもありますので、知事会としても国に対して、そういった知見などを踏まえて早急に示していただきたいということを要望しようと思っています。また昨日、西村大臣とお話をした際にもそういった寒冷地における対策、特に冬場ですね。冬になりますとさまざま環境がやはり変わってきますので、今ハロウィンだとか年末だとかクリスマスだとか、イベント主催者がはっきりしないところに対する注意喚起ということで、(新型コロナウイルス感染症対策)分科会でもありましたけれども、そのことも大事なのですが、やはり冬期間における感染拡大防止対策、日本全体の感染状況や専門家集団がいるのはやはり国なので、その力も借りたいということをお話ししまして、西村大臣もその点は重要だという認識を持ってもらえたのではないかと思っています。道としても、今札幌市もそうですが、われわれも冬場における換気のあり方をどういった形で行うのが適切なのかということについて今検討しているところでありますので、皆さんに対してしっかりと注意事項などもお伝えしていきたいと思っています。

(朝日新聞)
 あと1点なのですが、今年の春、私はまだこの辺りにいなかったのですけれども、冬、(さっぽろ)雪まつりがあったりとかですね、その辺りが発火点で、北海道ではあったとかと思います。今あらためて振り返ってですね、先の冬のイベント、そしてコロナの感染拡大、今後の教訓になりそうなことというのはどういったことがありましたでしょうか。

(知事)
 第1波とも言える感染拡大が北海道においてはございました。その中で以前もご質問いただいて当時の検査体制のお話をしました。監視体制も第1波の時とは大きく違う状況になっていますけれども、そういった意味では、あの時点でも全道域に感染確認が広がったという事例がありますので、もともと懸念されていた事項でありますけれども、秋冬に向けてやはり流行が懸念されるのではないかということがございましたので、この分析はまだ国としてもできていないのだと思うのですが、いずれにしても警戒レベルを、これから全国的にも上げていかなければいけない時期、季節なのだろう。これはインフルエンザとの同時流行も踏まえてです。ですから、北海道においてはさらに、先ほど申し上げたような寒冷地特有の背景などもございますので、例えば、スキー場なども多くありますけれども、例えばかつてで言えば、具体的な事例ですけれども、例えばゴンドラなどは多くの方々が乗って、なかなか当時は換気の考え方などもあまりないような状況もあったわけですね。ですから、そういった例えばスキーのシーズンになってくると、注意しなければならないようなことだとか、そういったことなどもある意味ではっきりしてきましたので、そういった対策というのを今までの積み重ねた知見を踏まえて、取り組んでいくということが重要だと思っていますし、そこはしっかり今準備をしているところであります。

(読売新聞)
 ちょっと気が早いのかもしれませんが、ステージ2の時期がいつまでかというのもまだ分からないとは思いますけれども、この年末年始のですね、休暇を長期化するというような案が政府のほうから出ていますが、そこら辺との兼ね合いみたいなところで、現時点でできることはあるでしょうか。

(知事)
 そうですね、現時点で具体的な対応について検討しているという、このような形で方向性として考えていますということはないのですけれども、いずれにしても今ステージ2に本日移行しましたので、そこの対策をしっかり2週間集中的に行って、次のステージに当然移行させないという取り組みを行いつつ、先ほど申し上げたような、ある意味冬場ですね、本格的にこれからさらに寒くなっていきますので、そういったところに対する対策について、これは国ともしっかり知見などを共有しますけれども、そういった対策については、別途、皆さんに協力のお願いと、また対策についても考えていきたいし、今考えているところであります。

(HBC)
 知事としましてはですね、たびたび2週間というご発言をされていて、できるだけ長期化させたくないという思いもあろうかと思いますが、実際にその引き下げに当たってですね、特に今回重視する指標七つのうちどのようなところを見ていくなどお考えがありましたらお願いします。

(知事)
 当然感染拡大が継続していって、その状況に大きく変化がないという状況の中でステージを下げるということは難しいわけですから、それぞれの(感染状況を示す)指標を基本としながら毎日モニタリングしています。私も毎日感染状況を1件1件確認して、病床に対する負荷ですとか、さまざまな状況をモニタリングしていますから、その点は皆さんご理解していただきたいと思うのですが、そういった状況をしっかり見ながら適切にステージ判断についてはこれからも行っていきたいと思っていますし、また一方で集中対策については、やはり道民の皆さまに協力をお願いするに当たって、今の状況下で具体的にこの点とこの点とこの点を協力してください、2週間協力してくださいということをお願いすることが、やはり皆さんのご理解もいただきやすいと思いますし、また潜伏期間なども考慮するとその期間が適切だと私は思っているので、まずはその対策をしっかりやりたいと思っています。

(北海道新聞)
 コロナ対策、知事のですね、コロナ対策がおそらく評価されたのかなと思うのですけれども、道新(北海道新聞)の世論調査でですね、83パーセント、支持率が記録されました。このことに対する受け止めをお聞かせください。

(知事)
 そういう記事が出ていたというのは承知していますけれども、あらゆるご意見が当然この対策についてもございます。ですからさまざまな意見を真摯に受け止めて、とにかくこのコロナについては今も現下最重要課題ですから、こういった対策をはじめとして知事としての職責をしっかり果たしていく、そのことに対して、道民の皆さんに報告し、そして道民の皆さまが適切に判断される、そういうことを繰り返していくことが大事だと思います。


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責:広報広聴課)

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