知事定例記者会見(平成31年1月11日)

知事定例記者会見

・日時/平成31年1月11日(金) 14:30~14:43
・場所/記者会見室
・記者数/22名(テレビカメラ2台)

会見項目

310111-01.JPG 310111-02.JPG 

知事からの話題

1 ベトナムにおける北海道プロモーションの実施について

記者からの質問

1 狩猟入林規制の実施によるエゾシカ対策への影響について
2 IR(統合型リゾート)について
3 次期知事選の立候補予定者について

知事からの話題

 

ベトナムにおける北海道プロモーションの実施について

〔配付資料:北海道フェスティバルinホーチミンについて(PDF)〕 
  それでは、私から1点お話をいたします。
 配付資料もございますが、ベトナムにおける北海道プロモーションの実施についてであります。
 来週の17日からベトナムの経済の中心であるホーチミン市において、食、観光、文化、人材、技術の5つの分野にわたり、集中的な北海道のプロモーションを実施することといたしました。
 ベトナムに関しましては、私自身も2017年の夏に訪問させていただき、ハノイのほうでベトナム計画投資省との覚書締結などを行いました。その後、昨年4月にホーチミン市の市長、人民委員会委員長という正式な肩書きでいらっしゃいますが、その方がご来道されたり、外国投資庁長官、それから駐日ベトナム大使は、東京に赴任の直後の地方訪問第1号として北海道へいらっしゃるなど、近年、ベトナムとの交流が急速に活発化しているのはご承知のとおりであります。
 今回のプロモーションはそうした流れを踏まえて、ベトナムとの経済交流を一層加速していくことを目的といたしております。
 辻副知事をトップに50の企業、団体が参加し、「北海道フェスティバルinホーチミン」と称してさまざまな行事を実施することといたしております。配付資料にあるとおり、さまざまな事業を行わせていただきます。
 そして、年末(12月28日)の私の記者会見で申し上げましたとおり、国の制度の準備が進んでおります外国人材の受入れ促進、これに向けての私どもとしての取り組みの一環として、関係省庁やホーチミン市政府との意見交換。それから、両地域の関係団体や企業が参加し、人材交流セミナーを開催するなど、本道の就労、就学環境のアピールに加え、現地の関係者の方々とのネットワークの構築を図り、ベトナムとの人材交流の促進に向けた環境を整えてまいりたいと考えております。
 私からは以上、1点であります。

 

記者からの質問

(北海道新聞)
 猟銃の誤射事故に関して、昨年11月に恵庭市であった誤射事故なのですけれども、その死亡事故を受けて、15日から国有林と道有林で銃猟が禁止になります。事故の再発防止にはつながるかもしれないのですけれども、それによってエゾシカが繁殖して、農業被害の拡大ですとか、ジビエの供給が滞るとか、そういった懸念もあるのですけれども、そちらのほうの対策に関して知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
 エゾシカについては、相当頭数も増えて、農業、林業などさまざまな被害が増えてきたという経緯の中で、計画的な駆除を図り、ここ5年ぐらいは被害額も頭数も減少傾向にあるというふうに理解はいたしておりますが、それでも依然として、農林業等の被害は高いレベルにあるという認識は持っているところであります。適正な個体数管理というのは、北海道の産業の健全な発展のためには大変重要であると、この認識は全く変わるところはございません。   
 しかしながらご案内のとおり、国有林における(北海道森林管理局)職員の死亡事故という、あってはならないことが起こって、(再発防止を)どうするかということでございます。そういう中で、まずは国有林のほうで判断されたわけでありますが、今年の3月いっぱい、狩猟という形での入林禁止措置、そして私どもも道有林について、土、日、祝日という作業のない日を除き、これも狩猟に限って入林禁止というふうに、今年度いっぱい考えているところでございます。
 エゾシカの駆除、個体数調整というのは、いわゆる許可捕獲というのでしょうか、有害駆除という形で、市町村などとしっかり連携をとりながら、事前に計画を提出し、まさに計画的に許可を得て入林をして捕獲するというものと、それから今回の入林禁止対応となる狩猟、これは個別のハンターの方々が主として趣味が多いということの報告を受けておりますが、その目的で届け出をして、入林するという二つあるわけであります。
 計画的に行う有害駆除のほうは規制の対象ではなく、従来どおり捕獲することができます。すごくややこしいのですけども、この有害駆除と狩猟を合わせたトータルの年間の捕獲数、13万頭ぐらいの中に占めるこの国有林と道有林における、計画的な許可捕獲を除く狩猟の部分が1万3,000頭ぐらいでありますので、約1割という状況であります。その部分が当面3月いっぱい行われないという状況にあるわけであります。
 背景としては、やはり今回の国有林で(北海道森林管理局の)職員が亡くなられたという、あってはならない事案を踏まえて、ハンターの方々の十分な安全確保、それからルール遵守などの徹底ということを猟友会等を通じてやっていただくという、そういったことの見極めが必要だという、国や私どもの判断があるということであります。もちろん(捕獲の推進と安全の確保)どちらも重要な政策課題でありますけれども、それを十分に調和しながら、まずは安全確保、そしてルールの遵守、その状況を見極めた上で、3月いっぱいの入林禁止措置の後、どのようにするか考えていくということになるのではないかと考えております。

(朝日新聞)
 IRの誘致についてお尋ねします。昨日まで札幌市でIRのショーケースが開かれるなど、IR誘致に向けての動きが活発化しているとは思うのですけれども、そもそも誘致の是非について知事自身がいつご判断なされるのかということと、それについて例えば任期中には判断するかということなのか、あとは判断する上での必要な材料について、どう考えているのかということをあらためてお尋ねしたいと思います。

(知事)
 分かりました。前にもどなたか別の方かもしれないですが、そのようなご質問があったかと思います。
 昨日、一昨日ですか、北海道IRショーケースと称する、IRの関係者の方々がいろいろな構想なり、それからもちろん私も報告を受けておりますが、いろいろなギャンブル依存症の対策なりのプレゼンテーションも含めて、道民の方々、あるいは市民の方々に情報提供するという2日間のイベントがあったと聞いているところでございます。
 このIRの経済効果については、私どもの認識としては、(観光客の)季節的な入り込みに波があるが、一定の施設を整備することによって、(観光客の入り込みを)平準化することを通じて、観光分野における雇用の安定、そういった効果があるという認識を持っていることは前から申し上げているところであります。
 しかしながら一方で、IRの中の一部であるカジノの導入によるギャンブル依存症をはじめとするさまざまな影響への対策ということを、しっかりやっていかなければならないというようなことを申し上げてきているところでございます。
 その意味では、状況は全く変わっていないわけでありますが、私どもとしては、まだIRを誘致するかどうかということについて、判断をしていないわけでありますが、誘致をするとすれば、優先すべき候補地は苫小牧市であろうということを有識者懇談会の認識としてお示しいただき、それは私どもとしてもそういうことだと対外的に表明をさせていただいているところであります。
 IRの誘致の進め方というのは、広域自治体が当該広域自治体の議会の議決を経て、国に申請をするという進め方になっており、昨年までの道議会においては、幅広いご意見があり、誘致すべしという方よりも、むしろ慎重論のほうが多かったかなという印象を持っているところでありますが、私の任期中では、2月から1定議会が始まりますので、そこで道議会議員の皆さま方の動きというか、ご意向というものをしっかり見極めながら、私どもとしての判断をするかどうか見極めていくと、そういうことになってくるかと考えております。

(STV)
 知事選挙についてお伺いしたいのですが、知事選挙で候補者がなかなか決まらないということに関してどう思いますかというのがまず1点と、これは知事、ご気分悪くされないでほしいのですが、こういったご意見もありますよということで、高橋知事の参院選出馬の表明が少し遅かったということもあって、候補者選びが難航してるのではないかというご意見もあるんですが。

(知事)
 そのようなことは一切ありません。

(STV)
 難航していることに関してはどのように感じていらっしゃいますか。

(知事)
 やはり透明性の高い形で議論を深めていくということが何より重要だと思いますので、そういう手続きの中で、おのずと候補者は決まってくるのかなというふうには思いますね。
 今、名前が出ている方、出馬しないとおっしゃった現職国会議員でいらっしゃる逢坂先生をはじめ、本当に与党系の方も野党系の方も素晴らしい方ばかりでありますので、どなたに決まっても、道民の方々が選ばれた方が、道知事としてこれからの北海道を引っ張っていくということになろうかと思いますので、最終的にはやはり道民の方々のご判断ではないかなというふうに思っております。


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。   (文責 広報広聴課)

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top