知事定例記者会見(平成29年12月5日)

知事定例記者会見

・日時/平成29年12月5日(火)  17:35~17:50
・場所/議会知事室前
・記者数/26名(テレビカメラ2台)

会見項目

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知事からの話題

1 平成29年第4回定例会の一般質問を終えて
2 「道民みんなで創る!公共交通ネットワーク」フォーラムについて
3 インフルエンザの予防について

記者からの質問

1 太平洋クロマグロの資源管理について
2 飲酒運転の根絶について(1)
3 飲酒運転の根絶について(2)
4 北朝鮮籍とみられる木造船について

知事からの話題

 

平成29年第4回定例会の一般質問を終えて

 私からは3点であります。
 一つ目は、今年の第4回定例会が本日で一般質問を終えたところでございます。
 代表格の質問も含めて、さまざまな政策課題についてご議論いただきました。
 これから予算特別委員会の審議などが始まるわけでありまして、議員の皆さま方と活発な議論を深めていきたいと思っております。

「道民みんなで創る!公共交通ネットワーク」フォーラムについて

〔配付資料:「道民みんなで創る!公共交通ネットワーク」フォーラムの概要(PDF)
 二つ目は、「道民みんなで創る!公共交通ネットワーク」フォーラムについてであります。
 以前から議会答弁等でも申し上げておりましたが、道主催で公共交通ネットワークフォーラムを12月17日13時から札幌市内で行うことといたしました。
 市長会、町村会、行政、議会、経済、一次産業、医療、教育、運輸関係など、24の団体や企業の方々に共催として加わっていただきまして、オール北海道の取り組みとして、実施するものであります。
 北海道大学の岸准教授の基調講演、そして、パネルディスカッションには私も参加して、これからの道内におけるJRの鉄路を含めた公共交通ネットワークのあり方について、道民の皆さまの関心を高めていきたい、そういうフォーラムになればと考えているところでございます。
 多くの皆さまの参加をお願いしたいと考えております。

インフルエンザの予防について

〔配付資料:インフルエンザの流行について(PDF)
 三つ目は、インフルエンザの予防についてであります。
 全道でインフルエンザ患者が増え、インフルエンザの流行期に北海道も入ったところであります。
 お子さんがいらっしゃるご家庭、あるいは学校などの関係機関には、体調管理に細心の注意をお願い申し上げたいと思います。特に、こまめな手洗いやマスクの着用、十分な栄養と休養などに努めていただきたい、このように思う次第であります。
 また、急な発熱や咳などの症状があるときには、忘年会シーズンでありますが、外出を控えていただくほか、早めに医療機関を受診していただき、さらに、「咳エチケット」を心掛けるなど、周りの人にうつさないようにすることも大変大切であります。
 国によりますと、インフルエンザワクチンは例年より供給が少し遅れているものの、順次、必要量が供給される見込みということでございます。道民の皆さまにおかれましては、インフルエンザの予防に努め、この冬を元気に乗り切っていただきたいと思います。
 私からは以上です。

記者からの質問

(北海道新聞)
 12月3日から7日まで、マニラでクロマグロなどの資源管理について話し合う国際会議のWCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)が開かれていますけれども、その関連で2点お伺いします。
 まず、南茅部で大量にクロマグロの小型魚を獲っているということで、定置網だけでなく、日本全体の今期の枠を超えそうだということになっていまして、2年連続で枠を超えると、クロマグロに限らず水産資源の管理について、日本の発言力が弱まるというふうに言われていますが、こうした状況を受けて、道として、指導管理の徹底など、何か具体的な対策を考えておられますか。

(知事)
 8月下旬に釜山で行われた会議の後に、道南で小型のクロマグロが大量に漁獲されたと思うのですけれども、釜山で開催した小委員会の親会議が現在、マニラで行われております。あらためて、9月下旬以降、南かやべ漁協による小型クロマグロの大量漁獲ということが起こったことは大変残念であります。漁獲量が20道府県の共同管理の枠を超えてしまったということでありまして、私どもとして、南かやべ漁協を含め、全道の漁業関係者に対して、漁獲枠の遵守に向けて指導の徹底を図っているところでございます。それと並行して、国においては、定置網漁業の資源管理のあり方を再検討しているという話も伺っておりますので、そのことにつきましても見守ってまいりたいと思っております。また、北海道は水産王国でもございますので、今回の事案を踏まえて、まき網など他の漁業との漁獲枠の配分見直しや小型マグロの漁獲抑制を図ることが可能となるような網の改良の技術開発などについて国に要望もさせていただいているところでございますが、いずれにいたしましても、国の動きなども見守りながら、まずは全道の漁業関係者に対する指導の徹底をあらためて図っていかなければならないと思っております。

(北海道新聞)
 もう1点、その関連で、今、お答えいただいたことで十分かもしれませんが、あらためて、WCPFCでクロマグロの資源の回復状況に応じて漁獲枠を増減できるという新たな制度が採択される見込みとなったようですけれども、資源が今、一応、回復傾向にあると見られている中で、日本の枠の増加も期待できますけれども、一方で北海道でどれだけ枠が与えられるかということは、今の段階では見通せない状況になっていますけれども、これに関連して、国に対して何を求めていくかということをお聞かせください。

(知事)
 釜山で行われた小委員会での方向性を踏まえて、今回、マニラでWCPFCが行われていると理解しております。資源量が回復傾向にあることは良いことですので、それを踏まえて、釜山の小委員会で一定の合意を得たものが、今回、オーソライズされれば、まずは日本全体として漁獲枠を増やすということになると思いますので、そういったことが実現した場合に、次に道内でどう考えるかということ、今回の共同管理の漁獲枠を超えてしまった事案などもどう勘案されるかということもございますので、水産林務部を中心に、水産庁ともしっかり議論をしていかなければなりません。やはり、先ほど申し上げましたとおり、水産業は北海道の基幹産業でございますし、北海道は日本一の水産業を誇る地域でありますので、できる限り多くの配分がされるように、そういった方向で国としっかり議論を行っていきたいと思っております。

(STV)
 先週、登別で飲酒運転による痛ましい死亡事故が発生しまして、道の根絶条例施行から2年たち、件数は減っているのですけれども、今年の道警の調べでは、死者数は一人増えているという状況に対して、知事の受け止めをいただけたらと思います。

(知事)
 一言で申し上げれば大変残念であります。今おっしゃったとおり、飲酒運転の根絶に関する条例、これは道議会の皆さま方のご提案によって成立した条例でございますが、そこから12月1日で2年が経過したという状況にございます。それに前後して、11月下旬に登別市の死亡事故があり、また、昨日、帯広市それから函館市、函館市の場合は青森県から来た公務員のようでありますが、ちょうど条例施行から2年のこの時点で、こういう飲酒運転の案件が続いたことは大変残念であります。そして、今、ご質問でも触れられましたとおり、飲酒運転による死者数が11月末時点で昨年を上回ってしまったこと、これも大変残念であります。先ほどインフルエンザの話題の時にも申し上げましたけれども、これから忘年会、年明けには新年会の時期でもありますが、何と言っても飲酒運転は「しない、させない、許さない」、このことを道民の皆さま一人一人に強く意識を持っていただいて、主体的に社会から飲酒運転を根絶しようと、こういう行動を起こしていただくことが何より重要であると思っておりますので、ぜひマスコミの皆さまにおかれましても、道民の皆さまへの啓発をお願い申し上げたいと思います。

(NHK)
 先ほどの質問に関連するのですけれども、遺族の方からは飲酒運転根絶条例に罰則規定を設けてほしいという意見が一方ではあるようです。こういった意見がある中で、知事としての考えを教えていただければと思います。


(知事)
 ご遺族の方々のお気持ちは、いかばかりかとお察し申し上げるところであります。飲酒運転の事故につきましては、道路交通法の厳罰化が図られているという法律上の規定はありますが、一方で、都道府県では、大変悲惨な事故があった福岡県がこのことに強い意識を持って条例化をしておられます。この福岡県の条例では、一部罰則を設けていることは事実でございます。私どもが調べた限りでは、福岡県以外では罰則は設けられていないようでありますが、今、ご質問がございましたように、道内では厳しい状況にあり、そして特に年末年始をはじめ、雪道でお酒を飲んで運転することは本当に危ないことですので、こういう他県の条例の状況も一生懸命勉強させていただいて、この条例を提案していただいた道議会議員の皆さま方ともしっかり議論をして、もし必要であるという議論になれば、福岡県の罰則も念頭に置いた独自の条例に罰則を設けるということもあり得るかなと、今、考えているところでございます。

(uhb)
 松前小島で北朝鮮船による上陸があって、物品が持ち去られた疑いがあったなど、地域の方の不安が高まっているかと思いますが、そのことについて知事の受け止めをお願いいたします。  

(知事)
 松前沖の事案を含めて、ここ最近、日本海沖、東北あるいは北陸などにおいて、北朝鮮籍の漁業船と思われる木造船が漂着したり、あるいはその中で人が亡くなっているなどの事案があり、その一つが、今回の松前沖の小島に上陸したケースであると思うわけであります。
 小島にあった小屋が荒らされていたなどということも報道を通じて伺っておりますが、今、海上保安庁と道警が連携をしながら、さまざまな事実の解明をしていますので、そういう事実関係の確認をまずしっかりと見守っていく、さらにはその結果に基づき、当然、関係法令に基づいて、政府としての対応がなされると思います。
 また、私ども都道府県に対する協力要請があれば対応するという法律上の規定もございますので、情報を収集しながら見守っていくことになると思います。今、ご質問でも触れられましたとおり、道南をはじめとして漁業関係者が多い北海道の中で、とても不安に思っておられる道民の皆さまも多くいらっしゃいますので、皆さまの安全・安心が確保されるよう、私ども道としても、適切に対応していかなければならないと思っております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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