知事定例記者会見(平成29年2月24日)

知事定例記者会見

・日時/平成29年2月24日(金) 13:15~13:31
・場所/議会知事室前
・記者数/26名(テレビカメラ1台)

会見項目

290224-01.jpg 290224-02.jpg 

知事からの話題

1 平成29年第1回定例会の開会にあたって
2 「北海道マラソン2017」・「はまなす車いすマラソン2017」の開催について

記者からの質問

1 東京オリンピック・パラリンピックに係る経費負担について
2 プレミアムフライデーについて(1)
3 プレミアムフライデーについて(2)
4 JR日高線について
5 JR貨物の列車脱線事故について

知事からの話題

 

平成29年第1回定例会の開会にあたって

  私からは2点であります。
  一つ目は、今日から平成29年第1回定例会が開会いたしました。来月23日までという会期でございます。先ほど、私から道政執行の方針について申し上げ、当初予算案のご提案などをさせていただきました。これからしっかりと質疑に対応させていただいて、道政の方向性を見極めていきたいと、こんなふうに思っております。

「北海道マラソン2017」・「はまなす車いすマラソン2017」の開催について

〔配付資料:「北海道マラソン2017」の概要(PDF)
〔配付資料:「はまなす車いすマラソン2017」の概要(PDF)
  二つ目は、「北海道マラソン2017」・「はまなす車いすマラソン2017」の開催についてであります。
  今年の北海道マラソンとはまなす車いすマラソンは、8月27日日曜日に合同で開催いたします。北海道マラソンは、北海道の夏を彩る一大イベントとして定着してきたというふうに考えております。今回も、トップランナーから市民ランナーまで、多くの皆さんに参加をしていただき、夏の終わりの北海道で熱いレースを繰り広げていただきたいというふうに考えております。
  今大会の定員は2万人。具体的に言いますと、フルマラソンが1万7,000人で、ファンランという11.5キロメートルのコースが3,000人であります。参加の受付は、4月2日午後6時からとなっております。
  車いすマラソンは、ハーフマラソンとショートレースを行います。障がい者スポーツへの関心は急速に高まってきているところでありまして、これを機会に、より多くの皆さま方に障がい者スポーツの素晴らしさを知っていただければと、こんなふうに思っております。
  いずれも素晴らしい大会となるように、関係の皆さま方と協力をして準備を進めていきたいと考えております。マスコミの皆さま方にも周知についてご配慮をお願いいたします。
  私からは以上、2点であります。

記者からの質問

(北海道新聞)
  東京五輪の開催経費についてお伺いします。今週になって東京都の小池都知事がですね、仮設整備の一部を負担するということを検討するというようなことを発言されましたけれども、それについての受け止めと、自治体がどう負担するのかということが今後の焦点になってくると思うのですけれども、それについてのお考えをあらためて聞かせていただけたらと思います。

(知事)
  小池都知事が施政方針の中で、「都も負担することを排除せず、検討するよう事務方に指示いたしました。」と、大変慎重な言い方ですが、検討するということをおっしゃったところであります。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの会場として東京都外の地域、われわれもその一つでありますが、その開催経費については、立候補ファイルなどに基づくことが原則であるということを、昨年、組織委員会等に申し入れをしたところでございまして、今回の都知事のご発言というのが、この問題の解決に向けて大きく動き出す一つのきっかけになると、このように思う次第であります。
  われわれとしては、札幌市と連携をしながら情報収集して対応していくということでありますが、仮設整備のハード経費ばかりではなくて、ソフト経費がなぜこれほど大きな金額の見積もりとなるのか、その妥当性などもこの際しっかりと精査をしていただく必要があるということも含めて、注視をしていきたいというふうに思っております。あらためて申し上げますけれども、私どもとしては、札幌市と情報を共有しながら、地方の大きな負担とならないように、引き続き必要な働き掛けをしていきたいと、こんなふうに思っております。

(HTB)
  今日からプレミアムフライデーが始まりましたけれども、期待の声もある一方で、なかなか午後3時に帰ることは現実的ではないという声もあるのですが、知事はどのようにお考えになっているか伺いたいと思います。

(知事)
  消費拡大のためのプレミアムフライデーということをおっしゃる方もおられますが、それではあまり魅力的に聞こえないのですけれども、あらためて政府のプレミアムフライデーに関する資料を見ましたところ、「生活における「豊かさ」「幸せ」につながる、充実感や満足感を感じることができる体験や時間を創出する取組」と書いてあるのですね。これはなかなか良い発想だなというふうに思った次第であります。
  ただ一方で、今のご質問の中にもありましたとおり、われわれ道庁の仕事というのは本当に幅広い分野にわたっておりまして、病院の方々や警察官の方々など、なかなか金曜日だからといって午後3時に仕事を終えることができない職場も多々あることも事実でありまして、そういう方々に対しても、この日に休暇を取れなければ、他の日に取っていただくなど、いろいろと工夫をして、パッケージで考えていかなければならない試みだなというふうに思うわけであります。
  ただ、私ども知事部局の主として事務的な仕事に携わっている職員について言えば、今日のスタートには間に合わなかったのですが、私はこのプレミアムフライデーを何かしら充実した形で職員の方々に利用してもらうような工夫をしていきたいと思います。例えば、プレミアムフライデーの日は午後3時以降は原則として会議を開かないようにするといった、そのようなことを全庁に周知をするとか、さまざまな現場の業務の方々もいらっしゃるので、あまり拙速に行ってもいけないのですが、いろいろと内部で議論をした上で、われわれとして前向きにこの働き方改革というものを捉えて何かしら工夫をしていきたいと、そのようなことを事務方に指示をいたしているところであります。もうしばらくお待ちいただきたいと思います。

(NHK)
  先ほどの質問に関連してお伺いをしたいのですけれども、今知事からは道庁内の職員の方についてのお話があったのですけれども、一方で道内では一部の宿泊業者さんが、今回の取り組みを想定したいろいろな商品の開発に取り組んでいらっしゃるようなケースもあるようでして、知事として道全体、観光業を含めて、ある意味一つのチャンスかなというふうに思うのですけれども、職員の方とは別にですね、道全体としてはどういうふうな印象をお持ちでしょうか。

(知事)
  先ほどの繰り返しで、「生活における「豊かさ」「幸せ」につながる、充実感や満足感を感じることができる体験や時間を創出する」という国民目線の取り組みが、結果として観光を含めたさまざまな分野で消費が拡大するということにつながるとすれば、観光立国を目指す立場の知事としては、そのようなサービス産業の方々に国民や道民の方々の動きにきめ細やかに対応できるような商品開発や努力をしていただくということは、これは大切なことだと思いますので、もちろんそういう業務に従事する方々がまた別の機会にしっかりと休んでいただくことが前提ですけれども、ビジネスチャンスをしっかりと捉えていただく、そういう動きが観光業界や小売業に出てくるとすれば、それは私どもとして、財政支援というツールが適当かどうかは分かりませんけれども、いろいろときめ細やかな、例えばPR活動を一緒に行うなど、そのようなことには取り組んでいきたいと、こんなふうに思います。

(北海道新聞)
  先週の土曜日にJR日高線の関係で、沿線自治体協議会で、JR北海道が正式に廃線、バス転換を提案したということです。一方で地元の首長さんたちが、DMV(デュアル・モード・ビークル)の導入を提案したということです。JRが正式に示したということと、地元の首長さんたちのDMVの提案に対して知事はどう受け止められているか教えてください。

(知事)
  2月18日の(JR日高線沿線自治体)協議会後の町長さん方の会議の結果として、今おっしゃられたとおり「大規模な復旧が難しいことは理解している。その上で、バス転換に合意したわけではないが、バスの運行やDMVの活用等について、道、JR参画の下、新たな検討会により調査、研究をしていきたい。」ということのようでありますので、これから振興局や、必要であれば本庁からも職員を派遣して、町長さん方のご意向なども確認しながら、これからどういう方向で議論を進めていくのかということを考えることができればというふうに思います。加えて、バスとDMVというのは並立的に述べられておりますので、町長さん方のご意向を確認の上、日高線の今後について考えていくということだと思うのでありますが、それとは別に、先週個別取材にお答えする形で私はDMVについて申し上げたのでありますが、今、人口減少あるいは高齢化が進み、北海道ばかりではなく、全国の一部、本当にごく一部の都市部を除いた全ての地域で過疎化が進んでいるという現状の中で、DMVという乗り物というのは、ある意味、そういう過疎対策の中における交通ネットワークを守るツールとしては大変可能性の高いツールであると、その意味では、四国の県(徳島県)でも関心を持っておられるというお話がありますし、また、過去には九州の県(熊本県、宮崎県)でも関心を持っておられたということも聞いており、全国共通の課題解決に向けて、全国知事会に私どもから提案をし、各知事さん方のご了解が得られれば、全国知事会として国に対してこのDMVの研究開発を続けること、実用化までまだ課題はたくさんありますので、そういったことの働き掛けができれば良いなという思いを持っておりまして、今年も7月に岩手県で全国知事会議が開かれますので、そこに向けて準備をするように事務方に指示をいたしているところであります。

(北海道新聞)
  今、おっしゃったように課題がたくさんあると思うのですけれども、雪に決して強くないであるとか、乗車人数が限られるとかですね、そういった意味で日高線での通年での導入は難しいのではないかという見方もありますけれども、そのあたりはどうお考えですか。

(知事)
  そこは、先ほどの繰り返しでありまして、町長さん方のご意向をしっかりと踏まえた上で、私どもとしても考えていきたいと思っております。

(北海道新聞)
  提案していきたいというのは、日高線に限らず、道内全体でというお話。

(知事)
  全国でということです。

(室蘭民報)
  JRの関係なのですけれども、昨日、JRの室蘭線で脱線事故が起きました。JR北海道としては、今日の夜にも再開を目指して、今、復旧作業を行っていますけれども、今回の脱線事故についての知事のお考えと、復旧に向けたコメントをいただければ。

(知事)
  今回の事故はJR貨物の運行中に起こったものでありまして、事故の発生自体は大変残念であります。今、原因究明の途上であるというふうに聞いておりまして、昨日、この事故を私どもとして認知した後、直ちにJR北海道に対して事故原因の早期究明と再発防止について申し入れをいたしているところでございます。
  今段階で、私が報告を受けているところでは、原因がまだ明らかになっていないということでありますので、原因究明をまずはしっかりとやっていただくということと、もう一つは、貨物の事故ですので、走っている車両に問題があったのか、線路に問題があったのか、それにもよるわけでありますが、今ご質問の中でも触れられましたとおり、旅客のほうのJR北海道については一日も早い復旧をお願いしたいということと、それからこれも以前から申し上げておりますけれども、やはり北海道は首都圏や関西圏から離れているということもあって、物流面でのレールに対する依存度というのは高い地域でございますので、JR北海道の旅客に加えてJR貨物についてもできる限り早く再開していただきたいと、こんなふうに思っております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top