知事定例記者会見(平成27年12月28日)

知事定例記者会見

・日時/平成27年12月28日(月) 14:00~14:18
・場所/記者会見室
・記者数/24名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 今年を振り返って
2 年末年始の交通安全について

記者からの質問

1 泊発電所の基準地震動の確定について(1)
2 泊発電所の基準地震動の確定について(2)
3 知事の年末年始の過ごし方について       

知事からの話題

 

今年を振り返って

 それでは、今年最後の記者会見ということになりました。恒例により1年間を振り返って、少しお話をさせていただきたいと思います。
 今年は4年に1度の統一地方選挙の年、4月に知事選がございまして、あらためて道民の皆さま方のご信任をいただき、道政を担わせていただくことになったわけでありますが、その4月を挟んで前後いろいろなことがあった1年だったと思っております。
 選挙の直前の2月に、道南のほうでドクターヘリがいよいよ4機目の運航がスタートいたしまして、11月には、空白エリアであった十勝圏もカバーされることになったということで、道民にとって救急医療の面でも一歩前進になったかというふうに思っております。
 また9月には、北海道新幹線の開業日がいよいよ(来年)3月26日と決定いたしまして、さまざまな盛り上げのためのイベントを今年もやらせていただいたということであります。
 あと人口減少問題への対応ということで、これは選挙公約にもございましたが、選挙後直ちにさまざまな検討をスタートいたしまして、10月に「北海道人口ビジョン」、そして「北海道創生総合戦略」を策定いたしました。いよいよ来年はこのことの実行をしっかり加速化する、そういう年に位置付けていかなければならないという思いを強くいたしているところであります。
 また、これも同じく公約で出させていただきました、道産食品輸出額1,000億円、外国人観光客300万人、いずれもその実現に向けて、計画づくりも行いながら、実際私自身が海外へのトップセールスであるとか、あるいは新千歳空港の機能強化ということで、長年にわたってずっとやってきた、深夜・早朝時間帯の発着枠拡大の住民の方々との合意などもあったところでございます。
 一方で、10月にはTPP協定交渉大筋合意、また、相前後いたしますが、6月にはロシア200カイリ水域内でのさけ・ます流し網漁業の禁止ということもございました。いずれもわれわれとして、影響の見定めとその対応策ということを国に対して要請し、ご承知のとおり補正予算などでそれぞれについて方向性が出てきたと、この記者会見が終わった後の本部員会議(北海道TPP協定対策本部、北海道北洋漁業対策本部)でいずれもそうした国の政策について情報共有を図り、また国が公表した影響調査、それを踏まえて、われわれとしての国の計算も参考にした上での影響調査を定量的にも出そうという意思疎通を図ろうかと思っているところでございます。加えて政府案の段階ではございますが、国の政策メニューがそろいましたので、それに呼応する形で道としての取組についての検討を進め、具体的には来年度の私どもの予算案の発表、すなわち来年の2月中旬くらいに皆さま方にあらためてご報告を申し上げることになろうかと思いますが、そういったことも考えているところでございます。
 あと、4月に開拓記念館をリニューアルして、北海道博物館をオープンさせたところであり、その後ご承知のとおり、(北海道博物館開館記念特別展)「夷酋(いしゅう)列像」で、ものすごくお客さまが来場されたところでございまして、今後ともしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
 それから10月に北海道総合教育大綱の策定をいたしました。新たな教育政策の中で、知事の位置付けも今までよりも深く関与する形になったところでございまして、こういった教育大綱の策定をしたところでございます。相前後して、道内でも道立学校でいじめの事案が発生し、それについて知事部局に設置をいたしました、いじめ調査委員会の初の検証、そしてご提言もいただいたところでございます。
 また7月には危険ドラッグの規制に向けた条例、11月には飲酒運転根絶に関する条例の制定などもございました。
 また、さかのぼって3月には、白糠インターチェンジの開通、釧路管内に初めて高速道路が到達しました、これも感慨深い出来事でありました。ご承知のとおり、来年の3月中旬には、いよいよ阿寒まで延伸するということで、その先も見通していきたいというふうに思っているところでございます。
 前向きなこと、それから大変だったことをいろいろ申し上げたところでありますが、いずれにいたしましても、今日お集まりの道政記者クラブの皆さま方におかれましては、この1年間、私の道政運営についてさまざまなご意見、あるいは皆さま方の目を通じて道民の方々に道庁ではこんなことをやっている、あるいは高橋はこういうことを言っている、そういったご発信をいただいたこと、心から御礼を申し上げる次第であります。ありがとうございました。

年末年始の交通安全について

〔配付資料: 交通事故発生概況(平成27年12月27日現在速報値)(PDF)
 2点目は、年末年始の交通安全についてであります。
 道内の交通事故による死者数は、昨日(12月27日)現在で177名と、昨年に比べて9名も多くなっているという残念な状況にございます。年末年始にかけましては、帰省などで車を運転される機会が増えると思うわけでありますけれども、道民の皆さま方には、スピードを抑えて、車間距離を十分にとるなど、安全運転に努めていただきたいと、このように思います。
 とりわけ、この時期は、突然の吹雪による視界不良、あるいは吹きだまりなどによる通行障害なども懸念されますことから、ご出発をされる前に天候などをよく確認していただいて、場合によっては運転を控えるなど、心掛けていただければと思う次第であります。
 それから、先ほどお話いたしました、北海道飲酒運転の根絶に関する条例が施行されました。お酒を飲まれる機会も多くなると思うわけでありますが、飲酒運転は絶対にしない、させない、このことの周知徹底をあらためてよろしくお願いいたします。
 ちなみに、配付した資料のとおり、(交通事故死者数は)全国ワースト3というのが、今の北海道の状況でございます。
 私からは、以上であります。

記者からの質問

(北海道新聞)
 (12月)25日に北電泊原発の基準地震動が、原子力規制委員会からおおむね了承されました。再稼働への道筋が見えてきたわけですが、知事に2点伺いたいと思います。
 1点目は、基準地震動が了承されたことへの知事の受け止めをお聞かせください。
 2点目は、地元同意の範囲です。知事はこれまで、国が明確にすべきだとおっしゃり、関電(関西電力)の高浜原発で30キロ圏の京都府の判断を注視したいという考えも示されています。現時点で、ご自身が考える地元同意の範囲は、10キロ圏の4町村なのか、30キロ圏などもっと広いものなのか、お聞かせください。

(知事)
 先週の25日金曜日の原子力規制委員会において、いわゆる基準地震動というものについて、北電の考え方がおおむね了承されたというふうなことを、事務的にも報告を受けましたし、報道を通じてもそのように認識をしたところであります。
 確かに、一つの通過点ではあると思うわけではありますけれども、ただ、原発については、地震だけではなくて、津波あるいは重大事故等、さまざまな事象を想定した新規制基準への適合性の審査ということが行われると思うわけでありまして、引き続き、私どもとしては、原子力規制委員会の審査を見守っていくという基本スタンスには、何ら変わりはないというふうに考えているところでございます。
 そういった中で、一つの通過点を越えたということでもありますので、今年の12月に終了した4定議会(平成27年第4回北海道議会定例会)における原発の問題についての質疑の中で、自民党会派からの指摘だったと思うのですが、やはり専門家にもしっかり見てもらう必要があるのではないかというようなご指摘もいただいているところでございますので、私どもとしては、こういったことも視野に入れて、年明け以降も検討していかなければならないかなということは考えているところでございます。
 その上で、ご質問で触れられた、地元の範囲については、これは、先週の金曜日、まさにこの原子力規制委員会のあった日に、報道各社の(知事への)年末インタビューがございましたが、今の段階で、その時と全く変わっておりません。このことにつきましては、前から申し上げておりますとおり、国が前面に出てさまざまなことをやっていくということを明確に言っておられるわけでありますので、関係自治体の範囲も含めて、国の責任において明確にすべき、というスタンスは一切変わっておりません。ただ、そうは言っても、先行している事案もございますので、川内(原発)、伊方(原発)に次いで、今、高浜(原発)が直前に福井地裁の件(再稼働差し止め仮処分の取り消し)や、知事の判断、それに先立って、自治体やそれぞれの議会の判断なども出てきておりますので、こういった中で、5キロ圏内の隣接した所に京都府の舞鶴市のような都市も入っていて、そういうところの対応ぶりということも、われわれとして注視をしていきたいというふうに考えております。

(NHK)
 今の原発の話の中で、専門家に安全性について見てもらうと、再稼働について専門家に見てもらう必要があるということをおっしゃられたんですけれども、これが、具体的にどういうイメージなのか、会議にするのか、委員会なのか、どういった専門家を入れるのか、という具体的にどういう形になっていくのかという、今段階でのイメージとですね、いつ頃に設置をするというお考えなのかお聞かせください。

(知事)
 正直言って、まだ検討中ということで何も決めておりません。ただ、想定する分野は、例えば、今、基準地震動のことも大変議論になっており、地震の分野の専門家でいらっしゃるとか、あるいは、原子力発電所でありますので、原子炉の分野の専門家であるとか、また、津波とか、そういった分野で、もう既に北海道のアドバイザーというか、いろいろな形でご意見を伺っている方々もおられますので、そういう方々を想定しつつ、お願いをしていくのかなという思いはございます。
 どういう形で議論に関与していただくのかということは、これは道議会のご意向もあるでしょうし、そこも含めて、年明けに検討を加速していきたいと、そんなふうに思っております。

(北海道新聞)
 恒例のようなのでお尋ねしますけれども、明日から知事もお忙しかった1年が終わってですね、冬休みに入られると思うんですけれども。冬休みの過ごし方、じっくり物事を考える機会にもなると思うんですけれども、例えば、どのようなテーマとか課題をですね、思いを致されるのか、過ごし方ですね、お教え願えればと思います。

(知事)
 たぶん去年も同じことをどなたかに聞かれて、同じように答えているのかもしれませんが、何よりも公務優先であります。冬場の時期でありますので、さまざまな自然災害も想定されないわけではありませんので、万が一そういうことになった場合には、必要があれば、私自身が現場に行くということも含めて、常に公務優先で24時間仕事をしていく心構えでやっていきたいというふうに思っております。
 うまく休みがとれるようであれば、もう既に主人が帰ってきておりますので、あまり難しいことは考えずに少しゆっくりしようかなと。わが家のおせちをどうしようかなと、去年は買ってきた物だけで済ませてしまったので、今年はちょっと自分で何か作ろうかなとか、そういうことを考えております。でも、今回は休みが短いので、その範囲内で休息をとりたいというふうに思っております。 

 


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