知事定例記者会見記録(平成26年8月7日)

知事定例記者会見

・日時/平成26年8月7日(木)14:30~14:51  
・場所/記者会見室
・記者数/20名(テレビカメラ1台)

会見項目 

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知事からの話題

1 8月4日からの大雨について
2 平成26年度ホッカイドウ競馬ブリーダーズゴールドカップ競走の実施について
3 シンガポール訪問について    

記者からの質問

1 8月4日からの大雨について
2 次期知事選について
3 知事の夏休みの過ごし方について
4 シンガポール訪問について

知事からの話題

 

8月4日からの大雨について

  一つ目は、8月4日からの大雨の状況についてであります。
  8月4日月曜日から火曜日にかけまして、道内で日本海側を中心に大変激しい雨となりました。幸いなことに人的被害は今までのところ報告はされておりませんが、住家の床上浸水、それから農作物の冠水などの被害が発生しているところであります。
  現在、被害状況の詳細について調査中ではございますが、被害に遭われた皆さま方には心からお見舞いを申し上げたいと思う次第であります。
  札幌管区気象台からは、今日の昼から夕方にかけて地域によっては、これは石狩、空知、後志、上川、留萌のあたりのようでありますが、こういったところにおきましては、さらに激しい雨が降る恐れもあるという情報が出されているところでございまして、今週前半の大雨によりまして河川が増水しているところ、あるいは地盤が緩んでいるところもあるわけでありまして、そういったところにおいては、特に河川のはんらん、土砂災害等に引き続き十分に注意をしていただきたいと、このように思う次第であります。
  また、来週初めには、台風11号が北海道まで来るのではないかと、その影響を受ける懸念も指摘されているところであります。いずれにいたしましても、今後、気象台が発表する気象情報、あるいは道や市町村などからの防災情報にも十分留意をしていただきたいと思います。
  なお、今週の月曜日、火曜日のこの大雨の状況については、実は、私、(当日)留萌管内に出張しておりました関係で、留萌管内の何人かの首長とお話をして、やはり農業被害がこれから大変心配だという話もございまして、今日、竹林農政部長に農業被害の状況を把握するために現地に入ってもらっているところでございます。今日の午前10時現在の状況として私が報告を受けております農業被害は、5つの振興局管内にある26市町村において、水田、小麦、ソバ、大豆などに冠水、浸水の被害が出ているという状況でございますが、それをさらに詳細を把握するということであります。そして(それを踏まえて)しっかりと対応をしていきたいと、このように思っております。

平成26年度ホッカイドウ競馬ブリーダーズゴールドカップ競走の実施について

〔配付資料:シュエット・ジュマン・フェスティバル 門別競馬場で開催! 〕
 それから二つ目は、平成26年度ホッカイドウ競馬ブリーダーズゴールドカップ競走の実施ということであります。来週の8月14日、配付資料にもございますが、ホッカイドウ競馬の最高峰のレース、賞金が一番高いということでありますが、ブリーダーズゴールドカップ競走を実施いたします。
 今回はですね、26回目のブリーダーズゴールドカップなのでありますが、「ナナセちゃん」(ホッカイドウ競馬のマスコットキャラクター)がいることからも分かるとおり、牝馬(ひんば)限定ということで初めて実施することにしているところでございまして、当日はその表彰式のプレゼンターとして、北海道の幕別町出身の陸上競技のエースですね、福島千里選手にお越しいただいて、プレゼンターをお願いすることにいたしているところでございます。当日は、中央競馬や他の地方競馬からも有力馬が集まります。中央競馬で大変有名な川田将雅(ゆうが)騎手、今年4月の桜花賞でも優勝されたジョッキーでありますが、こちらも参戦される予定であり、白熱したレースを期待したいと、このように思っております。
 なお、この牝馬重賞競走の実施にあたりまして、具体的には(8月)5日、6日、7日と12日、13日、14日の6日間を「シュエット・ジュマン・フェスティバル」、素敵な牝馬の祭りという意味だそうでありますが、そういうネーミングにしまして、門別競馬場の場内を花、ダリアで飾ってお客様をお迎えすると、それから日高の特産市や道内各地のご当地グルメの屋台、あるいはフラワーアレンジメントの講習会をはじめとするレディース向けのイベントをたくさん用意したいと考えているところでございますので、大いにPRをしていただき、多くの方々にお越しいただきたいと、このように思っているところでございます。
 これも配付資料に書いてありますが、フェスティバルの期間中の13日でありますが、コンサドーレ札幌とのコラボ企画を実施いたします。北海道フットボールクラブの野々村社長にご来場していただくこととしておりまして、競馬とサッカーに関するトークイベント、これも予定をいたしております。
 私自身はですね、8月26日、この日もちょっとしたレースがあるのですが、この日に門別(競馬場)まで行って、大いにホッカイドウ競馬を盛り上げたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。   

シンガポール訪問について

〔配付資料:知事のシンガポール訪問について 〕
〔配付資料:知事シンガポール訪問日程(案) 〕
 三つ目でありますが、私のシンガポール訪問ということでございます。一部報道(8月6日の朝刊等)に発表の前なのに出ておりましたけれども、8月17日からシンガポールを訪問いたします。
 シンガポールはASEAN(東南アジア諸国連合)全体のショーケースとも言われております、大変躍動的に発展をしている、このASEANの中心的な地域でありますが、周辺国への情報発信力も高いと言われているところであります。
 今回は、配付資料にもございますが、航空路線の誘致、道産食品の販路拡大、海外観光客の誘客といった分野で働き掛けを行って参りたいと思っております。この冬に14往復の大規模な季節定期便運航を決定していただいたシンガポール航空へのお礼と通年の定期便就航に向けた要請ということもやりたいと思っておりますし、流通事業者に対する道産品の販路拡大、あるいは大手旅行会社に対する送客に向けた要請、こういったこともしっかりやってきたいと思っております。
 やはり北海道ブランドはアジアで大変な人気ということが言われておりますので、それを確実に北海道の活性化につなげられるような、そういうことを私自身、トップセールスとしてやっていきたいと思っております。
 また併せて、シンガポールでの、統合型リゾート(IR)の運営状況や、IR事業者への指導やカジノに関する法規制などを行う国の機関、カジノ規制機構というんですね、これはシンガポール政府の内務省という、業務を見ますと日本でいえば警察庁のようなところの外局として位置付けられる組織でありますが、ここにお邪魔をしてさまざまな意見交換も行いたいと、このように考えているところでございます。
 いつものように大変駆け足の出張でございますが、ぜひ実りのあるものとしたいと思っておりまして、記者の皆さま方におかれてもご同行いただける方がいらっしゃれば大歓迎でありますので、よろしくお願いいたします。
 私からは、以上三点です。

記者からの質問

(NHK)
 大雨の関係なんですけれども、床上浸水だとか、後は収穫を前にした大事な時期の農業被害ということが懸念されるんですけれども、何か対応策、支援策、考えていらっしゃるものはあるのでしょうか。どう取り組んでいかれるのでしょうか。 
 
(知事)
 分かりました。やはり北海道も全国もそうでありますけれども、最近こういう気象変動に伴うさまざまな農作物への被害というものが頻発しておりまして、こういう夏の時期における大雨の被害というものも、われわれは何回も経験がございますし、また、冬場でありますと豪雪に伴う農作物への影響、基本的には土とかビニールハウスへの影響とかですね、その季節ごとのいろいろな特徴はあるのでありますが、私どももそういうさまざまな気象の激変に伴う農作物等への被害への対処というのはさまざまな経験則を持っているという状況でございますので、今回も直ちに農政部長を現地に派遣し、被害状況を把握した上で、しっかりとした営農対策をしていきたいと、そして被害対応ということで、今回はそこまではいかないかなと思いますけれども、もし必要があれば国への要請活動などもやっていくというふうに考えているところであります。 
  

(毎日新聞)
 知事選についてお尋ねしたいんですけれども、来春の。先月の政経セミナーでですね、来賓の国会議員の方々から4選出馬に向けた期待感が出され、そういうお言葉がありましてですね、それに対して知事のほうからも、そういった周囲からの期待が出馬の判断に向けた一つの要素になるんじゃないかというお話がありました。
 一部報道ではですね、9月の3定(平成26年第3回北海道議会定例会)で出馬表明がされるんじゃないかという見方もあるようなんですけれども、そのあたりについてどれくらい機が熟してきたかというのを、今のお考えをお聞かせいただけないでしょうか。 
  
(知事)
 分かりました。今、大雨の話もございましたし、シンガポールにも参りますし、それから(北海道電力の)電気料金(再値上げの問題)、後からどなたかご質問されるかもしれませんけれども、それらの対処などですね、相変わらず私、道知事の立場で、目の前にさまざまな大きな課題が、日々対処していかなければならないことがいっぱいございまして、ナナセちゃんと競馬場にも行かないと駄目ですし。
 そういった中で、7月23日の私自身のセミナーの際にさまざまなお声をいただいたのは大変力強く、心強く思ったわけではありますが、なかなか自分自身の頭の中の整理をしっかりする時間を取ることが難しい状況でありますので、まだ、いつ私自身が、何をどう考えているのか、考えていないのか、そういうことを表明するタイミングというのは、まだ見通せないというふうに思っております。
 

(北海道新聞)
 夏休みのご予定をですね、伺いたいのですけれども。期間とそれから可能な範囲でどのような過ごし方をされるのか、お願いします。

(知事)
 いつも一緒なんですけれどもね。別に特段の予定はありません。ゆっくりとしようかなと。ただ、公務優先でありますので、例えば今、大雨のことも申しましたけれども、そういったことで必要があれば直ちに出勤をして陣頭指揮をしなければならないと思っておりますし、そういういつもどおりの、公務優先ということを基本に考えながら、できればちょっと休養はしたいかなというふうに思っております。シンガポール出張も目の前でありますし、それからバタバタしている中で、なかなか事務方からもらっている資料などで目を通し切れていないものもありますので、そういうものを家に持ち込んでゆっくり過ごそうかなというふうに思っております。

(北海道新聞)
 現時点でもし予定が決まっているのであれば何日から何日までっていう。

(知事)
 ありません。ありませんけれども、来週の月曜日から金曜日は公務がなければ家にいようかなというふうに思っております。


(NHK)
 シンガポールに行かれてですね、カジノの規制機構ですとか、実際の事業者の方をご視察されたりすると思うのですけれども、IRに関しては北海道には合わないのではないかだとか、といった批判的な意見も出ている中で、今回のこの視察でどのようなことを、どのような成果を出したいなと思ってらっしゃるか、どのようなところを重点的に見られたいなと思ってらっしゃいますか。
 
(知事)
 IRについては、まず、国会の方で超党派の議員有志の方々による法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)が議員提案により(平成25年12月5日に)提出はされたんですね。ただ、この(第186回)通常国会では議了にまでは至っていないと。それを見据えていく必要がまずはあろうかと思うのですが、北海道におけるIRの意義というのはですね、これは何回かこの場(記者会見)でも申し上げたと思うのですが、観光の、リゾートアイランドということで、私どもは観光立国を目指して地域づくりをやっているのでありますが、ただですね、とりわけ北海道のような冬場が厳しいとか、あるいはその冬と夏の間の、例えば4月の雪解けの時期というのは本当に汚いんですよね、この街中が、雪が白くなくて黒くなったりとかね。そういう一年間の気候変動の流れの中で、大変に、その入り込み客数が変動するんです。それはどういう形で帰結しているかと言えば、非正規労働者の比率がですね、この観光業界というのは大変高いのですね。雇用が安定しないんですよ。私はやはり観光立国北海道を目指す中で、できる限り年間の月々の観光客(数)を平準化していかなければならないのではないかという強い意識を前から持っていて、そのためには、夏場のさわやかさや緑の美しさ、そして食のおいしさという北海道のこの自然の持つ観光力というものをもっともっと磨き上げる。冬場は、パウダースノーのさらさら雪で、国内どこの雪質よりも、世界的にもトップクラスの雪質だという評価を頂いている。そういった自然の観光資源に磨きをかけていくのは当然なのでありますが、加えて、この月々の観光客(数)の平準化を図っていくという観点からですね、こういう統合型のリゾート施設を誘致することが、私は北海道の観光のレベルをさらに(高め)世界に発信をしていくためにも、さらに活性化を進めていくためにも、大変重要なことだという認識を持って、このIR、またリゾートというものをですね、ずっと前から見ていたところであります。
 しかしながら、そうは言っても広大な北海道でありますのでね、大阪のような(面積が)小さいところだったらそんなに場所もどこという苦労もないのかもしれませんが、北海道は広大なので、やはりその大変熱心に誘致をしていただく市、町、村、基礎自治体と連携を取れないとなかなか国なり世界に打って行けないなあという思いの中で、各市町村の意向を確認しておりましたら、この1年くらいですかね、釧路市と小樽市と苫小牧市が特に熱心に手を挙げられて、そこの方々と私どもの共同でいろいろと情報収集をしたり、誘致活動をやっていこうという流れに今なってきたというところであります。
 一方で今、ご質問でも触れられましたとおり、IRの一つの施設としてカジノがありまして、カジノはもちろん日本国内ではご法度ですので、まずそれを法律的に合法化してもらう必要があるわけでありますけれども、それでもそのこと(カジノの合法化)を行っている他国の経験則上、いろいろな社会的な問題があるのではないかという問題提起があるのも十分に理解しておりますので、そういうところをどういう形で調整というか規制していくことができるかという(ことについて)、先進的にIRを進めておられる国の、(日本)国内にはないわけですから、国外の経験のある方々のお話をお伺いすることも重要であるということで、今度シンガポールに行くときにはカジノというかIRの現場も拝見させていただく、と同時に、規制組織である政府の規制機構のお話もいろいろお伺いをして、今後の私どもの頭の中の整理というかさまざまな検討の参考にしたいと、このように思っております。(在シンガポール日本)大使館にも行きますので、(駐シンガポール日本国)大使にもそういったことも含めていろいろお話をお伺いするかなと思っております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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