知事定例記者会見記録(平成25年12月18日)

知事定例記者会見

・日時/平成25年12月18日(水)15:00~15:17  
・場所/記者会見室
 ・記者数/24名(テレビカメラ2台)

会見項目 

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知事からの話題

1 平成25年度北海道・札幌市行政懇談会の開催について
2 カーリング女子日本代表道銀フォルティウスのオリンピック出場について

記者からの質問

1 新千歳空港の深夜・早朝時間帯の発着枠拡大について
2 北海道新幹線建設費に係る札幌市の負担について(1)
3 北海道特別職職員報酬等懇談会について
4  北海道新幹線建設費に係る札幌市の負担について(2)
5 ロシア極東のエネルギー活用策について

知事からの話題

 

平成25年度北海道・札幌市行政懇談会の開催について

〔配付資料:平成25年度北海道・札幌市行政懇談会の開催について〕
 それでは私からお話しいたします。
 今年度の北海道・札幌市行政懇談会の開催についてであります。資料を1枚、配付させていただいておりますけれども、来週の24日、ちょうどクリスマスイブの日でありますが、北海道・札幌市行政懇談会を知事公館で開催することといたしました。この懇談会は、ご承知のとおり北海道と札幌市の双方に関連する話題について知事及び副知事、それから市長及び副市長との間で率直な意見交換を行う場として設けているものであります。今回の懇談のテーマにつきましては、連携事例の取組状況報告ということで、昨年度の懇談会(平成25年1月)において合意した事項についての取組状況に関すること。また今後に向けた連携の提案ということで、(12月)9日からスタートしております平成22年度比6%以上の節電に向けた連携。厚真火力発電所の一番(出力が)大きいの(4号機)が今、止まっているという状況もあるわけでありますけれども、やはり節電をしっかりやらなければならないと思っております。それから2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機とした観光振興の取組などさまざまな連携、こういったことについても意見交換をしたいと考えているところであります。北海道新幹線建設費の札幌市負担について、道の考え方をこれまでもご説明をするなど協議をしているところでありますが、この24日の懇談会の場においてもあらためて私どもの考え方について説明を行う予定といたしております。
 いずれにいたしましても、道と札幌市が力を合わせて協力しながら進めていかなければならない課題は多々あるわけでございまして、忌憚(きたん)のない意見交換をさせていただければと、このように考えております。    

カーリング女子日本代表道銀フォルティウスのオリンピック出場について

  それからもう1点は、ご承知のとおりカーリング女子日本代表、すなわち道銀フォルティウスの皆さん方が、ソチ五輪出場決定という、大変うれしいニュースが飛び込んでまいりました。最終予選に出発されるちょっと前に、11月7日でしたか、道庁をご訪問いただいた際にも、小笠原選手をはじめ皆さん方がオリンピック出場への決意というものを誓っておられたわけでありまして、今回その誓いどおりに見事ソチへの切符をつかみ取ったことは本当にうれしく思っております。(来年の)2月7日のオリンピック開催まで、もうあまり時間がないわけでありますけれども、ぜひカーリング女子も頑張ってほしいと。もとよりこれから続々とソチ五輪への各競技の出場選手が決まっていく中で、それ(カーリング女子)以外の競技でも多くの北海道出身者、関係者が参加することとなると思うわけでありますが、皆さん体調管理をしっかりやって、ぜひメダルを取っていただければと、皆さん方のご健闘というものを心からお祈りをしたいと、このように思う次第です。
  私からは、以上2点です。

記者からの質問

(朝日新聞)
 新千歳空港の深夜早朝発着枠のことでお伺いします。先週の土曜日、千歳市で地域協議会が開かれまして、正式に6枠から30枠と大幅な増を提案されたのですが、やはり地元の代表からはですね、すでにもう6枠の現在でさえ夜眠れないとか、あるいは今の6枠を減らすほうが先じゃないかというような、かなり反発が相次ぎました。これに対してですね、知事として、この30枠の必要性とこういった地元の声をどう受け止められるか、それを教えてください。 
 
(知事)
 どこまでこの枠を広げてご提示申し上げるかということについては、最近の航空情勢、LCC(格安航空会社)の活動の活発化など、そういうものも見極めてまいりましたし、また、北海道の活性化という意味での新千歳空港の重要性というものなど、いろいろなことを総合的に考えさせていただいた上で、こういった今回の提案をさせていただいたわけでありますけれども、やはり地域の皆様方のご理解を頂けるということが何より重要でありますので、しっかりと丁寧な説明をしていきたいと、このように考えているところでございます。丁寧に丁寧にやらせていただきたいと思っております。


(日経新聞)
 行政懇談会の内容に関してなんですけれども、先ほど新幹線のお話がありましたが、工費の負担割合についてなんですが、この割合は5割で変わらずに、その説明をされるという理解でよろしいのでしょうか。 
 
(知事)
 札幌市をはじめ、このいくつかの市と町に対して、(すでに)それぞれの(負担割合で)ご協力の要請をしているところでございますので、札幌市に対しては、以前にご提示を申し上げた5割ということで、あらためて丁寧にご説明をしていきたいと思っております。
  


(釧路新聞)
 せんだって、11月に開かれました道の特別職職員報酬等懇談会、この時に行政委員会の委員の報酬制度について、年に1回くらいのこういう懇談会の場で議論するのでは議論が深まらないと、集中的に継続して、日額制の問題が絡みますので、最高裁では月額が不適当と、必ずしも不合理ではないという結論が出ていますが、日額制を併用しているところ、さまざまにありますので、そういう問題について集中的に審議するべきではないのかというような意見が大勢を占めましたが、そのへんについて知事はどういうふうにお考えでいらっしゃるのでしょうか。 
 
(知事)
 この行政委員会の委員の皆様方に対する報酬の議論というのは、相当前からいろいろな形で展開しておりまして、業務の割に対価が高いのではないかという議論、日額、月額、いろいろな議論があったということは承知をいたしております。その今回の懇談会で、どういう議論になったかというのは、私は報告を明確に受けているわけではございませんが、ただやはり、道民の皆様方からの税金の上に成り立っている行政委員会の委員に対する報酬でありますので、透明性の高い形で、今のレベルというのが的確かどうかということはしっかり議論を深めていかなければならない、そんなふうに思っております。 
 
(釧路新聞)
 そうしますと、集中的、懇談会というのは1年に1回開かれるということで、その委員の中からは、要するに何らかのそういう形を作ったもので集中的に、継続的に審議する必要があると、また1年後に同じような論議をしてもという特にそういうご指摘だったんですが、何らかのそういう、形式は別にしても、審議するようなものはお作りになるということというふうに受け取ってよろしいのでしょうか。 
 
(知事)
 そこを含めて、今、検討中だと思いますので、担当部局のほうから相談を受けた段階で私なりに判断をしていきたいと思っております。 


(TVh)
 新幹線の工費負担の件だったんですけれども、先ほど札幌市さんの、5割負担という話だったんですが、以前と変わらず5割で、あらためてご説明をしていきたいというお話ありましたけれども、どういった具体的なご説明をしてですね、理解を得たいというふうに知事はお考えでしょうか。 
 
(知事)
 これから勉強します。来週の24日までにはばっちりやっておきますから。


(北海道新聞)
 ロシア極東のエネルギー活用策についてお聞きします。ロシアに最も近い北海道としまして、LNGよりも安価な調達が期待できますパイプラインをサハリン、それから北海道に引く構想につきまして、知事はどのようにお考えでしょうか。これに関連しまして、ガスパイプラインにとどまらず、ロシア極東とのエネルギー分野での経済協力について、お考えのことがありましたらお聞かせください。

(知事)
 サハリンだけではなくて極東全体としての協力ということですね。ガスパイプラインの構想というのは、もう私がフォローしているだけでも10年以上前から、私が知事になる前から、いろいろな方面からこういったお話を聞いておりましたので、その意味ではこの構想自体を提唱される方々が国内外、ロシア、日本、それぞれがメインだと思いますけれども、当然、長く議論されてきた構想だなということを感ずる次第であります。そういった中で、サハリンプロジェクト(※)が、サハリン1、サハリン2、サハリン3と進んできておりますので、エネルギー分野で、こういったことの形も含めて、もっともっと交流を深めていくということは一つの考え方だなというふうに思うわけであります。今年は、ホロシャビン・サハリン州知事と3回会談もいたしまして、こういったパイプラインの話、それから橋を渡すという話、そこに鉄道を走らせるという話、あるいは電力そのものを輸出入しようじゃないかという話など、なかなか地域だけでは抱えきれないさまざまな構想が動いているということが話題になってきておりますので、ホロシャビンさんと私との間でこういったナショナルプロジェクト的なものは、それぞれの国の政府、あるいはナショナル展開をしている大きな企業が、どこまでコミット(関係)するかということが重要な部分もあるので、なかなか地域対地域だけで実現できる問題ではないけれども、少なくとも両者、両地域政府で情報を共有をしながら、一定の役割、一定の発信、そういったことをやっていこうということはお約束をしましたので、これはこのガスパイプラインに限りませんが、さまざまな交流分野、エネルギーを含めた交流というのは深めていきたいと、このように思っております。
 そのサハリン州を含めて、ロシアの極東エリアと北海道との交流というものもですね、当然これから重視をしていかなければならない、今までだって重視はしていたんですけれども、さらにやっていかなければならないという思いを持っております。ご承知のとおりユジノサハリンスクには北海道の事務所がありますけれども、今度、沿海州のウラジオストクにもリエゾン(連絡窓口)のような形で道職員に駐在してもらうということで、向こうのいろいろなニーズとのマッチングなど、こちらでもやはり交流を深めていくということをやっていかなければならないと思っておりますし、ハバロフスク、私も出張させていただいたことがありますけれども、そういったところを含めての、広い極東と北海道というそういう軸も大変重要だと思っております。そういった中で、政府においても、世耕さん(内閣官房副長官)がヘッドの日露交流促進官民連絡会議というのがありまして、道内からは堰八(北海道銀行)頭取と私と、帯広の鎌田(社会医療法人北斗)理事長が参加させていただいておりますが、日ロ間でさまざまなプロジェクトを進めていこうと、とりわけ極東に関心を示しているプーチンさんの動きも踏まえて、そういったことをやっていこうという動きになっておりまして、1回目の会合は私は残念ながら議会等の関係で出られなかったのですが、その後ちょっと東京で状況なども把握をしてまいりましたけれども、そういった動きにもしっかりと呼応しながら、私どもとしての発信をしていかなければならないと思っております。

(※)ロシア・サハリン本島北東部大陸棚で進行している日本企業も参加した大規模な石油・天然ガス開発プロジェクト。 
 


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