知事定例記者会見記録(平成25年10月16日)

知事定例記者会見

・日時/平成25年10月16日(水)14:30~14:42  
・場所/記者会見室
 ・記者数/16名(テレビカメラ1台)

会見項目 

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知事からの話題

1 台風第26号について
2 北海道自動車関連技術展示商談会などについて

記者からの質問

1 北海道自動車関連技術展示商談会について
2 JR北海道について

知事からの話題

 

台風第26号について

 それではまず台風第26号についてであります。
 ご承知のとおり、大変大型で非常に強い台風第26号が、北海道にも近づいてきておりまして、強い勢力を保ったまま、本日の夕方ぐらいに本道に最も接近する見込みと報告を受けているところであります。このルートからしますと、太平洋側東部を中心に、明日にかけて、暴風、高波、高潮、雷を伴った非常に激しい雨などに警戒が必要という状況でございます。午後2時段階では、住家等はもとより人的な被害などの報告はないわけでありますが、国道、道道、高速道路、それからJRなど、一部が通行止め、あるいは運休という状況にもなっているところですし、一部の地域では停電という報告も受けているところです。
 道民の皆様方におかれましては、気象台や市町村からの情報に十分注意されるとともに、不要、不急の外出を避け、万一に備えた避難場所の確認など、自らの身を守る行動ということに留意をされたいと考えます。道といたしましては、市町村、警察など関係機関としっかり連携をして、情報の収集や共有などを図るとともに、本庁、各振興局において、厳重な警戒態勢を取って対応してまいる考えであります。
 

北海道自動車関連技術展示商談会などについて

 〔配付資料:平成25年度「北海道自動車関連技術展示商談会」〕
  もう一つは、北海道自動車関連技術展示商談会などについてであります。 
  来週の(10月)23日水曜日、24日木曜日の2日間、宮城県の大衡(おおひら)村にございます、トヨタ自動車東日本において、道内企業等の技術をアピールする展示商談会を開催することになっております。
 東北地域においては、昨年の7月にトヨタ自動車東日本が発足し、自動車生産の拠点化が進んでいるところでございまして、道では、こうした動きをとらえて、東北各県と連携をしつつ、道内企業の参入促進などに努めてきたところでございます。こうした中、今回、トヨタ自動車東日本の全面的な協力を得て、東北で初めてこうした展示商談会を開催する運びとなったところであります。
 先般、道経連(北海道経済連合会)と経団連(日本経済団体連合会)の意見交換会の場で、トヨタ自動車本社の内山田会長ともお会いしまして、今後、やはり北海道、東北というのは一体となって考えて、われわれも活性化に努めてまいりたいというようなことも申し上げたところでございます。
 この展示商談会には、これまで道内で磨いてきたコスト低減や軽量化技術などについて、24の道内企業や大学が出展いたしますが、道内の自動車産業をけん引する最強メンバーとなっているというふうに考えるところであります。私自身も現地に入りまして、トヨタ自動車東日本も訪問させていただいて、幹部の方々とも意見交換したいというふうに思っております。
 それから、せっかく宮城県のほうへ参りますので、宮城県内、これは県庁なり、県内の市町村も含めてですが、(復興支援のために)道から派遣している25名の職員がおりますので、うち都合のつく人たちと面会して、それぞれの経験を聞くなり、激励をしたいというふうに思っております。
 私からは以上です。
 

記者からの質問

(朝日新聞)
 こちらの自動車の関係でちょっと総論的なお話も伺いたいんですけれども、やっぱり北海道って第1次産業っていう印象がすごく強いんですが、知事はこういう自動車産業というものを北海道にとってどういう位置付けとお考えなのか。それで今度行くことで、知事としては先ほど幹部と意見交換したいということですが、もう少し具体的に売り込みまでするというか、そういうとこまでお考えなんでしょうか。  
 
(知事)
 今日、北海道功労賞の贈呈式を行いまして、受賞対象のお三方の中のお一人が寿産業の鈴木社長で、道内で古くからものづくりを頑張ってこられた、そうしたご貢献に対して私から功労賞を贈呈させていただいたところでありますが、道内は明治以降の開発というか、発展の歴史の中で、やはりインフラ整備が中心だったということもあって、ものづくりが他の地域との比較において相対的に弱いと。例えば指標で言えば、製造業の中におけるいわゆる加工組立型産業などのウエイトが圧倒的に低いという実態がございます。ですから、ここの部分を何とか肉厚にしていかなければならないということを、私は知事になった時からずっと、そのことのために何ができるかということを考えてきた、そして政策を打ってきたという経緯がございます。
 ものづくりの一つの分野として自動車というのがあると。自動車というのはご承知のとおり、産業連関表等の分析でも明らかなのですが、最も裾野の広い、関連産業の大きい産業群でありまして、その意味では、自動車産業を道内で振興するということは、まさにものづくりでもありとあらゆる、鉄鋼関係とか、それ以外にも電気関係とか、いわゆる化学製品関係とか、要するに自動車1台に何が使われているかということを考えれば分かるくらい、いろいろな波及効果もありますので、その意味ではものづくり産業振興の一つの大きな柱として、自動車産業に着目した振興策というのを講じてきたという実態がございます。もとより道内企業に頑張ってもらうというのが第一でありますが、これはやはり数が少ないので、道外からの(企業)進出を促進してきているということでありまして、一定の進出があると、今度はその企業と取引をするところがまた進出をしてくれるとかですね、そういう好循環も含めて、ものづくり産業の分野の一環として私が重点を置いているのが自動車産業分野であるということであります。
 しかしながら、ものづくりというのは、大変分野が広いので、例えば素材で日本一を誇るこの農業、水産業という食関連、これもやはりその加工というのは食に関連するものづくりという位置付けですので、これも今、一生懸命やらせていただいておりますし、いろいろな形でのものづくり産業、製造業の分野をより幅広いものとして北海道全体の経済の付加価値を高めていくという努力をこれまでもやってきたつもりでありますし、これからもやっていきたいと思っております。
 その(自動車産業)関連では、この道内企業が参加する技術、製品の展示商談会は、毎年どこかで開催しています。静岡にも行った記憶があるし、名古屋や大阪なども行っています。今年は、東北で開催することにしたということでありまして、少しでも多くの道外の方々に、道内のこういった分野の企業の方々の技術なり製品というものを売り込もうということの一環であります。
 
(朝日新聞)
 トップセールスみたいな、そういうこともされる。
 
(知事)
 一生懸命やっています。ただ何と言いますか、このトップセールスにしろ部長セールスにしろ、どのレベルでもそうなのですが、企業誘致とかそれから取引の拡大というのは、やはり水面下でやる部分が結構多くてですね、うまくいきそうな段階になってやっとオープンにできるという部分があるので、その意味では、こういう商談会のようなものは、やりますということを事前にオープンにできますけれども、実際、水面下で動くということも結構ある分野であるということはご理解いただきたいと思います。


(毎日新聞)
 以前からお話があった知事をトップとするJR(北海道)の対策会議なんですが、具体的な設置スケジュールなど決まってましたら教えていただきたいんですが。
 
(知事)
 もうちょっと待ってください。もうちょっとね。前広に発表させていただきたいと思っておりますが、今はまだ情報収集中であるというふうにご理解いただきたいと思います。

 


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