知事定例記者会見記録(平成25年7月10日)

知事定例記者会見

・日時/平成25年7月10日(水)14:30~14:45 
・場所/記者会見室
 ・記者数/26名(テレビカメラ1台)

会見項目 

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知事からの話題

1 夏の交通安全運動について
2  北海道南西沖地震から20年を迎えるにあたって

記者からの質問

1 参議院議員通常選挙における選挙公報について
2 JR北海道における列車運行トラブルについて

知事からの話題

 

夏の交通安全運動について

〔配付資料1:交通事故発生概況(平成25年7月9日現在速報値)〕
〔配付資料2:平成25年夏の交通安全運動 北海道実施要綱〕
 私からは2点お話をいたします。
 一つは、後ろのポスターもその関連ですが、夏の交通安全運動についてであります。本日7月10日から19日までの10日間、夏の交通安全運動が展開されます。配付資料もあるかと思いますが、今年の道内における交通死亡事故の発生状況は昨日現在で66名と、この数自体も大変多いわけですが、昨年に比べて19名の減少という現状であります。これから本格的な夏の観光、行楽シーズンを迎えるわけですが、北海道はこの時期レジャー型の事故が多くなる傾向にあり、長距離運転による居眠りやスピードの出し過ぎによる事故が大変懸念されるところであります。道民の皆様方におかれては、くれぐれも安全運転に心掛けていただきたいと思います。この運動期間中は全道各地において街頭啓発などを行う予定ですので、マスコミの皆様方にも、道民の皆さまに対する交通安全の呼び掛けについてご協力をお願い申し上げます。 

北海道南西沖地震から20年を迎えるにあたって

  二つ目は、北海道南西沖地震から20年ということについてであります。明後日の7月12日、奥尻島に大きな被害を出した北海道南西沖地震の発生からちょうど20年目を迎えます。地震、津波、火災により甚大な被害を受けた奥尻島は、住民の皆さん方のご努力や多くの方々の支援により復興を遂げられ、20年目を迎えた今年は追悼式をはじめ、さまざまな行事が行われるところであります。道といたしましても、奥尻町と協力をして当時の被害状況を伝えるパネル展を檜山振興局、この本庁の1階ロビー、渡島総合振興局とリレー方式で実施をしているところでして、本庁では明日と明後日に開催を予定しております。私たち道民には、過去の記憶を風化させることなく、災害から得た教訓を生かししっかりと後世に伝えていく使命があると、このように考えております。この機会に、被害を最小限にする減災、あるいは防災教育の観点からも、北海道南西沖地震という災害をあらためて振り返り、現在進めている防災の取組をしっかりと継続させていくことが重要と考えているところです。7月12日は、家庭や職場、学校などさまざまな場面で、20年前に起こった北海道南西沖地震について若い世代にも語り継ぎ、自分たちが何を備えていかなければならないのか、話し合う機会としていただきたいと思う次第であります。
 私も知事就任以来、地震から10年目の追悼式への参加を含めて、何回も、昨年も奥尻島を訪問させていただいているところでありまして、大きな被害を受けた地域にも訪問させていただいておりますし、またその後さまざまな島民の方々のご努力の中でワインも作っておられますし、ミネラルウォーターも作っておられますし、また島の温暖な気候なども利用してお米もしっかりと作っておられるなど、いろいろなご努力をしておられるわけであります。そうした島民の方々に私自身、逆に勇気付けられることも経験をしたところですが、今年も(7月)12日、奥尻町で開催される追悼式への出席を含めて奥尻島を訪問させていただきたいと、このように考えているところであります。
 私からは以上です。

記者からの質問

(北海道新聞)
 昨日、道選管がですね、参院選の選挙公報にミスがあったという発表がありましたけれども、281万部を廃棄して刷り直すと聞いておりますが、知事のこの受け止めを伺いたいのと、それと印刷代が、修正して刷り直すことによる追加費用がどのくらい発生する見通しなのかということと、それについての負担ですね、道として負担はどのように考えていらっしゃるのかということと、もう一つ、政党なり候補者から苦情とかあるいは何か意見とか寄せられているのかどうかというようなことをお伺いできればと思います。 
 
(知事)
 分かりました。これは、(北海道)選挙管理委員会事務局から、いろいろな経緯は事務的に説明を受けましたが、印刷ミスというあってはならないミスであり、選挙公報を有権者の方々にできる限り早くお届けしなければならないという中で、今回のミス発生によって、その配布が遅延することになったということは、大変遺憾であります。
 印刷代のことや、その費用負担について、また、苦情があるかどうかも、ちょっと私は報告を受けておりませんので、事務局の方おられますか。

(選挙管理委員会事務局長) 
 今回の選挙は国政選挙ということで、その執行に要する経費は国費で措置されておりますことから、今後の扱いにつきましては、総務省とも十分協議の上、関係団体とも十分お話しながら適切に対応していきたいと考えているところでございます。
 もう1点の苦情につきましては、今現在、一般市民から今回の新聞報道を見て、いろいろ苦情が入っているのは事実でございます。 

(知事)
 大変遺憾なことだと思っておりまして、今ご指摘の印刷代の扱いなどを含めて、一義的には、(北海道選挙管理委員会)事務局なり選挙管理委員会の高橋委員長のほうでお考えいただくことですが、私どもも相談に乗りながら対処していきたいと考えております。 
 
(北海道新聞)
 いくらくらい追加費用が発生するのかということは。 

(選挙管理委員会事務局長) 
 今回の当初の予算措置は、約4千万円です。ですから、基本的にはほぼ同じくらい(の費用が)掛かる予定でございますけれども、これにつきましても、今後、関係業者、それから総務省ともいろいろ協議しながら決めていく形になりますので、今の段階でははっきりと金額を言うことはできません。 
  
(知事)
 今おっしゃった4千万円というのは、印刷代のみの部分ですか。広大な北海道ですから配布にもコストが掛かりますよね。

(選挙管理委員会事務局長) 
 いえ、印刷代と輸送費と、あと考えられるのが、もしかすると焼却代金や保管料というのも若干掛かるかもしれません。

(知事)
 焼却というと。

(選挙管理委員会事務局長) 
 今それぞれの市町村の選管(選挙管理委員会)のほうに約260万部の選挙公報を置いてもらっています。

(知事)
 (市町村選管に)行ってからミスが分かったのですか。
         
(選挙管理委員会事務局長) 
  当日(7月9日)印刷をかけて、(各市町村選管へ)車で輸送している途中で(印刷ミスの)事実が判明し、その段階で(市町村選管から各戸への配布は)止めたので、札幌市以外はほとんど今、(市町村)選管に選挙公報が保存されている状況です。

(知事)
 以上であります。(会見の場で事務的なやりとりをしてしまい)申し訳ありません。


(北海道新聞)
 7月の6日にですね、JRの函館線で八雲で特急北斗の発火事故がありました。JRの出火発煙というのは今年5件目というふうに聞いているんですけれども、先日の事故を含めてJRのこのような事故が相次いでいることについて知事の受け止めを聞かせてください。もう1点は、これを受けてですね、道として何かアクションを取るご予定があるのかそれについてもお聞かせください。  
 
(知事)
 分かりました。今年5件目ということですが、思い起こせば一昨年の石勝線のトンネル内での脱線火災事故以降、JR北海道関連の車両トラブル、事故が頻発しているということは、大変残念であると同時に遺憾であるというふうに思っているところであります。そういった中で、私どもから、私が直接の場合もありますし、道の幹部職員からということも含めて、何回か道からJR北海道に対して文書あるいは口頭で、それぞれの事案の原因究明なり再発防止ということの要請を繰り返してきたところであります。直近で言いますと、先月の24日、社長交代のご挨拶にいらした小池会長と野島新社長に対して、新体制の下で安全運行の実現ということをしっかりやっていただきたいと、JR北海道一丸となって、やはり何より重要な安全対策ということをお願いしたいということを申し上げたところでして、その直後にこうした八雲町におけるトラブルが起こったということ。それからお伺いするところによりますと、3カ月前の4月に新品に取り換えた部品に再度トラブルが発見されたということを、運輸安全委員会の担当者も言っておられるなど、大変心配、憂慮をしているところであります。
 今回の事案を踏まえて、あらためて私どもの交通企画監からJR北海道の役員に申し入れをしたところでありますが、今、国を中心として原因究明等が進んでいるところですので、そういったことが明らかになった段階で、あらためて道としてどのようなアクションを取るか、検討してまいりたいと考えているところです。
 今回の事案を踏まえて、札幌と函館間の特急あるいは札幌と稚内間の特急など、数本が同じ型の(エンジンを載せた)車両ということで運休しておりまして、私が事務的に報告を受けているところによれば、この運休に伴い1日当たり1,700人、1,800人ぐらいの方々の足に影響が出てきているということです。冒頭、交通安全のところで申しましたとおり、まさに今これから、北海道は観光のハイシーズンになる時期でありまして、道民の方々ばかりでなく、道外からの日本人、外国人の観光客の方々にとっても大変ご不便をお掛けすることになるわけですので、もとより安全性の確保というのは不可欠ですが、スピード感を持ってその原因究明、再発防止策、そういったことをしっかり踏まえた上での運転の正常化ということを願うところであります。 

(北海道新聞)
 知事が今おっしゃった交通企画監が申し入れをされたと、これは原因究明であったり再発防止を口頭で申し入れたとそういうことになりますか。   
 
(知事)
 そのように理解しております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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