知事定例記者会見記録(平成24年11月1日)

知事定例記者会見

・日時/平成24年11月1日(木)14:00~14:124  
・場所/記者会見室
 ・記者数/32名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 平成24年産水稲の10月15日現在における作柄概況について
2 バンコク訪問について

記者からの質問

1   北海道エアシステム(HAC)について
2 今冬の節電について
3 原発の再稼働について
4 地方交付税の交付見合わせについて
5 道議会での答弁準備について
6 日本シリーズでの北海道日本ハムファイターズの活躍について
7 室蘭市の石油精製設備の稼働停止報道について

知事からの話題

 

平成24年産水稲の10月15日現在における作柄概況について

[配付資料1:平成24年産水稲の10月15日現在における作柄概況について]
 それでは私から2点(お話をします)。
 1点目は(平成)24年産水稲、お米の10月15日現在における作柄概況についてです。農水省(農林水産省)から公表がございました。今年の10アール当たり予想収量は572キログラム、作況指数107ということでありまして、「良」と見込まれるとのことです。これは、これまでの最高でありました平成17年産の573キログラムに次ぐ、史上2番目に多い収量です。振興局別では、主産地の南空知、北空知で107、石狩、上川で106となっておりますほか、各地域とも106以上となる豊作が見込まれております。また、1等米比率も平成16年以降全国を上回っているところですが、今年も93%と高い状況です。私自身、10月23日、東京で開催されました「ゆめぴりか」の新米発表会に出席をして、大いにPRをさせていただいたところですが、道内外におけるさらなる消費の拡大が進めばとこのように期待をするところであります。 

バンコク訪問について

[配付資料2:知事のバンコク訪問について]
 もう1点は、バンコク訪問です。昨日、タイ国際航空による「新千歳-バンコク」線が予定どおり就航をいたしました。時期を同じくして、ハワイアン航空、それからちょっと前でありましたが、沖縄(直行)便と、全くの新規あるいは再開という形で次々に航空路線が就航するということは大変うれしく思っているところです。
 バンコク便につきましては、本道と東南アジアを直接結ぶ初めての航空路線でありまして、この路線の就航によりタイをはじめとする東南アジアと本道とのさらなる交流拡大が期待されるなど、大変意義深いものと考えているところであります。タイは、日本国全体として、産業界はじめ大変なじみのある国ということでありますが、北海道ともこうやって直行の定期便が就航することによって、より北海道との連携も深まることを大いに期待するものであります。
 この路線の就航に合わせて私自身もタイを訪問させていただき、タイ国際航空の方々に御礼を申し上げると同時に、タイ国政府観光庁などを訪問させていただき意見交換あるいは協力要請を行ってまいる予定です。それからご承知のとおり、この路線は当初冬期間に限定して運航の予定でしたが、昨日タイ国際航空の関係者の方が道庁を訪問された際に、通年運航を行うということについて正式に表明がございました。これも大変うれしいことですので、私自身バンコクにお邪魔をした際に御礼を申し上げたいと思っております。大いにPRもしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。私からは以上です。

記者からの質問

(北海道新聞)
 今日はHAC(北海道エアシステム)のお話をちょっとお聞きしたく質問します。新しい社長、田村さんを迎えてですね、3カ月が経ちました。知事はこの3カ月、HACの運航状況とかですね、経営改善に向けてどのように受け止めていらっしゃるかというのが1点、それから今、HACがですね、共同運航、コードシェアを日航(日本航空)のほうと協議しているということなんですが、知事が今現在で押さえている現状と、知事がこの共同運航については、どのようなお考えをお持ちなのかということを教えていただけますか。

(知事)
 HACの新体制スタートから早いもので、もう3カ月ということであります。社長は、ご就任された直後にごあいさつにも来られましたし、つい最近というか1、2週間前にもちょっとお会いをしていろいろな意見交換をさせていただいたところです。北海道ご出身であり、また日本航空のパイロットで現場感覚も踏まえながら役員もやられたというご経歴でして、大変着実な経営を北海道目線でしっかりやろうとしておられるというそういう姿勢をあらためて感じているところです。
 機材のトラブルとか、そういうのはやはりここ1カ月、2カ月もあることはあるわけですが、10月の下旬で前から予定しておりました女満別便の就航をとりあえず休止ということにもなりまして、その分機材に余裕も出るということですので、いろいろ道議会でも議論になり道民の皆様方に申し上げておりました三沢便に向けての動きとか、いろいろなことをこれから検討され、道民の気持ちに根ざしたHACの運営ということに努力をしてきていただいていると思いますし、またこれからもそういったことを大いに期待し、道庁とも意思の疎通を十分に図りながら、それをしっかりと道としてもサポートしていきたいと、このように思っております。
 それから、HACとJAL(日本航空)のコードシェア、共同運航については、ちょっとまだ明確な報告はきちんとは受けていないわけでありまして、必要であれば次回でもまたコメントいたしますが、一般論としてはコードシェアというのは、例えばエア・ドゥとですね、全日空(全日本空輸)がやっておられるなど、安定的な運航のために大変重要な戦略の一つだと思いますので、そういったことの方向でうまくいけば、いいのではないかなと、このように思います。
 何か補完することは。

(空港活性化推進室長)
 今、HACとJALでですね、協議を行っているところでございます。

(知事)
 また、進捗状況に沿ってご報告を申し上げたいと思います。


(北海道新聞)
 二つ質問があるのですけれども、一つはですね、節電で、明日にでも政府から数値目標が出されそうだということなのですけれども、いずれにせよ知事も前におっしゃっていたように家庭の節電というのが一つの鍵ということで、あらためてまたどういうふうにして家庭に節電を普及させるというか、浸透されるか、というそのお考えになっている方法などをちょっとお聞かせいただきたいのと、もう一つは5月5日に泊3号機が定期検査に入って道内の原発が止まって11月でちょうど半年になるのですが、それを受けてというか、あらためて知事が再稼働についてどういうお考えをお持ちかというのをちょっとお聞かせください。

(知事)
 節電については、今おっしゃったとおり明日にもエネ・環(エネルギー・環境会議)というのですか、要するに政府として、例の需給(検証)委員会でしたか、有識者の方々も含めた内閣府の副大臣がヘッドの会議における一連の検討を踏まえて、正式に政府として方向性を出す会議(の開催)というのが早ければ明日にも想定されているということは、私も報告を受けているところです。本当に明日になるのか、あるいは今、政治情勢も大変緊迫しているという中で、場合によってはもうちょっと先送りにならざるを得ないのではないかというような噂も一部聞いているところではありますが、いずれにいたしましても私どもからも強く、この冬場の道内状況の厳しさというのを言っておりますので、準備期間も含めてできる限り早く政府からはそういった方向性が出されるものと、このように認識をしております。
 そういう中で、これは前から出ている議論ですが、やはり家庭の冬場における電力需要に占めるウエートというのが、位置付けというのが高まってきますということと、もう一つ残念ながら夏場、節電目標を家庭部門は達成できていないという現実があるわけでして、こういった中でやはり私どもとしては、結果は分かりませんけれども、できる限りやはり計画停電という形は避けていただきたいなという思いを持っている中で、やはり家庭の皆様方にいかに節電ということをしっかりとやっていただくかということが重要なポイントだというのは、まさにご質問の記者と問題意識を共有するところです。
 しかしながら強制というのは、なかなか事柄の性格上できるものではありませんので、私どもとしては、一つはやはりきめ細やかな情報提供、すなわち一つ一つどれくらいの、こういうことをやればこういうように節電に効くとか、それからモデル的な1日の過ごし方とか、いろいろなきめ細やかな情報を家庭の皆様方にご提供を申し上げていくと。情報提供というのは一つのポイントになるかなというふうに思います。それは節電期間が始まる前にもやらなければならないと思っておりますし、またこれから年末、それから年明け、一番厳しいといわれております2月、一番寒い時期ですよね、に向けてやはりその時々の状況を踏まえて、またきめ細やかなさまざまな情報提供ということもありうるかとは思いますけれども、まずは家庭におけるどういう節電メニューがあるのかということのきめ細やかな情報提供を経産局(北海道経済産業局)、それから北電(北海道電力)とも連携しながらしっかり出していくというのが一つかな(と思います)。 
 もう一つはやはりインセンティブ付けというか、キャンペーンというのですかね。節電をして一定の成果を上げていただく方に、ちょっとした景品とか、そのような形など含めていろいろ夏もやりましたので、工夫をしていく、そういったことが個々人の、特にやはり家庭というと奥様方だと思うのですが、奥様方、それからおばあちゃん方、おじいちゃん方に強い意識を持っていただくいろいろな仕組み作りができればということで鋭意検討をさせているところでございます。
 それから泊発電所についてでありますが、先般、(防災)訓練はいたしました。再稼働うんぬんということについては、いつもそういったご質問がある際に申し上げることと全く一緒でありますが、まずは原子力規制委員会が、国のサイドが、いかなるプロセスで、いかなる基準でどのような判断を下すのか、そこが議論のスタートでありますので、まだ地元としてうんぬんということを申し上げる段階にはないと、このように考えております。


(日本経済新聞)
 交付税の関係でお伺いしたいんですが、明日本当は入ってくるはずの11月分が延期されるということで、これまでも知事は国政に対してですね、いろいろしっかりやってくれということは言っていたと思うんですけれども、今回市町村も新たに加わって、なかなか各市町村で対応できるところとできないところがあるのかなと。さらに道内の大学でもですね、新たな対応を迫られるところも出てきています。今回の11月分の延期に関して、道内でどういう影響があるのか、さらにあらためてちょっと国への要望というのをお願いいたします。

(知事)
 都道府県への地方交付税(支払い先送り)の影響はもう既に出てきているところですが、加えて11月は財務省のご方針もおありになるようで、市町村向けもちょっと延期というような方向性が出てきていること、大変残念であり、遺憾であると、これは前から申し上げているとおりであります。とりわけやはり市町村の場合には、都道府県以上にそれぞれ規模によりますけれども、財政規模が小さいので、それでも富裕なところもありますけれどもね、道内はほとんどなくて、大変な影響がこれから出てくる。それは市町村役場に出てくるというよりも、それぞれの市町村管内に住んでおられる住民の方々に対する行政サービスに影響が出てくるというのは、本当に由々しき事態だというふうに思っているところです。
 やはり与野党にはしっかりとお話し合いをしていただいた上で、このことへの対処をやっていただきたいと、このようにあらためて思う次第であります。


(北海道新聞)
 道議会改革について伺います。道議会は昨年6月の2定(第2回北海道議会定例会)を前に、答弁内容について道側と事前に一言一句擦り合わせるといういわゆる答弁調整について見直して、答弁の要旨に基づいて意見交換するという方式にあらためて確認しましたけれども、現状見ていると引き続き想定された答弁書に基づいて意見交換を行って、一部では文言修正ということも行われているように見受けられますけれども、そういった状況について知事どのように受け止められるかというのをお聞かせください。

(知事)
 道議会での議論をいかに活性化させるかというのは、われわれ理事者側そして道議会の各会派というか議員サイド、それぞれにとっての大変重要な課題であるというふうに認識をしておりまして、最近でいいますと去年ですか、私が3選を果たさせていただいた直後の議会の場で、議員の方々も同時にフレッシュマン、あらためて選挙を経て就任された議員の方々でしたので、相互に確認をして、今までのルールに沿ってやろうということにしたところです。道政上の課題というのも本当に膨大な分野がございまして、その場で質問が出て、「ちょっとそれ分からないから、じゃあ1日時間をください」ではやはり効率的な議論ができないということもあって、限られた時間で質疑を効率的に行うという観点から、ある程度こういうテーマでやるということを議員サイドから頂いた中で、事前に意見交換をさせていただき、道議会での議論に準備をしているというのが今までのやり方でございまして、再質問以降については議場で対応ということにしておりますので、ちょっと時間がかかってしまうようなこともあるわけですし、限られた時間の中でわれわれとしても考え方の整理というのはおのずと限られてきますので、なかなか難しいところもありますが、そういうことで去年あらためて確認させていただいた形で議会への対応をしているところですので、今後とも道議会における議論が活発に行われるようにいろいろな知恵を絞りながら対処をしていきたいとこのように思っております。


(NHK)
 私からは道政の課題に直結する話題ではないのでちょっと恐縮なのですけれども、このところ寒くなってきた北海道を日本ハム(ファイターズ)が熱くしてくれていると思いますが、知事はこの日本ハムの戦いをどう見ているかということと、日本ハムが日本一になれば6年ぶりなのですけれども、当然、道へのいろいろな波及効果というのがあると思うのですけれども、そのあたりどのような期待を持っているかというのを聞かせてください。

(知事)
 昨日、一昨日も、もちろん最初から最後まで(試合を)全部見ることはできないのだけれども、ちょこちょこと見て大変うれしく思っておりました。やはり1、2戦は東京の試合でしたけれども、3、4戦はホームグラウンドに戻ってきて、本当に世の中全般は、札幌もすごく寒いのですが、北海道のファンは温かく球場いっぱいに、一部もちろんジャイアンツファンもおられるのでしょうけれど、ほとんどが日ハムファンで、熱く熱く応援をして、それで稲葉選手が出るときにジャンプするのでしょ、現にテレビカメラが揺れていましたね、あれを久しぶりに見て、「ああそうだったなあ」と思い出していたのでありますが、そういう中で2勝2敗まで持ってきてくれたというのは大変、一ファンとしてもうれしい限りでありますし、これから今日の夜もまた札幌ドームですよね、3勝目というのを大いに応援をしたいというふうに思っているところです。6年ぶりの日本一を目指していますが、3年前だったかな、2009年の時に日本シリーズに出た時に負けた相手が確かジャイアンツだったのではないかと思うので、やはり今回は何としても勝ってほしいというふうに思っておりますし、多くのというか多分100%に近い道民ファンもそのように思って、今日も燃えに燃えて応援をするのではないかな、そんなふうに思っているところです。
 日本一になれば、あるいは日本一に万が一なれなくても、リーグ優勝というのはやはりわれわれに、道政に直結はしないとまさにおっしゃったとおりかもしれませんけれども、やはり(まずは)気持ちからというか、気持ちが大変重要ですよね。気持ちの上でわれわれの大変明るい材料にもなるかと思うわけでありまして、例えばこの冬の目の前の大きな課題は、今も議論が出ておりました、やはり冬場の節電対応ということでありますが、こういったことにもしっかりと打ち勝っていくぞというふうな思いを道民の方々が持っていただければというふうに思いますし、また経済面などの効果も大いに期待をするところです。


(北海道新聞)
 今日の午前中に、室蘭の青山市長がJX(日鉱日石エネルギー株式会社)の室蘭製油所のことで要請にいらしたと思うのですが、あらためて今後室蘭製油所について道としてどういうふうに対応していくかというのをお聞かせください。

(知事)
 今朝、青山市長それから滝口道議(道議会議員)、川畑道議、お三方で来られまして、昨日ですか、市長がご自身で本社に行かれて存続の要請をしたご報告を頂くと同時に、これからオール北海道で、知事もしっかり自分たちの思いを共有してやってほしいという要請でございました。私どもも全く同じ思いです。室蘭市における古くからの経済活動の一角を担ってきたJXの、名称はもちろん(これまで)いろいろと変わってきておりますけれども、製油所でございますし、雇用なり室蘭経済への貢献ということばかりではなくて、やはり道内全体に対する石油の供給という意味の重要性もあるわけでして、市長も市民の署名活動も集められていると言っておられましたけれども、われわれも連携してしっかり対処していきたいとこのように思っております。

 


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