知事定例記者会見記録(平成22年12月9日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年12月9日(木) 18:30~18:49  
・場所/議会記者室
・記者数/23名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

知事からの話題

1 平成22年第4回定例会の閉会にあたって
2  交通死亡事故抑止に向けて

記者からの質問

1 札幌市長選に立起表明した本間氏について
2 北海道新幹線(JR北海道社長記者会見)について
3 北海道エアシステムについて
4 斎藤佑樹選手の日本ハムファイターズへの入団について
5 斎藤佑樹選手の活躍による経済効果への期待について

 

知事からの話題

 

平成22年第4回定例会の閉会にあたって

 それでは、私から2件です。
 一つは、今日少し遅くなりましたが、平成22年の第4回北海道議会定例会が閉会しました。
 今定例会では、冒頭提案、そして、最終日の今日提案させていただいた分を含めまして、トータルで約638億円規模の緊急総合対策を含む補正予算を議決いただいたところでございまして、私どもといたしましては、今回の議決を踏まえて北海道のために機を逸することなく、できる限り早く予算が執行できるように取り組んでいきたい、そして厳しさを増すといわれております道内の景気・雇用、経済の回復に万全を期してまいりたいと思っております。
 この議会では、こういった予算の関連の議論もございましたが、新幹線やHAC(北海道エアシステム)など、交通行政に係わる諸問題であるとか、また、TPP(環太平洋連携協定)、北方領土問題、水資源の保全、森林の保全の議論などいろいろな議論が展開されたところでありまして、今回の道議会における議論を踏まえて、道政に反映をしてまいりたいと考えております。 

交通死亡事故抑止に向けて

[資料:交通事概況等について
 もう1点は、この(机の)下にも垂れ幕がございますが、交通死亡事故抑止に向けての、あらためての皆様方へのお願いであります。
 8日現在で、道内における交通事故死亡者は200名となってしまいました。依然として全国ワーストワンという、大変憂慮すべき事態であります。本日、道警本部長、道議会議長や、多くの方々にご参加いただいて「交通死亡事故多発非常事態」道民総決起緊急集会を赤れんが庁舎前庭で行わせていただきました。マスコミの方々も寒い中でのご取材誠にありがとうございました。そして、この緊急集会におきまして、全国ワーストワン回避に向けての決意ということを参加の方々と共に確認をしあったところでございます。
 今年もあと3週間というところまでまいりました。ワーストワンの回避もしたいと思っておりますし、また、この交通事故死という悲惨な犠牲者をお一人も出したくない、このことを道民の方々と思いを共有して、何とか年末に向けて頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。私からは以上2件です。

記者からの質問

(uhb)
 昨日、札幌市長選なのですけれども、本間奈々さんという、知事ももしかしたらご存じかもしれませんが、出馬表明されて、昨日の会見の中で、知事との連動というか、そういうことも念頭においてというふうな選挙の選挙活動というか、そういうこともあると思うのですけれども、そのようなこともおっしゃってたりですとか、あと知事のことを非常に尊敬されてるというようなこともおっしゃっていて、そういった、連動することになるとしたら、知事としてはどういうふうに動いていくかということと、あと、本間さんご自身のお人柄というのでしょうか、印象を、その2点についてお伺いさせていただけますか。

(知事)
 まず一つ目、連動うんぬんというお話でありますが、私は出馬表明まだしておりませんので、もしそういう出馬表明ということを、私自身する機会があれば、その後に、あらためてご質問していただければと思います。
 いずれにいたしましても、省は違いますけれども、同じように中央官庁で働いていた女性の官僚同士という先輩後輩、そういう関係もございまして、残念ながら私は、本間さんが札幌市にご出向中は、たぶんお会いしたことはないのかなと思うので、印象というのを申し上げられる状況にはないのですが、ただ、いつでしたか、数日前に私が庁舎におりませんでした時に来られたらしくて、名刺だけ置いてございましたので、あらためて日程調整をしてお会いすることは年内にはあるのかなと、こんなふうに思っております。


(北海道新聞)
 北海道新幹線の函館延伸の件でお伺いしたいのですが、昨日、JR北海道の中島社長が知事が新函館と函館の間を経営分離と言って、考え直してほしいということを要請したのに対して、今は考えてないというふうに述べられたのですけれども、知事としては、その膠着している新幹線の並行在来線の分離問題を少しでも前に進めようという思いもあって、ああいう要請をされたかと思うのですが、中島社長のこのご発言に対する感想と今後どういう方向でこの問題に取り組んでいくのかというその2点お願いします。

(知 事)
 御社の記事が出ていましたので、私はあらためて中島社長がどういうご発言されたのか、JRさんから取り寄せた会見の記録を拝見いたしました。こう言っておられますね。報道のどなたかの、「新函館-函館間についてはJRが運営するという方向性も含めた検討の余地はあるということでしょうか」というご質問に対して、会社側と書いてある、これは社長さんの発言だと思うのですが、「私どものほうは、それは今特に考えておりませんが、」というこの部分を、今おっしゃったのだと思うのですが、この発言は「が」でつながっていまして、その後があるのですね。「ぜひ私どもにやっていただきたいという話の中で、その論拠の一つとして、第三セクターの負担が大変であるとか、そういうことも要素の一つであるように聞いていますので、そういうところはある程度国の支援の形などが見えてくれば、また少し状況が変わったりもするのかなとも思っていますので、そういったことも踏まえながら、また私どもも考えてまいりたい。」という言い方をしておられるのですね。ですから私としては、こういう社長のご発言全体というものについて、ちょっと今日は議会もありバタバタしていましたのでご本人には確認は申し上げておりませんけれども、これからやはりいろいろなことを勘案しながら、また、函館市さんなりJRさんとの話し合いを続けていくということだというふうに、あらためて思っているところです。
 国の並行在来線に対する支援ということにつきましては、先週でしたか、青森の東北新幹線全線開通のセレモニーに馬淵国土交通大臣がおられまして、私も参加をさせていただいたのですが、その時のぶらさがり記者会見の中で、国交大臣が、この並行在来線の支援ということをしっかり検討したいとおっしゃったというようなことを報道で聞いておりますので、事務方に確認させたら、国交省の事務方の方々はあまりしっかり検討はしておられるふうはないのですが、ただ、大臣がそうおっしゃられたので、そういう議論も進むことを期待いたしますし、また、この並行在来線の問題に加えて、北海道新幹線の札幌延伸については、国のほうからあと二つ課題が出ておりまして、その二つの課題は国のほうで検討されるということになっております。今段階でまだこの検討がスタートしているということは報告を受けてないところでありますが、12月の中旬くらいに私どもの事務方も呼ばれていて、事務ベースでの検討というか意見交換のような場はあるのかなと思うのですが、そういったところにおける国の動向というものも十分踏まえながら、やはり並行してやっていくことだと思います。並行在来線についての関係者の意向の集約ということも。いろいろなことを勘案しながら、さらに粘り強く関係諸方面とこの議論を深めてまいりたいと、このように今思っているところであります。


(日本経済新聞)
 今回の議会でHAC(北海道エアシステム)の事業プランが出ましたけれども、今回5年間の収支計画がまとまりましたけれども、それから先の例えば10年後20年後を見据えたHACの役割、どういった姿を知事としてはお考えなのか、将来的な姿を含めて、HACのあるべき姿というのをお聞かせください。

(知事)
 広域分散型に人々が住んでいるこの北海道の中にあって、やはりこの空の足というのは、今議論が出ました新幹線であるとか、あるいは高速道路ネットワークであるとか、あるいは船、フェリーを含めて、そういったことと共に大変重要な道民の足であると、このようにまずは認識をいたしております。
 ですから、国管理空港、道管理空港、市管理空港含めて空港は13あります、そういった道内の航空ネットワーク、これは道民の足であると同時に観光なりビジネスの手段としても大変重要でありますので、これを維持していくために、HACという会社の意義というもの、役割というものは大変大きいものがあると、このように考えているところです。
 全日空さん、JALさん、それから全日空系のANAウイングスさんなど、それからスカイマークさん、あの静岡の航空会社フジドリームエアラインズさんも一部参入していただいてくれていて、そういういろいろな航空会社と連携、協働、あるいは役割分担をしながらHACもやはり道民の足を守るという観点から我々は重要なものとして位置付けていますので、今、JALがHACから一定の資本を引き揚げるという議論の中で、これから(会社を)維持していくために、どういうありようが必要なのかということで事業プランを今作ったところでありますので、将来的にもこういった道民の足の確保ということの重要性ということにかんがみながら、HACのこの新たな体制づくり、このことを急いでいかければならない、こんなふうに思っております。

 
(HTB)
  今日、斎藤佑樹投手がファイターズ入団したのですけれども、朝から、空港から札幌ドームまで大フィーバーだったのですけれども、あらためて、知事、どのように感想をお持ちなのかということと、一言何かメッセージがあれば、彼に対して。

(知事)
 今日ですか、報道を通じて北海道に来られて北海道日本ハムファイターズと契約をして、日ハムの一員、北海道の一員になるということは聞いておりまして、今日、斎藤佑樹投手が北海道に入ってくれて、大変うれしいですね。
 そして、今日ドームで何かイベントがあったのでしょうか。斎藤佑樹君というと大変人気者なのですが、私は実は4年前になるのですか、駒澤大学苫小牧校、マー君こと田中将大投手が頑張っていた時に、相手方、早稲田実業でしたか、投げ合って、彼に負けちゃったわけですよね北海道側が。あの時残念だったなという思いも、考えて見ればつい最近のことだなと。そのような思いもあるわけですが、今やもう、マー君は東北に行ってしまいましたが、佑樹君のほうが北海道の一員になってくれたこと、あらためてとてもうれしいです。
 資料見ていましたら、1988年生まれだそうです。この佑樹君の「佑」というのは、にんべんに右ですよね。私ごとですが、私の次男が1986年生まれで、やはり同じにんべんの「佑」なのです。あの頃って、ああそうか、優しさを求める時代でそういう名前だったのかななんて母親的な考えもあったわけでありますが、それはさておき、私も「はまなすファイターズ」の一員として日ハムの熱烈なファンの一人であります。斎藤佑樹君はもちろん実力もあるのでしょうが、すごいプレッシャーだと思うのです。期待もすごく高まっているだろうし、あるいは、いろいろな人からの妬みみたいなものもあるだろうし、そういう、いろいろな意味でのプレッシャーがあると思うけれども、それをしっかり、屈することなくはねのけて、1日も早く日ハムのマウンドに立っていただきたいし、また、ファイターズにとって、かけがえのない選手に早くなって欲しいと、そんなふうに応援メッセージを送りたいと思います。


(時事通信)
  こうした場合にですね、必ず出てくるのが経済効果なんですけれども、斎藤投手が1軍で活躍すれば、年間五十何億円といった、途方もない数字が出ているわけなのですが、これについて、期待ですとかいかがでしょうか。

(知事)
 そうですね、それは経済が活性化するということに佑樹君の活躍がつながれば、こんなにうれしいことはありませんが、それもまた一つ彼にプレッシャーになってしまうかもしれませんので、まずは、やはり佑樹君に頑張ってもらうという、道産子からのメッセージを送るくらいにしておこうかな。もちろん、その先に経済効果が生まれればこれはこれで素晴らしいことだと思いますので、大いに期待したいと思います。
 


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