知事定例記者会見記録(平成22年6月30日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年6月30日(水) 14:31~14:46  
・場所/記者会見室
・記者数/22名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

知事からの話題

1 北海道クールアース・デイ記念イベント「赤れんがガイアナイト」の実施について

記者からの質問

1 国土交通省北海道局に関する報道について
2 公務復帰後の体調等について
3 A-net(エアーニッポンネットワーク)の丘珠空港撤退について

 

知事からの話題

 

北海道クールアース・デイ記念イベント「赤れんがガイアナイト」の実施について

[資料:「環境行動キャンペーン2010・夏」の取組について]
 私からは、後ろにもポスターがありますけれども、北海道クールアース・デイ記念イベント「赤れんがガイアナイト」の実施について、一言ご報告を申し上げます。
 一昨年の7月7日、七夕の日から北海道洞爺湖サミットが開催されたわけですけれども、これを一つのきっかけといたしまして、私たち一人ひとりが、今まで以上に地球温暖化問題、環境問題の重要性を認識をして理解を深めるための日として、北海道地球温暖化防止対策条例におきまして、7月7日を「北海道クールアース・デイ」として設定をしているところです。
 具体的には、道民一人ひとりの方々が夏にふさわしい環境行動を楽しみながら実践できるような「環境行動キャンペーン・夏」を展開しているところで、「省エネルギー」、「クールビズ」をテーマに「ガイアナイト」をはじめとするイベントを、今年も7月7日の「北海道クールアース・デイ」を中心に全道各地で集中的に実施をしようと考えております。
 札幌では同日の夕方、道庁の本庁舎1階で子供たちを対象としたキャンドルづくり体験を行いまして、19時から赤れんが庁舎で「赤れんがガイアナイト」として、フォーラム、コンサート、キャンドルアートを開催いたします。また、サッポロビールさんのご協力を得まして、サッポロビール博物館では、ガイアナイトコンサートを開催することとしております。
 今日お集まりの記者の方々の前任の方々でしたらご存知かと思いますが、この「ガイアナイト」というネーミングは、倉本聰さんからいただいたものでございます。一昨年のサミットに向けてのさまざまな盛り上げイベントに倉本さんにもご協力いただいて、そういった場面での氏の発言をさらに進化させたものとして、この「ガイアナイト」という道民運動を展開しているところです。
 「ガイア」というのはギリシャ神話の大地の女神という意味で、今、文明社会の中では灯りがあるのが常態化しておりますけれども、実は、本来の自然界の中では、一日の半分は闇であるという当たり前のことを我々自身が認識をし、そして地球環境問題に思いを至らせようという意味合いでこのガイアナイト運動に取り組ませていただいているところです。
 具体的には、できる限り人工のライトを夜消しまして、できればローソクの光などの中で、家庭であるとかレストランとかいろいろなところで地球環境問題などについて静かに考えようという呼びかけをしているところです。
 倉本聰さんとの対談なども2年前にさせていただいた経緯はあるわけですが、暗くなると見えてくるものもある、その一番は星の輝きであると、これも当たり前といえば当たり前ですが、そんなことをはじめとして、この文明社会の中で我々が見失っているようなものを、自然の環境により近い状況を実現する中で再発見をしていこうということです。このクールアースデイの取材について、よろしくお願いをいたします。私からは以上です。

記者からの質問

(uhb)
  今日、国土交通省が北海道局の廃止を含む本省13局の再編を検討していると一部報道でございました。この報道に関して、そういった情報、あるいは(情報が)入っていなければ、見解などをお聞きしたいのですが。
                               
(知事)
 確認はいたしましたが、国から何もお話はございません。確認されたところは一切ございません。 
 民主党政権になってから、北海道開発局を含め各地の整備局、そういった国の出先機関の原則廃止を地域主権改革の一環として行っていく動きはございまして、これについては知事会のメンバーの一員として協力をしようということで、それを実現するための提言として、仕事が来るのだからお金もつけてくださいという財源と権限の一括移譲の考え方であるとか、あるいはリストラを徹底的にやっていただくにしても、公務員の身分を国から地方に移すことを含めて、いろいろ具体的な議論を行ってきておりますが、今回は開発局ということではなくて、その元締めというか、東京の国交省本省の一角にある北海道局のことで、本当に我々としても初めて聞いた話でございます。
 先ほど冒頭申しましたとおり、事実としてそういうことを本当に検討しておられるのかどうかすらわからないところですが、我々北海道として、開発局議論の中で常に申し上げておりますのは、道のインフラ整備については、北海道の広大性あるいは北海道は歴史が浅いということもあって、まだまだ他県との比較において道路網一つをとっても不十分ですので、その意味では北海道開発予算の一括計上、さらには北海道特例といったいわゆる北海道開発の枠組みの維持をしてほしいと。これは最低限譲れないところであるということは、知事会などいろいろな場で申し上げておりまして、我々はこの堅持ということを最大限重視していこうと思っております。そのことに直接関わってくるような組織の見直しということは、本道にとっても重大な影響が考えられますので、これは国交省本省の内部組織の見直しの一環であるというような、それだけの観点で議論されるというのは、はなはだ不満であります。
 ご検討をするなと申し上げるつもりはございませんが、ご検討されるにしても我々地元に十分な情報提供とご相談をいただいてしかるべきではないかと思っております。


(共同通信)
  先だっての公務復帰の会見に際して、精密検査の結果が来週あたりに出るという知事のご発言がございましたけれども、それの結果が出たのかどうかと、復帰後の体調はいかがかなということを聞きたいと思います。 

 

(知事)
 おかげさまで、十分に配慮しながら公務を行っております。世の中全体は選挙モードですが、私自身は粛々と与えられた公務を一つ一つ行っておりますが、おかげさまをもちまして、体調的には、食欲面等も含めて腹痛で入院した以前の状況にほぼ戻ってきたかなという実感をしているところであります。
 一方で、ご心配をかけている検査結果はもう少し時間がかかるということでありますので、申し訳ございません、引き続きちょっとご心配をかけることになろうかと思いますが、もうしばらくお待ちいただきたいと思います。


(STV)
 今日で全日空が丘珠空港から定期便を撤退させるということで、今の率直なお気持ちというかお考えというか、お聞かせください。

(知事)
 全日空さんにしろ日本航空さんにしろ、取り巻く環境が大変厳しい中で、全日空さんのほうからは、A-net(エアーニッポンネットワーク)の運航のあり方について、新千歳空港に集約することにより、より効率的に行いたいと。そのことが全日空の経営効率の観点からも良いし、また道民の利便性という点について言っても、むしろ新千歳乗り継ぎのほうが、東京をはじめとする道外から新千歳に向けての便との乗り継ぎ等の利便を図ることで、今より不便になることは絶対にないというようないろいろなお話があり、札幌市をはじめとする関係機関とも十分に調整した上で、今回のA-netさんの新千歳空港集約ということとなったところです。今日は6月30日ですから、明日からということで、その効果というものがどれくらい出てくるか。道内にはそういったことによる集客の向上を期待する向きもあるのも事実でありますので、その状況は見守っていきたいと思っております。
 一方で、A-netとライバル関係にあるHAC(北海道エアシステム)であります。2定(第2回北海道議会定例会)でも議論になりましたこのHACについては、同じくこの7月から、むしろ丘珠のほうにビジネス客等の需要があるのではないかという考え方のもとに、新千歳~釧路間のHACの5便を2便少なくし、その空いた枠で機材繰りをつけて、丘珠~釧路間の1便増と丘珠~函館間の1便増を実施されるわけであります。また、10月からはJALの再編との関係もあって女満別便については見直しをすると、ここは丘珠へということではなく、新千歳を拠点として見直しを行うというお話をお伺いしているところであります。今後、8月末とも言われておりますが、JALと私ども道とのJAL再建に向けた全体の基本的な取り決めの中身について、2定でもご説明申し上げ、ご議論もいただいたわけでありますけれども、そういった項目なり内容をベースに最終調整を行っているところでありまして、できる限り速やかにまとめていきたいと思っているところです。
 そしてそれをベースとしてHAC自身の将来に向けての道筋というものを議論することになるわけですけれども、今、並行して札幌市さんをはじめとする道内各関係自治体等との議論を進めていくところでありまして、前回の記者会見とも重複するのですが、皆様方のご意向を踏まえて、また札幌市さんは丘珠への集約ということを強く言っておられますし、交通アクセスの問題など、いろいろありますので、そういった問題を一つ一つクリアしながら、できる限り早くHACの今後について方向性を出していかなければならないと思っております。
 こういった中で道議会でも議論に出ておりましたが、函館~旭川間、それから函館~釧路間、これについては廃止も含めて見直しということも議論していかなければならないと思っておりますし、奥尻の離島線のことは元々維持しなければならないということは申し上げておりますが、利尻のほうをどのように考えていくのか、全日空さんから、なかなか通年運航は難しいというお話も出ているようで、ただ利尻も、二つ自治体があるわけで奥尻以上に人口が多い島なので、こういった路線の扱いも含めて、幅広く弾力的に、かつ民間企業でありますので一定の利益を出すという目処がつくかどうかというシビアな観点も含めて、議論をしていかなければならないと思っております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top