知事定例記者会見記録(平成22年1月15日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年1月15日(金) 14:30~14:47  
・場所/記者会見室
・記者数/24名(テレビカメラ2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 「麦チェン」ロゴマークについて

記者からの質問

1 永住外国人への地方参政権について
2 夕張市の財政再生計画について
3 「麦チェン」の取組などについて
4 民主党幹事長の資金管理団体を巡る問題について

知事からの話題

 

「麦チェン」ロゴマークについて

[資料:「麦チェン」ロゴマーク等について、リーフレット表面裏面]

 私からは、後ろにもございますが、「麦チェン」のロゴマークについてのご報告でございます。
 今年度から、輸入小麦から道産小麦への利用転換を推進するということで「麦チェン」という運動をやらせていただいておりますが、この運動をさらに道民の方々に身近なものにしていただくために、この度、この「麦チェンロゴ」を作成いたしました。「麦チェンサポーター制度」をスタートすることも考えておりますのでご紹介いたします。
 ロゴのイメージは、北海道の大地と太陽、小麦の穂で「笑顔」を連想していただきまして、道産小麦のおいしさや安全性について誰もが笑顔になることを表現しているというものでございます。
 ロゴと合わせて、「笑顔のみなもと!どさんこむぎ」というキャッチフレーズも添えさせていただきました。
 また、道産小麦を使用した商品を直接、消費者に提供していただく店舗、パン屋さんとかラーメン屋さんなどの中で、特に積極的なお店を「麦チェンサポーター店」として認定させていただきまして、サポーターの証としてこのロゴデザインが入った木製看板などを配布していきたいと思っております。
 麦チェン運動が拡大していくことを心から期待していますので、ぜひPRをよろしくお願いいたします。

記者からの質問

(北海道新聞)
 政府与党が永住外国人の参政権の問題について法案を次の通常国会に出そうということで調整、準備を進めておりますけれども、この問題について、現状では与党野党とも、いろいろ賛成反対が相入り乱れるというか、いろいろと議論が分かれているところですけれども、知事ご自身のご見解を伺えればと思うのですが。

(知事)
 本当にいろいろな議論が展開していると思っております。大変積極的にこのことを進めようという立場の方もおられますし、また、参政権を得るのであれば国籍を取得すればいいのではないかというご意見等もありまして、私自身としては、こうということを申し上げる程、頭の中の整理ができているわけではありません。
 ただ一つ言えますことは、長年日本に住んでおられる永住外国人の方々に対して、税金は納めていただいているという中で、政治の場などいろいろなところへの発言の機会をどういう形で拡大していくかということについての一つの方向性が、この永住外国人への地方参政権の付与ということだと思いますが、また、それ以外の道もあるでしょうし、今段階ではいろいろな議論を深めていけばいいと思います。また国会に政府提案か議員提案かということで法案が提案された場合にも、さまざまな立場からの議論が慎重に尽くされていくことが、まずは重要かと思っております。


(NHK)
 夕張市の財政再生計画について、道の取組について伺いたいのですが、来週にも市のほうで再生計画の素案がまとまるのではという話も聞こえていますが、その中で知事と市長は、この前三井代表に陳情にも行かれました。素案がこれからまとまるその中で、これから道としてどのように取り組んでいくかということを伺いたいと思います。

(知事)
 夕張市の再生計画につきましては、新しい法律になる中で、新しく再生を目指していくその基本となる計画づくりを今、一生懸命やっているという状況であります。
 もともと夕張市の財政規模との関係において債務残高が多額であったということ、そして加えて、夕張市の地理的な条件の中で、住民の方々が住んでおられる住宅を集約していかなければならないということです。
 それから診療所の建て替えなど追加的な財政需要も出てきて、そういったものを見込むとさらに債務が膨れあがって、それを短期間で夕張市が返していくということはなかなか難しいであろうという中で、どういう知恵を出していくのかという議論でございます。
 私どものスタンスというのは道議会でのご議論あるいはそれ以外の記者会見等の場でも申し上げてきておりますが、今まで、再建計画の下においても我々道からは、現在11名の道職員の派遣をしていますし、またこの夕張市の抱えている債務全体を低利で貸し付けるということを含めて、医療、除雪、雇用などいろいろな立場からいろいろな支援をやらせていただいております。
 今後も新たなる再生の枠組みになられた後、もちろん道議会との議論は必要でありますが、私としては、今までやっておりますできる限りの支援は、最低限それをベースとして、加えてどこまで何ができるかということを道議会としっかりとご議論を深めていきたいという思いを持っております。
 それにしましても多額な債務全体を、今夕張市長が言っておられるような形で返済をしていただくこととの金額的な差異があり、そこをどのように埋めていくかという議論でありまして、去年の暮れに国に対して、夕張市さんと共同でさまざまなことへの支援のお願いをしました。また、あらためて先般、夕張市とともに民主党にさらなる再生期間の短縮に向けて、何か新たなる特例制度的なものの創設も含めてお願いする機会をつくっていただいたところでございます。
 三井代表からしっかり党あるいは政府につなぐというお話をいただきまして、また前からお話がでております総務大臣の夕張訪問の実現に向けても努力をしたいというお話もございました。
 私どもとしては国会が来週から始まる予定とお伺いしておりますので、国会に入りますとまた何かとお忙しくなるでしょう。そういった中で、今まさに勝負どころだと思って連休のど真ん中にこういった機会を設けていただいたわけでありまして、引き続き夕張市長と連携しながら、我々の主張、提案を国にぶつけていかなければならないと思っております。


(日本農業新聞)
 麦チェンについて、今日もご発表ありましたけれども、21年度から道の事業が始まっているところですけれども、これまでの麦チェンの取組についての成果とまた今後への課題という点について知事はどのようにご覧になっているか、また、今回発表のシンボルロゴについて、知事のご感想を一言お願いできますでしょうか。

(知事)
 麦チェン運動を始めて、しばらく期間が経つわけでありますが、その前に始めておりました米チェンとは違って、やや複雑な対応が必要になってくるということであります。
 米チェンの場合には道内でおいしいお米が日本一の量で採れるということを前提に、その供給を需要者として道民の方々に消費拡大を呼びかけるというものでありましたので、これは意識が広がれば広がるだけ、ぐんぐんと数字が伸びていくことが可能だったものです。
 麦チェンの場合には、まずは道内あるいは日本国民の需要の多い小麦の種類、ご案内のとおり春まき小麦の作付けを増やしていくという供給サイドの計画的な取組拡大と併せて需要拡大をやっていくという供給需要両面に働きかけます。
 これは一朝一夕にいくわけではありません。特に供給体制のほうがそんなに簡単なことではありませんので、そういったことを両にらみで続けてきているわけでありますので、そんなに簡単にこの麦チェンが、進むこととも思っておりません。
 しかしながら、先般、APEC(アジア太平洋経済協力)のビジネスマンの方々の会合であるABAC(APECビジネス諮問委員会)の方々にご説明をした際にも申し上げましたが、世界を取り巻く食料環境を見ますと人口が増加する中、そして食料需給逼迫ということも将来的にも懸念される中でやはり国産のものを大切にしていくという大きな流れの中で、我々としてはやはり輸入小麦からの道産ものへの代替ということを進めていかなければならないとあらためて強く思っているところであります。
 今回ロゴマークも作り、サポーター制度もスタートいたしますので、この運動をより多くの道民の方々にご理解いただく努力をすると同時に、生産者の方々との連携も今まで以上に深める中で、しっかりとこの供給量の拡大も進めていかなければならないと、思っております。
 どうですか、ロゴマークの印象は。私はかわいいと思うのですけれども。
 北海道のイメージですね。麦と北海道と笑顔で。大地と太陽と小麦の穂で笑顔ということを連想いたしまして、道産小麦をおいしくいただくと笑顔になるんだよというイメージで、捉えていただければと思っているロゴでございます。


(朝日新聞)
 民主党の小沢幹事長の資金管理団体を巡る土地取引問題についてなんですが、先般、関係の事務所等の家宅捜索がありまして、強制捜査が入ったんですが、昨年の衆議院選挙で民主党の政権が生まれて、国民の中で政治への関心というのが高まった中で、こういう報道が連日されると、政治不信を招くのではないかということも指摘されてますが、知事のこの一連の問題についてのご所見と、それから国民の間で小沢幹事長の説明が不足しているという世論が高まっているのですが、この小沢幹事長の対応についてどのようにお感じになっていらっしゃるか、この2点をお伺いします。

(知事)
 この問題は、私は報道を通じて知る以外、情報源は何もないわけでありますけれども、小沢一郎代議士の元秘書でいらっしゃった道内選出の石川代議士の聴取ということも連日報道されておりまして、そういったことも含めて大変関心をもってこのニュースの行方をみています。
 政治・選挙というのはお金が要るものだということをあらためて思ったりするわけでありますけれども、鳩山総理についての政治と金の問題、これは身内の問題であったということでございますが、それにしても身内のお金としても多額だなという率直な思いをもっていたわけであります。
 今回のこの話は、報道の見出しだけとっても、やはり旧来型というか、建設会社が東北地方のダムの受注に絡んで献金をしたとかしないとか、真偽のほどはこれからいろいろなかたちで明らかになってくるのでしょうが、何か、かつてよくみた政治と金を巡る問題だなと、やはり鳩山総理を取り巻く問題とはひと味もふた味も違うのではないかなと、率直に一国民として思っているところであります。
 よく言われておりますけれども、小沢先生という方は日本を代表する国会議員でいらっしゃいますので、やはり説明責任といいますか、何でこうなったんだということを、ご説明をされる責任はあるのではないかと思う次第であります。
 今が捜査中ということであれば、その捜査が一定の節目を迎えたところあたりで、実はこうだったんだというご説明もあってしかるべきかもしれませんし、また、国会の場でのご説明など、やはりそういうことは不可欠ではないかなと思っているところでございます。
 石川さんがどうなるかというのも、大変心配であります。あそこの選挙区は、中川昭一先生が亡くなられて、石川さんは唯一の小選挙区としての国会議員でいらっしゃいますので、そういった意味でも道知事として大変関心をもっているところであります。
 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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