知事定例記者会見(平成20年3月13日)

知事定例記者会見

・日時/平成20年3月13日(木)18:38 ~ 18:53
・場所/議会知事室前
・記者数/19名(テレビカメラ3台)

会見項目

  

知事からの話題

 1 道職員医師の採用について

記者からの質問

 1 北海道職員厚済会について
 2 職員の倫理条例違反について
 3 身体障害者手帳の不正取得について
 4 三笠市の旧幌内炭鉱跡地付近の地面陥没事象について

知事からの話題

私からは1件ご報告を申し上げます。
 道の職員としてお医者様を採用して、地域の医療機関に派遣するということは、去年私知事になりました時から、そういったことを含めて地域の医療体制の充実を図っていきたいということを申し上げていたわけでありますが、この度、はじめてこれが実現する運びになりましたので、そのご報告でございます。旭川医科大学、吉田学長が大変リーダーシップを発揮をしていただいているわけでありますが、この旭川医科大学のご協力を得て眼科医1名を3月16日付けで道庁職員として採用し、市立の根室病院に派遣をいたしました。これは市立根室病院の方から眼科医について派遣要請があり、道内で今の段階では眼科医の派遣要請はここだけでございましたので、派遣をさせていただいたところでございます。採用予定のお医者様は、これまで旭川医科大学の病院あるいは市立の稚内病院などで勤務をされたわけでありまして、現在、嘱託医の身分で市立の根室病院の診療に従事をされているということであります。
 そして、これ以外にも4月以降の採用に向けて、同じく旭川医科大学の内科などの診療科の4名のお医者様の採用に向けて今調整中でございまして、早期に派遣できるように取り組んでまいりたいと考えております。せっかく作った制度でございますので、今後とも道職員医師の採用をぜひ図ってまいりたいと思っておりますので、地域医療に意欲のあるお医者様の募集に向けて、報道各機関のPR方ご協力を心からお願いを申し上げたいと思います。

 

記者からの質問

(毎日新聞)
 議会でも話があった北海道職員厚済会についてですが、ご答弁の中で厚済会の社員の方が互助会に採用されていたり、厚済会自体も売店の運営で業者から不透明な高額な手数料を徴収していたという事実が出てきていますが、今回の公募で食堂では厚済会が選ばれていて疑問の声も出ていますが、知事は答弁の中では厚済会に対して説明責任を果たすよう指導していくとお答えですけれども、今後いつまでに、どんなふうに指導して、事実解明をしていくかという点が1点と、互助会が公募して、4月から5年間厚済会が食堂の運営を委託することが既に決まっていますが、不透明な状態のままで任せるということが問題ないのかという2点お聞かせください。
 
(知事)
 私も、地下の食堂に実際に行くことはあまりありませんが、取ってきてもらって、ラーメンとかよく使っておりました。道職員の一員として、今回の小野寺道議の質問を通じて私自身もびっくりするような事実がいろいろ出てきたというのが事実でございます。
 答弁でも申し上げましたとおり、不透明、不適切で、社会常識としてどうかということがいくつか出ておりました。今、おっしゃったとおり、委託費が減ったのと同時期ぐらいに厚済会の職員が互助会に採用されているという事実もございましたし、また、売店について、実際にテナントとして入っておられる方々に対し手数料収入というか、それが不適切ではなかったのか、必要以上に高いのではないのかというご指摘もあるところでございます。私も答弁で申し上げましたとおり、厚済会は株式会社でございますが、ただ、長年にわたって互助会を通じて地下の食堂あるいは売店の運営をお願いしていたという立場にある株式会社でございますので、今回の一般質疑でいろいろ疑問点として出てきたところにつきましては、私の立場において、総務部からしっかりと調査をさせる。特にテナント料が不適切に高いかどうかということについて答弁でも申し上げましたので、費目の精査をさせなければならないと思っております。いつまでということについては、できる限り早くという思いは持っておりますが、長い期間のものでございましょうし、ちょっとこれは時間がかかってくるかなと思っているところでございます。
 それから、食堂部分については今回入札が行われて改めて4月からということでございますが、それまでに今出ているいろんなことの解明を全てクリアにすることは事実上不可能だと思っておりますが、ただ、マスコミ各社、御社以外も本当に多くのところが取り上げておられますし、また、私も一道民として本当にこんなことがあって良いのかと思う部分もございますので、できる限りスピード感を持って中身の精査を行い、その上で、何が必要かという判断をしていかなければならないかなと思っております。

(朝日新聞)
 現状調査中だと思うのですが、山谷サミット推進局長の内部調査の進捗具合と今後の処分方針を今お話しできる限りでということと、同じ関連になりますが、この間明らかになった農政部の問題も多少日にちがたちましたので、何か新しくわかったことがあれば教えてください。

(知事)
 本当にここしばらくの間、倫理条例に違反する案件がいくつも出てきていること。私自身も遺憾でありますし、道民の方々にお詫びを申し上げなければならないという気持ちでいっぱいであります。
 一つ目におっしゃったサミット推進局長の事案については、ちょっと時間がかかっております。期間が長いことと、飲食をともにしたと言っておられる相手方への確認ということ。東京におられる方などもおりましてそういったところに手間取っておりますが、できる限り早く結果をとりまとめ道民のみなさま方にお示しをして、処分をしていかなければならないと思っております。
 それから、農業開発公社の件も本当に遺憾であります。農業開発公社は北海道の外郭団体であると。北海道に代わって一部の農業関係の政策を実行する団体でありまして、道庁から出資もありますし補助金等もあります。まさに深く関与している団体のお金を使って我々道職員が幹部も含めて、農政部長も含めて飲食をともにしていたということが明らかになりましたので、これは全容を早く明らかにした上で処分をしっかりとやっていかなければならないと思っているところでございます。そうして、そのタイミングについて今いつまでと申し上げることはできませんが、道議会でも3月中をめどに、できれば道議会開会中にも詳細まで調査した上でその結果を公表し、処分をしていかなければならないと。ちょうど4月1日というのは人事のタイミングでもございますので、私はそのことを最大限努力をしていきたいというふうに思っているところでございます。そうして何より重要なのは再発防止ということでございますので、そのことにつきましては農業開発公社の案件の全容を解明した上で対処していかなければならないと思っております。

(HBC)
 今、道が再検査等をしている聴覚障害問題なんですけれども、各市町村でやっている再検査で、障害がないという人もでてきているわけですが、道税の分でいろんな減免措置等が不正に受け取っていたというようなことにもなっているわけでして、道としてこの問題についてどのように対処されるかということと、知事の所感も含めてお聞かせいただければと思います。

(知事)
 道の立場、そしてそれぞれの市町村の立場で調査中でありますので、最終的な判断はその後ということになろうかと思いますが、おっしゃられるとおり道の財政が大変厳しい中で、道税を投入してさまざまな優遇ということが行われた事実がありますので、私は対処のやり方として、さまざまな可能性を検討していかなければならないと思っております。
 ただ、なかなか難しい部分もご想像のとおりありまして、今段階で耳が聞こえるか聞こえないかということは、客観的に別のお医者様にチェックをしていただくことによって確認が容易にできるかと思うのですが、過去さかのぼって当該手帳取得者、所持者の方がその手帳を取得された段階で本当にどうだったのかということは、これはなかなか判断が難しい部分がございます。ですからそういったことを踏まえて、でもやはりおっしゃられたとおり道費、あるいは市町村費も導入されている部分も多々あろうかと思いますので、何ができるかということをしっかりと見極めていく必要があろうかと思っています。
 そして、これはご質問にはなかったのですけれども、これはあえて申し上げたいのですが、滝川の生活保護の件、今回の身体障がい者の問題、いずれもやはり弱い立場の方々に対する社会的な手当、これを悪用したような事案なわけでありまして、こういったことが起こってきますと、例えば生活保護であれば、そういった生活が困窮な状況にあって、あるいは身体障害であれば本当に身体に障害があって、まさに公的な助成の下に生活を立てておられる大多数の善良な方々に一番ご迷惑がかかっているわけですよね。制度をいろいろ見直すなど、あるいは性善説ではなくて性悪説にしたらいいとかいろんな議論が出て、そのことが私は一番残念であります。だからこそ、聴覚障害の方々のこの件についても、やはり不正と判断されれば、それに対するきちんとした対処をしていくというのが、私たち行政に与えられた責務であろうというふうに考えております。

(uhb)
 三笠市の炭鉱跡地で大規模な事故がありましたが、昨日防災ヘリが飛んだりしていましたが、いろいろ法律上難しいところがあるかと思うんですが、今後道としてどのように要請をしていくのでしょうか。

(知事)
 これは、炭鉱地域の跡地に廃棄物の処理場があったという現場だと聞いております。まずは実態を三笠市さんとともに把握をした上で、確かにいろいろな制度上の問題もありますけれども、対処していくということですが、三笠市の住民の方々も大変ご不安でございましょうし、しっかり協議をしながら対処していきたいと思います。今はそれ以上のことは申し上げられないと思います。

 

 


 

この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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