知事定例記者会見(平成20年3月6日)

知事定例記者会見

・日時/平成20年3月6日(木)16:21 ~ 16:35
・場所/議会知事室前
・記者数/22名(テレビカメラ2台

会見項目

  

知事からの話題

 1 平成20年第1回定例会の代表質問を終えて

記者からの質問

 1 木の城たいせつの事業停止について
 2 夕張市スウィミングセンターの修繕について
 3 夕張市の財政再建について
 4 地球温暖化問題に関する懇談会について
 5 内藤大助チャンピオンの防衛戦について

知事からの話題

今日、今年の第1回定例会の代表質問が終了したところでございます。
  当初は2日間連続の予定でございましたが、ご案内のとおり昨日は東京の方で所用がございまして、道議会にお認めいただいて代表質問から1日間を置く形、イレギュラー(変則な)な形になったわけでございますが、いずれにいたしましても4会派の代表質問が終わったところでございます。
 やはり行革への取り組み。これはさまざまな観点からのご批判、あるいはもっとやれというお話し。それぞれのお立場でいろいろなご意見やご質問があったところでございます。
  また、道州制の二次提案、あるいは支庁制度改革など地域主権型社会に向けた取組み。それから経済の活性化の問題、地域医療の問題など、やはり代表質問だけあって各会派の皆様方から幅広い道政上の課題についての質疑があったところでございます。
 予定では、明日から一般質疑に移るわけでありまして、引き続き議員の皆様方との活発な議論を展開していきたいと思っております。

 

記者からの質問

(HTB)
 栗山町の「木の城たいせつ」が、昨日、破綻が発覚しましたが、道の方で何か対策等お考えでしたらお話いただきたいのですが。

(知事)
 「木の城たいせつ」は栗山町に所在する企業ですが、私もあそこの施設を見学させていただいたこともございます。道産材を活用し、高い技術力を持って、長く維持できる素晴らしい技術力が大変印象的であります。また、経営の精神において、道産材を決して無駄にしないで全て使い切ってしまうという経営の考え方など、私も大変感銘を受けた記憶がある北海道を代表とする企業でありますので、こういった事態に至ったことは私自身大変残念でございます。背景、事情についてはいろいろと言われているところでございますが、今のご質問にお答えすれば、関連の取引先の中小企業の方々へのセーフティネット(安全策)、金融を含めての活動、それから雇用関係についても影響が懸念されますので、雇用対策に向けての窓口等の整備など、今回の事態で北海道の関連する経済、社会への影響を最小限にするためのさまざまな手だてをとるように、経済部長に指示をいたしているところであります。

(朝日新聞)
 夕張の唯一の屋内プールの屋根が陥没してしまって、あれを直すというのは今の夕張としては厳しいと思うのですが、道庁として何らかの援助なり支援なりということは考えているのでしょうか。

(知事)
 夕張市の方からもご要請がありましたので、まずは建設部の技術関係職員を派遣することにいたしておりまして、どれぐらいの被害だとか、被害状況の把握、それから復旧に向けての手立てなり、今おっしゃった金銭面のことなど、まずは実態把握について技術的な協力をしていくということは、決定をいたしているところでございます。
 後は、その結果を受けて、どのようにやっていくかということかと思っております。

(NHK)
 夕張の関係なんですけれども、破綻してから1年ということで、夕張市は財政再建に取り組んでいるところですが、道として今後どのような支援の道筋をつけていくのか改めて伺います。

(知事)
 去年のちょうど今頃、財政再建に向けての一歩を踏み出した時期だったなと改めて思い出しておりました。市長の記者会見も報道を通じて拝見をし、また事務方からは報告も受けているところでございます。なんせ353億円という巨額の赤字の返済というところでスタートをした。たぶん全国的にも例を見ない自治体の再建に向けての歩みのスタートということでございました。額の大きさもさることながら、それと平行して期間も長くなるわけでありまして、市民生活に大変大きな影響が出るということも懸念しつつでありましたが、いずれにいたしましても、現行制度の中でできる限りの道としての全額の低利の融資ということを含めて1年前にスタートしたところであります。歳入歳出さまざまの事情があるにしろ、結果として1年目予定通りの返済を果たしたということの報告を受けているところでございまして、ひと安心ということでございますが、これからも引き続き大変に厳しい17年という期間があるわけであります。市長はやはり市民の立場でいろんなことをこれからも考えていきたいというご発言をされたようであります。私もできる限り早く市長と直接お話しをする機会を設けて、市長の思い、そしてその思いを踏まえて、我々道として何ができるか、あるいは国との間でどういう調整ができるのか、そういったこともまた改めて考えていかなければならないと思っているところでございます。
 ご案内のとおり、この財政再建計画というのは現行の制度下におきましても、計画策定後のいろんな事情変化に添う形で、そういった事後的に起こった新たな課題に対応するために随時計画を見直すということが認められているものでございますので、状況の変化に対応したそういった対応ということをこれからもやっていかなければならないと思っております。

(NHK)
 昨日、東京に行かれて地球温暖化問題に関する懇談会に参加されたと思うのですが、知事としてどのような発言をされ、今後どのような取組みをしていくつもりですか。

(知事)
 私がどういう立場で選ばれたのかということについては、やはり環境を主たるテーマとする北海道洞爺湖サミットが行われる地域の知事であるということ。それから地域の代表という立場で選ばれたのだと思っていますので、そういう観点からの発言というものをこれからも考えていきたいと思っております。
 昨日は紹介程度でしたので、私から申しましたのは新聞等では排出権取引であるとか、あるいは産業別のアプローチであるとか、そういった部分が今回の懇談会の位置づけであるという報道ばかりが目立つわけでありますが、もちろんそれも大きいと思います。ただ、日本国内あるいは世界でも、北海道でもそうでありますが、温暖化に負荷を与えるCO2の排出量のセクター別のシェアというものを見ますと、産業のウエイトというのは半分いかないんですよね。むしろ民生なり、運輸もある意味産業といえば産業ですが、運輸部門というのが大きなウエイトを占めるわけでありまして、第一にそういうことをトータルとして初歩的に考えていかなければならないという視点が、まず重要だと。当たり前のことではありますが、自治体というのはそういうことをトータルで見まして、そういうことをオフィシャルにして。まあ北海道というのは民生部門で環境負荷の割合が全国平均よりも多いんですね。灯油を冬場にたくなどの道民生活の背景があるのだと思いますが、そういう中で我々として取り組みを加速化したいと思っているということを申し上げたところでございます。産業分野につきましても、少しだけ触りを申し上げましたのは、北海道洞爺湖でサミットを行えるわけでありますので、知事としてはやはり総理のリーダーシップの下に、しっかりと日本が議論を先導する形で世界をまとめるために、世界の流れの一つとして位置づけられているような形でのセクター別のアプローチということも重要であるし、また排出権取引ということもやはり真っ正面に検討していかなければならないと思う。しかし、北海道は財政が厳しい中で企業誘致とかを一生懸命にやっているわけで、そうするとこういったさまざまなルール決め、産業における環境負荷を少なくするための、あるいはそのCO2削減をするためのルール付けによって国内の産業の国際競争力みたいなものに影響が出る。すなわち北海道に進出するよりも、他の国に進出する方がいいというふうな産業・企業の海外流出をどんどんと促すようなルール付けというのがややつらいというような発言はさせていただいた訳であります。もちろん最後は一定の方向性を出していかなければならない問題だと思いますが、私自身はやはり企業誘致を一生懸命やっている自治体の長としては、そういったことも申し上げさせていただいたところであります。
 また、運輸部門、これも広大な北海道の中でガソリンもたくさん使う車社会でありますので、例えば、クリーンディーゼルエンジンを始めとした次世代運送技術というか、次世代自動車というのですかね。例のバイオエタノールを混ぜるE10とか言いますよね。そのようなことを含めて運輸部門におけるさまざまな技術開発ということもしっかりやっていく必要があるということも申し上げさせていただいたところであります。これからまたさまざまな議論がある中で、唯一、自治体のトップとして選ばれた立場から発言を選んで参加をしてまいりたいと思っております。

(室蘭民報)
 8日の日にボクシングの内藤選手の防衛戦があるのですが、それに向けて知事からひとことお願いします。

(知事)
 この前、室蘭の絵師の方、阿部さんにお約束したとおり内藤選手に頑張れというメッセージを送りました。
 本当は防衛戦もふるさと北海道でやっていただければいいのですが、なかなかそういうわけにはいかないのですが、やはりここまできたからにはぜひ、頑張ってほしいなというふうに思っています。


 

 


 

この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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