知事定例記者会見(平成19年7月30日)

知事定例記者会見

・日時/平成19年7月30日(月)9:30~9:46
・場所/知事公館
・記者数/10名 (テレビカメラ2台)

会見項目

  

知事からの話題

 1 7月27日発生の留萌沖漁船火災について

記者からの質問

 1 参議院選挙の結果などについて
   2 北海道洞爺湖サミットについて

 

知事からの話題

 

7月27日発生の留萌沖漁船火災について

参議院選については後からご質問が出るかと思いますので、それ以外の話題として私からは、一つは7月27日留萌沖での漁船火災についてでありますが、留萌沖で7月27日に第31宝昌丸(ほうしょうまる)の火災事故がございました。これは青森県の船と理解しておりますが、乗務員7名のうち死者3名、重軽傷者2名という人的被害が発生したということであります。
 我々道としても、3名の方々が行方不明ということで無事救出されることを祈っておりましたが、最悪の結果となり残念に思います。お亡くなりになられた方に対しては謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。ご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。
 28日には、北斗市の上磯漁業所属の漁船が転覆事故になったわけでありまして、お一人がお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
 夏休みに入ったわけでありますけれども、望来の海水浴場で高校生が一人行方不明になっています。これから海水浴の季節になってきますので、道民の方々には十分注意していただきたいということも申し上げます。

記者からの質問

(NHK)
  参議院選挙について、自民党に対して強烈な逆風が吹く中、道内は自民、民主、1議席ずつと、その結果を知事はどうご覧になりますか。

(知事)
  今回の参議院選の全体の結果について申し上げれば、安倍政権に対する国民の不信というのが明確な形で出てきたのかなと思っております。報道等を通じて聞いている範囲では、年金問題、景気、雇用、こういったことが国民の方々、あるいは道民の方々の重大関心であったという中で、今回の結果ということでございますので、やはり安倍政権のやってこられたことに対する批判、不信ということが明確になったということだと思います。
 そういった中で、地方を預かる立場で若干残念なのは、年金問題等の陰に隠れて地方分権が必ずしも十分に議論され、話題になったということではないようで、そのことは残念であります。特に自治体は厳しい財政状況にありますので、十分な地方の裁量のもとに政策を展開できる状況になっていません。
 私といたしましては、やはり地方の声を踏まえた形で、是非、この交付税確保を中心として地方分権についても、与野党共に議論を展開していかなければと、このように思っております。
 一方で、国主導の形で与野党が政策提案を競って、地方の裁量がない形で政策が展開するようになるとすれば、我々自治体の意向を軽視するばかりでなくて、住民の中で自分たちのことは自分たちで考えていこうという、こういった世の中の流れに逆行することがないよう、道民の立場、あるいは国民の立場でしっかり見ていく必要があるのではないかと思っております。
 それから、やはり今回の結果の一つの背景としては、閣僚の方々の失言であるとか、事務所費を中心として現職の農水大臣が自殺されるということなど、やはり不信感というものがあったと、こういった事についても安倍政権、あるいは閣僚の方々に自覚を是非持っていただきたいと思います。
 
(NHK)
 今回の結果を踏まえて、安倍政権も閣僚の交代だとか内閣改造に踏み切るという動きもありますけれども、新たな閣僚に対する期待、今の発言の中にもあったかもしれませんがお聞かせください。

(知事)
 特に今、閣僚の失言等ということで申しました農林水産省は現職大臣が自殺され、その後大臣になられた方も事務所費等の問題でそちらの方への対応に追われているという現状は、北海道の知事としてとても残念に思っております。
 やはり農林水産大臣については本来業務、すなわち今で言えば日豪EPAの問題、WTOの問題、いろいろと北海道をはじめとする日本国全体の農政について、しっかりとした決意の下に対応していただきたい。政策課題がたくさんある中でありますので、本来業務に戻っていただきたい。閣僚それぞれの立場にです。そういったことを強くやはり地方の立場から求めて行きたいと思っております。
 先ほどのご質問の中で一つ答えを忘れました、道内の結果ということについてですが、これも結局道民の方々のご判断ということに尽きると思うわけでありますが、年金の問題は政府案では不十分ということが、明確に国民の方々のご判断であります。これは与野党が知恵を出し合って、いい環境ができるようにしていただきたいわけでありますが、加えて道内では景気雇用が重要視されたと理解をいたしておりまして、こういった道民の方々の総意を踏まえて、私がこれまで進めてまいりました企業誘致、あるいは中小企業振興、あるいは地域資源を生かした様々な地域の経済活性化などの政策を、今まで以上にしっかりとやっていかなければならないと思っているところでございます。
 そして、こういった政策の展開については、今回当選されました伊達忠一参議院議員、そして小川勝也参議院議員、それぞれのお力もいただきながら、しっかりと頑張ってまいりたいと思っております。

(uhb)
 今回の選挙では、劣勢と伝えられながら伊達忠一さんが最後滑り込みましたけれども、知事が応援されてその結果についてどう思ったか。あと、最後の勝因は何だったのか。

(知事)
 私自身の選挙応援については、前から申し上げておりますとおり公務を最優先にするということを大前提に、ご要請を受けた方との関係で、考え方に一定の方向性の一致を見られるかどうか、あるいは個人的にお世話になっているかどうかなど、総合的に勘案してするという基本線の下に今回は対応させていただきました。
 選挙区では伊達忠一候補を応援させていただき、比例区の方では橋本聖子さん、渡辺孝男さんを中心に応援させていただいたところでございます。
 しかしながら結果については、道民の方々のご判断でありますので、私自身の応援がどれぐらい役に立ったかというのは、何とも言えないところであろうかと思います。
 いずれにしましても、私は仕事の進め方、行政の進め方においては、常に道民の方々の視点に立って行政を行うという線は一切変わっておりませんので、そういった視点でこれからも行政を進めてまいりたいと考えております。

(読売道聞)
 知事は、参議選へのスタンスについて、知事選の恩返しはしっかりしたいとおっしゃったのですけども、今回の参議選で恩返しというのは一定の区切りをつけるというふうにとらえていいのか、それとも今後も選挙があった場合にその都度判断していくという形になるのでしょうか。

(知事)
 難しい質問ですね。4月8日の知事選はこの広い北海道の中、これは今回の候補も何人か言っておられたようですが、なかなか個人だけの力で戦うのは難しい。特に日本一広いこの広大な北海道でありますので、そういったところであると思っております。
 そういった中で私を組織として支援いただいた政党の方々に関しては、一定の恩返しをするというのは当然だと思っております。
 今後については、今後ご要請があるかなどを踏まえて総合的に判断していくことになると思います。

(uhb)
 サミットについてなんですけれども、強力に後押ししてくれた安倍総理がこういう状況になりましたけれども、政権の今後についても不透明な状況が少し出てきたんですけれども、その辺については何かご心配ありませんでしょうか。

(知事)
 ご決定いただいた総理が安倍さんでいらっしゃるということは事実でございますし、事前に主会場に訪問していただいて、その際に私もお願いさせていただいたという経緯がございます。
 しかしながら、サミットというのは日本国としては最も重要な国際的イベントの一つでございますので、安倍総理がどうされるかということは問わず、政府挙げて、日本国挙げて、このイベントを大成功に向けて努力をされると思いますので、そういった意味では、私ども地元として最大限対応をしていくということには変わりはないと思います。

(北海道新聞)
 投票率の関係ですが、3年前と比べて上がっていて、今年の道知事選と比べて下がっているんですが、今回の投票率についてどのように感じていますか。

(知事)
 まず、知事選で投票率が上がったのはとてもうれしかったですね。私も含め各候補が、道内で知事選の重要性、政策について様々な議論を展開をした結果として、道民の方々の関心が高まっていくことはうれしいと思います。
 今回の参議院選挙について言えば、年金の問題を中心として、いろんな争点があったわけでありますけれども、一つは夏休みに入ってしまったということもあるかなと思いますし、投票率が、上がった下がったことについて理由を言うのは難しいと思いますが、いずれにしても選挙というのは、道民や国民が権利を行使する重要な場面でありますので、これからも引き続き、投票率が高まるように私自身もいろんな場面で発信をしてまいりたいと思っております。
 

 


 

この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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