知事定例記者会見(平成19年7月9日)

知事定例記者会見

・日時/平成19年7月9日(月)16:00~16:17
・場所/議会記者室
・記者数/22名(テレビカメラ3台)

会見項目

  

知事からの話題

 1 第2回定例会の閉会にあたって

記者からの質問

 1 道州制特区推進条例について
 2 (仮称)ポスフール名寄店の出店について
 3 参議院議員通常選挙について
 4 伊達忠應元道議の不祥事について

知事からの話題

 

第2回定例会の閉会にあたって

私から冒頭お話をさせていただきます。
 6月15日から始まりました第2回定例会が、先ほど終了しました。統一地方選の後、初の定例会ということでございまして、私からこの4年間の道政執行に向けての決意、基本的な方向について、お話をさせていただきました。
 この度の執行方針には、何を例示として最後締めようかと考えまして、いつも執務室から見える赤レンガ庁舎を例示に挙げさせていただいたところであります。
 議論といたしましては、道の厳しい財政状況を踏まえての行財政改革の方向性、あるいは医療の問題、洞爺湖サミットなどいろいろあったわけでございますが、補正予算のご承認もいただいたところであります。
 条例の中では、道州制特区にかかる条例。これが、全会一致でご承認をいただいたと、ご採択をいただいたというのは、私もとてもうれしいことでありますので、今後この条例に基づき道民意見を踏まえた提案を国に対して行っていきたいと思っております。
 途中、全国植樹祭がございました。そして、相前後いたしまして、苫小牧市のミートホープ社の事件を契機とした私ども道の対応の不手際ということが明らかになり、各会派から厳しいご指摘をいただき、こういった問題についても多くのご議論をいただいた議会であったと思います。
 また、議会最終盤になりまして、伊達道議の辞職ということが話題になったところでございます。
 とても残念だと思っております。私自身も政治家の端くれでございますが、私達政治家は、道民の付託を受けた身でございます。こういった立場の人間というのは、道民の信頼をいかに維持をしていくのか、道民の方々からの信頼を損ねるようなことをやってはいけないということを、私自身強く、自分自身の問題として、気を引き締めて本件を捉えたところでございます。
 いずれにいたしましても、2定議会がこのように終了いたしましたので、19年度の政策展開、そして来年度のサミットへの準備など、様々な仕事の加速をしていきたいと思っているところでございます。

記者からの質問

(NHK)
  道州制特区推進条例が成立されましたが、これは知事の提案による条例ではありますが、改めて、この条例に寄せる期待や条例成立を受けて、道として今後どう取り組んでいくか伺いたいと思います。

(知事)
  全会一致で成立したというのは大変嬉しいし、また大変心強いというふうに思っております。そういった道議会の皆様のお気持ちも踏まえて、もう既に道民の方々から多くのご提案が寄せられております。
 この条例に基づき、これから人選を進めて検討委員会を立ち上げ、その場でしっかりご議論をいただき、道民の方々にオープンな形で提案内容をまとめて、国に提案をしていくということになろうかと思っております。
 できれば今週上京する機会もございますので、担当の渡辺大臣にもし時間をいただければ、今の提案の中身の中間的な状況あたりを説明したいなと思っているところでございます。
 そういった中で、実は先週、先々週ぐらいでしたか、北海道に渡辺大臣が政務で来られたときに、たまたま私、お会いをしてお話しをしておりましたら、やはり行革担当でいらっしゃることもあって、行政改革的な提案を期待しているというご発言がございました。私、その場は立ち話でございましたので、あまり十分にご説明することができなかったので、そのことも含めて、今度お会いできれば東京でお話しをしようと思っているんですが、私どもからの道州制特区法に基づく提案というのは、まずはやはり北海道の活性化、それから北海道の経済の状況、あるいは我々の生活の状況がより良くなるような提案。そして、何よりも地方分権に資する提案。そういったことをまずメインに考えているところでございまして、そのことが結果として国、道を通じた行政改革、そういったことに資するものもあろうかとは思いますが、行政改革を主目的にする提案ということを当面、第一義的に考えていくつもりはない。もちろんこれも道民有識者の代表からなる検討委員会でのご議論も当然あろうかと思います。私自身はそんな思いを持って、改めて今週できれば渡辺大臣とお会いをして、お話ししたいなと思っております。
 一昨日でしたか、増田前岩手県知事さんが北海道に来ておられて、時間が空いたので会食しながらお話しをしましたけれども、私の尊敬する先輩でありますので、ご相談をしながらこういった分権への試み、挑戦をしっかりやっていきたいと思っております。
 
(日本経済新聞)
 ポスフール問題で、先週末の記者会見で知事はポスフールに対して、住民の理解を得る何らかの対応を期待される旨のご発言があったと思いますが、今日ポスフールの起工式を無事に終えられ明日からの着工というスケジュールで、特に流れが何も変わらなかったという見方もあって、ガイドラインは結局、効力がなかったのではないかという見方も出てるのですが、起工式が終わったこのタイミングで知事が今どのように考えていらっしゃるのか。

(知事)
 そうですね。あれは先週の木曜日でしたか、社長に来てもらって私から改めて知事意見として4月の下旬に付したものの要請をしたところでございますが、その後の企業判断もあったと思います。ただ、あの時も社長はこれまでも十分に地元の理解を得るように努力はしてきたけれども、これからも引き続きやるということを言っておられたので、着工等の手続きが進んでるとしても開店までの時間というのはまだありますので、その開店までの間に向けて、やはり私としては、ポスフールにおいて地元市町村を含め関係方面と十分理解を得られるような努力をしてくれることを、心から期待をいたしております。その意味においては変わっておりません。

(北海道新聞)
 これから政治の世界は参議院選一色になっていくわけですが、先の知事選では知事も自民党の推薦を受けて当選されたこともあって、今後、自民党、自民党道連あるいは道選挙区から出馬する伊達忠一陣営から応援の要請等があろうかと思いますが、それにはどのようにご対応されるお考えでしょうか。
 もう一つ、伊達候補の長男忠應さんの今回の不祥事がそういった知事の判断に何がしかの影響を与えるものかどうか、その2点を伺います。

(知事)
 まずは伊達元道議の件については、ちょっと冒頭申しましたけれども、私は極めて残念でありますし、また同じ政治家として、あってはならないことをやったというふうに思っております。
 特にですね、これは報道を通じてでしか知らないんですが、去年の秋ですか、飲酒運転をされたのは。ということは、その後道議選に立候補して、厚別の区民から多くの票をもらったわけでありまして、やはり立候補をする際に何でこういったことも含めてきちっと情報開示をした上でやられなかったのか。やはり色んなことを考えますと、政治家としてやってはいけないことをやられたのではないかというふうに私は思っている所でありまして、特に伊達元道議は良く存じ上げておりますので残念であり、これはあってはならないことであったと、私は総括をしているところであります。
 一方で、一つ目の質問について言えば、私は知事選の際に自民党さん、そして公明党さんのご推薦を頂いて知事選に出馬し、当選をさせていただきました。
 そして、その際に今回参議院選に出馬をしておられます伊達忠一候補をはじめ、自民党、そして公明党の国会議員、そして道議会議員の方々、多く応援をしていただいているところであります。そういったことにはお返しをしていかなければならないと、素直に思っております。
 また加えて伊達先生は、一つは国土交通省の大臣政務官をやっておられて、新幹線の着工、あるいはその事業費の上乗せ、そして札幌延伸に向けての色んな駅部調査などなど、色んな面で大変に私ども北海道民の立場に立ってご尽力いただいております。
 また、今現在では、経済産業委員長を参議院でやっておられます。まさに私は2期目道政に向けての1丁目1番地として、北海道経済の再建ということを色んな観点からやっていかなければならないと思っているところでございまして、その一環として道外企業の誘致ということをやっているわけでありまして、そういった面でも参議院経済産業委員会の委員長として伊達先生に大変お世話になっている部分が多いわけでありまして、そういった観点からも、ご要請があれば、もう道議会も終わったわけでありますので、公務に支障がでない限りにおいて、応援に対応してまいりたい。また、公明党さんは地方区には出しておられないわけでありますが、比例区でこちらの地域を重点とする候補もおられます。
 私も、渡辺参議院議員はじめよく存じ上げております方々でありますので、その公明党さんからもご要請があれば、これも対応していきたいと考えております。

(北海道新聞)
 忠應さんの件は(知事が)応援に行くことに影響はないということでしょうか。

(知事)
 伊達忠應元道議の件は今申し上げたとおり、私は厳しく捉えている立場でございますが、選挙に出られるのは伊達忠一参議院議員でございますので、先ほど申しましたことのくりかえしになりますが、公務に影響のない限りにおいて応援をさせていただこうと思っております。

 

 


 

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