知事・夕張市長との共同記者会見(平成19年3月6日)

知事・夕張市長との共同記者会見

・日時/平成19年3月6日(火) 9:31~9:53
・場所/東京事務所
・記者数/22名(テレビカメラ6台)

会見項目

  

記者からの質問

(毎日新聞)
 市長と知事に2点ずつお伺いします。
 まず市長に、今日同意を受けての感想とこれから18年と長きにわたりますけれども、どのような市政に取り組んでいかれるのかという点。
 知事には同じく同意を受けての感想と今後の道としての支援についてお聞かせ願います。

(夕張市長)
 本日の感想でございますけれども、先程、総務大臣から財政再建計画の同意を頂だきました。ご案内のとおり昨年の6月に法の下での財政再建を決意し、今日に至ったわけでありますけれども、振り返ってみますと8カ月余り、あっという間の8カ月だなというふうに思っております。
 感無量の思いをしておりますけれども、これからが財政再建のスタートでございます。
 市民にとっては、大変厳しい内容、そして長期間にわたる計画でございます。
 しかし、再建のスタートに当たって、これからは行政・議会・市民一体となって、これからの夕張のまちづくりに頑張っていきたいというふうに思っております。
 それから、市民に対してどういうことを求めていくのかということでございますけれども、今までの行財政運営はできないわけでございますから、過去3回開いた地域の住民説明会の中で今の夕張の置かれている厳しい現状については、市民も一定程度理解を頂だいていると思いますので、これからはお互いに協力しあいながら行政と一体となったまちづくりを進めていきたいというふうに思っております。

(知事)
 北海道知事の高橋でございます。
 まず本日の感想でございますが、去年の6月以降、夕張市さんが財政再建団体入りを表明されてから、様々なプロセスを経て、今日総務大臣から財政再建計画の国の同意を頂だいたわけでございます。
 これから18年の長い道のりの中、夕張市民の方々、そして行政一体となって再建の道を歩んで行かれるわけですが、我々北海道としても、しっかりサポートしていくという思いを強くしたところでございます。
 これからの夕張への支援につきましては、既に発表させていただいておりますが、まず道からの職員の派遣です。既に去年から幹部職員を派遣しているのに加え、一部、来年度の途中で交代もありうると思いますが、引き続き道職員の派遣を続けてまいります。
 さらには、これから18年かけて夕張市さんがお返しになられる債務残高全体を低利で融資をしていく。安定的に返済ができるようなサポートをしていく。
 加えて、医療給付などを中心に市民生活をサポートする、そういった形での道の支援を考えているところでございます。

(読売新聞)
 後藤市長にお伺いします。
 再建団体入り表明から8カ月ということなんですが、この間振り返って、最も苦しかった場面はどういった局面だったか教えてください。

(夕張市長)
 6月20日に法の下での再建を決意しまして8カ月余りが過ぎました。
  大変な思いは毎日毎日してきたんですが、この間、私どもかつて経験したことのない作業を進めてきたんですが、国、道の支援やご協力を頂だいて、今日まで進めてまいりました。誠に感謝をしているところでございます。
 一番大変な思いをしたのは、やはり資金の手だてが、私自身は一番大変な思いをしたなと思っています。
 これは私どもだけで解決し得ない問題でしたから、それぞれの金融機関に対する働きかけ、知事をはじめ道のお力を頂だきました。おかげざまで、今、知事からお話しを頂だきましたけれども、資金の手だてを含めまして、低利の融資を頂だくことができました。
 こういったことが文字通り、計画ができて、これから再建のスタートを切っていけるのかなと思っております。国、道をはじめ多くの方々のご支援を頂だいて、今日を迎えたということを誠にありがたく感謝を申し上げたいと思います。

(NHK)
 後藤市長にお伺いしたいんですけれども、いよいよ来月から具体的に財政再建計画が実施されるということになりますけれども、これに当たって、まず課題となってくるのはどんなところだとお思いでしょうか。

(夕張市長)
 まさに今日がスタートになったわけですから、これからの課題がどうかということになれば、ちょっと予測がつかないところがありますが、不適正な財務処理を反省しながら、これから進めて行くには何よりも情報の公開ということが大切ではなかろうかというふうに思います。
 したがって、きちっと情報公開をしながら、市民と共通の理解の下に一緒になって頑張っていきたいなというふうに思っております。

(uhb)
 市長にお伺いいたします。財政再建団体入りの時に国の方では、既にご存じのとおり最低水準を求めるということで、かなりバッシングではないか、夕張がスケープゴートにされているのではないかという話をされていました。先程の話では、国や道に感謝されているということですが、その辺の心境の変化みたいなものをお伺いできればと思いますが。

(夕張市長)
 心境の変化というよりも、私は多額の債務を抱える状況に至って再建の決意をしたわけですけれども、この計画を作るにあたっては、徹底した歳出の削減と歳入の増を計るというのが、計画の基本なんだろうという理解をしておりました。したがってそういった意味では、市民には厳しい内容になっているのかなというふうに思います。当初は国からも大変厳しい、国をはじめとしていろんな方々から厳しいご意見をちょうだいしましたけれども、その後、私どもに対する理解といいますか、夕張がたどってきた歴史的な経過があるわけですけれども、そういったこともご理解を頂だいて、支援の輪も広がってきたというふうに理解をしております。したがって当初から私の考え方が大きく変わったというようなことではございません。

(HTB)
 改めてなんですが、今日が再建計画スタートということで、市民に対して冒頭おっしゃったんですが、もう1回ですね、できればご自身の言葉で何かメッセージがあればおっしゃっていただきたいなと思うのですが。

(夕張市長)
 繰り返しになりますが、いよいよ総務大臣の同意を頂だいて、今日が新しい夕張のまちづくり、再建のスタートであります。市民にとっては厳しい計画ですが、お互いに知恵を出しながら、力を出しながら、そして、市民と行政が一体となったまちづくりを進めていただきたい、そういうお願いを市民にしていくところでございます。市民にもそういったことは理解を頂だきまして、市民自らがまちづくりに参加するという機運も盛り上がってきておりますので、大変うれしいことことだと思っております。したがって、観光を進めるにしても、いろんなことを進めるにしても、市民と一緒になってやっていきたいと思います。

(朝日新聞)
 後藤市長にお伺いしたいんですが、計画が18年という長期の中で、人口の流出も当初の予定より進む可能性もあるかと思います。そういう不確定要素がある中で計画を今後見直していく、あるいは実現の懸念などについてどのようにお考えですか。

(夕張市長)
 計画は今日スタートしたばかりでございまして、人口の流出の問題は指摘をされているところでございますが、将来の人口の推移については、調査機関が推計した人口の推移を基に、この財政再建計画を策定しております。今後の人口の流出については予測がつかない部分がありますが、ご案内のとおり、夕張市の観光施設の大変多くの施設を加森観光に指定管理者制度で委託させて頂だいた。このことが、雇用の確保と地域経済に大変大きな役割を果たすのではないかと思っております。私は、今後の人口の推移については、予測がつかない部分がありますが、恐らく私の思いとしては、計画の想定の中で進んでいくんだろうと思います。しかし、想定外のことが出てくるとすれば、その時点で判断をして、国等と相談をしていくことになるのかなと思っています。

(NHK)
 4月から計画が始まるということで、 様々な施設の廃止、市民負担の増加ということで、市民の不安が日増しに広がっているというところだと思うのですが、なかなか市として主体的に動けないというところはあると思いますが、そういった市民の不安に対し、これから市役所としてどのように対処していくべきとお考えですか。

(夕張市長)
 4月から計画が始まるということで、 様々な施設の廃止、市民負担の増加ということで、市民の不安が日増しに広がっているというところだと思うのですが、なかなか市として主体的に動けないというところはあると思いますが、そういった市民の不安に対し、これから市役所としてどのように対処していくべきとお考えですか。

(STV)
 一つの大きな節目を今日迎えたことになるんですが、まず、後藤市長にはこの節目を迎えて、今後市長としてどのような責任をとっていくつもりなのか。高橋知事には、北海道には、夕張の他にも財政逼迫の自治体がたくさんあると思うのですけれども、これを機にどういうふうに知事として責任を果たしていくおつもりなのか、その1点ずつをお伺いしたいと思います。

(夕張市長)
 私は市長として、市長の責任というのは問われてきたわけでありますけれども、その際、私は今の夕張における現状から、財政の再建計画を全力を挙げて、その計画を総務大臣に同意を頂だき、その計画を元にこれからの夕張のまちづくりというものを進めていくんだということを繰り返し申し上げたところでございます。したがって、今、その計画を策定し同意を得たわけでございますから、私の市長としての責任は一定程度果たされたのではないかという思いをしております。今後の責任については、ご案内のとおり私の任期は来月の下旬まででございますから、したがって残された任期は後わずかでございますけれども、その間、それまでの任期の間、さらに全力を挙げて、この計画が順調にスタートできるような体制に持っていくために努力をしていきたいと思っています。

(知事)
 私からは、道内の他の財政逼迫の市町村への道としての対処についてのご質問でございます。道内には夕張以外の旧産炭地域で財政が厳しいところ、あるいはそれ以外で様々な要因で財政が厳しいところがたくさんあるのはご承知のとおりであります。そういった自治体に関しては、我々は対等な立場で共に行政サービスを行うというのが、パートナーシップを組んでいる市町村と道との基本的な関係でございますが、今回の夕張市の状況も踏まえながら、我々として自主的に財政再建に取り組まれるように、強く助言をするところもございます。
 また、様々な手立てについて我々なりのアドバイスをしていくということもあるでしょうし、いろんな形で道内の他の自治体の財政逼迫しているところに対して、助言・協力の体制を今まで以上に強くしていきたいとこのように思っているところでございます。

(日本経済新聞)
 市長に伺いたいんですが、先程残された任期を全力で全うされるということだったのですが、その先についてはどのような立場で再建計画に携わっていきたいと思われるのかというのを伺いたいんですけれども。

(夕張市長)
 私の任期の終わった後のことについては、私が支持をいただいている3団体と話をさせていただいておりますけれども、私から考え方を申し上げるのは、これも申し上げておりますが3月の議会の時に申し上げたいと思っています。

(共同通信)
 知事に伺いたいのですが、改めて今回のことについては、国にも一定の責任があるかと思うのですが、道についても、市を助言する立場にあったわけですが、道の責任ということについて、改めてどうお考えかお伺いしたいのですが。

(知事)
 国、道の責任についての道の責任ということですね。このことはいろんな場で聞かれることもあるのですが、今回夕張市がこういう財政の状況に至ったことにつきましては、旧産炭地域の炭鉱閉山後のいろんな地域おこしの中で、若干、無理な観光投資をされて、それが結果として借金が累積してきたことにつながった。かつ、違法とまでは言わないまでも不適正な形で処理をしつつここまで来られた、それが大きな原因であることは私も認識をしております。
 一方で、道としてはもうちょっと前からこのことについて、知りうる立場にあったと思うんですね。そういった中で適切な助言ができなかったことについては、道に一定の責任があることは、私はしっかりと認めていこうと、このように思っているところでございます。

(NHK)
 先程の質問に関して、後藤市長にお伺いしたのですが、3団体の商工会議所、そして連合、農民協議会、その3者から改めて出馬の要請というか、してほしいという考えの意向を示されたということですが、それについて率直な思い、ご感想を頂だきたいのですけれども。

(夕張市長)
 3団体との話の中でいろんな話が出ておりますけれども、そのことをこの時点で申し上げると私の今後の問題にも関連してきますので、いろんな話をさせて頂だいていますけれども、私もさらに考え方を重ねて3月の議会で考え方を明らかにしていきたいと思っています。

 

 

 


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