知事定例記者会見(平成18年12月19日)

知事定例記者会見

・日時/平成18年12月19日(火) 14:31~14:43
・場所/記者会見室
・記者数/19名(テレビカメラ2台)

会見項目

  

知事からの話題

1 ノロウイルスによる感染症胃腸炎や食中毒の発生について

記者からの質問

1 夕張の財政再建に伴う今後の道の対応について
2 全国知事会における公共調達の検討について
3 ノロウイルス関係での道内消費者に向けて知事メッセージ

知事からの話題

 

ノロウイルスによる感染症胃腸炎や食中毒の発生について

それでは、私からはノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の発生について申し上げたいと思います。
 ここのところ、全国的にノロウイルスが猛威を振るっているようでありまして、道内においても、日々ニュースになっていることを私も憂慮いたしているところでございます。
 ノロウイルスの特徴は、非常に感染力が強いことだと聞いておりまして、ノロウイルスによる感染症は、昨年と比べて件数で2倍、平成13年以降では最も多い状況であります。
 また、食中毒につきましても、発生件数は過去最高となっていまして、特に冬の観光地の大規模な宿泊施設で起こっているのは大変困ったことだと思っております。
 道では様々な形で啓発をしておりますが、何よりもうがい、手洗いといった予防が重要ですので、こういった知識の予防啓発あるいは発生予防対策の徹底を図っているところでございます。
 これから、まだしばらく大流行が懸念される期間が1月明けぐらいまで続くわけであります。私どもとしましては、まず第一に介護保険施設、保育所、幼稚園のような大規模な施設に保健所職員が直接出向きまして、施設管理者に対して個別指導を行ってきておりまして、これを強化しようと思っております。
 加えて、観光地などにございます大規模旅館、ホテルに対し、重点的な食中毒防止のための監視指導を行ってまいりたいと思っています。
 併せてカキの風評被害について懸念をいたしております。これまでのところ生ガキによることが原因と特定されたノロウイルスの発生は無いわけでありますが、生の貝は危ないのではないかということで、風評被害により相当出荷量等も落ちている、最盛期のカキの生産地域に大きな影響が出ております。こういったことについても、皆様方の情報提供をぜひお願い申し上げたいと思っております。

記者からの質問

(HTB)
 今日の午前中に、夕張の後藤市長が来られましたけれども、それに伴う今後の道の対応を改めてお伺いしたいのですけれども。

(知事)
 今日、市長からは、13日私がお邪魔した際に各団体の方々からお話があったことを踏まえて、道としても国との間に立って調整して欲しいというお話などがあったわけでございます。
 私どもといたしましては、基本的枠組みが示された中で12月末ぐらいをめどに、市職員の来年度に向けた希望退職を、20日に締めるので、それを取りまとめていく作業もあると聞いております。
 また11月末でしたか。3セクが一件破綻したことなども踏まえて、当面の雇用対策をしっかりと重点的にやっていかなければいけないと思ったところであります。
 加えて、先週に道内経済4団体のトップの方にお集まりいただいた席で提案をする形で、夕張に向けての重点的な支援、配慮を経済団体の皆様方と申し合わせをいたしましたので、そういったことも市長にお伝えをすると同時に、引き続きできる限りのことをやってまいりたいと申し上げたところでございます。今日、夕方から東京に入りますが、現段階では総務大臣の日程が取れるか分かりませんが、いずれにしろ1月以降どこかのタイミングで、市長の日程も調整できれば、道と市で、一緒に総務大臣のところに行く必要があるかなと、思っているところでございます。

(朝日新聞)
 全国知事会が昨日、談合防止策の指針をまとめましたが、これを受けて道として何かしら新しく施策を行う予定というのは、今のところございますでしょうか。

(知事)
 昨日の緊急報告の中身は、先週だったと思いますが、岩手県の増田知事と電話で道州制の今後の進め方についてお話をした際にも、「知事会では相当踏み込んだものを出すからね」とそういうお話をいただいておりまして、その意味では、昨日出た緊急報告を詳細に拝見をいたしましたが、相当、抜本的な方向性を出したものだと認識したところです。
 私が見て一番厳しいなと思いましたのは、1,000万以上は原則として一般競争入札と出したわけであります。
 道はご案内のとおり、原則として5億円以上という線を出しておりますので、ここについて知事会の緊急方針を踏まえて、道としてどのように対応するのかを含め、直ちにどういう方向性を出す必要があるのかについて、担当副知事に検討体制をスピードアップするよう指示したところです。
 今回の入札制度の改善に向けての知事会の検討というのは、全国の同僚でございました3人の知事がここ数カ月の間で、相次いで逮捕され、真偽の程は裁判の過程で明らかになってくると思うのですが、こういった選挙がらみ、知事本人がらみの不祥事から起こってきたことでありますので、やはりそういった中で出た今回の知事会の緊急報告は、重く受け止めて我々の方針決定をスピード感を持ってやっていかなければならないという思いを強くしたところでございます。
  しかしながら、この緊急報告の中にも、地元産業の育成への配慮も重要だという言及がございました。
 北海道の経済状況はご案内のとおりでありまして、もうじき出ます道民所得(道内総生産)は15、16年度、2年続けて実質経済成長率がプラスとなっており、緩やかながら景気が改善ということと相通ずるわけでありますが、少しずつ良くはなってきているわけではあります。
 ただ、まだまだ全国との比較において厳しい。そして、その厳しい理由が、まさに建設業を中心とした産業構造から成り立っているということ。
 そういった中での今回の公共事業についての入札制度の改善でありますので、特にこの北海道において、地元の建設業をはじめとした産業の育成という観点からの調整というのは、他県以上に留意をしながら、しかしながら、改革は大胆にやっていかなければならない極めて難しい分野だと思っております。
 しかしながら、しっかりと改革には取り組んでいかなければならないと思っております。

(NHK
 ノロウイルスの関係なのですが、先程、2枚貝に蓄積する可能性があるために風評被害のお話がありましたが、道内の消費者に向けてのメッセージというか、知事として呼びかけたいことなどはあるでしょうか。

(知事)
 風評との関係で言えば、これだけ件数が重なっておりますノロウイルスの食中毒の被害の中でカキを原因と特定されたものは無いというのは、しっかりとカキの主産地である道民の方々には、ご理解いただければと思います。
 しかしながら、やはり生ものというのは必ずしも安全というわけではないとすれば、先程申しました、うがい、手洗いそういったことを踏まえまして、食品の十分な加熱ということについても、当面の間、やはり消費者の方々は、気をつけられたらいいのではないかなということも申し上げたいと思います。
 汚物の適切な処理、消毒も重要でございますので、もう一度言います。
 手洗い、うがいの励行、汚物の適切な処理、消毒、そして食品の十分な加熱。こういったことを道民の方々に気配りをしていただいて、なんとか1月末くらいまでといわれておりますノロウイルス感染の最盛期を乗り切っていただければと思います。
 お一人でも健康な状況で、お一人もそういう状況が出ることがないように、私としては道民の方々のご協力をお願いしたいと思います。

 

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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