知事定例記者会見(平成18年10月11日)

知事定例記者会見

・日時/平成18年10月11日(水) 16:02~16:28
・場所/記者会見室
・記者数/30名(テレビカメラ2台)

会見項目

  

知事からの話題

1 10月6日からの低気圧による被害・対策状況について
2  「今年度の北方四島への物資支援事業」について
3 管理職員による自動車税の直接徴収について

記者からの質問

1 10月6日からの低気圧による被害・対策状況について
2 夕張市の財政再建について
3 障害者自立支援法について
4 北朝鮮の核実験実施発表について
5 ディープインパクトの引退について

知事からの話題

 

10月6日からの低気圧による被害・対策状況について

 それでは、私から3点お話をいたします。
 まず1点目は、今日午前中かけて、10月6日からの低気圧による被害の状況を視察してまいりました。そのご報告であります。
 現地で取材者の皆様方に対してお話申し上げましたので、簡単に触れるだけにさせていただきますが、昨日の夜、遠軽町に泊まりまして、朝から湧別町、佐呂間町、北見市、大空町と駆け足ではありましたが、それぞれ被害を受けられた現場を拝見いたしました。
 住家被害の状況、それから道路、農業、漁港などそれぞれの関係者の皆様方からお話を伺ったところです。最後は網走湖に行きましたが、湖面の水位がどんどん上がりまして、要するに網走湖が広がった感じになっておりました。湖でありますので水位が低くなるのには、時間がかかるということでありました。
 今回の低気圧では、不幸中の幸いでありますが、人命に関わるような被害はなかったわけであります。えりも町で重傷を負われた方をはじめ、けがをされた方はいらっしゃいます。そんな状況であります。
 そういった中で、住家で全壊、半壊、一部破損、それから浸水、床上、床下それぞれございます。
 農業関係では、これも不幸中の幸いでございましたが、収穫の大半は終わっておりましたので、その意味では一安心ではありますが、ただ、今日、私が拝見いたしました網走管内では、ビート、これは糖度を高めるためでしょうか、収穫が遅めなんだそうでありますが、これが水に浸かってしまった所が相当広くある。
 また、カボチャをはじめとする野菜畑が全滅に近い状況の農家もおられたわけであります。特に、土地の低い所が多かったようでありました。
 また、酪農もあの辺りは盛んでありまして、牛舎が水に浸かって、大変な状況になったことで、いろんな撤去作業、復旧作業をやっておられる方々にも、ちょっとだけお話を伺いました。
  それから、漁業でありますが、定置網の真っ最中でありまして、定置網自体が流されてしまったなどの被害、これは私が今日参りました湧別でも、漁組の方からそういったお話を伺いましたし、まだ、被害の全容は明らかではない。それから、オホーツクはホタテもございますので、これからさらに被害状況が明らかになってくるのではないかと思います。漁業については、漁船への被害をはじめとして、太平洋側、オホーツク側、相当大きな被害が出ているようであります。まずは被害状況の確定という調査を進めなければならないと思っているところでございます。
 ライフライン関係では、まだ、断水状況が続いている所がございます。一生懸命、復旧作業を急いでおります。また、JRも一部不通になっているということでございます。そういった中で、私どもも、本庁、関係支庁で災害対策連絡本部の設置などを行って、国や市町村と連携をしながらやってきたわけでありますが、特に今日、私は網走管内に入って思いましたのは、道道や市町村道に被害が出ている。あるいは河川でもそれぞれの所管とは関係なく、開発局の皆様方が、国の重機なり機器を現場のご判断で貸し出していただいて、現場が連携をしながら災害復旧を進めている状況がございました。大変ありがたく思う次第でありまして、関係諸方面に心からお礼申し上げるとともに、私どもとしては、災害状況の調査を早急に進めて、これから冬場に入るわけでありますが、出来る限り早く、対応出来るように頑張っていかなければならないと思ったところでございます。

「今年度の北方四島への物資支援事業」について

 二つ目は、今年度の北方四島住民への物資支援事業についてのお話であります。
 物資支援事業については「千島連盟」が国の補助を受け実施しているもので、以前から申し上げていますとおり、国の責任において、国の予算においてやっている事業ではありますが、銃撃・拿捕事件の状況を受けて、これらから予定のものについては、道としての意見を留保することを前から申し上げていたところでございます。
 銃撃・拿捕事件は船長さんもお戻りになりました。まだまだ課題はあるわけですが、そういった状況を踏まえて、どうしようかということでありますが、長い時間をかけて培ってきた四島住民との信頼関係の重要性、それから、今回の銃撃・拿捕事件とは全く別に、四島住民の方々が求めているような物資になっているか、という意味での中身の見直しの議論、これは藤原前市長もそのようなことを言っておられました。そういったことの改善も図られたことも受けて、私は、事業を中止しないで、今年も引き続きやっていただく思いに至ったわけでありますので、その意味では、国が粛々とやられるということでありますので、そういったことの意志を国にお伝えしていきたいと思っているところであります。

 

管理職員による自動車税の直接徴収について

 三つ目でありますが、管理職員による自動車税の直接徴収についてのご報告であります。 前から申し上げておりますとおり、自動車税の予算規模は900億円弱で、道税収入全体予算額の17%を占める基幹税目であります。
 そういった中で、北海道は全国との比較において徴税率が低く、残念なことでありますが、そういう状況であります。
 17年度決算における収入未済額は約48億円となっていまして、道税全体の収入未済額の30%以上を占める状況でもございますので、私どもとして、199名の管理職員が先頭に立って、約3,000件ございます滞納事案を対象に、納税催告を行うことを決めたところでございます。税負担の公平の観点からも、着実にこのことを進めてまいりたいと思っています。

 

記者からの質問

(北海道新聞)
 低気圧の被害の関係なんですけれども、先に確認させていただきたいのですが、被害全体の額については調査中ということでよろしいのでしょうか。

(知事)
 はい、そういうことです。

(北海道新聞)
 だいたい確定するのは、どれくらいかかるのか。
 道として、具体的に何らかの補償なり、助成なりということを考えているのか。

(知事)
 確定時期についてですが、明確にいつまでとは言えませんが、もちろん出来る限り早く、一週間、二週間とか、節目節目を設けながら、状況把握に努めていくのは当然であります。と申しますのは、冬場も近いこともあろうかと思います。
 それから、対処の仕方についてですが、網走管内を回った各地域でそれぞれ、首長、漁組、農協の関係の方からご要望を受けてきたところです。
 道路とか河川とか、特に佐呂間町でしたか、そこが復旧しないと、その先にある農業関係の重要な施設に至れない状況もありまして、とにかく砂利道でも何でも復旧に向けて出来る限り早くやることを網走支庁長にも指示をいたしました。
 また、河川の対処についても、今直ちにやらなければならないことは、当然やっていくことは当然であります。
 その上で漁業関係等の対策、道としての支援については、状況が明らかになった段階で、国とどのような連携が出来るのか、漁業支援制度としてどういう既存のものがあるか等も見極めた上で、もし必要であればそれに加えた対策も検討していかなければならないと考えております。

(NHK
 夕張の関係なんですけれども、昨日の対策会議で嵐田副知事から支援策を検討するように具体的な指示がありましたが、中でも市が行っている事業を、代行自治というのが盛り込まれています。具体的にはどういうところを検討されているか伺いたいと思います。

(知事)
 先程も嵐田副知事と電話をしたのですが、昨日の対策会議の趣旨は、夕張市の再建計画はスピード感を持って、かつ、国からはまだまだもっとという言葉をちょうだいしているようなので、水面下の調整の過程でぎりぎりの再建計画を立てていただくことを、道派遣職員3名の努力も含めて、我々からも助言・協力をしていこうというのが第一です。
 そういったこととのセットにおいて、これから冬場を迎える豪雪地帯の夕張において、道としても支援できるメニューとして、どういうものがあるのか、それを出してくれと。
 それを実行するのかどうかについては、北海道には雪の多いところが、夕張を含めて山ほどあるわけでして、また、それ以外にも厳しい冬の時期を経験しなければならない地域も多いので、そういった中で、広く道民の方々から夕張支援で、道独自の事業が理解を得られるのかどうかを、見極めた上での実施になろうかと思います。まずメニューとしてどういったものがあるか、嵐田副知事から関係部局に指示をしたのが実態ですので、いろいろなメニューがあると思いますが、これからさらに詰めていくこととしています。
 それと平行して、冒頭申しました夕張市における再建計画をスピード感を持って固めていく必要がある。
 そうでないと、制度改正を国へ要望していかなければならない部分もあろうかと思っておりまして、当然、国の通常国会のスケジュール等を考えた場合、本当に早くやっていかなければならない部分でありますので、そういったセットの中の一つとして、今おっしゃられた支援策のメニューを出してくれとの指示ですので、それだけが先行しているということではありません。

(北海道新聞)
 10月1日から障害者自立支援法の本格施行が始まったわけですけれども、お金を8府県で支援対策を講じて障害者の負担を軽くしようとする状況があるのですが、道庁にも障害者の方々の要望が寄せられていると思いますが、知事としてどう対応していくかお考えをお伺いしたいと思います。

(知事)
 障害者自立支援法の10月1日からの本格実施ということで、道議会でも議論になりましたし、障害関係の団体の方々と意見交換をした時にも、一般の議論だったんですが、やはり、この自立支援法の負担増についての様々な不安な声が多かったところです。
 今ご質問にございましたとおり、京都府、東京都をはじめいくつかの都府県、道内でも帯広市、釧路市をはじめ、いくつかの基礎自治体で独自軽減策をやっておられることは承知しております。
 今段階で、道として独自支援策を実施するところまで考えは及んでおりません。
 それぞれの状況、その地域の実情なり考え方に基づいてやっておられるので、内容も多様であります。そういった中で、独自の措置までは考えが及んでいないところでして、制度的見直しが必要なものについては、一定期間後の見直し設定はされているのですが、その時期にかかわらず、国に対して意見あるいは要望として伝えていく。これは実態を市町村ともに見極めた上で、スピード感を持ってやっていく必要があると思っております。
 道独自のものとしては、前もこういった場所でも申しましたし、障害者の関係団体の方々の前でも申し上げたのですが、利用者負担というのは、制度の安定的な運用という観点から必要ではないかと考えます。ただその場合に、所得が少ない方々が不平等にならないように、所得確保という観点から、就労支援の強化は、道としてやっていかなければならないということで、手始めとして、障害の別を問わず実習生として受け入れさせていただくことから始めていきたい。

(uhb)
 北朝鮮の核実験に関することについて、3点お聞きします。
 まず、その時の見解はペーパーでコメントがありましたが、改めて、所感をお聞かせ願いたいのが1点。
 それから、北海道内における現在の監視体制と、それに伴う今の数値をわかる範囲でお聞きしたいというのが2点。
 最後に、これのみならず、さらに実験しようとの姿勢ですけれども、北海道としての姿勢、何か強く打ち出すのか、その辺についてお聞かせ願いたいと思います。

(知事)
 報道ではですね、2回目の実験をやったのではないかということも出ているようでありますが、まだ確認はされていない状況です。
 1回目の実験も、北朝鮮当局が発表した事実と、そうではないかと思われるような地震の波動が確認された状況までと理解をしておりますが、1回目の実験は多分なされたんだろうと思っております。
  そういったことを踏まえて、私から書面によるコメントを発表させていただきましたが、国際的なルールに反する形で北朝鮮がこういう実験を行ったことは、唯一の被爆国、日本の国民として、道民の安全を守らなければならない知事として、これは本当に心から遺憾であると思っております。そのようなコメントを出させていただきました。
 北朝鮮の発表では、今回の実験が成功したことによって、近隣地域の平和と安全に貢献したと言っておられたようでありますが、全く一般の認識からは逆でありまして、朝鮮半島を含む東北アジア、あるいは国際社会全般の平和と安全に対する極めて重大な脅威であると思う次第であり、断じて容認できないと申し上げたところです。
 そういった中で、まだ放射能等の環境への影響は出てきておりません。
 国と連携をしながらいくつかのモニタリングでチェックをしているところでして、札幌市あるいは利尻町とで、環境放射線に係るモニタリングを行っていただいておりますが、今までのところ異常値が検出された報告は受けておりません。
 しかしながら、風評被害といいますか、北海道は漁業も基幹産業でありまして、魚は大丈夫かということで、いわれもない風評被害で売れなくなることがあると、由々しき問題でありますので、定期的にチェックをして、こういったことは無いということを公表をしていかなければならないと思っております。
 3回目のさらなる実験については、2回目についてそういう兆候があるやの報道があったのですが、北朝鮮のこれまでの報道からすれば、いろんなことの可能性については、常にあり得ると思っていかざるを得ないと思いますが、やはりこういった暴挙に対しては、国際社会が連携し、共同して強い姿勢で望んでいくことが重要であると思いますので、国を挙げての外交、これは国の重要な施策でありますので、そういったことを通じて強い姿勢を示していくことだと思います。
 道としては、知事として遺憾であるというコメントは出しており、メッセージは対外的に発信していきますが、道独自として、ウニが小樽港に入っているのを規制するような、道として具体的なアクションを起こすものではないと思いますが、やはり日本国民の一員として、道民も毅然たる態度でこの問題に対する姿勢を示していく必要があると思っております。

(NHK)
 ディープインパクトが今年限りでで競走馬生活をやめることになりましたけれども、知事もディープインパクトに対する思いは強いかと思いますが、どのようなご感想をもたれますでしょうか。

(知事)
 つい最近、凱旋門賞でみんなの期待に沿って、優勝はできなかったのですが、ただ、極めていい成績を残したので、引退するそうですという情報をお伺いしているだけで、詳細については承知していないんですけれども、引退であるとすると、一言で言うと残念ですよね。北海道の産んだ本当にすばらしい馬で、国内での成績も、今までの競走馬の中で突出しているようなすばらしい成績で、これからの活躍も期待していた一道民としてはとても残念であります。
 ただ、いろんな事情はこれから明らかになっていくのでしょうけれども、引退をするとすれば、余生を種牡馬、いわゆる種馬として、過ごすとことになるのでしょう。
 ディープインパクトの子孫をたくさん輩出して、優秀な競走馬が、また、北海道の地から出てくることを心から期待をいたします。

 

 


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