定例記者会見(平成17年11月15日)

知事定例記者会見

・日時/平成17年11月15日(火) 16:35~16:50
・場所/ 議会知事室前
・記者数/22名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 決算特別委員会知事総括について
2 Winny(ウィニー)による個人情報の流出について
3 「韓国・釜山広域市への訪問」について

記者からの質問

1 当別ダムについて(1)
2 当別ダムについて(2)
3 当別ダムについて(3)
4 駒大苫小牧高校 明治神宮野球大会優勝について
5 清子内親王殿下の結婚の儀について
6 新型インフルエンザ対策について

知事からの話題

 

決算特別委員会知事総括について

  私からは3点申し上げます。
  今日は決特の知事総括でございました。思い起こせば去年は15年度決算というのが道警の不正経理の関係で不認定の方向で決定し、知事総括というのがございませんでしたので、私はこうやって決特の知事総括をやっていただいたことに、とても嬉しく思っております。

Winny(ウィニー)による個人情報の流出について

   二つ目は、昨日、総務部長からもご報告申し上げましたウィニーによる個人情報の流出ということでございます。11月10日、北海道の地方職員共済組合関係の個人情報が流出しているということで、総務省の方から、私ども道の担当課の方に情報提供がありました。調べましたところ、昨日申し上げたような経緯の中で、ある共済職員が個人用パソコンにウィニーを使用していることが確認されまして、ここから漏れたんだというふうに想定出来たところです。昨日、詳しく総務部長から申し上げましたので、詳細のところについては、私は、ご報告は省略させていただきますが、いずれにいたしましても多くの道職員はじめ関係者の皆様方にご迷惑をおかけしたことに、私も心からお詫び申し上げたいと思います。そして、これから重要なことは、こうしたことの直後の対処ということが、まずあろうかと思いまして、口座番号も多く出ているということですので、今、関係者の皆様方に書面による事実関係などの通知をさせていただいているところです。また、電話などにおいて直接今後の対応、再発防止等について連絡をしているところです。今回の事態を重く受け止めまして、私どもとして三つ指示をいたしました。一つは、速やかに文書によりセキュリティ対策の徹底を通知するということ。それから、実は、去年の江別署の問題、あるいは三菱電機の案件なんかも踏まえまして、私どもでも、情報セキュリティに係るガイドライン、指針というものを策定したり、それをわかりやすく道職員に解説するハンドブックなども作成をしていたところでしたが、この作業を出来る限り早く終えて、年内をめどに作成をいたしまして、情報セキュリティ対策を徹底していくというような指示を出したところです。

「韓国・釜山広域市への訪問」について

  もう1点は、12月に韓国の釜山広域市に行くという件です。釜山広域市、慶尚南道との交流提携ということを模索しているということを前にも申し上げたところですが、この度、釜山広域市との間での協議が整いましたので、12月に私が向こうにおじゃまする形で、許南植(フ・ナムスク)市長とお会いしまして、正式に交流を開始するための交流趣意書の調印を行うことを考えているところです。せっかく参りますので、釜山市の経済界の関係の方々等との意見交換なんかも出来ればと思っているところです。この際、この訪問にあわせまして、北海道の観光、あるいは道産品を紹介する展示会の開催など、北海道の魅力を発信してまいりたいと考えております。13日から2泊3日で訪問することを考えております。
  私からは以上です。

記者からの質問

(北海道新聞)
  当別ダムについてお聞きします。道の公共事業評価専門委員会が今日開かれまして、附帯意見付きで継続が了承されました。疑問が何点か分かれているために、最終判断は知事に表明して欲しいという内容の要望も聞くということになりましたけれども、この結果についてどのように認識されていますでしょうか。

(知事)
  継続ということで附帯意見が付く形で、意見をちょうだいする方向になったとお伺いいたしております。ただ、今日、(専門委員会が)午前中にあったということでして、詳細については、まだ、担当から報告を受けてはおりません。これから正式に附帯意見を文書でいただけるということのようですので、それをいただいてから、今度は私どもの内部プロセスになるわけですが、評価検討のプロセスがありますので、それを経て最終的には、私自身が判断していくということをできる限り早くやっていきたいと思っております。

(北海道新聞)
  多目的ダムの評価のあり方について、利水部分の評価も、道の治水部分の評価だけではなくて、ダム全体を評価できる場を検討するようにして欲しいという意見が入っているのですが、この点について、対応していかれるお考えはありますか。

(知事)
  それもちょっと附帯意見が出てこないと私として責任ある対応はできませんが、これまでの3回の評価委員会の中でも、三つの事業、国におけるかんがい事業、道の治水ダムの事業、それから道を含めて近隣自治体の出資からなる企業団の利水事業、それぞれがばらばらに評価をしているのは、問題ではないかという意見が出ていたというのは承知いたしております。私は、そこはやはり、主体はばらばらかもしれないけれども、トータルとして一つのダム事業、あるいはそれをパイプでつないでいる利水事業という一体の事業でありますので、それを一体として評価するというのは、至極当然の委員からのご意見だと思っていたところでございます。これをやろうとすると、まずは国の方針があるそうです。それが法律なのか要綱なのか、そこまで詳しくは承知しておりませんが、そこに問題があれば国に申し入れもしていく必要があるでしょうし、また、そういったものに基づいて条例でも手当てされているということですので、条例ということになりますと、これは道議会との議論も出てくるかと思います。そういったことが必要だといった附帯意見が正式に出てきて、かつ、それが道庁内部の議論のプロセスの中でも重要であると、私自身も今のところ重要だと思っておりますので、道庁内の意思の疎通が図られれば、そういったことについての私どもとしてのアクションというものも、当然にあり得るということです。まだ、ちょっと仮定の議論なので、それ以上は申し上げられませんが、よろしいでしょうか。

(苫小牧民報)
  駒大苫小牧高校が、また、神宮大会で優勝しました。

(知事)
  本当におめでとうございます。

(苫小牧民報)
  3冠達成ということについて一言お願いします。

(知事)
  本当に立派だということ以上の何ものでもないと思います。夏の甲子園2連覇、その後の国体、今回の神宮ですよね。ちょうど国体が終わった直後だったと思いますが、前主将の林君も含めて、道内の高校生と議論をさせていただいたときに、彼が言っていたのは、実は今までの中で一番うれしかったのは、国体の優勝だったということを言っていました。いろいろなごたごたがあった中ででも、選手、監督の心を一つにして勝ち抜くことができたということを、そういった高校生らしい素直な感想を言っておられたのが、極めて印象的です。今回の神宮大会の優勝で、3冠ということもそうですし、また、夏の大会に続いて春の大会でも北海道からの出場枠を二つにしたんですよね。すごいですよね。こういったことも、私は、高く評価するところです。ただ、強い強いと言うのを、あのチームの子どもたちはあまり求めていないようで、常にチャレンジャーだということですので、その原点に立ち返って全員野球で、春の大会でも頑張って欲しいと強く思っているところです。

 (NHK)
  紀宮様が結婚された件で、午前中、談話を出していただきましたが、改めまして一言お願いします。

(知事)
  婚姻届を出されたので、今や、黒田清子様ですね。心からお祝いを申し上げたいと思います。清子様は北海道をことのほか愛していただいておりまして、確か、独身最後のご旅行も旭山動物園訪問など北海道旅行であったと理解させていただいております。ご結婚直後は何かと忙しいかと思いますが、是非、今度はご家族で、ご主人の都庁職員の黒田さんとご一緒に、また、北海道にお越しいただけることを心からお願いしたいと思います。

(北海道新聞)
  当別ダムの件で、出来る限り早く判断したいということですが、これについて年内ということですか。

(知事)
  年内は当然でしょう。年内は当然だし、それ以上は議会がありますから、出来る限り早くということです。

(NHK)
  昨日、政府の方で、新型インフルエンザの関係で行動計画を策定されましたが、治療薬の備蓄など、道の今後の対応についてお願いします。

(知事)
  もう、すでに、北海道感染症危機管理対策本部が保健福祉部長を本部長に道庁内に設置されております。非常事態においては、知事ということになっておりますが、この場を使っての対応ということになってくると思います。
  国の方からは、昨日、発表されたらしいのですが、今月中出来る限り早く、各都道府県に対する説明をやるということを言っておられるようですので、その全国会議での説明を受けてからになるかと思います。私どもとしても、今月中のどこの段階で国から説明があるかによりますが、とにかく出来る限り早く、今月中に、この対策本部で、今おっしゃられた薬の備蓄の方針を含めて方向性を出していきたい。出来る限り早く道民の方々に安心をしていただけるような体制の整備をしていきたい。注意をしていただく点とか、そういうこともその本部の場で発信をしていきたいと思っております。
  薬の備蓄につきましては、道内分としては、5,200人分を3日分ということを、とりあえずの目標としているわけですが、製薬メーカーが世界で1社だけなんだそうです。この前、知事会で、どこかの知事さんが言っておられたのですが、世界に1社しか供給していない薬を各都道府県ごとに手当しろと言われても無理があるのではないかという議論もありまして、それを国がどのように考えられるかということも含めて、説明が今月中にあるかと思います。私どもとしては、取り扱いをしている卸売業者と、今、話し合いをしておりまして、私どもが保管料と、購入のための資金調達が必要だとすれば金利分くらい負担する。これは、補正を組むほどの金額にはならないのではないかという話です。そういった協力を分担し、また、その卸売業者の方々にその治療薬の購入費をご負担いただく形で、タミフルの備蓄ができるように調整をしているところです。こういったことを含めて、出来る限り早く体制を整備してまいりたいと思います。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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