臨時記者会見(平成17年9月12日)

知事臨時記者会見

・日時/平成17年9月12日(月) 11:17~11:27
・場所/本庁舎3階 知事室前ロビー
・記者数/16名(その他テレビカメラ等4台)

会見項目

 

記者からの質問

(毎日新聞)
  全国的に自民党が圧勝ということをどう受け止めていらっしゃるか。
  一方で、道内では民主党が引き続き第一党ということで、その点のご感想と評価をお願いします。

(知事)
  全国的には、本当に自民党が圧勝されたということです。それは、郵政改革ということを中心に訴えられたようでありますので、特に、数字を見ると、東京とか神奈川もそうでしたが、自民党が小泉総理をはじめとして訴えておられた政策の中身が分かりやすかったということ、それだけ大都市圏を中心とした国民の方々の共感を多く得たということかなと思います。
  一方で、道内では、引き続き民主党が第一党ということ、全体20の中で、11議席を獲得されたということですが、小泉総理も金曜日に来られましたが、やはり、民主党は組織もしっかりとしておられたということなのかなと思いますが、この状況は引き続き前回と変わらない状況なので、それが道民の方々の民意であろうと思います。

(毎日新聞)
  一方で、道民の小泉改革に不満も表れているのではないかという見方もありますが、その辺はどうお感じになりますか。

(知事)
  郵政改革一本で、もちろん個々の候補者の方はそうでもなかったのですが、総理は多くの時間を郵政改革に割かれたようです。そのことについては、私も応援に行ったときにもいつも言っておりましたが、北海道は過疎地を多く抱えています。北海道の場合には、金融機関は郵便局しかない、当然、郵便事業も郵便局しかやってくれないというような過疎地の多い北海道の実情にあったような改革をしてほしいと、常に、私は言ってきました。そういった同じような思いを持っておられる道民の方々が、今のままで、本当に大丈夫かという漠然としたご不安を持って、そういうことが投票行動に表れたということもあるのかなと思います。
  そのことについては、私自身、今までもこういう会見の場でも申し上げておりますし、これからもそうですが、政府に対して、国政に対して、地域の声としてきっちり伝えていきたい。法案の中ではそのようになっているという話ですが、運用の段階できっちりとそこをフォローアップしていく、ということが我々地方の立場から重要なことかなと思っています。

(朝日新聞)
  今回の選挙では、実刑判決を受けた鈴木宗男さんが国政に復帰することになりましたが、そのことについて、知事はどのようにお考えになっているか。

(知事)
  当選されたわけでありますので、北海道の発展のために、ご尽力をいただければと思います。私自身は、ほとんどお会いしたことはないので、先程、ちょっと思い出していたのですが、昨年、北方領土視察に小泉総理が来られた機会があって、私も同行したのですが、その際に、根室の住民集会に来られたときに、ごあいさつをして以来かと思っております。当選されたわけでありますので、北海道の活性化のために、是非ご尽力をいただきたいと思っております。

(毎日新聞)
  自民党の議員が基本的に少なくなったわけですが、政権与党として、道のためにいろいろと尽力したいと応援演説されていましたが、その声が中央に届かないとなると、北海道の発展にもいろいろ影響があるのではないかと思いますが、その辺はどのように受け止めておられますか。

(知事)
  前回の記者会見のときに申し上げましたとおり、個々の政策分野、その実効ということについて見れば、国政の場で、北海道のみを視野に入れた政策を求めるというのは、もともと無理なわけです。北海道に合った経済再建に向けた政策、あるいはその他、地域主権についても、我々北海道庁から企画立案をして、発信をしていく。そして、それを実現するために、これは私の持論ですが、国の政策の様々なものの中で、使い勝手の良いもの、あるいは北海道の実情に合うようなものを、どんどん使っていくということでありますので、その意味では、どの政党がどうということは、政策推進の上では、あまり変わりはないのではないかと思っております。

(毎日新聞)
  ということは、影響はないということですか。

(知事)
  ほとんどないのではないでしょうか。
  ただ、あえて言えば、この前も申し上げましたが、新幹線のような与党・政府間の政治プロセスで今まで決まってきた経緯があるものについて、やっと着工を確保して、これから、さらなる延伸という運動をするということについては、道内の経済界の方々、あるいは、道議会でも全会一致でございましたので、みんな力を合わせて、気を取り直して、しっかりとやっていかなければならないと思っております。

(NHK)
  投票率の関係なんですが、前回に比べて8ポイントほど高くなりました。その投票率をどのように受け止めていらっしゃるかお願いします。

(知事)
  道内の投票率ですね。一つは昨日の天気が良かったというのがあるかと思いますが、出やすかったというのは、副次的な理由でしょう。やはり、今回の様々な政策論議について、道民の方々が関心を高めてこられたということが、主たる理由ではないかと思います。例えば、自民党が言っておられた郵政改革については、それを賛成と思うか、反対と思うかは別として、関心があるということは事実だと思います。その他、あまり街頭演説などでは自民党はおっしゃらなかったみたいですが、三位一体改革、国から地方へという分権をどうするか。あるいは、公明党が一生懸命言っておられた少子化対策もありますし、民主党は全ての分野で政策を掲げられたわけです。そういった各党が掲げたそれぞれの政策課題について、道民の方々の関心が前回選挙の時よりも高まったということが、投票率のアップに現れたのかと思います。それ自身はとても素晴らしいことだと、私は、率直に評価いたします。

(NHK)
  今回、自民が1減り、大地が1増え、民主が1増えという結果になりましたが、顔ぶれは変わらない方もいらっしゃいますが、新たに選ばれた方に何を望まれますか。

(知事)
  これまでもそうですが、道庁の立場からは、与野党を問わず、道選出の国会議員の方々に対して、私どもが抱えている政策課題について、ご協力要請をしてきたところですので、そういった私どもの悩み、政策課題の実現に、是非、ご協力をいただければと思います。特に、こういう流れですから、郵政改革というのは進むのでしょう。ただ、それで終わりではありませんので、それに続く課題として、オール国民的には福祉の問題もありますし、その福祉、医療、年金の分野での、国と地方の役割分担ということが、明確に議論になるわけです。そういった分野を含めて、これは全国知事会の他の知事さんといつも話をしていますが、国と地方の役割分担、国から地方へという分権の流れを確実にするという改革が、郵政に続く改革としてきっちり位置づけられてほしいと思います。そのことを、道内選出の国会議員の方々にも、これからしっかりとお話をしてもらいたいと考えています。

 

 


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