定例記者会見(平成17年8月29日)

知事定例記者会見

・日時/平成17年8月29日(月) 14:01~14:14
・場所/ 記者会見室
・記者数/14名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 駒大苫小牧高校野球部暴力問題に係る高野連の処分案について
2 北海道アスベスト対策本部の設置について
3 森町鷲の木5遺跡について
4 愛知万博「北海道の日」について
5 北海道・北東北知事サミット(9/2)の開催について

記者からの質問

1   駒大苫小牧高校野球部の表彰と報告会について

知事からの話題

 

駒大苫小牧高校野球部暴力問題に係る高野連の処分案について

  私から何点か、ご説明をいたします。
  まず、駒大苫小牧高校の野球部長の暴力問題に関して、高野連から処分が出たということについてです。私の立場では、正直言うとホッとしているというのが率直な感想です。優勝旗の返還、さらには、秋に向けての大会の出場停止という事態も想定されたわけでありますが、それに至らなかったということは、選手の皆さん、あるいは生徒の皆さんの気持ち、さらには多くの道民の方々の気持ちを私なりに推測して考えると、ちょっとホッしているところが私の感想です。しかしながら、前回の記者会見でも申しましたとおり、やはりルールというものがありますので、こういったことは、あってはならないことであったということは、事実ですので、学校関係者の皆さん方は、今回の処分を真摯に受け止めて、今後、このようなことが二度と起きないように、襟を正していただきたいと思います。いずれにいたしましても、やはり選手が一丸となって、誰にも今まで出来なかった夏の大会2連覇という偉業を達成したということは、紛れもない事実です。そのことによってわれわれ道民に勇気と感動を与えてくれたということも事実です。そのことに対しては、心から選手の皆さん方に拍手をおくりたいと、このように思う次第であります。どうか選手の皆さん方においては、今回、練習にも戻られたということですが、気を取り直して、次の大会、国体もあるようでありますし、頑張っていただきたいと思います。

北海道アスベスト対策本部の設置について

   次は、北海道アスベスト対策本部を設置するということです。この場でも申し上げておりますし、あるいは、皆様方の取材の中でも取り上げていただいておりますが、このアスベスト問題、もちろん全国的な広がりがあり、国が責任を持ってやらなければならない部分もあるわけでありますが、道としても、出来る限りこの問題への対処をやろうと、様々なことに取り組んでいるところです。道の施設、市町村の施設、民間の施設につきましても、吹付けアスベストの使用の有無等の実態調査、これは9月いっぱいをめどということで、実際やっておりまして、皆様方のご協力をお願いしているところです。そんな中で、道の施設では、開拓記念館と青少年会館に見つかったということで、両施設とも、一部、当面の間、使用を見合わせておりります。出来る限り早く対処をして、道民の方々に広く利用していただいている施設でありますので、再開が出来るよう努力していきたいと思っているところです。
  実は、これも解散に対する恨み節になってしまうんですが、本来は国がこの問題に対しても特別立法での救済なり、省庁挙げての対策なり、今、まさにこの時期にやらなければならないと思うのですが、いろいろ諸般の事情があるようでありますので、少なくともわれわれ自治体の立場では、この8月31日に、私を本部長とする北海道アスベスト対策本部の第1回目の会合を開こうと思っているところです。道民の方々の間で不安が広まっている実態を踏まえまして、様々な分野、部、横断的なこの問題への対処、取り組んでまいりたいとこのように思っているところでございます。そして、国に対して言うべきことは、当然、言っていくという二段構えだと思っております。

森町鷲の木5遺跡について

   三つ目は、森町の「鷲の木5遺跡」についてです。今年の初め、2月だったと思いますが、この遺跡を保存することについて、道路公団とも基本合意に達したということを申し上げたところですが、その前提となる国の史跡指定の申請書が、この度、地元の森町から道に出てまいりました。私どもからの手続きとしては、道教委から文化庁に進達することになりましたことをご報告させていただきます。これから、文部科学省において審議会等の審議を経て、早ければ、順調に行けば、来年の春くらいに史跡に指定されるということになります。道路公団さんとの間でのいろいろな調整は1年くらいかかったわけでして、道教委も頑張ってくれましたが、建設部も道費をあまり出さない形でどういったやり方があるか、相当知恵を絞ってくれまして、今年の初めにご報告申し上げたような道路公団との合意にいたり、また、今回、史跡申請ということで、一歩一歩、この話が進んでいるということのご報告です。森町をはじめとして道南地域の縄文遺跡は、北東北3県と私どもが進めております「北の縄文文化回廊づくり」の一環という位置づけにもなるわけでして、われわれの昔からのつながりを再確認すると同時に、これからの地域おこしにも役立てていければという思いを持っているところです。

愛知万博「北海道の日」について

   次は、愛知万博の「北海道の日」についてです。9月1日が「北海道の日」になっています。全国47都道府県、政令指定都市で、私どもの調査によると、広島県と神奈川県だけが、なぜかいらないとおっしゃったそうですが、それ以外の45都道府県はすべて、共同か単独かは別として、それぞれの都道府県の日というものをEXPOの中で設けて、それぞれ趣向を凝らしてPRをするということで、私どもは、9月1日をちょうだいしたところです。この日は朝から目一杯、EXPOドームの会場をお借りして、PRしたいということで、知床のPR、花観光のPR、北海道遺産のPR、アイヌ文化のPR、それからムックリの演奏、江差追分、YOSAKOIソーランなど、見ても楽しいようなことをたくさんやろうと思っているところです。
  私からは、北海道観光のプレゼンテーションを行うと同時に、ブックスタートを知事公約に掲げたこともありまして、恥ずかしいのですが、向こうの地元の子どもたちに読み聞かせをやることにしております。この『ちいさなくまのカムイのおはなし』というアイヌのお話に基づく絵本でして、ここにかわいい絵もあります。定例記者会見なぜ、アイヌ文化の絵本を選んだかと申しますと、今回の万博のメインテーマは「自然の叡智」ということであります。アイヌの方々の考え方には、自然との共生、自然をいかに守っていくかということがあります。これは、知床の世界遺産指定のときにダーバンでも私は演説しましたが、そういったことを北海道の一つの誇りとして、全国に、そして全世界にPRしたいという意味で、今回、これを選んだところです。
  当日は、ホクレンさんをはじめとして関係機関の協力も得て、景品がすごい充実しています。じゃがいも、たまねぎ、お米、ラーメン、ビール、昆布など、全部で8,000か9,000人分用意してあります。景品をお渡しするのは、EXPOドームに来ていただいた方に限ってということにしております。一人でも多くの方々に、北海道の文化に慣れ親しんでいただきたいと思っておりますので、皆様方におかれましても、是非、PRをよろしくお願いいたします。

北海道・北東北知事サミット(9/2)の開催について

  最後になりますが、9月2日に岩手県の平泉に参りまして、北海道・北東北3県知事サミットに出席することにしております。平泉の中尊寺、これは先々に文化遺産としての世界遺産を狙っているということのようですが、ここで知事サミットを行います。今回のテーマは、北海道・北東北の地域資源を活用した産業振興ということです。産学官連携の拡大、あるいは道州制につきましても時間をとって意見交換をする予定だと聞いています。先程、森町の遺跡について申しましたとおり、北の縄文文化回廊づくりについての合意など、これまでも、この4道県の知事サミットにおける様々な実績もございます。これからもこの会合を大切にしてまいりたいと思っているところです。
  私からは以上です。

記者からの質問

(苫小牧民報)
  駒澤の件なんですが、前回は、確か、道の方から栄誉賞をあげたと思いますが、今回は感謝状的なものを用意しているかどうかというお話と、優勝祝賀報告会は、一応、中止になったんですが、苫小牧市の方でも、今日要請をしたそうですが、学校側が自粛をしたいということで、まだ、検討中ということらしいんですが、道の方ではどのように考えておられるか。 

(知事) 
  まず、57年ぶりの2連覇です。北海道にとっては、当然初めてですので、こういった生徒たちの活躍に対して、どういう形で私ども道民の気持ちを表すかということについては、いろいろ考えてはいたんですが、今回の暴力事件もありましたので、改めて、どういうやり方があるのかということを考えたいというのが1点です。報告会は確かに中止になって残念だったのですが、今回の事件についても、一応の方向性は出ましたので、やはり、私としては、選手の皆さん方からご報告も受けたいし、また、道民の皆様方とこの2連覇という誰にもできない奇跡的なことをやり遂げたお祝いをしたいし、なにがしかのことは考えたいと思いますが、学校なり関係者の皆様方とこれから議論をしていきたいと思っております。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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