定例記者会見(平成17年7月19日)

知事定例記者会見

・日時/平成17年7月19日(火) 14:01~14:20
・場所/ 記者会見室
・記者数/18名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 知床世界遺産の登録について
2 アスベストによる健康被害対策について
3 「カルチャーナイト2005」について

記者からの質問

1  サマータイムの参加について
2 知床世界遺産の登録について
3 行政改革大綱について

知事からの話題

 

知床世界遺産の登録について

 私からは三つ話します。
  一つは、知床の世界遺産登録の改めてのご報告です。一緒に行かれた方で帰って来られた方は、まだ、いないようですね。何社かご同行いただきましたが、先週の10日から南アフリカのダーバンで開催されました第29回のユネスコの世界遺産委員会に出席をし、知床は14日、これは現地時間でもそうですし、日本時間でもそうですが、知床を含めて世界自然遺産の新規登録の案件が審査をされ、知床は三つ目でありましたが、登録が決定したということでございます。
  私ども北海道の宝ということで、これまで素晴らしいと、我々道民が言っていたものが日本の推薦を経て、世界の宝になったということは、本当にうれしい場面に、私も立ち会うことができたと思っています。
  登録審査に先立って、佐藤ユネスコ大使、文部科学省の事務次官をされて、このポストにおられる方にごあいさつをし、また、その方のご紹介で、各国大使さんを含めて8人くらいですか、事前にロビーイングと言いましょうか、個別のアプローチをさせていただきました。ユネスコの事務局長は、松浦さんという日本人なのですが、そのデピュティー(deputy)、次長に当たる方や、会議全体の議長である南アフリカ共和国のユネスコ大使にもごあいさつをさせていただくなど、様々な活動を事前にいたしました。
  そして、半日くらい新規案件の審査が遅れた関係もあったのですが、会議を傍聴させていただいて、そのときの率直な印象は、ユネスコの世界遺産委員会は、新規に登録するというよりもむしろ、登録をし、世界の宝と決めたものをいかに保全をしていくかということをフォローアップしていくのが、この委員会の目的だということを、前から聞いてはいたのですが、改めて実感をし、そういった各国・各地域の自然遺産、文化遺産の保全状況についての各国の議論をお伺いをし、これから知床が指定された後の議論について、という意味でとても参考になったところです。惜しむらくは、もうちょっと英語能力の維持・向上を図っておけばもっと議論が分かったかなという反省はありましたが、そういう意味では、私は時間を十分有意義に使えたと思っています。
  そして、知床が決定したときに、佐藤ユネスコ大使からご紹介を受ける形で、事前に議長にも言ってあったわけですが、道民を代表して謝辞を述べるとともに、知床は「シリエトク」という皆さんご承知のとおりアイヌの言葉からも出てくるように、アイヌの方々を含めて先人の方々が、この知床に託した思い、そしてそういった流れの中でのトラスト運動、自分たちの地域は自分たちで守ろうという地元の方々の思いがあって、長い歴史の中で、知床が今、世界遺産になったんだと。そして、私は改めて北海道の知事として、この地域を地元の人たちとともに世界遺産に恥じないような形で保全をしていこうと宣言をさせていただいたところです。

アスベストによる健康被害対策について

  二つ目はアスベストの健康被害対策についてです。この問題につきましては、前回の記者会見の場で、私から大気汚染防止法に基づく特定粉じん発生施設、要するに製造現場で道が管轄をしている部分を、札幌市とも連携をしながらチェックをするということを申し上げたところです。いずれも結果は、法に基づく敷地境界内でのアスベスト濃度の基準は守られていたということが確認されたわけです。しかしながら、この問題は、今申しましたアスベストの製造現場およびその周辺あるいは従業員の方々と、じわじわと広がりを見せていると同時に、このアスベスト製品が使われているところが数多くあるわけです。たとえば、全国的にも学校は大丈夫かとか、民間の建設物でもどうかとか、いろいろな議論があり、そういった広がりを見せているところです。
  私どもとしては、まず、7月12日、各地にある道立の保健所にアスベストに係る相談窓口を設置することを指示し、既に結構な件数の相談が寄せられているとの報告を受けています。加えて、この問題は、たとえば労災なり公害ではないかとの議論が出ているようですが、この辺りは国の権限ですので、国との連携も必要です。また、公立学校には市町村立のものもありますので、様々な意味で市町村との連携も必要です。また、道庁の各部の連携も必要ですので、環境生活部が窓口となる形で、明日、関係部から構成するアスベスト問題対策連絡会議の第一回目の会議を招集しまして、その中で問題点の整理をし、以下、直ちに実施するよう指示をしたところです。
  一つは道有施設。これは明日を待たずに今からでも調べられるわけですので、一応アスベスト除去等の処理対策を実施したと、私どもが認識をしているような道有施設61カ所あるようですが、これを今月一杯をかけて直ちに調査をやるということです。この中には道立の学校も含みます。吹き付けの後がどうなったのかとの報道もされておりましたが、道立の学校を含めて道有施設は直ちに始めます。それから、民間の建築物につきましては、どれくらいの規模を対象にやるかということはありますが、私どもの思いとしては、国が全国に言ってくるよりも、きめ細やかな幅でやっていければと考えております。それから、市町村関連の施設等についても、市町村あるいは民間とも連携をしながら、こういった調査あるいは情報の提供や監視・指導の徹底をやってまいりたいと考えているところです。
  この問題は相当のスピードで広がりを見せておりますので、また、皆様方にご報告する機会もあるかと思います。

「カルチャーナイト2005」について

  それから三つ目は、カルチャーナイト2005です。今年で3回目です。夏休みに入る前日の夜、子どもと大人が楽しく、普段は行けないような施設に入って勉強をしたり、楽しもうということでして、7月22日金曜日にカルチャーナイト2005が開催されます。こちらの方もよさこいソーラン祭等と同じように年々広がりを見せているところでして、今回は、札幌市内で言えば58施設が参加をするということになっています。北海道日本ハムファイターズの屋内練習場や白い恋人パークなども新たに参加することになっているようです。これは、公的な支援というものは一切なく、皆それぞれ参加を決めた主体のご負担によるものでございますので、なかなか私どもから強制をするわけにはいかないのですが、趣旨に賛同して参加していただくところが増えているということはとてもうれしいことでございます。また、地域的な広がりもあります。下川町や白老町は夏に参加します。そして、函館市では冬ですね。ちょっと寒いですが、クリスマスの時期にやられるとお伺いしております。
  当日、そこここで会場になるわけですが、私自身は、かでる2・7で開催されますカルチャーナイトフォーラム&札響コンサートに出まして、北海道環境財団の辻井さんと、北海道バージョンアップ協議会の伏島さんと一緒に参加をします。音楽を聴きながら語ろうということを考えているところです。
  各施設で開催される様々なプログラムを仲間やご家族おそろいでご参加をされるようにPRしていただきたいと思います。
  私からは以上です。

記者からの質問

(HBC)
  今日、サマータイムを知事が始められたんですけど、時計なんですが、具体的な物は決まっているんでしょうか。
  もう一点が、この後、カメラを連れてショッピングに行かれるご予定はあるんでしょうか。

(参考 知事、本日7時35分サマータイム出勤時でのコメント)
  「ダーバンに行く直前に時計が壊れてしまったので、夕方は早めに帰らせていただいて、買いに行こうかなと思ってます。」

(知事)
  時計は、私は51年間生きておりますが、小さいときから含めて高い物を持ったことがありません。だいたい5千円から1万円くらいの物を使っています。ですから、動かなくなると次のを買うんですよね。その意味でダーバンに行く直前に壊れてしまったので、買おうと思っているのですが、特定の物は決めておりません。実は旅行中も香港とかでちょっと待ち時間があったときに見ようかと思ったのですが、疲れもあったので、札幌の方が良いのがたくさんあるし、と思って買わなかったのです。カメラを連れて行くってどういう意味ですか。

(HBC)
  そのシーンを我々が納められるか。HBCではお昼に放送したものですから。

(知事)
  お店は決めているけど、でもそれはどうでしょうか。

(HBC)
  それは頑張ります。交渉します。

(知事)
  でも、やっぱりどうですかね。安いところですよ。

(HBC)
  はい。何となく駅の横の辺りですか。

(知事)
  そう、その辺りで。
  そうすると他のお店とのバランスもありますし、お店がどこかわからないような形であればいいのではないでしょうか。

(TVh)
  知床の件が1点と、行財政改革について2点お尋ねしたいのですが、まず、知床に関連して、海洋保護であるとか、河川の管理であるとか、いろんな宿題も課された中での登録と受け止めておりますが、委員会から出された宿題について、知事はどのように対応されていくのかということが1点です。
  それから、もう1点、行革に関してですが、8月にも策定されると言われております行政改革大綱ですが、この進捗状況についてお尋ねしたいと思います。それともう1点、これまでにも何回も質問されていることかと思いますが、赤字再建団体転落回避に向けた知事の決意を、改めてお伺いしたいと思います。
  
(知事)
  知床の関係では、事前にIUCNからのリクエスト等々にもあったとおり、海域はまず拡大したわけです。結果として、7万ヘクタールぐらいで、当初は5万6千くらいでしたか。海域を1キロから3キロに広げた形での設定が正式に決まったことになりますので、その範囲内でいかなる海洋保護をやっていくかということが、我々に与えられた重要な課題であると認識をしています。ただ、前から申し上げているとおり、海洋の部分、漁業等の規制につきましては、既に自主的な規制が多々なされておりますので、そういったことを前提にIUCNの今回のユネスコに対するリコメンデーションが行われておりますので、そこでの理解というのは、一定程度得られているというのが私どもの認識です。しかしながら、基礎的な調査は、まだ、必ずしも十分ではないですから、そういった調査をまずやるということが重要かと考えています。それから、河川の管理、サケ等の遡上等々のこと、河川構築物をどうするかという議論、いろいろあるわけです。これも前から申し上げているとおり、ダム等については、それぞれの目的があって設置されたもので、公共事業を増やすという目的のためにやったわけではないのは当然ですので、そういった河川構築物が作られた段階での目的というものが、今の現状で評価をして、その必要性がいまだにあるのかどうかという点でチェックをした上で、まずは、私ども道の管理している部分については、道として、必要に応じ弾力的な判断をしていかなければならないと思っているところです。IUCNの現地調査に入られたシェパードさんとは知床の新規審査の前にも、また、終わった後もお礼を含めてお話をさせていただきましたが、2年後をめどに、また、調査に来られるということでした。これは報告書の中にも明確に書いてありますので、それまでにこういったいろんなことについて、IUCNからのリクエストに対して、どのようにお答えができるのかということを一つのめどとして考えていかなければならないと思っています。そして、ちょうど2年、別に合わせたわけではないのですが、現地ダーバンで皆様方にオープンにさせていただいたんですが、今からできる環境保全をどんどんとやっていくわけですが、2年後めどくらいに世界にもモデルとなるような知床ルールというものを作っていきたいと思います。これは利用者の方々に、楽しみながら、観光を満喫していただきながら環境保全に努めていただくという利用者の心得のようなものの部分もありますし、国の法律に基づく利用調整区域の設定をすることに伴う、いわゆる利用人数の制限みたいなことの可能性も含めて、これは地元の方々から、当然、賛同もあるだろうし、反対もあるだろうし、いろんな議論を踏まえて、こういったことも含めての、知床を永遠に世界の宝として守っていくために必要な私どもとしてのルールというものを作っていきたいと考えています。
  それから、行革ですが、8月に骨子をまとめ、年内に全体をまとめると理解をいたしているところです。進捗状況につきましては、様々なレベルでの会議をやっています。部の次長クラスの打ち合わせ会もやっておりまして、その中で総務部から様々な発注等々もやっておりますし、また、幹部クラスでも、まだ、対外的にどういう議論をしているかということをご報告できる段階ではありませんが、鋭意やっているところです。
  そして、最後に決意ですね。赤字再建団体に陥るということは、私ども自治体が地方自治というものを放棄することになるわけでして、その意味では、民間の企業さんが1回きれいにして、また、再出発しようというのとは全く違うわけです。我々北海道が、我々の裁量によって行っている様々な政策が全てできなくなります。国の管理下に入って、単に借金を返すことだけのための機関になってしまうわけでありまして、これは何としても避けなければならないと思っているところです。そのために、私は、道庁一丸となってできる限りのことをやっていこうということで、まずは、道庁自身の改革、そして、それに加えて、道民の方々からもご協力をいただくということで、今、一生懸命取り組んでいるところです。8月の初めくらいには、いろいろ内部で議論、議論と言ってて、見えないのではないかというご批判もあるでしょうから、さわりぐらいの部分は、是非、出していきたいと思っています。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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