臨時記者会見(平成17年5月27日)

知事臨時記者会見

・日時/平成17年5月27日(金) 12:40~12:51
・場所/知事会議室
・記者数/31名(その他テレビカメラ等10台)

会見項目

 

知事からの話題

1 道警の報償費問題について

知事からの話題

 

道警の報償費問題について

   ただいま、監査委員の皆様方から、確認的監査の報告書をちょうだいをしたところです。これから、内容を精査をさせていただきたいと思っています。思い起こせば、この問題が発覚をしたのが、一昨年の11月でした。その後一年半経ったわけですが、思い起こしてみますと、これまでの経過の中で、私自身、結果を見通すことができなかったという意味で反省をしている点もあります。そして、そういった中で、やはり、道民の方々に真実がどうなっているのかということを明らかにすることが何よりも大切であるという思いの中で、去年の3月に監査委員の皆様方に特別監査、そして6月には確認的監査を要請しました。監査委員というのは、ご案内のとおり、第三者機関として法律に基づく、とても強い権限を持っておられる方々です。こういった方々に対して、特別監査、確認的監査をお願いをしたわけでして、また、加えて、これは前例のない大規模な監査ですので、事務局職員の派遣要請ということに対して、私どもとしてもできる限りの誠実な対応をし、事務局をバックアップしつつ、この監査に臨んでいただいたところです。
  前例のない規模と申し上げましたが、今まで宮城、愛媛で同じような特別監査の要請があり、それぞれ監査委員からの対応があったようですが、北海道の場合には6年間という長い期間、それから4費目全部です。また、この広い北海道全部署を対象とする、本当に全国的に見ても規模の大きい監査であったわけですが、ただ今も皆様方もご覧になっておられたとおり、代表監査委員に可能な限りの厳密な監査ということを心がけて実施をしていただいたところです。 改めまして、監査委員、それから事務局の皆様方のこれまでご努力、ご労苦に対して感謝を申し上げ、敬意を表したいと思います。
  そして、今度はこの報告書をいただいた私が判断をする番になります。今日、いただいたばかりですので、まずは、精査をさせていただきます。しっかり読ませていただいて、分析をさせていただいて、十分に考えさせていただいて、報告書の中身を踏まえた、私なりのしっかりとした判断をできる限り早く出させていただきたいと考えています。その後、私の判断に沿う形で、道警に対して、しかるべき対応をとってほしいと求めていきたいと考えているところです。私からは以上です。

記者からの質問

(NHK)
    まず内部調査と今回の確認監査と3,000万の差が出ているのですが、

(知事)
  まだ、私は見ていませんけどね。

(NHK)
  そのことに対する評価の受け止め方と、昨日の会見でもお伺いしましたが、具体的にいつ判断をされるのかということと、その判断基準。いろいろな調査が出そろったわけですが、知事として、どういう判断基準をお持ちになっているか。

(知事)
  まず、特別監査と内部調査の関係。もともとこの確認的監査というのは、道警の今回の問題に関連して、不適正に執行されたと言われている部分について、その使途なり使い方について、しっかりと確認していただくという意味でお願いをしたものですので、結果として、内部調査では適正と道警で判断された部分の中で、そうではないという監査委員の確認的監査の結果が出たということは、極めて重いと思っているところです。
  時期は、ご案内のとおり、来週の日曜日に根室に入ります。月曜日から北方領土に行くというスケジュールは、前から決まっていたものですので、北方領土から根室に戻った後、札幌に帰ってから、できる限り早く判断をしたいと考えております。
  それから各種調査が出そろった上での私の判断基準ですが、ベースとなるのは、昨日申し上げたとおり、今回、監査委員の方々が、大規模にかつ極めて精力的に、本当に一分の隙もなく監査をやるという意気込みでやっていただいたわけです。そういった特別監査および確認的監査を基準にして考えていく。その上で、私なりに熟考した上で判断してまいりたいと考えております。

(NHK)
  返還額の増額もありうるということでしょうか。

(知事)
  12月との比較においてですか。はい、それは当然そうです。

(uhb)
  確認的監査の結果報告をもって、この問題に一つの区切りがついたと思われますか。

(知事)
  一つの区切りという意味が難しいですが、先程、監査委員の皆様方に申し上げましたとおり、一連の問題が一昨年の11月に起こってから、真相解明のために、もっとも私が熟考をして、これがベストであると考えた第三者機関の監査委員の方々にお願いをした、その報告書が出てきたというのは、一つの節目ではあるかと思います。
  しかしながら、これから私自身が、知事としての判断を出しますし、その後、議会でもご議論があるでしょうし、また、改善策に向けてさらなる様々な道警さん、それから私ども合わせての努力もあるでしょうし、その意味では、これからまだまだ私どもとしてやらなければならないことは多々あると思っております。

(北海道新聞)
  去年の11月に知事が今回の確認的監査で、使い道が明らかになると思うというふうにコメントしていらっしゃいますが。

(知事)
  あれは12月ではないでしょうか。

(北海道新聞)
  すいません。12月です。今回の結果で私的流用は確認できなかったというふうに使途が分からない面があるんですが、それについて知事として使い道を別な手段で明らかにしていくというそういう方向性はありますでしょうか。

(知事)
  まだ、報告書を読ませていただいていないので、私的流用についてどういうケースがあるか確認はしていませんが、まずは、やはり確認的監査の中身を精査させていただいてからということだと思っています。もちろん、監査の過程で使途がどうなったかということについても、精査をしていただいたと考えていますので、そういったこの報告書の中で、監査委員の方々がどう判断されたのかということを、まずは私なりに読ませていただきたいと思っています。

(北海道新聞)
  使途が分からなかった部分については、さらに追求するお考えはあるのでしょうか。

(知事)
  それはこれを読んでからだと思っています。

(北海道新聞)
  捜査員に対して、自分が証言したことと異なった文書を作成されて、それに署名押印をさせられたと、これは確認監査の中では20人ほどいるということになっていますが、要するに道警が調べただけでも11にいると。これは道警の調査の信ぴょう性に関わる問題だと思うんですが、それについて知事はどうお考えですか。

(知事)
  すいません。そこも含めて、まだ読んでいないので。

(北海道新聞)
  といいますか、すでにこの問題は3月の段階で出ていましたので。11人というのはもう道警は認めていますので。

(知事)
  3月の段階で情報提供があり、監査結果を最終的に提出が遅れたということを、先程、代表監査委員もおっしゃられまして、11人ですか、詳細なところは今手元にないので、
そのことについての何を申し上げればよいですか。

(北海道新聞)
  要するに、信ぴょう性がこれだと疑われるのではないかと。

(知事)
  内部調査についてですか。

(北海道新聞)
  はい。

(知事)
  内部調査として、道警がまとめられた後、そういったことも踏まえて、特別監査の後としての確認的監査をやっていただいたわけで、そういう意味では、昨日申し上げたことと重複すると思いますが、私の最終的な判断というのは、あくまでも監査委員が精力を注ぎ込んでやっていただいた確認的監査に基づいて判断すると。その中で、道警察の方々の聴取の結果と前のものと齟齬があったようなものについて、どういう記載をしておられるか、その確認をしたいと思います。

(共同通信)
  追加返還を求めないということはないですよね。

(知事)
  それは読んでからです。来週まで待ってください。

 

 


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