定例記者会見(平成16年12月28日)

知事定例記者会見

・日時/平成16年12月28日(火) 15:00~15:25
・場所/記者会見室
・記者数/28名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

 

知事からの話題

1 今年を振り返って

記者からの質問

1 インドネシア・スマトラ島沖地震による津波被害について
2 中学生の性交渉について
3 知事の冬休みについて
4 次期全国知事会長について
5 道警の不正経理問題について

知事からの話題

 

今年を振り返って

   私の方から、今年を振り返って一言申し上げたいと思います。
今年もいろんなことがございました。今年を象徴する文字として「災」という字が選ばれたようですが、全国的にも、台風、新潟の地震、いろいろありました。世界的にも、直近で、スマトラの大地震がありました。大きな災害に日本中が振り回された一年ではなかったかなと思います。北海道内でも、台風18号、これは激甚災害の指定を受けるほどの規模でした。また年末に至りまして、釧路沖、あるいは根室、そして留萌での地震、相次いでこういった地震が起こり、全庁あげて復旧、復興、あるいは対応に取り組んできたところでございます。来年は、この「災」ではなく「福」とか明るい文字が一年を象徴する文字といわれる年に、是非なってほしいと思っております。
  こうした中で、道政の推進に当たりましては、最重要課題である経済の再建、それから財政再建、道州制や三位一体改革といった地域主権の確立、さらには、安心・安全の暮らしづくり等々、いろんな課題に全力投球してまいりました。また若干ではございますが、手応えを感じているところです。
  今年は、これは直接政策とは関係ないんですが、駒澤大学苫小牧高校の優勝、それから夏の大会のアテネオリンピックで、道産子選手が大活躍されました。それから、旭山動物園が(来客数)日本一を達成したという明るい話題もありました。道政上の課題ということでは、北海道新幹線の来年度着工が決定したという明るい話題も幾つかあったと思っております。
  こうした気運を大きな流れにして、本格的な北海道の上昇気流に繋げていくために、来年は、個別の各社さんの記者会見の時に、質問があれば、動のアクションの年として来年を位置づけたいと申し上げたわけでありますが、このことを、引き続き皆様の前でも申し上げたいと思います。来年も引き続き、全力で取り組んで参りたいと思います。
  この一年を振り返りますと、報道機関の皆様方のご協力を得て、60回ほどの記者会見を実施しました。この中には、私自身の入院加療中の副知事の代理会見も含めて、これだけ皆様方とお付き合いをお願いをしたところです。もちろんこれ以外にも、あるいは東京で、あるいは和歌山県、青森県などで、臨時の会見にも応じさせていただいたところです。これらを通じて、報道の皆様方のご協力を持って、「道政の今」ということと、私自身の考えを道民の皆様方に、タイムリーにお伝えすることができたと思っています。大変、皆様方にお世話になったことを、改めてお礼申し上げたいと思います。
  もちろん、反省することばかりでありまして、至らぬ点が沢山あったわけですが、私は悪いと思ったら、すぐ認めて軌道修正をします。そのようにすると、トップとして軽々しいというご批判も頂戴するんですが、それが私の持ち味と思って、これからもお付き合いをいただければと思います。来年も宜しくお願いいたします。
  私からは以上です。

記者からの質問

(北海道新聞)
   スマトラの巨大地震と巨大津波でひどい被害が出ております。北海道として、何かできるのか、何か考えていらっしゃるのか教えてください。

(知事)
  日本の医療チーム、お医者様のグループはいち早く27日に現地へ派遣されました。これは登録されている方々で行かれたわけですので、道内のボランタリーの方が、場合によってはおられるかもしれませんが、そこは把握をしておりません。別途、救助チーム、これはお医者様以外の関係者で成り立つものですが、これはどんどんボランタリーで行って、向こうで何をやってもいいか(かえって混乱する)という部分もあるので、外交ルートで、それから消防庁を通じて、各消防本部のあるところに要請が来るという流れになっております。今のところそういった要請は来ていないようですが、要請がくればできる限りの対応を緊急にしていかなければならないと思っています。
  また、医療チーム、お医者様の方につきましても、もちろん、私どもに要請があれば、必要に応じて、緊急に道内の病院に声をかけて対応をしてまいりたいと思っておりますが、ボランタリーに道で音頭を取って、緊急医療チームなり、救助チームを立ち上げて派遣をするということまでは考えておりません。あくまでも、ご要請を受けてやるということです。これは、新潟の地震の時と、基本的には同じようなスタンスでご協力をしてまいりたいと考えております。
  スマトラ地震の関係で言えば、あれだけの規模の地震が起こるというのは、相当に歴史的にも数がないと聞いております。私どもとして、我々の防災の考え方に、大きく参考にしなければならないという思いは強く持っております。例えば、去年も大地震があったことも踏まえて、各沿岸市町村が作ることになっているハザードマップ作成の基礎となる津波浸水予想図の作成なども、16~17年度、17~18年度と期間を分けて、海岸線毎に分けて対応しているところです。また、住民の方々の防災意識の高揚を図ることを目的とした研修会の実施など、そのようなことはやっていますが、今回の事案を、また、検証して、私ども自身の地震対策に反映できることはできる限りやっていかなけばならないという気持ちも強く持ったところです。
  
(朝日新聞)
  中学生の性交渉を条例で規制する動きが各地で出てきたんですが、直接、育成条例の中に文言を盛り込むケースと、保護者に対して一定の年齢に達するまで、性交渉をしないように注意する義務を条例に盛るなど、直接的な表現と間接的な表現という形で規制しようとする動きがあるんですが、知事としての考えをお願いできればと思います。 

(知事)  
  すいません。正直言いまして、そこまで考えは及んでいなかったんですが、ただ、報道等を通じまして、性交渉というのがどんどん低年齢化していると認識しています。知識がない中で、いろんな病気の問題、あるいは、倫理の問題など様々な問題が起こっているということは承知をしてります。条例を作ったところもあるんですか。
これから制定の動きということですか。

(朝日新聞)
  これからですね。

(知事)
  道内の状況もこれから十分に把握をしながら、やはり、私ども親の世代、大人の世代として、やるべきことがあれば、条例という形にするか、あるいは、別の形にするか、手法も含めて、いろいろ検討していかなければならない課題だと思っております。まだ、ちょっと思いは至っておりませんでした。不勉強で申し訳ありません。

(朝日新聞)
  とんでもありません。どうもありがとうございました。 

(北海道新聞)
  大きく分けて2点なのですが、知事の冬休み、いつからいつまでで、何をなさるおつもりか。
  それと全国知事会の岐阜県の梶原会長が来年の2月をもって任期満了で退任なされます。新しい会長にはどんな人が望ましいと知事は考えていらっしゃるか。巷では石原東京都知事が最有力との話も出ておりますが、石原さんが会長になられることについては、どう思われるか。 以上どうでしょうか。

(知事)
  まずは簡単な方から。
  冬休みは明日から3日一杯と思っております。何かあれば道庁に飛んで参りますが、基本的にずっと公館で静かに家族とともに過ごすつもりです。何かあれば道庁に飛んできたいと思っております。
  それから全国知事会の新会長、そうですね、先週、東京で予算などのお礼参り、さらなる要請、来年に向けてよろしくなり、いろいろなことで、いろいろな方々にお会いしてまいりました。この中で、総務省関係の方々がよく言っていたのは、交付税がここまで維持できたこと、それから地方から見るとご不満かもしれないけれども、三位一体改革についてここまで進んだこと、こういったことの理由というのは、地方六団体が結束をして、最後までその結束が乱れなかったことの一点に尽きるということを皆さんおっしゃっておりました。その意味では、六団体結束のベースとなる知事会の結束を作られた梶原知事のご貢献というのは、大変大きかったと思います。その梶原知事が2月ですか、退任されるとお聞きしております。私は少し前に梶原知事にお電話をして「本当にお世話になりました。来年も良いお年で」と言いましたら、「高橋さんも元気で」と言っておられて、いつもの調子でした。とても残念ですけれどもお辞めになられます。
  次の方ですが、今申し上げた六団体結束の維持をしていく上で、あるいはそのことをマネージできる方かどうかということがひとつの大きな要素だと思います。それから、もう一つは、その方のご発言自身が、六団体という結束をバックとして、世の中に、国に対して、インパクトのある方である必要もあると思います。そういう要件を考えた場合に、私は、まだまだ政治家歴も短い未熟者ではありますけれども、石原都知事というのも、お一人の候補ではないかと思っております。ただ、(石原都知事は)年末に、地方のことを勉強したいと。私の大学の先輩でもありますので、都庁に行って小一時間ほどお話をしたときに、おっしゃっておられたのは「東京都も悪くすると不交付団体から交付団体になるくらい財政が厳しい。こういう中で、ほかの県の面倒まで見切れないよ」とは、言っておられましたのですが、これから来年以降、どういう動きになってくるのかということだと思います。

(HTB)
  本日、道警が不正経理分の返還、2億5千6百万円振り込んだということですが、確認監査が、まだ、終わっていない段階で、このような返還をするということを、知事ご自身はどのように受け止めているか、お聞かせ下さい。

(知事)
  今日午前中、私も報告を受けました。各方面本部ごとに、道庁に対して、一括返還があったということで報告を聞いております。2億5千6百8万円の金額でございました。ただ、この問題については、何度も、こうした記者会見の場でも申し上げましたが、今、確認的監査の真っ最中でして、この監査が終わり、確認的監査の結果を踏まえて、どういう形で結果をまとめていただけるかにもよりますが、この結果を踏まえて、私自身が判断をさせていただくまでは、返還額というのは確定しません。それはそういうことだと、改めて申し上げたいと思います。そういう意味では、年内にこの問題についての幕引きということはあり得ない、これも前から申し上げているとおりです。
 道警におかれては、確認的監査に最大限協力していただきたい。このことは文書をもって要請させていただいておりますが、そういった説明責任を通じて、真相解明が一日も早く図られることを私自身も心から願っているところです。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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