定例記者会見(平成16年9月29日)

知事定例記者会見

・日時/平成16年9月29日(水) 16:30~16:48
・場所/議会知事室前
・記者数/19名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

 

記者からの質問

1  北海道新幹線について
2 道警報償費問題について
3 三位一体改革について
4 プロ野球の優勝争いと地域経済について
5 オリンピック誘致について
6 北海道日本ハムファイターズのプレーオフ進出について

記者からの質問

(uhb)
  新幹線なんですが、北側新国土交通大臣が就任後の記者会見で、函館までの着工が北海道経済の活性化にとっても意味があると、積極的な発言をされたんですが、まだ、知事はこの問題で直接(国土交通大臣と面会する)ということはないと思いますが、今後、直接お会いして要請なり、具体的なことを考えていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
  北側新大臣は、公明党の幹部としてこれまで、私どもが中央要請の活動をやっておりますときも、北海道新幹線についてご理解のある発言をいただいている方です。そういった方が国土交通大臣になられて、かつ、今おっしゃられたとおり、私も新聞で拝見をいたしましたが、北海道新幹線について極めて前向きのご発言をいただいたということは、私どもとしても、とても心強く思っています。
  今日、一般質問がおかげさまで終了しましたので、明日の午後に、北側大臣のお時間がちょうだいできましたので、早速、要請活動に改めて行ってこようと思っています。
  
(uhb)
  東京に行かれると。

(知事)
  はい。東京に行きます。台風が来るかもしれないので、場合によっては今日の夜、発ちます。

(uhb)
  武部さんともお会いになりますか。

(知事)
  幹事長にもお時間をちょうだいいたしております。お忙しいですから、ドタキャンがあるかもしれませんが、今のところ、午後にお時間をちょうだいしております。
  併せて、本道選出の大臣になられた方々も、時間が合えば、最終的には聞いておりませんが、お会いして、外務大臣については北方領土の問題、拉致の問題もあります。昨日、ここで申し上げたとおりです。また、引き続き経済産業大臣になられた中川大臣には、道内景気の問題を含めて、まだまだご相談申し上げたいことが多々ありますので、そういったところにもおじゃましたいと思います。
  また、新幹線の問題では、これから年末に向けての山場の中で、隣県の青森県との協調体制を盛り上げていく必要があると思っています。三村知事とは、私は知事会ではいつも隣同士で密談、雑談をする仲で、三村知事はいつも「お姉さま」と言ってくれるんです。今度、10月中旬にも青森県に参って、三村知事とも議論したいと思っています。併せて、青森では津島代議士、税調の幹部でもおありになりますが、この方が一定のご発言力を持っておられますので、津島代議士にも、もし明日お会いできれば、東北まで新幹線が来るのに、北海道も含めて今まで連携をとってやってきたので、今度はいよいよ海峡を渡る渡らないの段階で、青森県とともに、是非、連携をとってやらせていただければということを心から要請をして、津島代議士にもお時間をいただきたいと思っています。
  
(北海道新聞)
  今回の道議会一般質問の中で、共産党の大橋道議から質問がありまして、道警の裏金問題で、道警の調査委員会のメンバー150人のうちで40人が署長、副署長経験者で、中間報告等を合わせて考えると、裏金づくりを認知していたというような話、質問が出ましたけれども、それについての知事のご見解をお願いします。

(知事)
  認知していたメンバーが入っている調査委員会のことをどう思うかということですか。

(北海道新聞)
  そうです。

(知事)
  私も議場でその議論を聞いておりました。この内部調査というのは、公安委員会の監察の指示に基づいて行われつつあるということがひとつあると思います。内部調査委員会は確かに150人でしたか、そのうち40名が署長、副署長のご経験の方々だということでありますけれども、そういった方々も含めた調査委員会の結論として、中間的な報告の中で、ほぼ全署で不適正な執行が行われたということを認められた。このことは、私はひとつ踏まえていく必要があると思います。
  そのことは逆にどういうことを意味するかといいますと、ほぼすべての部署で不適正な執行が行われていたということは、そういった方々を調査委員会のメンバーから外すというのは、なかなか難しいのかなという感じもするところです。
  いずれにいたしましても、この話で一番重要なことは、調査の結果、不適正な支出、その中で本当に返還すべきはどれだけなのかということについての信憑性なり信頼性、あるいは客観性が担保されるかどうかということが、もっとも重要な点です。その点については、今まで申し上げていることと繰り返しになりますが、監査委員にお願いしている特別監査、あるいは返還額が調査結果として明らかになった場合に加えての確認的監査、こういったところで客観性なり信頼性が確保されるということです。最終的には私自身が判断いたします。これもいつも言っていることですが。そういったことで担保されてくるのかなと思っております。
  また、これからこの問題は、道議会の予算特別委員会でも質疑が展開してまいりますので、その状況を見て、またいろいろなことが明らかになった段階で、私として、また別のことを言うかもしれませんが、今段階では今申し上げたような認識を持っています。

(北海道新聞)
  現時点は、調査委員会について、客観性とかその辺りの判断はまだできないということでしょうか。

(知事)
  なかなかメンバーを外すというのは難しいのではないかと思います。

(時事通信)
  新内閣に関してですが、三位一体改革について、いろいろな発言が出ていますが、文部科学大臣などは前の方と似たような発言だというような感じがします。知事あるいは地方の立場として、新内閣に対して、一言、釘を刺すでもよいのですが、おっしゃっていただけたらと思います。

(知事)
  中山成彬先生は、商工関係がお詳しい方なので、それから大蔵省の先輩であるということで、私も昔からよくよく存じております。奥様の恭子前内閣官房参与もよく存じております。
  中山先生は、立派な方ですけれども、文部科学大臣になられて、最初の頃の発言というのは、やはり役人の、霞ヶ関の事務方が作った発言を言っているんですよ。私は、その意味では今段階で、中山大臣がそのようにおっしゃっているのは、そういうことかなと思います。
  いずれにいたしましても、三位一体改革の議論は、義務教育費、公共事業、その他の分野も含めて、小泉総理から投げかけられたボールに対して、地方として責任を持って返したということですので、小泉総理は引き続き、地方からの提案を真摯に受け止めて対応することを基本方針に据えておられますので、これから国と地方との協議会の場を通じて、このことをしっかり議論をしていくということにまったく変わりありません。
  ですから、(三位一体改革に関する国と地方の協議会の)大臣のメンバーが、国交大臣も、今、新幹線の話が出ましたけれども、三位一体改革でも主要な関係大臣だと思います。それから財務大臣、総務大臣は代わってないですね。新しいメンバーの入れ替えがあった中で、国と地方との間で、しっかりとこの問題を議論していくということだと思います。

(日本経済新聞)
  中日ドラゴンズが優勝目前ですが、知事は中部圏出身ということで、一言お願いします。

(知事)
  私、富山県出身なので、それと何を隠そう18歳までは阪神タイガースファンだったんですよね。そうですか、優勝しそうなんですか。がんばっていただきたいです。そっけなくてすいませんね。

(日本経済新聞)
  これで中部圏がさらに景気よくなってしまいますけどいかがですか。

(知事)
  そうですね。トヨタ自動車さんががんばっておられるし、中部空港もいい線いってますし、万博もあるし、これで中日ドラゴンズが優勝となると、中部圏はさらに盛り上がる、それはあるでしょうね。私が中部圏の出身ということよりは、今、北海道の知事として、地域間競争の時代に、ライバルが勢いづくっていうのはつらいなとは思いますね。

(STV)
  議会運営の関係ですが、今回、副知事に答弁させるような場面がありましたが、何か意図はおありだったんでしょうか。

(知事)
  これは前々からの懸案だったんではないでしょうか。私が知事になる前の状況は承知はしておりませんが、私ども理事者サイドからそういったことの提案は前からやっていたのではないかと思います。そういった中で、議会サイドと議論が進んで、今回このようなことになったと思います。議場に参加をしている、もちろん議員側もそうですが、我々理事者サイドも多くの職員が議論に関与するということは良いことではないかと思います。それぞれの分担で副知事の答弁というのはあったんですが、一つだけ共産党の大橋議員だったと思いますが、道庁不正経理のお金を返還している代表として、当時知事はいなかったから、知事の答弁はいらないので、吉澤副知事に代表して答弁してもらうということがありまして、すごく興味深いなと思って見てました。いろんな形で議会議論が活発化するというのは意味があることだと思っております。

(STV)
  そうは言いましても、拝見していると副知事が読まれる原稿があって、単に知事が読むものと、副知事の読まれるものと振り分けただけではないかという感じがありますが。

(知事)
  我々は、全て事前に十分な検討をして、ここについてはこれまではこういうことを言っているが、今回はどこまで言うべきかと、政策論も含めて、けんけんがくがくの議論をしてた上で答弁してます。そういう意味では部長が答弁するものを知事が答弁したとしても同じかもしれませんし、反対に、知事が答弁するものを部長が言っても同じかもしれませんが、これはそういうことではないんじゃないですか。事柄の軽重によって、基本方針のようなものは知事が答弁する、それに準ずるようなものは副知事が答弁する、事務的なものは部長が答弁すると、そういう分担というものが自ずとあると私は思います。

(NHK)
  今日の一般質問と重なってしまいますが、オリンピックの誘致に向けて、知事は答弁で「関心がある」とおっしゃって、しかし、「他方」とおっしゃられたんですが、あそこの解釈なんですが、知事はオリンピックの誘致に向けて積極的に取り組みたいとのお考えなんですか。

(知事)
  難しいですね。答弁の繰り返しになりますが、オリンピックの誘致は大変意義があると思います。しかし、道財政が厳しい中で、地元負担が相当求められるのがこの世界だと思いますので、そのゆとりがあるのかということを両にらみで考えて行かなくてはならないと思います。

(NHK)
  開催には意欲はあるんですか。

(知事)
  冬のオリンピックをやって大成功でしたからね。開催にはもちろん意欲はありますよ。

(HTB)
  中日ドラゴンズの話がありましたが、地域間競争ということでは、北海道日本ハムファイターズがプレーオフ進出ということで、ファイターズに向けて、知事からエールはありますか。

(知事)
  ありますね。プレーオフで、3位だから、プレーオフの試合は全て敵地に行くんですよね。それからハンディを負ってて、ダイエーと戦うときはダイエーが1勝取ってる状態なんですね。だから厳しい戦いになると思います。ただね、春に、北海道に本拠地を移された直後に、ヒルマン監督とお会いしたときに、ヒルマン監督が「道民の方々と喜びを分かち合いたい」って言ってくれたんです。私、あの言葉を、監督と、そして監督の指導を受ける選手の皆さんに、是非、実現していただきたい。日本シリーズまで行けば、札幌ドームで試合ができるわけですよね。是非、がんばってほしい。心からそう思っています。

 


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