定例記者会見(平成16年7月9日)

知事定例記者会見

・日時/平成16年7月9日(金) 15:02~15:25
・場所/ 記者会見室
・記者数/23名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

  

知事からの話題

1 7月の花について
2 「まちかど対話212」(西胆振)について

記者からの質問

1   参議院議員選挙について
2 道州制について
3 三位一体改革について
4 プロ野球1リーグ制について

知事からの話題

 

7月の花について

  今日は目の前にラベンダーがあります。先日、中富良野の皆さんから頂戴いたしましたものも私の執務室にございますが、7月の花がこの「ラベンダー」と「ジャガイモの花」です。先週の金曜日に、まちかど対話ということで、由仁町の「ゆにガーデン」にまいりました。ハーブ畑なんですが、お花もたくさんあって、とてもきれいな、畑作の土地としては坂になっているのでなかなか使い勝手が悪かったのを有効活用したというお話でした。ハーブを活かした地域づくりに取り組んでいらっしゃる方々と花観光などについてお話をさせていただき、とても気持ちの良い日でした。
  ラベンダーを赤れんが庁舎の前庭に植えています。この前、私も拝見しました。是非、見ていただきたいと思います。「赤れんがフェスタ」を23日から8月1日まで、花をメインテーマにやりますので、是非、取材をしていただければと思います。昨年は19万5千人の方々にご来場いただいたようですので、道内外の方々、今年もたくさんきていただければなと思っています。また、23日には「カルチャーナイト」も去年に引き続きやりますので、是非、PRしていただければと思います。

「まちかど対話212」(西胆振)について

   もう一つは、「まちかど対話212」、来週は西胆振の3市、伊達市、室蘭市、登別市へまいります。伊達では、知的障害者の方々の授産施設「ふみだす」、それから室蘭市では北海道福祉衛生専門学校へお邪魔をしたいと考えています。管内の市町村長の皆さんと「魅力ある観光地づくり」をテーマに懇談をしたいと思います。私から以上です。

記者からの質問

(毎日新聞)
 明後日に迫っている参議院選挙について、自民党が結構苦戦しているという各社世論調査がありますが、知事ご自身、自民党の支援を受けて当選されたこともありますが、今の状況をどう受け止めていらっしゃるのかということが一つ。
  それと、以前の会見で、どこかの政党にくみするというか、偏ることはないというようなことをおっしゃっていましたが、最近の言動を見ていると自民党さんとか公明党さんにいろいろ思い入れがあるように見えるのですが、心変わりというか、思いがあるのかお聞かせください。

(知事)
  世論調査、各社いろいろ出ているのは見出しなどで拝見しています。投票日に有権者の方々が、年金問題とか国際貢献の問題、地方の立場からすると三位一体改革を含めて、いかに国から地方へ(権限・財源を)移していくかという議論に対して、どういうご判断を示されるのかということを、私の立場としては、見守ってまいりたいということを申し上げたいと思います。
  それから、選挙応援は全く心変わりはしていません。一党一派には偏しないということです。まず要請のないところへは押しかけていくわけにはいかないのですが、要請がある方であって、それからこれまでのお付き合いの具合ですとか、そして何よりも公務優先ですので、日程調整ができる方、この3点に則して今までやってまいりました。そんなことでございます。どういう結果になるのか日曜日がとても楽しみです。

(毎日新聞)
  道州制について伺います。先週の竹中大臣の発言の中で、特例継続と内閣府の推進組織うんぬんというのがあったんですが、この竹中大臣の発言だと、移行期間後、北海道特例は廃止になるということだと思うんですが、その点に対する知事のご認識と、小泉首相がいらっしゃった時に、知事に北海道としてやりたいことを出してくれと言っている。応援しますと、あまり中身がなかったと思うんですが、その点に関して知事がどう受け止められたか。
  それから、知事はもう投票はされたんですか。それとも日曜日に行かれるのか、その点をお願いします。

(知事)
  先に、最後のご質問のお答えですが、もう(投票は)いたしました。
  次に道州制の特例の件ですが、当面は(北海道特例を)維持するということを竹中大臣自身も選挙の個人演説会の場とはいえ、大臣がおっしゃられたというのは重い意味があると思います。究極の(道州制)移行後ということになりますと、何年後になるかわかりません。県合併とか経て、それから国と道州と市町村のすっきりとした権限の絵姿も出てきて、それから、全国にすごい数の国の地方支分部局がありますが、それらが全部整理された後の話なので、その段階になれば当然、国と地方との間で新しい形の財政調整機能というのが当然出来てくるはずですね。そういったことになった段階で、いま北海道特例と言われているかさ上げであるとか、本来他県であれば県がやっておられる仕事を、北海道の場合は広いしインフラ整備が遅れているので国がやっている。それが大きい北海道特例の中身ですが、こういったことも新しい本当の道州、究極の姿になれば、新しい財政調整システムの中で、全て一から見直しになるわけでありまして、そこまで見通して物を言うことは、私は出来ないのではないかと思います。
  ですから、その意味ではこの北海道特例というのを、いまの私どもの道州制の先行実施という議論の中で維持するということを竹中大臣がおっしゃられたこの重みは相当あると考えております。
  加えて、推進組織という、私どもがいまいろいろと案を作っているところでございますが、国に提案をする具体論の中でも入れ込もうとしていたことを、担当大臣ご自身が自らが委員長になって、その中に知事も入ってもらうと明確におっしゃっていただいたというのは、これはこれで、国が統一意識を持ってお進めいただく、特に担当大臣のお言葉としては、私どもとしても歓迎をしたいと考えております。
  それから、総理の応援ですが、総論でやるんだと言っていただいたのはありがたいと思っております。総理が全て各論まで頭に入れて物事を進めているわけではないと思います。竹中大臣が北海道に来られたのはその前日でしたか。前日の担当大臣の話と併せて考えれば、国、あるいは政府においても道からの提案に対する受け皿作りについて相当前向きの対応をしようとしておられるということは、私どもとしては心から歓迎をしたいと考えております。
  三つ目のご質問については、先ほど答えたとおりです。

(日本経済新聞)
  三位一体改革でいま、義務教育の負担金の問題がありますが、これについて知事のお考えをお聞かせください。また、この手のアンケートについて、回答を差し控えるような趣旨のものが全国知事会から出ていると言われていますが、これについての見解を教えてください。

(知事)
  まず二つ目の方から申し上げれば、私も新聞記事を見て初めて知りましたので、担当者に聞くと、こういったものが来ていますということでした。ただ、(通知を)よく見ますと慎重に検討してうんぬんと、「今後、知事会議で議論していくべき内容については、回答を差し控えるなど慎重な対応をしていただくよう、ご配慮を」と書いてあります。どうですかね、ちょっと行き過ぎかなとは思います。われわれ各都道府県はもちろん慎重に検討した上で知事会に臨むわけでして、率直に「どうかな」という感じはしました。
  一つ目に戻りますと、わかりやすい議論として、(国庫補助負担金等の総額)20兆円のうち、全国知事会として、去年、(国庫補助負担金の廃止対象として)意思統一した9兆円について、その中で(平成16年度に)1兆円削減して、残り3兆円の第一陣の船に、どこまで含めるかということが、今、議論になっているわけです。社会保障関係は、これから(行政需要が)増えるから対象外がいいのではないかという意見があり、また、奨励的補助金は、まず削減対象となるべきである。それ以外は、大括りとして義務教育費と公共事業だという議論がなされているわけです。
  ただ、私どもとしては、今日も午前中に職員と議論したわけですが、もう少しきめ細やかに項目、費目をブレークダウンしてみることによって、どうなるかという議論がひとつあるであろうと思います。それからもう一つは、我々全国知事会として、それから北海道としても、去年、(9兆円を廃止対象とすることについて)意思決定をしたわけです。本当にごくごく一部の国庫補助負担金を除いて、原則一般財源化が好ましいと意思決定したわけです。そうした全体の、要するに2隻目の船が見えないわけです。
  骨太方針2004の前に、4兆円(の補助負担金の廃止)となって、去年1兆円を削減したから、今年、あと3兆円やろうということになっておりますが、その先どうなるかということが、政府は何も言っておられない。そこがどうも不透明だから、では一番船にどこまでやるかという議論が、またややこしくなるので、二番目の船を含めて、トータルビジョンをどのように政府としてお考えかということを、全国知事会というか地方サイドとしては、政府に迫っていくということも重要ではないかと、以上、2点の観点から詳細に検討しております。もちろん、来週木曜日の新潟市である会合までには意思決定をしたいと思いますが、今は慎重に検討中ということでご理解いただければと思います。

(毎日新聞)
  プロ野球の話です。
  今、1リーグにするかどうか議論になっていますが、北海道にも日本ハム球団があり、他人事でもないような気がしますが、知事は1リーグにすることに賛成か反対か。どういうプロ野球の運営が良いのか私見を教えていただけませんか。

(知事)
  一番難しい質問ですね。
  1リーグ制自体については、私は賛成でも反対でもないです。ただ、私はとにかく日ハムファンであるという基本線から考えますと、たとえば、北海道でも全国でも巨人ファンが多いですよね。日ハム対巨人戦がガンガンやられると、今はオープン戦だけですけれども、通常の試合でも行われることになりますと、多分日ハムの観客数は増えるでしょうね。札幌ドームがいっぱいになると思うんですよ。そんなことは思います。
  あくまでも日ハム応援団の一員として、そういった日ハム人気が少しでも高まるために何がどうかといったことを考えると夢もふくらんでまいりますが、1リーグ制そのものがどうかといったことについては、今段階では私は意見はありません。ただ、ファンクラブのメンバーとしては、今回の議論の推移がどうなっていくかは、とても関心を持って見ております。

(毎日新聞)
  ただ、巨人と戦うためには、現実的には1リーグ制にしないといけませんよね。

(知事)
  論理的に言うとそうなりますね。(1リーグ制が)良いとまでは、球団運営の詳細について分かっているわけではないので、あまり無責任なことは言えませんけれども、明らかに観客は増えるでしょうね。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top