知事定例記者会見(平成15年10月27日)

知事定例記者会見

・日時/平成15年10月27日(月) 15:30~15:40
・場所/本庁舎3階 知事室前ロビー
・記者数/15名 (その他テレビカメラ等2台)

会見項目

  

知事からの話題

1 中央要請について
2 韓国訪問について
3 「一村一雇用おこし事業」について
4 「アジア野球選手権2003」について

記者からの質問

1   奈井江町の住民投票について
2 道州制について
3 選挙について

知事からの話題

 

中央要請について

  私の方から何点かお話をいたします。
  まず、政府等への要請活動についてです。明後日の29日、東京へ参りまして、市町村合併についてまとめた「基礎的自治体のあり方」、それから「道州制」、「三位一体改革」について、私どものとりあえずの考え方をまとめましたので、関係省庁それから地方制度調査会の方にも時間をとれておりますのでご説明し、私どもの考え方をご提示申し上げたいと考えています。そして併せて、日本人拉致事件、日朝首脳会談から1年経過をいたしました。札幌市出身の石岡さんも拉致被害者と認定をされています。このことについて、(拉致被害者のご家族が)正確かつ詳細な情報を待ち望んでおり、1日も早い解決を望んでいます。中山内閣官房参与は、前から私よく存じ上げている方ですけど、国に行って要望してまいろうと考えています。

韓国訪問について

 2つ目は、韓国の訪問です。呉榮煥(オーヨンファン)さん、今の総領事でご存じの方もおられると思いますが、この方が赴任したのは今年7月でしたか、その前のジョン総領事とも仲良くさせていただいていたんですが、私は韓国に一度も行ったことがなくて、前総領事の時代から韓国訪問ということをいろいろと調整していまして、今回日程調整ができました。韓国の要人の方々と是非会ってほしいということを総領事館の方からございましたので、30、31日にお会いし、土曜日こちらに戻ってくるということを考えているところです。呉榮煥さんとは日韓経済人会議の開催誘致ということも話しておりますし、また私の方から日高の競走馬のPR、こんなこともお話をしておりますので、こういった関係を含めて何人かの韓国の要人の方にお会いし北海道のトップセールスをしてまいりたいと考えています。

「一村一雇用おこし事業」について

 3つ目ですが、「一村一雇用おこし事業」です。公約で申し上げていた施策ですが、今年、50件の計画だったんですが、若干ゆとりがありますので2次募集を今考えているところです。 

「アジア野球選手権2003」について

 それからもう1つは、「アサヒビールチャレンジ アジア野球選手権2003」です。10月31日から札幌ドームで開催されるんですが、ちょっとまだチケットの売れ行きがあまりよくないようでありまして、是非PRをしていただいて、長島監督が来るんですよね、是非PRしていただければとこのように思います。私からは以上です。 

記者からの質問

(HBC)
 本日、奈井江町の住民投票の結果が出たんですが、この件について知事からお願いします。

(知事)
  私、昼のニュースを見ていなかったんですが、報告を受けております。全国的にも注目を受けて、一般の方だけではなくて、将来の町を担っていく小学校5年生以上の子供達、10代の方たちも投票をされたということです。それで私、何よりも心から敬意を表したいと思いますのは、投票率の高さです。一方で埼玉県の参議院選挙が国政選挙ですが、27%ですよね。それに対して、奈井江町の方々は、一般で73%、子供投票で87%と、これだけやはり自分の町の市町村合併、あるいは自治の問題に皆さん関心を持っておられる。
これは高く評価したいと考えております。その上で、奈井江町長は、一般の投票結果は尊重し、お子さん方の投票結果は参考とした上で、今後の合併協議会に向けての考え方をまとめるということですので、その町長のご判断というものを待ちたいと思います。いろんな形で市町村合併の問題が地元で議論されるということは、私は、大変良いことだと思います。結果としてどういうご判断をされるか、これは地元のご判断だと思いますから。私としては、住民投票が実施されたこと、その結果、投票率の高さに満足しております。

(NHK)
 関連です。一般の方々の投票結果を尊重するといってますが、あれだけ合併しないという投票をした方々が多かったわけで、そういう意味では合併しないという選択肢に今後なっていく可能性があると。これは同じような市町村合併について検討している他の自治体に今後与える影響が大きいと思いますが、合併しないという選択をする自治体が増えてくるとすれば、知事としてはそれはそれぞれ自治体のご判断だということではあるんでしょうが、その辺どうお考えでしょうか。

(知事)
  私は、まず住民投票をすること自身、実施するかどうかは、地元のご判断だと思います。今後、奈井江町の事例を1つのきっかけとして、実施する自治体が広まるかどうかは分からないわけですね。一方では合併の動きが止まるのではないかというご質問だと理解しましたが、私が知事として、あるいは道庁が地元に対して呼びかけてますのは、とにかくこれを機会に、合併、あるいは合併を通じての地域づくりを議論してくださいと、まちづくりについて申し上げているのであって、いろいろな議論の結果、合併をしないと宣言をされる、住民投票に限らず、議会でそういう方向を出されることもあるでしょうし、それは1つの地元のご判断だと思います。
  ただ、奈井江の北町長とも直接、前からのお付き合いがありますので、できればお会いしてお話したいなと思ってます。将来的にも財政展望からみて合併無しでやって行かれるのかどうか、そこは町役場として、議会として、あるいは町長としてのご判断が別途あるかなと思いますが、私は、いろいろと検討した結果、どちらに判断されるかというのは、地元のご判断であると思います。

(NHK)
  それは近くお会いになって、真意を聞くということでしょうか。

(知事)
 そういう可能性があればですね。ときどき北町長とはお会いすることもありますので、そういう機会があればと思いますけれども。 

(HBC)
 合併しないが70%超えたわけですが、この数字というのは知事の予想の範囲ですか。

(知事)
  こういうのは予想はできないです。フタを開けてみないと分からないので。ただ、いずれにしろ皆さんが町の行く末について、深い関心を持たれているということ自身に意義があるんじゃないでしょうか。前回か前々回か、この住民投票の前に、記者会見をした際に(住民の方々に)情報提供を十分にやった上で選択してもらったらいいのではないかということを申してあげたので、そこらあたりが十分だったかどうかというのは、今後、検証の必要があるかもしれないです。

(日本経済新聞)
  道州制なんですが、宮脇(北大教授:道の「道州制推進会議」の座長)さんに特区ではないというようなご発言されたようですが、特区として進めないという意味というか、真意についてお願いします。

(知事)
  それはあの時も言ったんですが、特区というのは今や固有名詞になっているんですよね。内閣に構造改革特区の窓口があって。例えば北海道でも札幌市と一緒にやった「ベンチャー創出特区」、それから函館で「マリーンフロンティア特区」でしたか、他にも教育問題中心でもいろいろありますが、あれは固有名詞特区の中味で、規制緩和だけやって、財政的な事は一切伴わずに世の中を変えていくという試みなんです。私は道州制特区という言葉は適当でないと申し上げたのは、私どもがやろうとしている道州制のモデル構想というのは単に規制の問題、規制というのは法律と言い換えてもいいんですが、法律だけの問題ではなくて国と地方の財政的な分担、三位一体改革の先行実施と言ってもいいのかな、ちょっと不十分かな。そういった財政面も含めて大きく国の形を変える第一歩を北海道でモデル的にやろうということなので、これはかぎカッコ付き特区(規制緩和をするという意味で固有名詞として言われている特区)といわれているものとは違いますよという意味で申し上げたんです。

(北海道新聞)
  明日、衆議院選の公示ですが、マニフェスト選挙と言われてますけども、いろいろマニフェストが公表されていますが、知事、お時間がなかなかないかも知れませんがご覧になって各党のマニフェストは、いかがでしょうか。

(知事)
 いろんな論点が明らかになってきたかなと思います。それで道内版というのも出ていますね。それも拝見しておりますが、やっぱり今回のように政権交代というのがある意味現実的な形で政策を競うという選挙のやり方というのは、私は本当に素晴らしいことだと思います。それを見て道民、あるいは国民としてどの政党がいいか、あるいはそれよりも私は選挙というのは個人だと思うんですが、個人としてどの政治家に自分達の地域の政治を任せられるか、そしてその人がバックにいる政党の政策がどうかといろんな形で検討が進む大きな要素になってきたという意味では、私はこのマニフェスト選挙といわれているのは評価をいたします。ただ申し上げたいのは、どの政党に対しても、書くだけでなく、実行してもらうというのが一番重要なわけです。その意味では全国知事会と各党との意見交換の場、私も声がかかったんですが行けなかったんですけども、是非、増田知事もご連絡をして申し上げなければと思ったのはフォローアップ、どっちが勝ったとしても、その後現実に掲げた目標をどれだけ出来たのか、出来なかったのか、そのことをしっかりフォローアップを地方としてやって行きたいなと、これを強く思います。言うだけでは駄目です。実行。そう思います。

 


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