知事定例記者会見(平成15年10月17日)

知事定例記者会見

・日時/平成15年10月17日(金) 17:50~18:05
・場所/議会知事室前
・記者数/17名(その他テレビカメラ等2台)

会見項目

  

記者からの質問

1   第3回定例会を終えて
2 自民党セミナーにおける発言について
3 就任半年を振り返って
4 議会関係について
5 選挙応援について

記者からの質問

(HBC)
 幹事社から質問したいと思います。今日で第3回定例会が終了ということで、感想をお願いします。

(知事)
  ほっと一息です。今、各会派にご挨拶をしてきました。2定(第2回定例会)の時は私そういう慣習があることも知らずに失礼をしてしまったのですが、今日はしっかり各会派ご挨拶をしてまいりました。議場は議場として、また今後とも末永くよろしくということを皆さんに申し上げたら、皆さん笑顔でこちらこそとおっしゃっておられました。これで議会が1つ終わりまして節目でございますので、明日も東京へ日帰りで行きますが、様々な懸案がたくさん残っておりますので、さらに懸命に仕事に取り組んでいかなければならない、このように思いをかみしめたところです。

(HBC)
  総括質疑などで自民党への応援だとか厳しい質問に対して陳謝する場面もあったんですが、それについてはどのようにお考えですか。

(知事)
  私自身の中では2定の時よりも少し落ち着いて対応できるようになったのかなと思っております。2定の時は、あの時も申し上げたと思うんですが、まずどこでお辞儀をして、どこで手をあげて、そんないろはから全く分からない中でやっておりましたので、それでも昨日の予算総括の時に手をあげるの忘れたりしてお恥ずかしいところをお見せしたんですが、少しずつ2定より3定の方が私自信、先生方のご質問の趣旨も理解の度が進み、そうすると私なりの答弁ができたかなと思っています。

(HBC)
  改めて、前にも記者会見の時に自民党のセミナーの発言について一言あったのですが、今回陳謝せざるを得なくなったということに関して、知事としてどのようにお考えですか。

(知事)
  私は間違ったことをしたと思えば、そのことを謝るというのは人間として当然だと思っておりますので、ただ1回謝ってまた同じ過ちを繰り返してはいけないので、そこは気を引き締めてやらなければならない、そんなことを改めて思ったところです。

(HBC)
  就任からまもなく半年になります。これまでの考えですとか、今まで災害等もあったのですが、これまでの半年を振り返ってみていかがですか。

(知事)
  ここに秘書課の人が作ってくれたもの(就任してから半年間の出来事)があるんですが、いろいろありました。まずは災害です。台風が8月のお盆休みの少し前にに起こりまして、9月下旬には地震が、26日に起きてるんです。5月、7月、9月と、単なる偶然だと思いますけど、また時系列的には逆になりますが、冷夏の影響というものもございました。そういった自然災害というのがこの6ヶ月という短い期間に多く起こったということをまず思いとして思っております。それぞれ私にとってはもちろん初めてのことでしたので、対応の仕方について今思えば反省するところは多々あります。とにかくその場で私の30年間の行政官としての経験の中で何をやるべきかということを、もちろん周りの方とも議論しながら自分なりに判断してやってきたということでここまできて、おかげさまで台風の方は激甚災害の指定も受けました。今、懸命に復旧に向けて取り組んでいます。地震については被害額自身も固まっておりませんので、改めていろんな対策をやっていかなければならない。苫小牧の火災についても同様です。こういった災害面が1つです。
  それから、主な行事としては行幸啓ということで、天皇皇后両陛下が7月初旬に来られました。また北東北3県との知事サミット、これは北海道で初めての開催になりました。私としては、全国知事会ももっと行きたいと思うんですけど、なかなか日程が合わなくて今のところ2回しか行っていないんですかね。そういう中で近隣の知事さんとの意見交換はとても有意義でした。
  それから、財政立て直し本部員会議、これも道議会でどこに責任があったのかという議論もありましたが、過去どこで何をやったかということについて、もちろん検証も必要です。現に今、大きな財政の厳しい状況を迎えてこれを何とか立て直さなければならないということで、8月8日にも立ち上げております。
  雇用問題、これは経済再建ということで私が最も重要な政策の柱ということで公約に掲げさせていただいたことについて、2年間5万人、これは公約の時に言いましたものを実現化すべく準備をし、本部員決定もしております。産業活性化プログラム、あるいは公約のこれからの実現、7割くらいはもう手をつけました。また、昨日、知床が世界遺産に推薦されました。これは道庁だけでできる話ではないんですが、国のご協力も得る形でできました。公約106本のうちの1つが達成に至りました。

※公約の内容
世界に誇る知床半島や大雪山系などを世界自然遺産として登録されるよう、運動を進めます。

 そんなこといろいろありましたが、めまぐるしい中で1つ1つの与えられた仕事を懸命にやってきたということで、これからさらに気を引き締めていろんなことをやっていかなければならない。今までは課題の方が向こうから降ってきましたので、それに対応するということに明け暮れたような気がするんですが、これからはいろんな政策の仕込み(準備)もやっております。子育て支援の話もそうですし、今申しました、経済対策のいろんな仕込みもやっておりますので、そんなことを一歩一歩着実に落ち着いてできるようなそういう環境になっていけばいいな、そういう中で一生懸命さらに仕事をやっていきたいなとこんな思いを持っております。
  1つ私から(話題を提供いたします)、シンガポールに行きます。皆さんご承知かと思いますけど、北東北3県との共同事務所を開設します。今までは北海道だけの事務所だったんでが、シェア(北海道と北東北3県と)をしようということで、11月10日にシンガポール事務所開所式をいたします。私は8日に行って11日に帰るという日程で、今、出張計画を組んでいるところです。

(北海道新聞)
  議会について、いくつか質問があります。民主党がかなり野党としての対決姿勢が強まったと思うんですが、これについて何か印象をお持ちになったでしょうか。

(知事)
  私、以前のことは知らないんですが、以前と比べて強めたかどうか知りませんけど、今回、議事録精査についておっしゃられまして、答弁の中身が定かでないので議事録を確認したいと。その確認に半日ぐらいかかりましたけど、お答えしていないところはなかったということはご確認していただいたと思うんですが、記者の方からご覧になって、野党色強くなったと感じますか。

(北海道新聞)
  2定の時に比べると、そうなのかなと思ったんですが・・・。

(知事)
  私は、2定に比べると相当鋭いいろんなご質問をいただいて、これは自民党もそうでしたが、そういうチェック機能というのはまさに議会の機能の大きなものだと思いますので、それは私どもとして、私だけでなくて道庁のスタッフ全員が議会からのご質問、ご指摘に対しては真摯にそれを受け止めて、対応すべきことには対応すると。これは、そういうことかなと思います。

(北海道新聞)
  その中で、知事の肉声というのが聞かれないという意見もありましたが、逆に肉声の中で憲法の発言ですとか、郵政民営化に賛意を示すなどあるなかで、肉声に出した部分では自民党色が強くなってるんじゃないかと。今後の道政もそういった方向に向くんじゃないかと民主党、共産党から出ているんですが、そのへんについてはいかがでしょうか。

(知事)
  このことは、以前にも申し上げたんですが、私はアドリブ答弁というのはしないと。もちろん政治的な私の姿勢とかそういうことについては、道庁の皆さんに何を書いてもらってどうということではなくて、私自身の判断で答えるわけですけれども、多くの問題は私と2万余の道庁の職員の方々と一緒にやってる仕事ですから、いろんなご質問に対して、みんなの総意としてどういうことで答えるべきかというふうに考えるというのが、私は責任のある答弁だと確信をいたしております。
  そういう意味で事前に勉強会というのは入念にやっておりまして、それを肉声ということかどうかは別として、私自身のそれぞれの案件についての考え方というものを十分に皆さんにお示しをして、ただ、「知事、それはそうじゃない。こうですよ。」といろんな意見が出てきて、もちろん最終的には私が決断するんですが、そういうプロセスで答えを作っておりますので、それをもって肉声がないとおっしゃられれば、それはいた仕方ないことだと思います。
  私としてはご質問に対して誠意を持って中身のあることをお答えしているつもりです。ただ、これもいつも言っておりますが、「では、こうしてください。」と言っていることに対して、全部そうしますというふうに言えないのは、それは当然のことでありますので、そのへんのご不満が一部お有りのある方がおられるのかなと思います。
  それから、自民党色が強いということでありますが、それは良く意味はわかりません。 私は以前から申し上げてるとおり政治家としての選挙応援ということについては、これはこれまでの付き合いとか、私自身の考え方に個人として近い方に応援に行くとか、あるいはいろんなお世話になった方にお返しするとか、そういうことはありますけれども、ただ、道民政府というか道庁のトップとしての私の仕事のやり方は、これは以前も記者会見で申し上げたと思いますが、これまでもそうであったし、これからもそういうことですが、いわゆる一党一派に偏することは全くなく、道民の視点で仕事をやっていく。
  これは、これまでもそうであったし、これからもそのつもりであって、そのことは皆さんもご理解いただけるんでないかと思いますが、ダメですか。

(北海道新聞)
  いや、ダメとは限らないですが、繰り返しになりますけれども、郵政民営化とか憲法改正の見直しもあり得ると言う話は、当然、自民党で沸いて、それを追認したと言われればそうなのかなと気もするんですが、いかがでしょうか。

(知事)
  郵政民営化については、ご質問が出たからです。私というか道庁の皆さんと議論したうえでお答えしたわけでありますけれども、憲法改正の議論というのは、自民党ばかりでなくて、いろんな場で国民的に起こっていることですし、民主党のマニフェストの論憲から創憲へと意味がわからないんですが、いずれにしろ憲法というのは一つの国民的な議論すべきテーマになっているというのは、これは別に皆さんおっしゃってることで、そういう中で大橋道議からご質問があったので、これは私の考え方として申し上げたわけであります。ただ、その時も申し上げましたが、政策を道庁のトップとして仕事をやるという面において、現行憲法、これがある限りにおいて、その理念というものを最大限尊重して仕事をやっていく。
  これは、当然のことで、そのことのうえでただ時間がたった云々ということを繰り返しはいたしませんが、別にそのことをもってどこの政党にという思いはなく、私は申し上げたつもりです。 

(STV)
  今、おっしゃったように選挙応援なんですけど、公示前の選挙応援というのも考えていらっしゃいますか。

(知事)
  公務との関係ですが、それから要請があるかどうかだと思います。具体的にはどうかな、ちょっとよくまだ分かりません。 

 

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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