知事臨時記者会見(平成15年9月26日)

知事臨時記者会見

・日時/平成15年9月26日(金) 13:00~13:10
・場所/本庁舎3階 知事室前ロビー
・記者数/20名(その他カメラマン等6名)

会見項目

  

知事からの話題

1 平成15年十勝沖地震について

知事からの話題

 

平成15年十勝沖地震について

  今朝4時50分頃地震がありまして、その後の対応状況についてご報告いたします。この「対策・被害状況の第2報」(9月26日11時まとめ)まで皆様のお手元にいっていると思います。まず私からは今回情報についての集約にやや時間がかかっておりまして、そんなことで11時まとめの第2報が皆様のお手元にいくのがちょっと遅れたと聞いております。ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。私の方から、いろんな情報が入って大変なことはよく分かると言った上で、出来る限り早く情報提供できるように指示をしましたので、今後はそのようなことでお許しをいただければと思います。
  4時50分地震がありまして、直ちに私を本部長とする本部員会議を立ち上げ、第1回目の会合を6時半からさせていただきました。その後、私は現地の状況を自分の目で確認するために、8時半から北海道の防災ヘリに乗りまして現地までまいりました。本当は、釧路辺りまでは最低限行きたいと思ったんですが、襟裳岬の先の百人浜の辺りから雲が相当たれ込めてきまして、釧路空港の内陸の方にも行けませんでした。また海岸沿いにさらに行こうと思っておりましたが、それもできなかったというのが状況です。
  いろいろお話を申し上げたいのですが、まず上空から見た私の感想ですが、まず南下いたしまして、苫小牧の出光製油所の工場を上空から見ました。例のタンクが出火したというこで、私が通りましたのは9時位だったと思いますが、ほとんど鎮火状況になっておりまして、ただ、タンクの浮かんでいる蓋がありますが、その周りからちょろちょろとまだ火が出ていました。先ほど報告を受けまして、延焼の危険性は全くないということです。そして、原因不明なんですが、海面に油の帯のようなものが私の肉眼でも確認できました。これはタンカーから漏れたという情報もあるようですが、それは今、確認を急いでいるところです。
  それから、苫小牧から海岸沿いにまず日高の西部の方に行って見てまいりましたが、台風10号の後の地盤が弱くなっている中で、極めて気にしていたわけですが、上から見る限りは大きな被害というのは確認はされませんでした。1箇所、様似の辺りでしたか、未確認ですが、崖が崩れて道路が、あれは町道かなと思います。ちょっと埋まっているよう状況もあったんですが、少ない数でありましたが自動車も通っていることも確認をしました。
  先ほど申しましたとおり、一度ヘリコプターの給油をいたしまして、百人浜から釧路方面と思ったんですが、途中で断念して戻ってきたところです。
  被害状況は「被害・対策状況」に書いてあるとおりですが、今のところ、人の生命に関わるようなことは直接的なものとしては確認はされておりません。ただ、お一人、中標津で地震で倒れたビール箱を直そうとしておられた方が、交通事故に遭われたということです。道警に確認しましたら、交通事故によるものということでした。
  その他、重傷の方、軽傷の方含めてどれくらいの方が負傷しておられるか、それについて今、確認中で、今、資料の中にも明確にはそのことを記載させていただけてない状況です。道路、河川、港湾等の被害についても、今、確認中でありまして、その辺りの情報提供も今しばらくお待ちいただければと思います。
  停電がある地域や、避難状況につきましても、釧路管内などでまだ避難されている地域があったことを報告申し上げます。
  そして、私は今回の被害にあわれた方々に対しまして、心からお見舞いの気持ちをお伝えをしなければならないと思っています。今、鋭意、被害状況を収集中です。午後4時くらいを目途に2回目の本部員会議を開催しようと思っておりまして、私自身も自分の目で確認したことを報告させていただこうと思っております。そこでさらなる被害状況が明らかになってくるかなということです。
  一方、台風の場合と違って、地震が、4時50分と6時10分位に、今まで2回大きいものがありました。そして、気象庁からは、まだまだこれから余震があり得ると、それも大きなものもあり得るので、一両日ということではなくもっと長いスパンで考えて警戒を怠らぬようにという話です。それに伴いまして、津波の危険性もあるわけでして、今時点で津波は警報から注意報になったわけですが、引き続き警戒をしていかなければなりませんし、海岸近くにお住まいの道民の方々には、是非危険なところには近づかれないようにということを心からお願いを申し上げたいと思います。
  

記者からの質問

(HBC)
 今回、マグニチュード8.0という大きな地震でした。地震の被害額は現在精査中だと思いますが、どのような対策をもって激甚対策法とかの適用を求めるのか知事の見解を伺います。

(知事)
  被害の状況の把握に務めておりますので、その上での判断になります。今のご質問に対しては、現時点ではお答え出来ないと思います。状況を把握した上でということです。

(北海道新聞)
  追加補正の考え方はいかがですか。

(知事)
  それも被害状況を把握の後だと思います。不幸中の幸いですが、台風10号における私どもの直近の経験を持っております。被害状況が分かり次第、必要なことを必要な形でやっていくということだけ今申し上げたいと思います。

(HBC)
  道の防災の対応というのは、今回10号の教訓を活かして速やかだったでしょうか。

(知事)
  まだまだこれからこういう反省というのは事後に反省するわけでございますので、台風10号の時よりも早く、(対策本部を設置し)本部員会議を開催することができましたし、そういう意味では前回の反省が少しは活きているかなと評価しています。ただ一方で、情報提供につきまして、いろんな情報が錯綜して、また、前回より幅の広い地域での事でもありまして、大変ご迷惑をかけていると反省をしています。

(読売新聞)
  道として直ぐに取らなければならない対策みたいなものは有りますでしょうか。

(知事)
  そうですね。状況把握と、まずはやっぱり先程申しました、(余震があり得ることから)これから更なる被害が広がる危険性があるということを市町村等々を通じて道民のみなさま方にきっちり申し上げていくということが重要かと思っています。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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