知事定例記者会見(平成15年7月12日)

知事臨時記者会見

・日時/平成15年7月12日(土) 15:10~15:15
・場所/奥尻町初松前防波堤
・記者数/8名(その他カメラマン等3名)

会見項目

  

記者からの質問

1  北海道南西沖地震 奥尻島犠牲者10周年追悼式に出席して

記者からの質問

(朝日新聞)
 北海道南西沖地震災害から今日で10年目になりました。(知事が)現場の奥尻島に来て追悼式に出席し、そして(これまで慰霊碑)2カ所に献花を終えられましたが、改めてこの災害の今日の節目の日につきまして、知事の率直な所感をお聞かせください。

(知事)
  実ははじめて私は奥尻島に伺いました。10年前の地震のことは資料なり、道庁の担当職員に聞いております。今日、はじめて自分の足でこの地に入り、先程の追悼式でご遺族代表の若い女性の方の話を聞いて、私つい涙をしてしまいました。被災の現場を見て、また追悼式に出席させていただき、献花もさせていただきましたが、改めて自然の恐ろしさというものを実感しました。そして、追悼式のご挨拶の中で、私は申し上げたのですが今後も大きな地震等があり得るかも知れないが、私自身の全身全霊を傾けて、今回のような大きな被害が出ないようにやっていきたいと改めて考えているところです。

(朝日新聞)
  奥尻島に、はじめて来られたそうですが、ご印象はいかがですか。

(知事)
  そうですね。19人乗りのツインオッターという小さな飛行機にはじめて乗りました。やや不安でしたが、天気も良くて飛行機も揺れなくてお陰様で無事に島に着きました。いま島の姿を見る限り、奥尻島はかつての姿、もちろん私はその当時の島は見ていませんでしたが、太陽あふれる、緑あふれる、魚がおいしい、観光の土地と、そういった印象を受けます。その意味では、皆様方の懸命なご努力で、島の復興をここまでしてきた事実があるのかなと思います。昼食会の際に奥尻町長からお話しがあったのですが、空港整備が、17年度いっぱいの18年の3月まで、国と道がご支援する形で整備が進んでおります。それができますと1500メートルになりますので、19人乗りよりちっと多くのお客様の乗せることができる飛行機が飛べるようになります。これは観光にも意味がありますし、冬場は、フェリーが瀬棚の方には無いですので、住民の方々の足という意味では、安心していただけると思います。財政厳しい中でありますが、私ども精一杯やっていきたいと町長さんとお話しをさせていただきました。
また、檜山管内の町長さんが追悼式に出席されるということで来られていたので、併せて、管内の町長さんからそれぞれの町の現状とか問題などをお話しさせていただきました。


(朝日新聞)
  式典での追悼の辞で知事から、天皇、皇后両陛下から行幸啓の際にお言葉があったというご報告があったのですが、どのような場面でお話しがあったのかお聞かせください。

(知事)
  5日間(7月1日~5日))ご一緒させていただきました。まずは、(天皇、皇后両陛下が)有珠周辺に参りました。人災こそ無かったのですが、被災された方々や有珠の復興を御視察することが主な行幸啓の目的でしたが、御視察の帰りしなにまずお話しがありました。次の日のお昼でしたか知事公館での昼食会にまた改めて奥尻の復興状況がどうなっているのかお話しがありました。天皇、皇后両陛下は、10年前と、そして平成10年でしたか、奥尻島にいらっしゃっております。本当に良く島のことをご記憶されていました。奥尻島の高台のところはどうなっているか皇后陛下もお話しをされていました。島の復興について深いご関心・ご質問もありましたので、そのときは私もキッチリとお答えする用意をしておりませんでしたので、復興が進んでおりますということだけを申し上げました。その後、改めていろいろご説明させていただいたところ、今日 、ご紹介申し上げたとおりです。ご遺族を含めて皆さん方にぜひよろしくお伝えくださいというお言葉がありました。その時から式典の際になにがしかの形で、(天皇陛下のお言葉を)奥尻の皆さんそしてご家族の皆さん、関係者の皆さんにぜひ、お伝えしたいと思っていました。今日、ああいう形でお伝えいたしました。

(STV)
  今回、奥尻だけでなく北海道は四方を海に囲まれた地域です。具体的には、十勝沖ですとか、津波とか災害が心配されているところがありますがハザードマップをつくるにしても予算がなくて難しいところがあると思いますが。今回、実際に被災地を御覧になられて、新たにされた部分があるのかお聞きしたい。

(知事)
  (地震とか津波とかの災害は、)北海道に限らないですね。IUGG(国際測地学・地球物理学連合)では、私、相当勉強させていただきました。日本国全体に東海沖をはじめ南海トラフでしたか。北海道の近くでいうと十勝沖、根室沖と言うのか、東北と共通のエリアに地震の起きる危険性の地域があり、その意味では、今回改めて地震に対して、どういうできる限りの要望をしていくかについて思いを新たにしました。
そして、まさに時を同じくして、中川昭一衆議院議員からご連絡がありまして、自民党に地震対策の特に東北の国会議員の方々と北海道の方々がといっしょになって議連をつくって、地震対策に向けて立法措置をぜひやるべきだと思うが、どうかというお話がありました。私どもとしても、道としての対応も重要ではあるが、国としてもそういうご支援をいただける立法措置があるのであればありがたいと申し上げました。いま、その話が進みつつあります。国と道、そして地元市町村との連携を取りながら、いつ起こるか分からない地震の防災対策について準備を取らなければならないと思いを新たにしました。

 

 

 


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