知事定例記者会見(平成15年5月7日)

知事定例記者会見

・日時/平成15年5月7日(水) 12:05~12:25
・場所/利尻富士町開発総合センター(利尻富士町鴛泊栄)
・記者数/10名(その他カメラマン等5名)

会見項目

  

知事からの話題

1 「まちかど対話212」(宗谷支庁)の感想

者からの質問

1   「まちかど対話212」の感想など
2 札幌市長選挙について

知事からの話題

 

「まちかど対話212」の感想

  「まちかど対話212」の第1号として、利尻・礼文3町を訪問させていただいております。まだ最終行程の昼食懇談会がございますが、いろんな形で離島の皆様方の話、短い時間ではございましたが、お伺いさせていただきまして、大変勉強になりました。やっぱり厳しい離島の生活ということ、漁業の問題、観光の問題、とりわけ福祉、医療の問題、こういったところで皆様方がとてもとても苦労をしておられる。もちろん、札幌にいたときもそのことは理解をしておりましたが、やはり現場に、直接お伺いする中で、そのことを強く実感したところです。そして一方で、昨日、礼文島の船泊で、漁協のお母さん方とお話ししたときに、知事が、私高橋のことが、身近に感じられるというお話がありまして、大変うれしく思ったところです。
  今後もこういった現場に出向いて、直接皆様方のお話をお聞きして、その中で私自身も勉強をさせていただいて、道政に反映をしていくという、「まちかど対話212」の試みは、精力的に続けてまいりたいということを今回確信をさせていただきました。
  そして、3町の町長様方はじめ、関係の皆様方に大変にお世話になりました。この場を借りて心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
  それから若干個別のことについて、私の思ったこと、あるいはこれからしようと思うことについて、お話を申し上げます。
  まず漁業調整の問題です。今日も出ましたし、昨日も出ました。こちらの離島の方々の沿岸と、それから沖合底引きの調整の問題であります。これは相手方がある話でありますが、まずは今日、宗谷支庁長も同行してもらっていますので、支庁のほうで、調整について、話し合いの場をまず設けるということを指示させていただきました。漁業につきまして、今朝ホッケの網外しの現場でもトドの被害、私も見ました。網にですね、大きな穴が空いているんです。「これトドですよ、知事さん」と言われました。もちろん希少動物の保護という重要な課題との調整があるわけですが、道の試験研究機関のほうでも強化網の問題、それから音波、トドが嫌がる音を発する、そんなようないろんな研究をしているところですので、こういったところをもう一度きっちりとやっていくということを指示したいと思っているところです。
  医療関係ですが、昨日礼文の船泊の診療所にお伺いをしました。そして今日も利尻島での皆様方のご苦労が地域住民の方々とのお話でも出たところです。医療機器の整備のほうについては、皆さん方できることをやっていると思うんですが、専門家、お医者さん自身の不足もありますし、看護士の不足、それから昨日はせっかく治療のためのいろんな設備を入れたんですが、理学療法士さんがなかなか見つからないというお話、こういった医療従事者の不足という実態もお伺いしました。その中で、昨日の礼文の船泊診療所で遠隔医療という試みも拝見をしました。稚内と映像でつないで、精神科関係の医療だったかと思いますが、指示を仰ぎながら現場のお医者さんが対応しているというような試みもあるわけでして、いろんなご努力をしている中で、やはり苦労をしておられる。私としても道としての地域医療対策、充実ということを、マンパワーの派遣を含めて、しっかりとやっていきたいという思いも強くしたところです。
  それから昼の時間に、保育所で子供を見ていってくださいというお話が先ほど保育士の方からありまして、そこもおじゃますることにしました。一つ訪問先を増やしたところです。
  最後に全体について思いましたのは、移動美術館をなんとかしてほしいというお話、それから子供がどんどん減っていくという、海や山という環境は大変いいんだけれども、施設その中の設備が問題ではないかとか、物価のギャップの問題ですね、これも道としても若干の差額補てん、補助はさせていただいてるんですが、全体としてこの離島における生活の厳しさというものを今回改めて実感をさせていただいたところで、持ち帰って、できることはきっちりとやってまいりたいと思います。その上で、今後とも現場を見るということを重視していきたいなと思いを強くいたしたところです。
  それから前後しますが、私の政策の中にあった体験観光というものをぜひやりたいんだという観光協会の会長さんのお話もありました。あるいは冬場の漁師の方々の職探し、あるいは文化的なレベルアップも含めて、海草の里づくりというんですか、利尻の「どんと」(懇談を行った利尻町交流促進施設「どんと」)のほうでお話のあった海草とか押し花を使った取組も拝見したところです。私も政策の重点の中で、地域で知恵を出していただいた雇用おこしということを言わせていただいているところで、こういったことを道としても市町村と連携して、「一市町村一雇用おこし」の一環としてぜひ支援をしていきたいと思ったところです。
  先ほど申しましたとおり、これから保育所にも行きますが、働くお母さんの悩み、それから子育ての悩みというのは、どこでも一緒だなという思いを強くしました。絵本を読んで聞かせるというお話もございました。私も政策の重点でブックスタート制度というのを書かせていただいております。やっぱりこれは方向性として間違っていなかったんだなということも思ったところでして、いろんな意味で本当に勉強になった「まちかど対話212」の第1号でした。
   今後とも現場に足を運び、そして自分自身でいろんなことを体験をさせていただく中でこれからの道政を、私は道民の立場で道政をしたいということを申し上げました。これをさらに実現をしていかなくてはならないという思いを強く持ったところです。

 

記者からの質問

(毎日新聞)
 住民との対話ということで、いくつかの懇談の場があった中で、知事が当初描いていらっしゃった、ご自身として対話がうまくいったと思う場面はどこだったんですか。この二日間の中で。  

(知事)
 わたくし的には、自分自身も慣れたこともあって、いま直前にありました利尻富士町の住民の方々との対話がいろんな意味で一番勉強になったと思います。

(毎日新聞)
 知事と一緒に随行させていただいてる中で、知事から道は財政が厳しい、お金がないとかという発言が出て大変印象的だったんですが、地元は知事を陳情する相手方と見て、陳情する側、される側とそういうイメージで見ていらっしゃると思いますが。そこを越えてただしていく難しさがあるのではないかと、知事としてお感じになったでしょうか。

(知事)
 そうですね。きのうは確かにそういった形で、町の幹部の方々でしたから当然といえば同然でしょうが、やはり町を代表としてのお話でしたから、そういったところでした。ただ道の財政が厳しい中、また言ってしまいましたが、できることはもちろんやっていきたいという思いがあります。一方、これからの中長期的な道政を考えていく上で、皆様が陳情・要望されたことを参考にさせていただいて、勉強の素材にさせていただくという部分もありますので、 陳情する側、される側という形式だけで昨日、今日、特に昨日の町長さん等幹部の方々との懇談をとらえたくないなという私の思いです。

(NHK)
 離島というのは、いろいろいろな面で北海道の中でも厳しい環境であるということを承知の上で来られているかと思いますが、どういう面で、どういうことが必要で、どういうことをしてあげられるのか、その点ではいかがでしょうか。

(知事)
 漁業・観光という主要産業についての皆様の思いについて、特に漁業についてはさっきの調整の問題については、すぐに支庁長にやっていただきたいと思います。それ以上に離島に住む方々の後継者難、医療・福祉の問題での皆さん方の悩み、すべてのところ、とどのつまり、人口減、高齢化になってくるのでしょうが、そういったところの皆さんのご苦労をやっぱり一番強く感じました。遠隔医療の問題も政策の重点の中でも書かせていただいたところです。住み良い安心した地域社会づくり、そういったことに今まで以上に心配り、目配りをしなければならないという思いを強く持ったところです。

(読売新聞)
 漁協の女性の方から、知事に対して、知事の思っていることを自分の言葉で語りかけるということが共感できるというお話がありましたが、知事が重視されている発信力という点で、今後、今回の住民対話を通じて、さらに意識されてご自身を道民に(情報を)発信していく上で、今回を契機に何か考えていることはありませんか。

(知事)
  私は、前から言っているとおり組織人として27年間やってきました。これからもそれが一番重要だと思っています。優秀な2万人以上いる道庁の職員の方々と一緒にこの北海道をどう良くしていくか、そこが私がこれからやっていかなければならないことだと思っています。
 その意味では高橋はるみ個人をアピールするというよりも、道庁がいろいろ今まで道庁自身が発信力がないと言われていた気がしますが、そうではなくていろいろやってきているんだ、そしていろいろなことを考えてきているんだと、こういったことをやっていきたいという道庁の職員一人一人の思いを発信する。それが結局道民の方々のためにもなるわけで、そういった発信力にこれからも努めていきたいと思っています。
  例えば、昨日今日の離島の3町を回っただけでも幅広いわけです。漁業対策、水産業対策もありますし、観光業対策もありますし、福祉の問題もあります、医療の問題、教育の問題もあります、これを高橋一人でやることは不可能です。道庁のそれぞれの司、司(部所、部所)の方々がこれまでもいろんな努力をしてきた。これからこういう方向でやっていかなければならない。そういう参考にしていただくための「まちかど対話212」の第1号であったかと思います。それを受けて本庁の職員の方々に、特に今回は支庁のほうですが、皆さんの意識の面でこういう仕事をやっていこうと、そういったことにもなってきます。いまの小紫(記者)さんの質問に対してのお答えとしては、高橋、個人の発信力というよりも道庁全体としてこういった仕事を今までやってきたんだ、これからやっていくつもりなんだということを私がスポークスマンの一角を担う形でぜひ道民の方々に情報を発信していきたい。そして話がすこし離れますが、さらに道外にも発信することによって、もっと企業誘致も進むでしょうし、また北海道に住んでみたいという方もいるでしょう。都市に住んでいる人たちの心はもっともっと(北海道の)自然にふれあいたいと思っている人が多いと思います。人々の交流も進み、いろんな意味でこれからの仕事の方向性、また、夢がでてきたなと思った今回の初出張でした。

(北海道新聞)
 利尻・礼文の方々は、高橋知事に会う機会がなかなかなくて、今回、高橋知事に言いたいことが言えたんですけれども、具体的に例えば泌尿器科の巡回診療をやりますとか、そういうことはもらえなくて、できることは持ち帰ってやりたいと。こういう島の方々ですので、できたらやっぱり高橋知事の政治力で、これをやりますとか、そういう答えを期待していたと思うのですが、その辺のところはどう思われますか。

(知事)
 残念ながらそこまで明確に何かを申し上げられなくて、漁業についてはさっき申し上げたとおりですが。医療の問題など全体の話もありますので、残念ながら明確なことは申し上げられなかったと思います。ただ、持ち帰って担当部局ともちゃんと議論していきたいと思っていますので、そういった中での巡回医療の工夫の在り方、あるいはさっき申し上げました遠隔医療というやり方もあるかと思うんですね。いろいろな工夫をしながら地元の声にこたえられる形で政策を展開していきたいと思っています。

(HTB)
 今回、自らが利尻・礼文という離島を選んで訪問ということになりましたけれども、今後、道内いろいろな所を回って、具体的に会いたいという方もいると思うんですよね。知事に声を聞いてほしいという方もたくさんいると思うんで、そういう方たちの声というのは、具体的にどんなふうに吸い上げていくのか、どのような基準で今後こういった対話を進めていくのか、スタンスを教えてほしい。

(知事)
 正直に言いますと、まだ、そこまで議論が進んでいないというのが実情です。ただ、いろいろな考え方があると思うんですが、いろいろなイベントがあらゆる地域でありますよね。そういった所におじゃまする際にその機会を利用して、こういった対話の場を設けることも一つの効率的な時間の使い方としてあり得ると思っています。また、私は知事になってからまだ2週間しか経ってないのですが、ぜひ我が町に来てくださいという方もおられますので、そういったいろいろなご要望も踏まえて、スケジュールの許す限り回ってまいりたいと。まだ、ルールというところまでは決めていませんので、今後の課題でもう少し経ったらまた、定例記者会見の中でご披露することもあり得るかと思っています。

(北海道新聞)
 定例記者会見と兼ねているということなので、島の話だけではなく聞いてよろしいですか。

(知事)
 はい。

(北海道新聞)
 札幌市長選ですけれども、自民党候補として、石崎さんが出馬の方向ということになってきましたが、自民党から知事の方に石崎さんの選挙で応援要請があった場合には、以前に北見とか苫小牧に回られたという例もありましたので、その場合には、要請に応じられるのかどうなのか、その辺はいかがでしょうか。

(知事)
  スケジュール調整が許せばということだと思っています。石崎先生とは私も、長いといっても2年しかこっちにはいませんでしたので、2年ぐらい前から、お酒を飲んだり、政策の話をしたり、そういう間柄でして、その意味では、先生が、候補として出られるということが決まりそうなので、スケジュールが許せば、知事という一政治家としての考えを持っていますので、できれば応援に行きたいと思っています。今後、道政上の問題、議会の方もござますし、いろいろなスケジュール的にどうしても許されない部分がありますので、調整次第ということかなと思っています。

 

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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