北海道データブック2023_道産品・経済交流

北海道の産業 - 道産品・経済交流

道産品の販路拡大へ向けて

北海道は、四季折々の自然の恵みを背景に、海や大地の新鮮で豊富な素材を生かした安全で美味しい魅力ある食の宝庫です。
こうした食分野における北海道の優位性や特性を生かし、地域産品のブランド化に向けた地域の取り組みを促進するとともに、道産品の販路拡大を図るため、道では、道産品の紹介、販売などを行うアンテナショップとして、「北海道どさんこプラザ」を設置しており、国内では札幌店、有楽町店など15店舗(うち2店舗は札幌店のサテライト店として、コープさっぽろ倶知安店、湯川店に設置)、海外ではシンガポールに2店舗、タイ・バンコクに1店舗と合計18店舗を開設しています。
また、道産品を全国の皆さまに知っていただくため、毎年全国の主要都市で「北海道の物産と観光展」を開催するとともに、流通企業の方々を対象とした道産品の取引商談会を札幌、東京、大阪で開催するほか、道産品情報を道のホームページで紹介しています。

海外との経済交流

2022年の北海道の貿易額は、輸出が4,296億円(前年比37.8%増)、輸入が1兆8,401億円(前年比54.4%増)となっており、全国と比較すると輸出が0.4%、輸入が1.6%を占めています(道内港の通関実績)。
本道からの主な輸出品は、魚介類・同調製品(833億円)、再輸出品(551億円)、自動車の部分品(540億円)、となっており、この3つの分野で総輸出額の4割以上を占めています。
国内市場は、人口減少に伴い縮小が懸念される一方、世界的な市場の拡大、新興国における中間層の増加など、世界情勢は急速に変化しており、本道の持続的発展に向け、アジア地域をはじめとした海外の成長力の取り込みによる地域経済の活性化が求められています。
このため、道では、輸出入や海外進出、外国人材受入れなど幅広い分野に関し、検討段階から相談できる窓口「北海道国際ビジネスサポートデスク」をJETRO北海道と共同で設置し、国際ビジネスへの参入を検討する道内企業をサポートしています。
このほか、韓国・ソウル、中国・上海、シンガポール及びロシア・サハリン州に設置している海外事務所や職員を派遣しているタイ・バンコクの金融機関駐在員事務所等といった海外の拠点による道内企業の海外展開支援や支援機関、外国政府との連携を強化するなど、海外ネットワークの更なる充実強化を図っています。
さらに、北海道のさまざまな魅力の発信とともに、海外における道産品等の販路拡大を図るため、道内企業に向けて、輸出の知識習得のための研修会や講座の開催、商談会の実施や現地でのプロモーション、テスト販売などに取り組んでいます。
また、地域課題を海外とのビジネスに結びつけて解決するため、本道が優位性を持つ分野や近年のSDGs等の成長分野をターゲットとして投資誘致に取り組んでいます。

主な商品別輸出入額<2022年(令和4年)>

輸出
項目 額(億円) 割合
魚介類・同調製品 833  19.4%
再輸出品再輸出品 551  12.8%
自動車の部分品 540  12.6%
鉄銅 476  11.1%
一般機械 424  9.9%

 

輸入
項目 額(億円) 割合
原油・粗油 4,981  27.1%
石炭 2,526  13.7%
天然ガス・製造ガス 1,040  5.7%
石油製品 985  5.4%
魚介類・同調製品 963  5.2%

 

出典:函館税関(2022年)「令和4年分北海道外国貿易概況(速報)」

主な国・地域別輸出入額<2022年(令和4年)>

輸出
国・地域 額(億円) 割合
中国 1,457  33.9% 
アメリカ 509  11.8% 
韓国 390  9.1% 
タイ 270  6.3% 
ベトナム 188  4.4% 

 

輸入
国・地域 額(億円) 割合
サウジアラビア   2,665  14.5% 
オーストラリア   2,406  13.1% 
中国  1,959  10.6% 
アメリカ  1,672   9.1% 
韓国  1,348 7.3%

 

出典:函館税関(2022年)「令和4年分北海道外国貿易概況(速報)」

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