有島 武郎
ニセコの地で相互扶助の理念を実現した大正期の文豪有島 武郎(ありしま たけお)
生没年:1878年~1923年 / 東京都文京区
有島武郎は志賀直哉らの『白樺』に参加し、後にニセコが舞台の『カインの末裔』や『生れ出づる悩み』、長編小説『或る女』、童話『一房の葡萄』などの作品を発表して、大正期の文壇に確固たる地位を得ました。また、不在地主として所有した北海道ニセコの「有島農場」を無償解放。相互扶助の理念に立ち、小作人による土地共有と共同営農を前提にした画期的解放でした。その理念は、ニセコ町のまちづくりの根幹として今も生き続けています。
有島記念館
- 住所/北海道虻田郡ニセコ町字有島57
- 電話番号/0136-44-3245
- 営業時期/通年
- 営業時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日/月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始
- アクセス/JRニセコ駅より徒歩約30分、タクシー約5分、道南バス【倶知安駅発】「有島記念館前」下車徒歩約5分
- 入館料/一般500円(10名以上の団体もしくはJAF会員は400円)、高校生100円、中学生以下とニセコ町在住の65歳以上は無料。ブックカフェのみの利用は無料。
- 施設URL(外部リンク)/https://www.town.niseko.lg.jp/arishima_museum/
旧有島農場跡に建つ有島記念館。常設展示室では、有島や農場のあゆみが資料とともに紹介されている。有島がこの地に遺した「相互扶助」の精神を体感できる場です。特別展示室では、有島記念館が約1万点を所蔵するイラストレーター・藤倉英幸さんのはり絵風景画を夏と冬に紹介する企画展のほか、若手芸術家やニセコの歴史などを振り返る企画展を開催。羊蹄山やニセコ連山を一望できる館内併設のブックカフェ「有島記念館×高野珈琲店」では、オリジナルブレンドコーヒーやモカソフトを味わいながら、有島作品など読書をゆったりとした気持ちで楽しめる。